タイトル:【馬】 ときめきの予感は繰り返す
ファイル:ときめきデッデロゲー.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3435 レス数:0
初投稿日時:2007/05/23-07:31:07修正日時:2007/05/23-07:31:07
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「デッ・デ・デ・デデロッゲー♪」

実装ちゃんが、テケテケと、陽気に歌を口ずさみながら歩くよ。

「デッデデロンゲー♪」

今日はお腹も一杯、日差しもいいし、公園の中は平和だしとっても愉快。

それになんだか、とっても素敵な予感がしていた。
こんな日には何かいいことがありそう。

ぜったいそうに違いない、実装ちゃんはもうそれが叶ってしまったように
嬉しくって、ますます陽気に歌うたう。

「デ・デデ・スン・デッスン・デデン♪ ……デェ?」

そんな実装ちゃんの頭の上を、影が覆う。
背中の方から伸びたその影へ、実装ちゃんはふり向いた。

「デェ!?」

びっくりパンコン、そこにはニンゲンさんが仁王立ち。

ニンゲンさんはランドセルを背負った小さな男の子。
だけども、実装ちゃんよりずっと大きい。
だから、実装ちゃんにとってはニンゲンさんの誰とも変りのない、ニンゲンさん。

「デ……、デッスゥーン?」

実装ちゃんは驚いたけど、とりあえず媚びてみせるよ。
だって実装石だもの、ニンゲンさんに媚びられずにはいられない。
とてもじゃないけど、いられない。
パンコンを我慢するよりずっと難しい。
ニンゲンさんに媚びずにはいられない。

そんな実装ちゃんの頭を、ニンゲンさんが擦す擦す。

「デスゥン……、デププ」

実装ちゃんはお顔を真っ赤にして、感激してる。
嬉しくって、思わず声が漏れてしまう。

「デププ……、デスデス、デスゥ」

可愛い実装ちゃんが、当然みたいにニンゲンさんに食べものをねだっているよ。

だけども、ニンゲンさんには実装ちゃんの言葉が伝わらない。

小首をかしげるニンゲンさんに、実装ちゃんは足をぽむぽむ上げ下げをして、
地団駄ふみふみ。

「デスゥ! デデデデ、デスゥ!!」

実装ちゃんはお顔を真っ赤にして、お怒りのご様子。
興奮しすぎて、思わずウンチがパンパンコンコン。

ニンゲンさんも思わずタジタジ。
ポケットを探りはじめると、ビニールに包まれた一個のアメ玉を取り出してみせた。

それを見た実装ちゃん、いままでの怒り顔もどこへやら、

「デスデスデスゥ、デスデスゥ♪」

そんな調子で、ピョンピョン小躍り。

ニンゲンさんがアメ玉の包みを剥がして、まんまるくて甘いアメ玉を手のひらに
転がした。

甘い香りが実装ちゃんの平べったいお鼻の穴を、ヒクヒクさせるよ。

「デス! デスデスデス! デスゥ!」

だけどニンゲンさん、なかなかアメ玉を実装ちゃんにあげようとしなかった。

アメ玉を指でつまんで、実装ちゃんの目の前まで、一杯に開いてヨダレがダラダラと
こぼれる実装ちゃんのお口の、すぐそこまで近づけるとヒョイ。

実装ちゃんがお魚みたいに食いつこうとしたところを、避けてしまう。

実装ちゃんはそれでも、モグモグクチャクチャ。
アメ玉をお口の中に仕舞いこんだと思いこんで、モグモグクチャクチャ。
だけども、甘い味もコロコロとした感触も何もない。

不思議に思ってニンゲンさんを見つめると、その指先にはアメ玉がぶら下ったまま。

「デギャ! デギギギ……、デギャァウ!!」

実装ちゃんはさっきよりももっと怒った。
怒りにまかせてブリリとパンツははちきれそうにコンモリ。

ピョンピョン飛びはねながら、アメ玉を掴もうと短い腕をバンザイするようのばした。
ウンチで満杯のパンツがたゆんたゆんとゆれて地面をこする。

もちろん届かない、全然届かない、実装ちゃんの伸ばした手の倍の高さにアメはある。
いくら手をのばしても、いくら跳ねても、百年経っても届かない。

ニンゲンさんは面白そうにニコニコしながら、そんな実装ちゃんを見おろしている。

だけども、そのうち、地面の砂にひっかかれていたパンツが破けてしまう。
その穴からピューっと勢いよくウンチが飛び出してしまう。
そんなウンチの勢いで、実装ちゃんはステンと転んでしまう。

ニンゲンさんの靴に、裾に、緑色のウンチが飛び散る。
飛び退いたってもう遅い。
ニンゲンさんの靴に、裾に、ウンチの跡がびっしり。

「デププププププププププ」

そんなニンゲンさんを見て、実装ちゃんはニヤニヤ笑い。
そんな実装ちゃんを見て、ニンゲンさんは思わず手にしたアメ玉を思い切り投げつける。
そんなアメ玉を、実装ちゃんはお口でキャッチ。

モグモグクチャクチャ……、アンマーイ。

ニンゲンさんは泣きながら逃げていく。
実装ちゃんはウマウマアマアマ、心ゆくまでアメ玉をむしゃぶる。
味わったことのないような甘さに、美味しさに、実装ちゃんは嬉しくってプリプリと
またウンチをしだした。
パンツはもうこんもりすることもなく、ただモリモリと穴からウンチを垂れ流した。

プリプリペチャペチャ……、とってもウンチイイキモチ♪




実装ちゃんのお口の中からすっかりアメ玉が消えてしまった頃、またしても
実装ちゃんの前にニンゲンさんが現れた。
今度のニンゲンさんはさっきのニンゲンさんよりもずっと大きい、すっかり大人。

薄汚れた服を着て、プンとお酒の匂いをさせて、口には爪楊枝を咥えて、てっぺんが
薄くなった頭をボリボリと掻いている。
なんだかダメな大人みたいなニンゲンさん。

「デッスゥーン♪」

お口がさびしい実装ちゃん、そんなニンゲンさんに媚び媚びポーズで甘えた声をあげる。
腰をクネクネ、ウンチをペタペタ零しながらのセクシーポーズ。

わたしの視線と声とセクシーダンスで、メロメロにならないひとはいない
そんな自信がたっぷりな様子。

今日は、とってもいい日。
ニンゲンさんがとっても甘くて美味しい食べ物をくれた日。
ふたりめのニンゲンさんも、きっとまた甘くて美味しい食べ物をくれるに違いない。
もしかしたら、ずっともっといいものをくれるのかも知れない。
こんなに素敵で可愛らしいワタシを放っておけるニンゲンなんているはずがない。
そんなワタシが、こんな公園なんかで薄汚いヤツラと一緒に住んでるなんて間違ってる。
フカフカベッドに美味しいゴハン、ドレイに子供におっきなお家。
そこで毎日楽しく暮らしているべき。
そうに違いない、絶対にそうだ。
このニンゲンは、ワタシをそうしてくれるはず。
だって、ワタシはこんなにも素敵なんだもの。
だから、オマエはワタシのドレイになって、こんなワタシのドレイになれることを感謝しなくちゃ。

「デスデス、デッスン、デスデッスゥーン♪」

実装ちゃんのおつむの中には幸せな想像で一杯になって、あふれてしまいそう。
あふれてしまいそうな想いをダンスに乗せて、腰をふりまわす。

ニンゲンさんはじぃっと見つめている。
実装ちゃんはニンゲンさんの目線をじいっと見つめながら踊りつづける。

カァーッペ、ニンゲンさんは実装ちゃんに痰を吐きかけた。
そんな痰唾を、実装ちゃんはお口でキャッチ。

モグモグクチャクチャ……、シオッパーイ。

さっきのアメ玉と比べたら、ヌルヌルと生ぬるいばかりで、味気ない。
すぐにゴクンと飲み込んでしまえた。
全然物足りない、実装ちゃんはニンゲンさんの足元に歩み寄る。

「デッス、デッス」

そして、ニンゲンさんの膝のあたりをポムポムと叩いた。
もっとチョウダイというみたいに。

ニンゲンさんはしばらくじっと、そんな実装ちゃんを見おろしていた。
鼻がヒクヒクと動いて、実装ちゃんから立ち昇るウンチの臭いを嗅いでいるよう。
額に汗が浮かぶ、胸が波立つ、空を仰いだかと思うと、いきなり屈みこんだ。

実装ちゃんは急に迫ったニンゲンさんの顔を見上げながら、お口を目一杯に開いた。
きっと今のものよりもずっと美味しい何かをくれるんだろう。
ワタシはいつでもオッケー、このお口で何でも捕まえてあげる。
そんな大口。

ウェップ、ゲロゲロドポドポ……、スッパーイ。

吐瀉物が実装ちゃんの大きなお口から漏れ出す勢いで降りかかる。
生ゴミ漁りの実装ちゃんにはすごいご馳走。
ドロドロに食べ物を溶かした、濃厚なスープを実装ちゃんはゴクゴクと飲み下す。
足元まで吐瀉物に浸されてしまう。
胃液の臭い、お酒の臭い、ウンチの臭い、酷い臭い。

地面で水溜りのようになった吐瀉物まで啜る実装ちゃん。
ニンゲンさんはまた吐き出した。
実装ちゃんはゴキゲンにそんな飛沫を体に浴びる。
体はフラフラとして、お顔を真っ赤に染まっている。
ゲロに交じったお酒に、酔っ払ってしまったのかしら。

「デフ、デフフ、デッスデッスーン♪」

千鳥足の実装ちゃん、ぬかるんだ地面にスッテンコロリン。
それでも楽しそうに笑ってる。
お腹は孕んだみたいにプックリと膨らんでいる。
すっかり満腹のご様子。
それでも、まだ甘くて丸いのが欲しいのか、ニンゲンさんから目を離さない。

「デププププ、プバハァ、デペ、デププベ、デーッペペペッペ」

苦しげに鼻水と涙を流すニンゲンさん、それを見ているとまた笑いが込み上げてくる。
さっきよりもずっと陽気でいる、楽しそうにペチャペチャとぬかるみを手足で叩く。

ニンゲンさんは口を拭うと、実装ちゃんを見つめる。
ゲロの海でバタバタともがきながら狂ったように笑う実装ちゃんに、思わず後退る。
目が合うと、四つんばいになってこちらに這い寄ってくる。
ニンゲンさんはポケットの中をゴソゴソと探りだす。
実装ちゃんの目が期待に輝く。

その手に取り出したのは銀色に輝く金属の玉、パチンコ玉。
実装ちゃんの開いたお口を目掛けて、振りかぶって思い切り投げる。
そんなパチンコ玉を、実装ちゃんがお口でキャッチ。

「デベェ!?」

喉にめり込むパチンコ玉。
器官を塞いだ金属の玉。
火照った頬の薔薇色が顔中を染めていく、皺くちゃになったお顔が空気を求めて喘いでいる。
実装ちゃんのお顔が青くなる、顔から血の気が引いていく、鼻から吸っても口から吸っても
喉は塞がれ小さなお胸に美味しい空気は訪れない。

実装ちゃんはゲロとウンチにまみれて死んだ。
ニンゲンさんの姿はとっくになかった。
どこからか現れ出した仲間たちが死んだ実装ちゃんを囲んだ。
夕焼け空が投げかける長い影がその頭巾を黒に染め、まるで葬列のよう。
そして鳥葬みたいに実装ちゃんは肉を削がれて墓標もない。
実装石にはありがちなお葬式。
朝には真っ白な骨だけが残った。
車が通ると押しつぶされて粉々になった。
実装ちゃんは塵芥に帰した。

「デッ・デ・デ・デデロッゲー♪」

同じ通りの同じ場所、実装ちゃんが、テケテケと、陽気に歌を口ずさみながら歩くよ。
正面からはランドセルを背負ったちっちゃなニンゲンさん。
ちっちゃくても実装ちゃんよりずっと大きい。

「デッププーン・デップーン♪」

媚びてみせたる実装ちゃんの頭上に振り下ろされたのは縦笛。
何度も何度も振り下ろされた。
頭の形がすっかり無くなってしまうまで振り下ろされた。
凶器は茂みに投げ捨てられた。

仲間たちは葬儀に夢中。
バーゲンセールさながらのものすごい勢いに跳ね飛ばされた一匹の実装ちゃん。
茂みに隠れた縦笛に気付いた。
何かしらとその吹き口を両手で抱えて持ち上げた。
美味しいものかしらと吹き口に噛み付いた。

フィー、フィー、ピップー♪

仲間たちは朝一からのご馳走に、縦笛の調べにあわせて陽気に踊った。




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