タイトル:【馬、紅】 実装紅をひろったよ2 格闘編
ファイル:(朱雀戦う).txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3341 レス数:0
初投稿日時:2007/06/06-02:14:56修正日時:2007/06/06-02:14:56
←戻る↓レスへ飛ぶ

実装紅をひろったよ2 格闘編

昼下がりの午後それは突然のことだった
俺はその時公園のベンチで一服していた
「ナノダワー!!!!」
公園に響く実装紅の絶叫
叫び声の方を見ると茂みの中から朱雀が飛び出してきた
その後に続いて実装石が一匹
俺は朱雀の方へ駈けだした
俺が朱雀のトコロまで行くと朱雀は俺の後ろに廻り足にしがみついた
「デェ?おまえのところで飼ってるデスゥ?だったら高貴なワタシの方が飼われるのにふさわしいデス!」
なにを言ってるんだ?このナマモノは・・・
朱雀を見ると左足にしがみつき震えている、
転んだのか土ぼこりで汚れ 右袖が無くなっていた
「その紅いのをワタシにくれたら飼われてやらんこともないデス!」
更に支離滅裂・・・もう言ってること無茶苦茶
「はあ、しょうがない・・・」
ため息混じりに俺がポツリと言うと
「デププッ!なかなか物分かりがデギャッ」
俺の右足が顔面に炸裂 強く蹴ると吹っ飛んでしまうので少し手加減した
「デ・・・デ・・・」
仰向けになってパンコンしながら悶絶している糞虫
丁度 口につま先がヒットしたらしく 歯は折れて口まわりが陥没している
俺の履いている靴は一見ただのスニーカーだが安全靴である
管理人をやってると色々と雑用仕事をこなさねばならないために普段から履くようになった
「その口じゃ襲うことはもう無理だな、朱雀も大したケガは無いみたいだからもう許してやる」
俺は実装石にそう言うと朱雀を抱きかかえて その場を去った。
まあ、歯の無くなった実装石の末路は知れてるがな・・・
朱雀の前だから殺さなかっただけだが、ひと思いに踏みつぶしといた方が良かったかもな・・・

アパートに帰ると風呂の準備をした
「朱雀、風呂の用意ができたから入ってパジャマに着替えろ」
「・・・・・・」
ショックだったのか うつむいてしゃべらない
「よし!俺が体を洗ってやるよ」
うつむいたままコクンとうなずく朱雀
ありゃ、場を和ませるための冗談だったのに・・・

朱雀を洗いながら話しかけてやる
「そういや朱雀を洗ってやるのもひさしぶりだな!」
「・・・」コクン
「朱雀も大きくなったなあ」
「・・・」コクン
「今日は災難だったな」
「・・・・」コクン
「服、破れちまったな」
「・・・・・・」コクン
「朱雀、ショックなのはわかるが・・・」
「・・・くやしいノダワ」
「え?」
「くやしいノダワ!くやしいノダワ〜ッ!」
そう叫びながら俺に抱きつく朱雀
あの、朱雀さん、全裸で抱きついてくるのは凶悪です・・・
それでなくても成長して破壊力増大してるのに泣き顔で見つめられたら・・・
「朱雀・・・」
俺もギュッと抱きしめてやる
あぶなかった、もうギリギリ限界でしたよ 俺
朱雀が泡だらけなので 服が濡れるが気にしない
しばらく抱きしめて、朱雀が落ち着いたところで風呂からあげてやった

ソファでパジャマ姿の朱雀とあらためて会話する
「突然襲われたんじゃ仕方がないよ」
「でも、実装石なんかに負けたノダワ ワタシ達は実装石なんかに負けちゃいけないノダワ」
そういや、以前から朱雀は゛実装石なんか”って表現をするなぁ
「なんでいけないの?」
「センセイに言われたノダワ」
「センセイ?」
「センセイは礼儀やご主人様にどうしたら良いか教えてくれたノダワ」
ああ、調教師とかブリーダーのことか 
「オマエはどこに出しても恥ずかしくない、ご主人様にキチンと仕えることができる、だから実装石なんかに負けるな・・・そう言われたノダワ」
・・・それって意味が違うと思うぞ?
ペットの立場として負けるなと言ってるのであって、物理的に負けるなとは言ってないんだが・・・
でも、この時俺には゛ある考え”があった
「朱雀、実装石に勝ちたいか?」
「負けたくないノダワ!」
「よし、朱雀を強くしてやる ただし、少し時間と努力がいるぞ」
「かまわないノダワ!がんばるノダワ!」
俺はウンウンとうなずきながら 抱っこしてだきしめてやった

「まずは基礎情報からだな・・・」
俺は朱雀を抱っこしたままパソコンの前に向かった
「朱雀、これを観てごらん」
実装紅がツインテールを使う姿の動画の数々を朱雀に見せてやる
「凄いノダワ!」
茶畑で葉を刈り取る動画、実装石を切り刻む動画
「朱雀には強力な武器があるんだぞ」
「これなら実装石に勝てるノダワ!」
嬉しそうに叫ぶ 朱雀、しかしだ・・・
「いや、ツインテールだけじゃダメだ」
「どうしてナノダワ?」
納得いかない様子の朱雀
「朱雀は茂みの中に引っ張り込まれただろ?」
「そうナノダワ、突然で驚いたノダワ」
「茂みの中みたいに障害物が多いとツインテールは使えないよ」
「じゃあ、どうすれば良いノダワ?」
「これだ」
俺は格闘技の動画をみせた
突き、蹴り、投げ技の各種
「こういった゛技”を覚えればツインテールが使えなくても実装石に勝てるはずだ」
朱雀の眼がキラキラと輝いている
「いろいろと訓練しなきゃ覚えられないぞ」
「実装石なんかに負けられないノダワ!がんばるノダワ!」
俺は朱雀の頭を撫でてやった
そう、俺の考えとは゛実装に格闘技を教える”と 言うものだ

とは言え、俺は単なる゛格闘技好き”であって
実戦派ではないので 朱雀に教える為のノウハウがない
ココは専門家に頼む事にしよう
俺は友人のアキラに連絡をとった
彼は格闘技オタクであり空手の有段者である
バリバリの実戦派で、以前 二人で酒を呑みに出かけた時に
肩がぶつかり因縁をつけてきたチンピラ3人を、
あっと言う間に血祭りにあげてしまった猛者である
しかしながら、普段は温厚な性格で萌え萌えな美少女絵を描いて自分のHPに上げてたりする
俺と同じロリ好きである

うちの実装紅に格闘技を教えたいと伝えたところ、
「えー俊樹、実装紅飼ってんの?そりゃ面白そうじゃん!」
と。快く承知してくれた
「どのくらいの体格かみたいから、身長と体重書いて画像つけてメール送っといてね〜」
てなわけで、朱雀のパジャマ姿を撮影してメールを送っておいた
数分後、゛朱雀ちゃんテラカワユス 明日の午後に訓練計画を立てるから行くね〜”と 返信があった
アイツに相談したのはマズかったか?
と、思いつつも他に頼るヤツがいないんだからしかたがない・・・

次の日の午後、と言っても既に夕方4時過ぎになってアキラが来た
「遅れるなら連絡よこせよ・・・」
「夕方でも午後じゃん!」
まあ、こういったヤツだ しかたがない
とりあえず朱雀に会わせる
「君が朱雀ちゃんか〜これからヨロシク!」
「お・お願いしますノダワ」
あ、朱雀ちょっと引いてるw
まってる間に格闘技の先生が来ると教えておいたので
アキラを不信なニンゲンと思わないですんだようだ

「で、どういった感じで進めていくんだ?」
「ん〜実装に格闘技を教えるのは初めてだから、
子供に教える要領でいいと思うぞ」
「難しいか?」
「うんにゃ、変な知識や先入観をもってないだろうから楽だと思う」
なるほど、説得力があるな さすが実戦派
「てなわけで 朱雀ちゃんコレに着替えてきて」
見慣れないペットショップのロゴがはいった袋をだすアキラ
「わかったノダワ」
袋をうけとり隣の部屋にはいる朱雀
「なんだありゃ?」
「運動着だ、デフォの服じゃイカンでしょ」
そりゃそうだ、格闘技にかんしては一日の長があるな
雑談すること数分
「これはナンナノダワ!」
朱雀の声がする方をみると・・・
「おお・・・」
「うん、バッチリ!」
体操服に赤いブルマ(横に白のライン入り)の朱雀が足をモジモジさせながら顔を紅くしている
「足を出すのは恥ずかしいノダワ!」
まあ、そうだろうなデフォの服はロングスカートだし下着はドロワースだからなぁw
「動きやすい服じゃないと、訓練できないぞ」
恥ずかしがる朱雀を無理矢理にでも説得する俺
ご丁寧に体操服の胸には゛すざく”と書いてある
「こんなのよく見つけてきたなぁ」
「この辺じゃ無かったんで、隣街まで探しに行ったぞ」
と、サラっと言うアキラ・・・だから今日は遅くなったのか?

「まずは柔軟性を見てみよっか」
素直にアキラの指示に従い前屈や開脚する朱雀
「うあ・・・」
思わず声が出た、予想以上に体が柔らかい
足も180度とまではいかないが かなり開脚できている・・・ 
しかしブルマで開脚はエロい
「うん、これくらいできれば 筋トレから入っていいな」
と、言いつつデジカメで撮影しているアキラ
あとで俺も撮影しよう・・・

「どんな感じだ?」
「そうだな、思ったよりも足の自由度が高いから蹴り主体でいこうと思う」
「て、事はテコンドーか?」
「んにゃ、北派でいく その方がツブしが効くしな」
アキラの言っている゛北派”とは中国武術の少林拳の事である
ちなみに゛下半身で撃つ北派”と゛上半身で撃つ南派”
「体型が人と違うけど、その辺はどうするんだ?」
「まあ、臨機応変だな どうやっても体が軽いから中国武術の方が良いと思うだけだ 技もキレイだし」
うむ、単なるロリオタじゃ無いことはある
「まずは足腰の強化からだな、技の修得はそれからだ」
「走り込みか・・・」
武術に限らず、スポーツの基本である 人間ならともかく実装紅だとどうなるか?
「初めのうちは散歩程度から、慣れてきた頃からペースを上げると良いと思うぞ」
「うん、まずは様子を見てからだな」
明日から早めに起きて ウォーキングだな
「俺もヒマがあればマメに来てやるよ」
「色々とすまんな」
「なあに、可愛い朱雀ちゃんの為じゃんw」

それから朱雀の基礎トレが始まった、朝からウォーキング
とは言ってもアパートから公園の間だけだが
体格の小さい朱雀にとっては結構な距離だろう
初めのウチはペースが上がらず、付いていく俺が立ち止まらなければならなかったが
4日目からは目に見えてペースが上がり
1週間もたった頃には、俺が普通に歩く速度までついてこられる様になった
実装シリーズは成長が早い分、環境の変化にも順応が早いのだろうか

アキラも技を教えるために、ちょくちょく顔を出すようになった
「次はこう、蹴りをだして!」
「師匠 わかったノダワ!」
アキラが朱雀に「俺のことは師匠と呼んでね」と、教えたため
こんなふうにやりとりしている
対実装石に合わせたウレタン製のサンドバックに
組手用の実装石型の木人
すべてアキラの手作りである、まったくヒマ人というかなんというか・・・
「よし、今日はここまで!」
「師匠、ありがとうナノダワ!」
ああ、なんか体育会系のノリになってるし・・・

2週間もたった頃、朱雀はかなり様になってきた
体つきも少し成長したためか、引き締まった感じだ
「よし、ツインテールも使いこなせるようになったし あとは実戦だな」
「ナノダワ!」
「実戦・・・って、どうするんだ?」
公園で待っててもラチがあかないだろうしな
「うーん、そこまでは考えてなかった 実装石は緑地公園に行けば結構いるんだろ?」
「だからといって、緑地公園で暴れちゃいかんだろうが!」
「ま、そのうち向こうからまた襲ってくる事は十二分にありうるからな 普段の鍛錬を忘れないように!」
「わかりましたノダワ!」

それから数日後、意外な人物からの話で 朱雀の初実戦が現実となった

ピンポーン
夕方に来客とは誰だろ?アキラなら呼び鈴なんか鳴らさないハズだし・・・
「こんにちはー」
多喜ちゃんだ、こんな時間になんだ?
「こんにちは、ひさしぶりだね」
すると、多喜ちゃんの後ろから
「こんにちは、孫がお世話になってます」
と、町会長さん?
「ああ、どうも こちらこそ」
うおー多喜ちゃんと友達以上のかかわり持たなくて 良かった・・・
内心、滝汗の俺
「町会長さん、今日はいったい?」
「朱雀のおじちゃんなら実装石にくわしいかなぁ と思って、おじいちゃんに話したの」
すかさず答える 多喜ちゃん・・・ って話が見えませんが?
「いや、最近 下のゴミ出し場を実装石が荒らしだしましてねぇ 今まではこんなこと無かったもので どう対策したらよいものかと・・・」
「はあ、なるほど・・・」ってやっぱり話が見えません
「なにか良い方法はありませんか?やはり市に頼んで駆除してもらう方が良いんでしょうか・・・」
町会長さんの゛駆除”って言葉で思いついた!
「いや、市に頼んでも すぐには動いてくれませんよ」
「そうでしょうなぁ・・・」
「ウチの朱雀が退治します!」
「ええぇ〜!?」
「ダワ!?」
おれの発言に驚きの声を上げる 多喜ちゃんと朱雀
「かってに駆除したんじゃ、愛護派から何言われるかわかったもんじゃないですけど 朱雀がやるんなら゛実装同士の争い”って事になるでしょ」
「ま・まあ確かにそうですが・・・」
マジマジと朱雀をみる町会長さん、そりゃそうだ あきらかに実装石よりも細いもんな
「朱雀ちゃん大丈夫なの?」
心配そうに朱雀に話しかける多喜ちゃん
「大丈夫ナノダワ!」
お、朱雀は俺の考えをわかってくれたみたいだな
「ゴミの収集は明日でしたよね?」
「ええ、木曜日ですからね」
「では、明日の早朝に朱雀とまちぶせしてみます」
「よろしくお願いします」

翌朝、収集所 近くの物陰で様子をうかがう 俺と朱雀
ここからなら5mと離れてないのでスグに飛びかかれるだろう
7時ごろソイツはやってきた・・・
「ん?一匹だけか?」
来た方向を気にしながら、おいてあるゴミ袋に手をかける
「行くノダワ」
体操服とブルマ(横に白のライン入り)姿の朱雀が小声で俺に言う
「いや、少し待て」
なにやらソイツはキョロキョロしていて挙動不審だ なにかおかしい
やがてソイツは来た方向に手を振り出した
するともう一匹やってきた
「最初のは摂行だったのか・・・」
少し様子を見ていたが2匹だけのようだ
「よし、朱雀 行ってこい」
「ナノダワ」
小声で指示をすると、朱雀は素早く収集場に向かって行った

「ゴミを荒らすのはヤメるノダワ!」
「デ!?」
「デェ!?」
いきなり声をかけられ、おどろく2匹
「ウルサイデス!紅いのには関係ないデス!」
「そうデス!どっかいけデス!」
ほお、2匹なんで強気だな それとも単にバカなだけか?
「ヤメないのなら 退治するノダワ!」
「デププッ!一匹でなにができるデス!」
「こっちの方が多いデ・・・ギャ!」
と、次の瞬間には一匹が吹っ飛ばされていた
朱雀が瞬時で踏み込んで、腹を蹴ったからだ
「デデェッ!?」
残された方はなにがおきたのか わからなかった様だ
そりゃそうだ実装紅が肉弾戦で来るとは思ってなかったろう
「な・なにするデズァァァァー!」
朱雀に襲いかかろうとするが・・・
「デギャッ」
これをヒラリとかわして後頭部に肘が炸裂
これで一匹撃沈と
「デ・・・デェ・・・」
お、吹っ飛ばされたヤツが逃げようとしてやがるな
「朱雀!逃がすな!」
俺の声に反応してダッシュで逃げ出したヤツに近づき
ツインテールで首をはねる朱雀 あっと言う間の事だった
強い・・・強いよ、朱雀さん
いや、実装石どもが弱すぎるのか?
ともかく予想以上のデキである
「朱雀、よくやったな」
「簡単だったノダワ!」
おれは後頭部が陥没してるヤツをひろいあげてみたが
すでに絶命していた 頭に偽石があるヤツだったんだろう
一撃で逝けるとは、運が良いんだか悪いんだか・・・
「どうするノダワ」
「ん?ああ、こいつらの始末か・・・」
とりあえず もってきたゴミ袋に入れてと・・・
そのまま、ゴミとして出しときゃOKっと
ゴミ収集場だから後始末は簡単だw
「あとは町会長さんのトコロに報告に行けばいい」
「多喜ちゃんの家ナノダワ」
俺は朱雀を肩に乗せ、町会長さん宅を訪問
多喜ちゃんが出迎えてくれた
「あーっ朱雀ちゃん、どうだった?」
・・・俺には挨拶 無しかよorz
「簡単だったノダワ!」
会話を聞きつけて町会長さんが来た
「どうもご苦労さんです、いかがでしたか?」
「2匹ほど退治して、ついでに処分しときましたよ」
証拠品を持ってきても良かったんだが
死体をもってきてもナニだしなあ・・・
「では、次の土曜日も お願いできますか?」
「は?もうよろしいんじゃないですか?」
「いいえ、今まで荒らされなかったのが不思議なくらいだったくらいなんですよ
だから また来るんじゃないかと思いましてな」
うむ、それは一理あるな
今朝の収集場は緑地公園に一番近い位置にあるから
緑地公園から来ている可能性が高い 
てことは緑地公園内の実装石どもから゛餌場”として認識されてるのかも
「わかりました、次は生け捕りにしてみます」
「生け捕りですか、なるほど事情聴取ですな」
ニヤリと笑う 町会長さん よくわかってらっしゃるw

アパートに帰った時に改めて朱雀を誉める
「朱雀、今日は良く頑張ったな」
俺は朱雀の頭を撫でてやった
「簡単だったノダワ!次も頑張るノダワ!」
朱雀も嬉しそうである
ふむ、しかし次は生け捕りにしなきゃならんな・・・
またアキラに相談してみるかな?
朱雀にはまたトレーニングをするように言ってから
俺はアキラに連絡をとった

その日の夕方、アキラがまた紙袋を下げてやってきた
「いや〜朱雀ちゃん、初実戦 初勝利おめでとう!」
「師匠、ありがとうナノダワ!」
右手の先を左手で押さえて礼をする朱雀
中国武術での礼のしかたである・・・って、よく教えたな
「で、次は 生け捕りにするんだって?」
「うん、今まで荒らされた事のない場所が 最近になって荒らされだしたらしいからな
 おそらくは緑地公園に住んでる連中だと思うんだがハッキリしないから 捕まえて聞いてみる
 毎回 朱雀が退治するってのも大変だからな」
「なるほど、本拠地が特定できれば 一気に潰せるってワケだw」
「だけど、今の朱雀は予想以上の強さなんで 次も瞬殺しかねん、なにか良い案はないかな?」
「うむ、そこでだ!」
と、言いつつ もってきた袋の中をガサガサと探りだすアキラ
「朱雀ちゃん、こっちに来て」
「なんナノダワ?」
朱雀の後ろに廻り、ツインテールを丸めだす
丸めた髪にカバーのようなモノをかぶせるアキラ
「じゃーん!」
「ほお」
ツインテールをまとめて頭に゛お団子”を二つくっつけた状態にしてある
「つまりツインテールを封印すると言うわけか?」
「そう、打撃だけなら 急所をハズせば殺す率も低くなるっしょ」
「ダワ?ダワ?」
朱雀がなにをされたか よくわからず突然無くなったツインテールを気にしているようだ
「朱雀、よく似合ってるぞ」
朱雀の前に鏡を置いてやると゛お団子”を見るため、頭を色々とふって回っている
「似合っているノダワ?」
「ああ、可愛いぞ」
゛可愛い”と言われて、顔を紅くする朱雀
「じゃあ、朱雀ちゃんコレ着て!」
紙袋をわたすアキラ また何着せるつもりなんだか・・・
「師匠、わかったノダワ!」
お、師弟関係にあるだけあって 素直に言うこと聞いてるな
「で、今度はなんだ?」
「へへー ま、楽しみにしてな 今回はほとんどオーダーメイドだ」

「カッコいいノダワ!」
そう言って出てきた朱雀
「おし!上出来!」
「ほお、いいな」
赤いチャイナドレスだ、腹から下にかけて鳳凰の刺繍がしてある
鏡の前に立ってクルクルと回って、自分の姿を見る朱雀
背中には金糸で゛紅”と入っている
「ちょっwwおまw赤地に金糸で゛紅”って、ポー○かよw」
「いやあ、実装紅だから゛紅”なんだけどなw」
ちゃんと足技が出やすい様に、左右にスリットが深く入っている
これはこれでエロい・・・
「練習用と実戦用で、服を使い分けた方が良いと思ってな」
「なんだ、お団子頭に合わせたワケじゃないのか?」
「ま、まあ それもあるかな?朱雀ちゃんの初実戦勝利のお祝いだ」
「師匠、ありがとうございますナノダワ!」
朱雀も喜んでいるみたいで、良かった

「ところで話はもどるが、ツインテールを封じただけじゃ あんまり解決策になってないんじゃないか?」
事実、朱雀は肘撃ち一発でしとめている
「だから、強力な打撃は手足に限定すりゃいいんだよ 足を潰せば逃走も防げるだろ?」
さすが実戦派、サラっと言うな・・・
「うん、わかった ローキックの練習だな」
「師匠、わかりましたノダワ!」

そして土曜日の朝、今 俺と朱雀、町会長さんの前に
板に縛り付けられた実装石が一匹いる
収集場に来たのが今回は一匹だけだった
「デェ・・・」
「おい、お前に聞きたいことがある 正直に答えないと また痛い目にあうぞ?」
実装石の右足が見た目にも痛そうな事になっている
ゴミを漁っている背後から忍びより、ローキックを一発
実装石が前に倒れたあと、さらに同じ部分を踏みつけて 
完全に右足を使えない様にしたためだ
「デェ・・・何を聞きたいんデスゥ?ワタシは食べ物を調達してただけデスゥ・・・」
「まずは一つ目、どこから来た?」
「大きい公園の日が沈む方からデス」
緑地公園の西側か・・・やはりな
むやみに騒がず 的確に答えるとは なかなか賢い個体だな
「二つ目だが、これが重要だ お前等はココまで食料調達に来たことが無かったのだろう?
 何故 最近来るようになったんだ?」
「デェ・・・それは新しいボスが命令したからデスゥ」
なるほど、ボスの交代によって グループの方針が変わったわけか
「しかし何故 危険を犯して遠方までゴミ漁りに来るんだ?
今までしなくて良かったことを、ボスが変わったからって食糧事情は変わらないだろう?」
「デッ!・・・実は・・・」
コイツの話によると、緑地公園の西側は比較的に賢い個体が多いらしい
今までは ボスになる個体も賢いヤツがなっていたため、うまくグループをまとめ
なるべくニンゲンの住むところには近づかないというルールを守って やってきたらしい
ところが最近、元飼い実装がやってきて(捨てられたのだろう)ボスの座に付いたと言うのだ
体が一回り大きく、力では皆 太刀打ちできないため
従うしか無いのだという
まあ、捨てられたのだから当然デキが悪いだろうし
野良に比べて栄養事情がよかったのだから体が大きく=力が強いのもうなずける
・・・って事は
「おい、その新しいボスとやらを 片づければ昔の体制に戻って ココには来なくて良くなるんじゃないのか?」
「デッ!そ・それは無理デスゥ・・・ボスはとても強くて誰も勝てないデスゥ」
「だから ボスを片づけるのは、コッチがやってやる それならどうだ?」
「それなら大丈夫デス!皆も危険なトコロに食料調達に行きたくないデス」
交渉成立っと
「どうでしょう町会長さん」
「ふむ、こちらとしても被害が無くなれば良いのでお好きになさって下さい あまり無益な殺生は良くないですしな」
よし、こちらもOKっと
「朱雀、ちょっと離れたトコロに行かなきゃならんが良いな?」
「かまわないノダワ!」
うん、元気な返事だ
「おまえには道案内をしてもらうぞ」
「デッ!わかりましたデス」
この実装石が回復をしなきゃ行けないな・・・
「よし、足が回復するまで俺の家に居ると良い」
「ありがとうございますデス」
「ダワ!?」
驚く朱雀 そりゃそうだろ、捕まえたヤツと一緒に家にいたくないよな
「朱雀、安心しろ 一緒に生活するワケじゃない アパートの裏を貸すだけだから」
「デエェ!?」
今度は実装石が驚く
「だってそうだろ、ここで飼い実装みたいな生活を体験したら
もとの生活に戻れなくなるぞ?安心しろ餌ぐらいは提供するよ」
ただし、残飯だけどな
「デェ・・・しかたがないデスゥ・・・」


ーーーつづくーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
仕事の合間に(休憩時間だよ)ちょこちょこと書いているもので
どうしても遅筆になってしまう・・・
いや、自宅ではなぜか筆が進まないのですよ なぜだろ?

次回、激闘編!




■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため2507を入力してください
戻る