タイトル:【虐】 いかれ女の実装石3
ファイル:いかれ女の実装石3.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2634 レス数:0
初投稿日時:2007/06/26-02:22:07修正日時:2007/06/26-02:22:07
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                           「いかれ女の実装石3」



ワタシの名前はミミ、今日も近所のコンビニにお使いです。
ご主人様が優しかったのはちょっとの間だけ、暫く経ったらまた元の生活が待っていた。
コンビニに恐る恐る入ると、いつもの店員さんが鋭い視線でミミを見ている。
「泥棒じゃないデス」・・・ミミがお金を見せると『ケッ実装石の癖に』ってミミを見下ろした。

店員さんから逃げる様に通路を歩いて行くと、ニンゲンさん達がみんなミミに驚く。
実装石がコンビニに来るなんて珍しいからだ、まるで汚い物を見るような目でミミを見てる。

そういう時ミミはうつむいて、出来るだけ目を合わせないようにする。
目を合わせると、いきなり蹴り飛ばす人がいるから。

「あっ、あったデス、これデスゥご主人様の言ってたのは」

ご主人様の欲しい物はパンのポテトチップス。
甘いからミミも大好き・・・甘いってミミは知ってる。
ご主人様の食い残しをこっそり食べた事があるから、ばれてないみたいだから内緒にしてる。

「よいしょデス」

抱え上げると凄く軽い、これなら早く走れる。

「店員さん・・お金デス」

ミミがお金を置くと、店員さんは汚い物を触る様に摘み上げた。

『ほらよー!』

チャリチャリーン

店員さんはいつもの様に、おつりとチップスの袋を床にぶちまけ投げてよこした。

「デェェン、なんでいつも放り投げるデスゥ」

ワタシは這いつくばって、慌てておつりを拾い集める。
その様子を店員さんや他のニンゲンさん、みんなが笑って見ている。

『こいつやっぱりバカだぜぇ』
『みじめったらしく、小銭拾ってやがる』
『あーははは』

ワタシは泣きながら全部拾い集めると、逃げる様にコンビニを出て行った。

「デァァ・・怖いデスゥ!」

後ろから店員さんの『二度と来んじゃねーぞ!』と言う声が聞こえた。


「グス、グス、グスン・・・酷い目に会ったデス」


実装石はお店に行くだけでも命がけ、ご主人様は全然分かってくれない。
でも・・・もしかしたら分かってて、やってるのかも。




                △



ご主人様が言った時間は10分だ、多分凄く短い時間。

とにかく走ろう、軽いからいつもより速い・・これなら今日はお仕置きが無いかも。

「あっ・・デェェッス!!」

走っているといきなり黒い何かにぶつかった。
ミミは足を引っ掛けて一回転した、目を開けると青い空が広がっていた。

「ニャァァン・・」

黒いの何かは真っ黒い子猫だ、ミミをじっと見ている。
ミミが上体を起こすと、近くまで寄ってきた。

ペロン・・ペロペロ・・

「デピャピャ・・くすぐったいデス」

子猫はミミのホッペを舐めると、体を摺り寄せてきた。

「可愛い猫ちゃんデスゥ・・でもオマエだけデスか?」

「・・・ウニャァァァ」

子猫は空を見上げると、悲しそうに一声泣いた。
なんだかその姿が、小さい頃のミミと重なって見えた。

「オマエもママがいなくなったデス?・・ミミと一緒デスゥ」

ミミは子猫を抱きしめると目をつぶった、心臓の音がドクドク伝わってきた。
子猫はまたミミの顔を舐めてきた、ザラザラして変な感触・・・でも悪くない・・・良い気持ち。

いきなりご主人様の顔が浮かんで、ミミは現実に戻った。
お使いの途中だった、名残惜しいけど子猫とはここでお別れしなきゃ・・

「じゃ、さよならデス、可愛い猫ちゃん・・」

子猫は一度だけミミに振り返ると、塀に飛び乗りそのままどこかへ消えて行った。

ミミはチップスの袋を拾ってため息をついた・・・だってもう間に合わない。
なんだか走るのがバカらしくなった、ミミはとぼとぼと歩き始めた。


帰ってからの事を考えると、ミミの胸はドキドキしてくる。
不安な気持ちで歩いていると、目の前の道が歪んで見えた。

お仕置きはいや、痛いのもいや、叱られるのもいや・・・ミミは遠くに行っちゃうもんね。
心の中でつぶやいたけど、ミミが行く所なんてどこにも無い。




「テェェェン・・テェェェン」



顔を上げると目の前で仔実装が泣いてた。
立ち尽くして両手で何度も涙を拭いている。
とりあえずミミは声を掛けてみた。

「オマエなんで泣いてるデス」

声を掛けても仔実装は泣いているだけだ。
ミミには関係ないし、そのまま通り過ぎようと思った。


「テェェ!!待つテチ、泣いてるワタチを素通りテチかぁ!」

後ろから仔実装がミミのスカートを掴むと、声を掛けてきた。

「ゴ、ゴメンデス、てっきりミミに気付かないと・・」

仔実装は両手を上げて怒り出すと、ミミに文句を言ってきた。

「なんでもう一度声を掛けないテチ!それが筋ってもんテチ!」

ミミは首を傾けて「オマエが声を掛ければいいデス」って言い返した、すると。

「ワタチはそこらの安っぽい仔実装じゃ無いテチィ」だって。

ミミより小っちゃくて弱そうな癖に生意気な奴。


「間抜けなオマエに慈悲深いワタチが、もう一度チャンスをくれてやるテチ」
「特別テチよ!もう一度声を掛けるが良いテチ」

変なの、勝手に決めるなって思ったけど一応聞いて見た。

「コ、コホン・・じゃぁ改めて言うデス・・オマエなんで泣いてるデス」

生意気な仔実装はうつむくと急にしおらしくなった。
なんだか泣いているようだ。

「ママがどこかに消えたテチ、お姉ちゃん達とお散歩に出たらいつの間にか・・」
「振り向いたら消えたテチ・・気が付いたらワタチ一人だけになってるテチ」
「オバチャン、おかしいと思うテチ?今までこんな事無かったテチ」
「ワタチはママの一番大事な仔テチよ、お姉ちゃんなんかよりずっとずっとテチ!!」

必死に話す仔実装を見てミミは分かってしまった。
この仔は置いて行かれたんだ、邪魔になったから捨てられた。
ミミもこうやって間引きされた・・・だからミミには分かる。

可哀相だけどミミにはどうにも出来ない、それにミミには今からお仕置きが待ってる。

「ミミには分からないデス・・でもがんばって生きるデス」
「今頃ママがオマエを捜してるデス」ってミミは嘘を付いた。

ミミはまたご主人様の家に歩き出した。

「テチャァァ!!なんて薄情者なんテチ」
「オマエの家に連れて行けテチ!」

仔実装がミミの足にしがみ付いて離れない。

「ミミには関係ないデス!離せ・・離せデスゥ!!」

ワタシは仔実装の顔を叩いた。

バチィィン!!

「テブゥゥ!!」
「酷い・・酷いテチ!痛いテチ!ビャァァ!!ビャァァ!!

大声で泣き出す仔実装に道行く人間さんもジロジロと見て行く。

「泣くのをやめるデス、目立つと人間さんに殺されるデス」

「チュァァ!チュァァ!ティェェェン!!」

こんな所を虐待派に見つかると、すぐに集まって来る。
こいつは本当にバカだ、もう死んじゃえばいい・・・

「オマエは捨てられたんデス」

「テッ」っと短く仔実装が鳴いた。

うつむくと脂汗を流して動かなくなった、この仔も本当は分かってるんだ。

「捨てられた仔は虐待派に見つかると、死が待ってるデス」
「だからオマエは見つかる前に、今すぐ公園でもどこでも行って生きる場所を捜すデス」

仔実装は信じられないって顔でミミを見ると、またミミに抱きついてきた。

「ママテチ・・・オバチャンがママテチ!!」

すがりつく仔実装はどこかおかしかった、頭の中じゃミミがママなのかな?

「何をバカ言ってるデス、なれなれしい離せデス!」

「離さないテチ!絶対!絶対!もう二度とママを離さないテチィ!!」

仔実装は何度叩いて地面に転がしても、ミミにすがり付いてくる。
ミミが突き飛ばした拍子に仔実装は頭を地面にぶつけた。

「チュチュァアッ!!顔が痛いテチッ!!

泥だらけの顔を上げるとオデコから血を流している、それでも仔実装は泣きながらまたミミにすがり付いてくる。

ワタシは立ち尽くすとすがりつく仔実装に何も出来なくなる、なんだかこの仔実装がかわいそうだと思ったから。

「分かったデス・・・ミミについて来るデス」

「本当テチッ!」

ご主人様は厳しい人だけど、仔実装の時のミミを拾ってくれた。
もしかして仔実装になら優しいのかも、ミミが飼ってくれる様にお願いをしてみよう。

飼ってくれなきゃその時は・・・・・・・ご主人様がどこか遠くへ捨ててくれる。


 




                  △






「いいデス?飼って欲しいならご主人様には絶対服従デス」

部屋の前でミミはコイツ(仔実装)に色々と教えた、でもコイツは目をきょろきょろとしてミミを見てない。

「ご主人様は恐ろしい人デス、だからご主人様の前じゃ媚びの一つもするデス、
 でなきゃオマエなんかすぐに殺されるデス」

コイツはミミを見上げると手を口に当てて「チプッ」って小さく笑った。

「なにがおかしいデス、ミミの言う事をちゃんと聞くデス」

「チププだっておかしいテチ、可愛いワタチの前じゃニンゲンなんてメロメロに決まってるテチ」

ミミはコイツがなんで捨てられたのか分かった、コイツと一緒じゃ家族が危険になる。
不安だったけどここまで来たら連れて行くしかない。
ミミはコイツにドアの影で隠れるように言うと、恐る恐る一人で部屋の中へ入った。





ご主人様はベッドに腰掛けてミミをみつけると『こっちへ来いっ!!」って大声で怒鳴った。

ミミの背筋がピンっと伸びた、慌ててご主人様の前まで走るとミミは土下座をした。

「ご、ご主人様、お願いが・・ブシャァァ!!」

ご主人様はいきなり喧嘩キックでミミを蹴り飛ばした。
土下座をしてる顔を蹴り上げられ、ミミは天井にあたる位飛んだ。

「デジュッ!!」

床に落ちると息が出来ない、胸の辺りがズキズキする。

「カハッ!カハァ!・・デボォッ」

口から黄色い液が沢山出てる、お腹がグルグル鳴ってる。

『テンメェ〜どこほっつき歩いてやがる、今までの最長記録だぞクラァ!!』

ミミはお腹を痛くて、押さえてのたうち回った。

「ケヒ!ケヒッ!!ご、ごめんなさい・・許してデス」

『駄目!許さない』

ご主人様はミミの右手を両手で掴んだ、憶えてる前も同じ事をされた、ご主人様はミミの腕を折る気だ。

「や・・やめてぇぇ・・反省してるデス、もう二度と遅れないデスゥ」

ミミは目をつぶって痛い事をされない様にお願いした。
ご主人様が耳元で『悪い仔はお仕置きって言ったでしょ』って呟いた。

ボキンッ!!

「デ・・・デッ・・デァァァァァァァァァァ!!!」

折れた音がミミにも聞こえた、右腕が凄く熱い、熱くて熱くて自分の腕じゃないみたい。

『あらミミッたら大げさねー、こんなのまだ序の口よ』

ボキボキボキ!!

ご主人様はミミの腕を握り締めると、雑巾みたいに絞り始めた。

「デシャッ!デギャ!!デギギギィィィ!ギャァァァァア!!』

『ほらほらミミ、アンタの腕ってまるで粘度みたい』

グチャ!グキ!ゴキゴキ!ヌチャァ!ゴキン!

「ギヒィィィ!!ヤメテデズゥ!ご主人様ッ!ご主人様ァァ!!」

腕の付け根が外れた音がする、でも感触はミミには伝わらない。
もうミミの腕は自分では動かせない、ご主人様が手を離すとダラリと腕は垂れた。

ダラリと垂れた腕から、骨が折れて尖った所が皮膚を破って飛び出てる。
ご主人様がニコニコしながら言った。

『もうこの腕は駄目ね、一度完全に切っちゃいましょ♪』

ご主人様の手にはいつも料理で使う、包丁が握られている。

腕をご主人様が掴んで持ち上げると、骨の突き出た所から血がピュッって吹き出た。
ミミの腕無くなっちゃうんだ・・・ミミはもう諦めている、ご主人様に逆らっても無駄だから。

ガスッ!!

勢い良くご主人様が腕の付け根に包丁を振り下ろすと、骨に当たって乾いた音がした。
肩に包丁が食い込んで、そこから勢い良く血が吹き出て来る。
血がミミの顔を真っ赤にするくらい吹き上げてくると、ミミは始めて鈍い痛みが頭に響いてきた。

「デッピャァァァァ!!ち、血が出てる!血が沢山出てるデスゥ!!」
「包丁どけてデス!こんなのいやデス!デァァ、テヒィィ」

ご主人様が包丁を横にゴキンって回すと、ミミの骨は完全に砕けた。

『このぉ・・いい加減に・・・切れちゃいなさい』

ミチミチ・・グチグチ・・グチョン!

ボトリと音がするとミミの腕が軽くなった・・・見るとミミの腕が無くなっている。
ご主人様を見ると切り落とした腕をミミに見せて、ニヤニヤとしてる。

プシュ!・・プシィッ!・・・ブッシャァァァァ!!!!

少し時間を開けて切れた傷口から血が勢い良く出てきた。
その血は床に放出するように撒き散らしている。

左腕で傷口を押さえると手の隙間から血が溢れてきて、ミミの服にドクドクボタボタと落ちてきた。
ミミの服は血が染みて真っ赤になって行く・・・ご主人様を見上げたら『ククッ』って笑うのが聞こえた。
パクパクと口を動かして、ご主人様に謝ったけど声は出なかった。
相変わらずご主人様は笑っている、なにがおかしいのかミミには分からない。






「テ・・テ・テ・テア・・アア、テ・チャ・・ァァ」

ブリブリ・・ブジャァァ


アイツがへたり込んで糞を漏らしてる隠れてろっていったのに・・・あっご主人様がアイツに気が付いた。

『あーん?なんだこいつ・・いつの間に入って来やがった』

仔実装は床に糞を擦り付けてズリズリと後ずさって行く、腰が抜けてるようだ。

「く、く、来るなテチ!・・こ、こっち来るなテチ!!」

ワタシはご主人様に事情を話そうとした。

ベチャリ!

体が動かない・・床にぶちまけた血の上に倒れるとミミの顔で血が跳ねた、まだ血は暖かかった。
仔実装もミミに気が付いた、ミミを見て不安な顔で何か言いたそうだ。

顔だけ向けると仔実装がミミの所へ這いずって来て、ミミに助けを求めた。

「こ、殺されるテチ、助けてェ・・ここは地獄だったテチ」
「オマエのせいテチ、こんな所だって言わなかったテチィィ!!」

ワタシは仔実装に話してみた「デ・・デスゥ・・」声が出る。

「とにかく・・お願いするデス・・・ご主人様に・・・デスゥ・・」

『なーによチビ、あぁオマエもああなりたいのね』

仔実装はミミの影に隠れると「は、早くアイツを何とかしろテチ」ってせきたてた。

ワタシは「ミミには・・無理デス・・・早く媚びる・・・デス」って答えた。

「うるさいテチィ!!オマエ何とかしろって言ってるテチィ!!」

ガス!

仔実装がミミの背中を蹴飛ばした。

「ニ・・ニンゲンサン、ワタチがコイツをお仕置きするテチィ」

『へ〜オマエがねぇ・・やって御覧なさい』

そんな・・ご主人様がそんな事を言うなんて・・ミミは悲しくなった。

「任せるテチィ!!」

ガン!・・ガス!ガス!ドコッ!

仔実装のお仕置きは全然痛くないけど、蹴られるたびに悲しくなってミミは涙を流した。

「コイツめテチッ!いい気味テチィ!」

ドカ!ドカ!ゲシ!

「テチャチャ!!見るテチ!ワタチが懲らしめてやったテチ」
「コイツ、ニンゲンさんの悪口言ってたテチ!だから痛い目にあってるテチ」
「ワタチは役に立つ仔テチ!今なら毎日ステーキと金平糖で飼われてもやってもいいテチィ」

両手を広げて仔実装がご主人様に精一杯アピールしてる。
ご主人様もクスクス笑ってご機嫌だ、この仔はご主人様の飼い実装になるのかもとミミは思った。

ビュッ!

ご主人様の右手が仔実装の足をなぎ払った、右手には包丁が握られている。

仔実装が不思議そうに首を傾けると、足に切れ目が出来て仔実装は尻餅を付いた。

「テチャ?・・・」

仔実装は何があったのか分からないみたい、尻餅を付いて媚びポーズをした。

「テッチュ〜ン♪」

ご主人様の笑いが変わった、まるでミミを苛める時みたいに。

『ギャハハハァ、あー面白れー!アンタ自分の足元見てみたら』

仔実装が自分の足を見て、目を白黒させた。
そしてご主人様と目の前でピクピクしてる自分の足を何度も確認した。


「テッチャァァァア!!」

悲鳴を上げると合わせる様に、仔実装の両足から血が吹き出た。

「チュェェエ!足がぁ・・血がプシュプシューって・・テァァ!!」

『クスクス、大げさねぇ、実装石なんでしょアンタ
 足の一本や二本はすぐに生えてくるわよ』

ご主人様は血だらけの千切れた足を摘むと、仔実装の胸に押し付けた。

『ほらぁアンタの足よ、大事になさい』

「テ・・テチュ?」

仔実装は自分の足を抱えて呆然としてる、口を開け目を見開き震えている。
一体なにが起きたのかまだ把握できないようだ。

ご主人様がこっちを見た、ミミが体を起こして座り込むとご主人様は目の前までやって来た。
膝をついて手を伸ばしてミミの顔をさすると問いかけた。

『ミミとアイツどっちを家に置けば良いのかしら?
 どっちかは死んでもらうから、ミミが決めなさい』

そ、そんな・・ミミはそんな事決められない。

「ご主人様ぁ・・・どうしてもデス?」

ご主人様は『どうしてもよ』って笑って答えた。

ミミの答えは決まってる、仔実装には諦めてもらおう。

「ミミは死にたく無いデス・・・」答えるとすぐにご主人様は立ち上がった。

ミミは頭を抱えてうずくまった、何も見えないように、聞こえないように・・・

「テジャァァ!!デギュッ!!デギャァァァァァア!!」

仔実装の叫び声が聞こえる、右手が無いから音はふさげない。

ミミはそーっと顔をあげて様子をみた。

ご主人様の背中しか見えない、足元には千切れた手足が転がっている。
もうあの仔実装は死んでるかもしれない・・・そう思ったら最後に仔実装の声が聞こえた。

最後の声は「た、助けテェェ!!ママァ!!ママッ!!」だった。


その日のミミのご飯は、仔実装を切り刻んだ物だった。
勿論ミミは残さずに食べた、食べないとミミがこうなっちゃうから。




                 △





やっとミミの腕が生え揃った頃、主人様がニコニコ笑ってミミを抱いてくれた。
いきなりなんでだろうとミミは思ったけど、久しぶりだったので嬉しかった。

ご主人様は『どっこいしょ』って言いながら床に座り込むと、ミミを膝の上に乗せた。
ミミは振り返ってご主人様を見上げたら、ご主人様がニッコリと微笑んだ。
・・・・・ミミの背中に冷や汗が伝う、こんな時のご主人様はなにか企んだ時だから。


『ジャーン!!今日はミミを拾ってから一年でーす』
『私とミミが出会った記念、ハイこれあげる』

ミミの首に何かが掛けられた、首飾り?

ボトリと腕の上に首飾りの飾りが落ちてきた。

「デジャァァア!」

それを見たミミは叫び声をあげた。
その正体はこの前の仔実装が、からからに干からびた生首・・・

生首は叫び声を上げた口で大きく開いている。
目は落ち窪んでいるけど、真っ白くなってミミを睨みつけてる。

肌は干からびて皺だらけで、生きていた頃の半分位の大きさに縮んで黒くなっている。
とにかく恨みがましいその顔でミミを睨みつけてるって事は分かった。

ミミは生首とご主人様を何度も見て「デ〜」って困った顔をした、こんなの絶対にいらない。

ご主人様は『あん?』って一言いうと、ミミを睨みつけた。
その目の奥になにか狂気をミミは感じた、尋常じゃないなにか・・・ミミも分からない。

『ご主人様に言う事があるでしょミミ』ご主人様は笑ってるけど、本当は絶対笑ってない。

「あ、ありがとデスご主人様、ミミの一生の宝物デス」

ミミはあのおぞましい生首をギュッとッ抱え込んで、目をつぶって嘘を言った。

「ミミ嬉しいデスゥ・・エヘヘヘ・・」

ご主人様はミミを抱き締めると言った。

『ミミも死んじゃえば、こんなにちっちゃくなるのかな?』

抱き締めるご主人様の手首には、沢山の切り傷跡があった。
それも最近切ったのが多い、ミミはまたご主人様を見上げた。

ご主人様は天井を見上げると、なにか見えない物に話し始めた。


『聞いてちょうだい・・私はね神様に会ったのよ』

神様?・・・ミミには分からなかった。

『私達は一人じゃないの、あらゆる物を共有した集合体・・
 教祖様が教えてくれたわ、実装石の魂を開放する事が神の使途である私の運命(さだめ)』

何を言ってるのかもう全然わからない、ただご主人様の目の焦点がおかしいって事意外は。

『みんなも・・・そうミミだって分かって無い!!』
『ミミにも理解して欲しい、神様に会って私がどれほど救われたかってね!』
『首飾りの仔もミミの一部になって喜んでると思うの・・ううん絶対に喜んでる!!』
『今度ミミも一緒に教祖様に会いましょう、そしたら・・そしたらミミは私の一部になる』


ご主人様はおかしくなった・・・

ミミは心の中で呟いた、カズヒロの言ったあの言葉「この女いかれてる」ってね。








続く




























































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