俺は実装石専門の闇医者である。 “闇”といっても別に非合法な治療行為をしているわけではなく、ましてや中二病的な意味でもない。 (そもそも虐待行為が法に触れない実装石への非合法な行為など存在しないのだが) 事故などで潰された飼い実装の偽石と脳だけを抜き取り、公園の元気な野良実装の体と入れ替えて復活させたり 虐待派の依頼でムカデ人間ならぬムカデ実装を作ってみたり、表立って経営している病院のような一般的な治療行為は行わず 実装石への非実道的な医療行為というか、多少背徳的な医療行為を行っているのだ。 そして医者とはいえ、非実道的な行為を行っているあたり、愛護派では決してない。 むしろ虐待派であり、実装石の肉体を切り刻んだり縫い合わせたりするのが大好きで、その趣味が高じて闇医者じみたこともするようになっただけだ。 そんな俺が新たに考え付いた、実装石を使ったビジネス。 それは——— 子供、特に女の子はぬいぐるみが大好きである。 男の子がロボットの超合金やプラモデルで遊ぶように、ぬいぐるみは女の子にとって幼少時の大切な友達なのだ。 もし、そのぬいぐるみが生きているかのように動いたとしたら——— どんなに子供たちは目を輝かせて喜ぶだろうか。 そんな子供たちのファンシーな夢を叶える方法として、俺が考え出したのは『仔実装をぬいぐるみの中に閉じ込める』ことだった。 材料となる実装石たちは公園で調達してきた。 公園にいる野良実装は当然ショップで売られている実装石とは違い、躾がされていないぶん糞蟲が多く、知能も低い個体が多いが、そんなことはどうでもいいのだ。 どうせ俺の行う“処置”により、投糞などの糞蟲行動はもちろん、人間に偉そうな口を利くどころか、鳴き声さえ上げられなくなるのだから。 実装石らしい振る舞いなどできないようにするであれば、わざわざショップで高い個体を買ってくるなど無駄なコストでしかない。 むしろ成体実装を一匹連れてきて、そいつの手足を潰して生産石にしたほうが、わざわざ公園まで仕入れに行く手間も省けるというものだ。 この商品の売れ行き次第では、いずれそうするつもりである。 フローリングの床に新聞紙が敷かれた部屋の中、壁一面に山と積まれた水槽の中で、公園から浚ってきた仔実装たちがテチャテチャと喚き散らしている。 リンガルを起動していないので内容は分からないが、どうせ耳に入れば殺意しか湧かないような罵詈雑言の嵐だろう。 こいつらの多くは「飼い実装にしてあげよう」と騙して連れてきた個体だが、実際に連れてこられてみると、期待していたコンペイトウやステーキどころか 一番安くて味気のない実装フードとほんの少しの水を一度だけ与えられたのみで、およそ飼い実装らしい待遇は何一つされていないからだ。 そもそもこいつらを連れてくるのに、ダンボールハウスを蹴り飛ばして材料にならない親実装や蛆実装を踏み殺し、仔実装だけを強奪してくるという方法をとらなかったのは ただ親実装を残しておけば、また仔を産んで数を増やしてくれると思ったからに過ぎない。 こいつらの機嫌をいちいち伺うつもりもなければ、その必要もないのだ。 とりあえずこいつらの心、少なくとも反抗心はへし折っておくことにしよう。 俺の目の前に、一匹の成体実装が正座させられていた。 仔実装たちを浚うには親の存在は邪魔でしかなかったので、ダンボールハウスに親が不在のときを狙うか、稀に仔実装だけで外を歩いているときを狙ったのだが こいつらは仔実装たちを勧誘していたときにたまたまその場に居合わせて、図々しくも自分も飼い実装にしてもらおうと付いてきた糞蟲である。 それを殺したり追い返さずにいたのは、こいつを目の前で残虐な方法で殺し、仔実装たちに俺に対する恐怖を植え付けるためだ。 成体実装は口と両目をガムテープで塞がれ、両手を後ろ手に縛られている。 すでに恐怖でパンコンしているが、こういうときのために床には新聞紙を厚めに敷き詰めてあるので、この先いくら漏らそうと問題はない。 ——— バァン!!!!! ——— 俺は竹刀を取り出し、まずは壁に並んだ水槽のうちの一列を激しく叩いた。 その大きな音に、水槽内の仔実装たちも、正座させられている成体実装もびくりと震え上がった。 「とりあえず黙れ仔蟲ども……今からこいつに地獄を見せてから殺してやる。俺に逆らったり騒いだりしたやつは同じようにして殺してやるから、これからこいつがどうなるかよく見ておけ」 そう告げると、俺はまず成体実装の目隠しになっているガムテープを乱暴に剥がした。 すると、あまりにもぴったりと貼り付けていたためか、剥がした瞬間両目までがガムテープにくっついてポンと飛び出してしまった。 「ンンーーーーーーーーーッ!!!!!」 口もガムテープで塞がれているため、叫び声を上げることもできない。 「ぶっはははは! 見ろよ、目ん玉まで貼り付いて出てきたぜwww」 赤と緑の眼球が貼り付いたままのガムテープをヒラヒラさせながら、一つ一つの水槽の中に見せ付けて回る。 それだけで、それまで「テチャァァ!」だの「テヂィィ!」といった怒りを含んだ声で喚き散らしていたのが、たちまち「テヒャァァ!」や「テヒィィ!」といった悲鳴に変わる。 兎のような三ツ口と両目を限界まで開いて引きつらせ、ガタガタと震えてパンコンする仔実装たち。 いいぞいいぞ、好きなだけ漏らせ。 どうせ後から糞抜きをするのだから、せいぜい腹の中のものをひり出しておいてくれたほうが手間が省ける。 目玉のなくなった眼窩から赤と緑の血と涙が混じったものを滴らせ、エビ反りになって悶え苦しむ成体実装をさらに甚振ることにする。 虐待というものは『これから何をされるか』が見えていたほうが恐怖を煽ることができる、という見方もあるのだが、目玉がなくなってしまっても、それはそれでやりようがあるのだ。 俺は成体実装を仰向けに寝かせると、耳元でカウントダウンを開始する。 「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一……」 そして「ゼロ」という言葉とともに、成体実装の右手の先をペンチで挟み潰した。 「ンブズゥーーーーーッ!!!!!」 そしてさらにもう一度カウントダウンを開始。 「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一……」 再び「ゼロ」の言葉と同時に、成体実装の左手から肩に達する深さまで竹串を突き刺す。 「ブズゥゥゥゥゥッ!!!!!」 またも同じように十秒のカウントダウンから、ゼロになった瞬間に成体実装の右膝をハンマーで砕く。 カウントダウンから、ゼロになった瞬間に左足をハサミでジョキリと切り落とす。 そんなことを何度か繰り返した後、口のガムテープを剥がしてやり 「次はどこがいい?」 と聞いてやると、成体実装はいきなり大声で笑い始めた。 「デヘ……デヘェヘヘ………デヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」 人間でも決まった間隔で刺激を与えられ続けると、それが額に水滴が落ちてくるだけのことだったとしても精神が壊れるという。 そういった反応を利用した拷問方法も存在するというが、俺が今この実装石に行っているのはまさにそれだ。 ましてや視力を奪われた状態で、耳元で次の痛みまでのカウントダウンなど聞かされれば、精神崩壊を起こすのも当然だ。 「もう壊れたか……だがそんなことは関係ない。お前が死ぬまで続けてやる」 再びカウントダウンを再開し、ゼロになった瞬間———俺は何もしなかった。 だが、成体実装は体をびくりと痙攣させ 「デェェアァーーーーーーーッ!!!!!」 と大きな悲鳴を上げる。 「クックック……何もしてねえのに痛がってんじゃねえ………よっと!」 総排泄孔にハサミを突き立て、グリグリとかき回す。 すでに糞は出尽くしたらしく、血と糞汁の混ざったものがタラタラと流れ出てくるのみである。 「デヘァ……………カハッ………!」 フェイントで悲鳴を上げさせられてしまったため、肺の空気が残っていない成体実装は喀血せんばかりに掠れた声を上げた。 そろそろ仕上げにかかろうか。 俺はそのままハサミで成体実装の総排泄孔から胸までをジョキジョキと切り開くと、体の中の内臓を全て手で掻き出し、さらに胸を両手で引き裂くように開いてアジの開きのような状態にした。 そしてもはや瀕死になったその成体実装の頭を掴んで持ち上げ、その姿を仔実装たちに見せつけて回った。 「俺に逆らうとこうなる。せいぜい大人しくしているんだな」 再びテヒャァ、テヒィと仔実装たちの悲鳴が上がる。 ビビらせるのはこれぐらいでいいだろう。 そう思ったが、中には無残な姿になった成体実装を見ても、それが次の瞬間には自分の身にも降りかかるかもしれないとは微塵も考えない馬鹿な個体が何匹かいた。 成体実装の姿を見て、俺が最もイラつく「チププwww」という笑い声を上げた数匹を一つの水槽にまとめ、真っ先に“商品”に改造してやることにした。 糞蟲の偉そうな態度が悲鳴に変わっていくのを聞いて楽しむためにリンガルを起動すると、水槽から糞蟲個体の一匹を摘み出し、まずは禿裸にひん剥いてやった。 「テチャァァ!? 高貴でカワイイワタチになんてことしやがるテチィィ!」 服と髪を奪われてもなお偉そうな台詞を吐く糞蟲。 だが何をほざいたところで、これで実装社会のヒエラルキーにおける最底辺に落ちたことには変わりない。 続いては糞抜きだ。 俺は糞蟲の罵詈雑言を無視し、口の中に無理やり弱性のドドンパを押し込むと、さらに総排泄孔にペットボトルの口を捻じ込んで、糞の勢いで飛び上がったりペットボトルが外れないよう 両足を掴んで三角木馬の拷問のように固定した。 「テチャァァァッ! オナカイタイテチ! オマタイタイテチィィィッ!!!」 十数秒後、ペットボトルの中に逆さまにした噴水のように仔実装の糞がぶち撒けられる。 何度見ても、一体この小さい体のどこにこれだけの糞が詰まっていたのかと思うが、まだ体内に残っている可能性を考慮し、今度は強性のドドンパを食わせる。 糞抜きはこの商品を作るにあたって重要な工程なので、念には念を入れてのことだ。 万が一にもぬいぐるみの中で糞など漏らされては困る。 「テアァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!」 わずかに残っていた糞が一滴の汁まで搾り出され、糞蟲がぐったりとうなだれる。 その体をペットボトルから抜き、サーチャーで偽石の位置を特定すると、メスで素早くそれを摘出した。 偽石を希釈した実装活性剤を満たしたタッパーに放り込むと、糞蟲はあっという間に回復して、またもテチャテチャと喚き散らし始めた。 今のうちにせいぜい騒いでおけ。 次は目だ。 両目を爪楊枝で突き刺し、くり抜く。 「テヂャァァァァッ!!! イタイテチ! オメメが見えないテチィィッ!!!」 眼球のなくなった眼窩から、血と涙の混じった液体がとめどなく溢れ出す。 それを止めるために、熱した半田ごてを突っ込み、血管と涙腺を念入りに焼き潰した。 目をくり抜いたのは、そもそもぬいぐるみの中では何も見えないのというのもあるが、涙を流されてそれが外に染み出すのを防ぐためなのだ。 さらに糞汁の一滴、ヨダレの一滴すら漏らせないように、総排泄孔と口を頑丈な釣り用のテグスで縫い合わせる。 「ンンーーーッ!!! ゥンウーーーーー!!!」 わずかな隙間もなく、しっかりと縫い付けたことにより、ウサギのようだった糞蟲の三ツ口は例えようもないぐらい醜く、しわくちゃになっている。 さらに両目を失ったことにより、その顔はもはやホラー映画のそれでしかない。 ついでなので、その顔を糞蟲個体ばかりを集めた水槽にいる連中に見せて 「次はお前らがこうなる」 と言ってやると、さすがに糞蟲どももビビったらしく、悲鳴を上げて盛大にパンコンした。 口を縫いつけたのは声を出せなくするためではない。 というよりも、縫いつけただけでは今のように、呻き声を上げられないようにすることはできないのだ。 そのための処置はまた後でやるとして、この処置は口を開けなくすることで、空腹に耐えかねてぬいぐるみの中の綿を食おうとしたり、ぬいぐるみを食い破って外に出られないようにするためのものだ。 これなら歯を全部へし折ってその痕を焼き潰すよりも手軽だし、口からヨダレや血を吐き出せないようにすることもできる。 これでこいつはもう糞を漏らすこともできなければ、物を食うこともできない。 ぬいぐるみの中に入ってもらう以上、生物としての摂取や排泄はできないようにしておかないと成り立たないからだ。 栄養補給は全て偽石に直接栄養を送り込むことによって行ってもらう。 他の生物では絶対にできないことだが、不死身度が高く、偽石を摘出しておけば離れた位置からでも栄養補給が可能な実装石という生物だからこそ可能な荒業だ。 とはいえ、いくら偽石に直接栄養を送り込んでも、空腹によるストレスだけはどうしようもない。 そのストレスも偽石に送り込まれた栄養によってある程度までは耐えることができるが、そもそも偽石に活性剤などを使うのは、偽石の持つ力を無理やり引き出しているだけなので そのうち偽石が耐え切れなくなって崩壊する。 実験的に作った試作品は偽石を摘出していなかったので、せいぜい数日しか生きられず、祭りや縁日の屋台で売っているカラーひよこのような商品にしかならず あまり高値で売れなかったが、これならば少なくとも三ヶ月はもたせることができるため、素材となるぬいぐるみの元値を差し引いても十分に儲けの出る商品になった。 栄養がほとんど対ストレスに使われるため、ぬいぐるみの中で成体実装まで成長することもなく、そうなる前に死んでくれるのでむしろ丁度いい。 あとは呻き声を上げられなくすればほぼ完成だ。 糞蟲の喉、声帯のある部分よりも少し下あたりにドリルで直径五ミリほどの穴を開け、傷口を半田ごてで焼き潰す。 さらにその穴に丁度ぴったり合うサイズの、一部が蛇腹状になっていて曲げることのできるストローを、肺の近くまで突っ込む。 こうすることで声帯に空気が送り込まれず、呻き声も含めて一切の声が出せなくなる。 呼吸そのものは喉の下から飛び出たストローを通じて可能なうえ、ぬいぐるみの綿もその部分だけは避けるようにして、表面の布に直接ストローの口が当たるようにするので ぬいぐるみの中でも窒息して死ぬことはない。 ここからいよいよ最後の仕上げである。 五十センチ四方ぐらいの機械に糞蟲の体をセットする。 この機械は本やDVDなどのケースをシュリンクという袋に包んでラッピングするための機械と似たようなものである。 呼吸のためのストロー部分を除き、仔実装の全身を弾力のあるビニールで包むことができる特注品だ。 機械にかけてボタンを押すと、わずか数秒で糞蟲の体がぴっちりとラッピングされて出てきた。 人間の指示が聞こえるように、耳の部分だけは針で数箇所穴を開けておいてやる。 なぜこんな処理をするかといえば、子供のぬいぐるみに対する扱いを考えたうえでのことである。 子供というものはときに大人よりも遥かに残酷だ。 ぬいぐるみの関節をあらぬ方向に曲げることはもちろん、機嫌が悪ければ床や壁などに叩きつけることもある。 そういった雑な扱いをされたときに、中の仔実装の骨が折れるくらいならいいが、万が一手足がもげたり頭が潰れたりして、ぬいぐるみから赤と緑の血が滲んでこないようにするための処置なのだ。 眼窩の血管や涙腺を焼き潰したり、口を縫い合わせたのもそうだが、全ては子供にトラウマを与えないための配慮である。 背中の部分が切り開かれたクマのぬいぐるみを用意し、その中に完成した“素体”を詰め込む。 ぬいぐるみの手足に素体となった糞蟲の手足を詰め込むとき、イゴイゴと抵抗したせいで少し手間取ったが、骨をボキボキと砕きながら無理やり突っ込んだ。 どうせ活性剤に浸した偽石の力ですぐに回復するので問題ない。 そのままぬいぐるみの背中を縫い合わせて完成である。 「よし、これで完成だ」 俺はぬいぐるみを机の上に座らせるが、まだ中の糞蟲が行われた処置のショックから回復していないのか、ぬいぐるみはぐったりしたまま動かない。 「聞けボケ」 そう言いつつ、ぬいぐるみの額にデコピンを食らわせて後頭部を机に強打させる。 クマが後頭部を押さえて悶えるが、叫び声どころか呻き声すら聞こえない。 ただ「フスー、フスー」とわずかな呼吸音が聞こえるのみだ。 動きとトラウマ防止のための様々な処置、両面において概ね成功したようだ。 「これからお前は人間様の子供のためのオモチャになる。抱きつかれ、ときに強く締め付けられ、何かに叩きつけられ、あるときは手足を引っ張られ、捻られたり、踏まれたりもするだろう」 それがちゃんと聞こえたのか、クマのぬいぐるみがガタガタと震えだす。 「震えるな。どんな扱いをされようと、それら全てに黙って耐えろ。お前に許されているのは、人間様の子供が遊ぶとき、聞こえてくる周囲の状況に合わせてただ適当に手足をイゴイゴと動かすことだけだ そうすれば何とか生きていられる。逆に、それができなければすぐに捨てられて処分……つまりは死ぬことになる。生きていたければどうしたほうが得か……分かるよな?」 その言葉に、クマのぬいぐるみがこくりと頷く。 どうやら全てを諦め、唯一生き延びられる道に懸けることにしたらしい。 この最後の会話によって、最低限可愛いぬいぐるみらしく振舞わせるための下地が出来上がる。 せいぜい三ヶ月も経てば空腹によるストレスで偽石が崩壊して死ぬのは確実なのだが、それを黙っておくことで、それより先に死ぬのを防ぐ意味もある。 俺は出来上がったぬいぐるみを空気穴の開いたダンボールに詰め込むと、偽石をハチミツに浸した小型のフィルムケースと、親御さんへの注意書きが印刷された紙を同梱してガムテープで蓋をする。 そしてク○ネコヤ○トの送り状を貼り付けて完了である。 “保護者の方への注意書き”には、以下のことが書かれていた。 『このぬいぐるみは動きます。人間の言うことをある程度理解し、それに対応するような動きをすることもできます。(個体差があります)』 『このぬいぐるみが動くのは、中に仔実装が入っているからです。それがお子様に極力バレないような処置を施してありますが、保護者の方にもご協力をお願いします』 ※注(中の仔実装がとても不気味で醜い姿になっているため、その姿が露呈するとお子様のトラウマになる可能性があるためです) 『仔実装の糞はもちろん、涙や涎、血液など、あらゆる液体が漏れ出してこないように処置を施してありますが、あまりにも乱雑に扱うと内部の仔実装が潰れて血が漏れ出す可能性がございます。 そうならないよう、お子様にも注意を促していただけるようお願い致します』 『実装活性剤をケースの中の偽石に注ぐことで、ある程度のストレスやダメージを回復することが可能です。また、ハチミツなど栄養価の高いものに浸しておくことで餓死を防ぐことができます』 『偽石に栄養を送り込むことで餓死を防ぐことはできますが、活性剤と栄養を交互に与えても空腹によるストレスを完全に解消することはできないため、本品の寿命は長くて三ヶ月となっております』 『もしも中身の仔実装が死亡して動かなくなった場合には、本品を弊社までお送りいただければ、中身の仔実装だけを千円にて新品と入れ替えさせていただきます。(送料お客様負担)』 「さてと」 今日はもう一体ぐらい作っておくか。 対して時間のかかる作業でもないのに、一日数体も作れば派遣で一日働くよりも稼げるんだからいい商売だ。 詰め替え用の素体にしても、ぬいぐるみは使い回しなので、仕入れ値がかからない分それほど割に合わない仕事でもない。 「ええっと……次のぬいぐるみはウサギか」 ウサギのぬいぐるみはウサギの動きしかできなくなるよう、足腰の骨格を変形させないといけないので少々面倒だ。 どの個体をウサギ型にしようかと水槽の中を見回すと 「ウッホッホテチ! ウッホッホテチ!」 「ワンワンテチ! ワオ〜ンテチィ!」 俺の呟きを聞いた仔実装たちが、ウサギにされないよう、各々必死にゴリラや犬のモノマネをしていた。 「………いや、そういう問題じゃねえって」 -END-

| 1 Re: Name:匿名石 2016/04/16-22:00:40 No:00002248[申告] |
| お、シリーズ化した
このシリーズすこ 実装を商品として扱うがための工夫が面白い 自分を可愛いと勘違いしてるオークの出来損ないミニチュアクリーチャー(オークのような力強さすらない)の「チププwwww」は本当にイラッとくるからなー あと、満面笑顔の「テチャー」もムカつく ムカつかれるどころか自分の笑顔を人間が可愛いと思うと勘違いしてるんだろうなー こんなんできたら楽しいだろうなー |
| 2 Re: Name:匿名石 2016/04/17-01:12:00 No:00002249[申告] |
| 描写も多くて作品多産な作者さんで嬉しい
作者さんのカラーと違うかもしれないけどできれば実装石側の心理描写とかももっと盛り込んで欲しい 単なる残虐行為も受ける側の描写次第で糞蟲→スカッと、良蟲→切ないと違って見えたりするから |
| 3 Re: Name:匿名石 2016/04/17-03:49:52 No:00002250[申告] |
| 丁寧な描写でとても楽しかった
オチに吹いたwGJ! |
| 4 Re: Name:匿名石 2016/04/17-21:39:27 No:00002251[申告] |
| この話、ヌイグルミの持ち主が優しい女の子だったらそれはそれで美味しいなとふと気付いた
毎日ヌイグルミをだっこして優しく撫でて「可愛いね」「大好き」と言ってくれる女の子 大抵の実装にとって理想の飼い主 しかし、ヌイグルミの中の仔実装は女の子をどんなに好きになっても直接触って貰うことも女の子の顔を見ることもできずに暗闇の中でイゴイゴもがいて衰弱して死んでいくしかない |
| 5 Re: Name:ジグソウ石 2016/04/18-01:59:54 No:00002252[申告] |
| 皆さん、いつもご感想ありがとうございます
※2さん それ、ちょうど自分でも課題だと思ってたんですよね とはいえ、人間視点もしくは第三者視点で書くと実装の内面が描写不足になるし 実装視点で書くと観察スクに近くなってしまって、ちゃんとストーリー性のある話と 虐待を上手く絡めるのが難しくて……現在構想中ですw |
| 6 Re: Name:匿名石 2016/04/23-12:17:18 No:00002253[申告] |
| いろんな職種があるもんだ |
| 7 Re: Name:匿名石 2016/04/23-20:49:04 No:00002255[申告] |
| ベンチャーだよね
趣味が高じて起業して、ちゃんと顧客を掴んでって考えると凄い |
| 8 Re: Name:匿名石 2016/04/27-18:05:35 No:00002310[申告] |
| この世界じゃ
ぬいぐるみ買ったらもれなく子実装が付いて来ます^o^ |
| 9 Re: Name:匿名石 2026/03/26-00:53:17 No:00009918[申告] |
| 最後で本当に救いようがない(救おうとも思わないが)クソザコ知能でわらった |