よくある風景〜飼い実装の外歩き〜 よく晴れた日 何処にでもあるような都市で、何処にでも居る様な飼い実装がのんきに散歩をしている 何処にでもある風景、何処にでもある光景 「デデデデップン♪」 「テチャチャチャ♪」 「チプププ♪」 「プギャー♪プギャー♪」 そしてよくある出来事が起きる 「デッデッデース」 「テチー」 「テチャーー!」 「テー!テー!」 何処にでもいるような平均的な飼い実装親子が話ながら歩いている 頭も普通の飼い実装並み、育ち(飼われてからの)も普通、まさに普通である ただ、飼い主に子供を生むことを許してもらえたと言うことで、飼い主は優しい愛護さんかもしれない もちろん、間引きはされたが… 「デッデッデー♪パンコン♪パンコン♪」 「「「「テッチー!パンコン♪」」」」 飼い実装親子がのんきに歩いていると、若い男が近付いてきて来た 「デデ?」親実装もちょっと警戒するが、すぐに近所の人だと分かるとすかさず挨拶しに行った 「お愛想デッスーン♪」 「うるさい!」 ドガッ! 男の蹴りがいきなり腹に入った 人間でも革靴で蹴られると相当痛いのに、実装なら… 「デッデボオオオォォ…デエエ…デエエ…」 ジャストミートに入った蹴りのおかげで、親実装は軽く吹っ飛び、歩道のブロックに後頭部を強打した 大いにパンコンして、もはやパンコンというレベルではないと言える しかし意識を失わずに人間のいうことを聞こうとする姿勢はさすが飼い実装といえる 「おい、お前ら!うるさいっつーの!」 「「「「テチャアアアアーー!!!」」」 「ったく本当にうるさいな。おい!黙らせろよ」 「デ、デス…」 「「「テエエーー!テエエーー!テチイイイッィィーー!」」」 「デジャアアーーー!!!デスデスデッスン!!!」 「「「テエエ…」」」 「おいこら!実装石」 男も何か照れくさそうにして喋る やっぱり人間以外に言葉を使って喋るのは変な気がして気持ちが悪いんだろう この男、別に虐待派というわけではない ごく普通の大学生だ ただ、単にこの親子の「騒ぎ声」が気に触っただけ…それだけである もし、この親子が野良ならもっときつい攻撃になってたかもしれない 「いちいち、歌いながら歩くな。うざい。 あと、人が来たら道の端っこに避けろよ。ジャマだから…」 男が言いたかったのはこれだけ…たったこれだけ 「あ、あとお前道路汚したなら拭いとけよ。そんじゃな」 それだけ言って男は立ち去って言った。 「ママー!ママー!」 「テエエーン!テエエーン!」 子供たちが泣きながら擦り寄ってくる 皆パンコンして、パンツからウンチがはみ出ている 「大丈夫デッス。なんとも無いデッス。お前たち、パンツを脱いでうんこ袋の中に入れるデッス。」 「「「ママーー!テエエーーン!テエエーン!」」」 「聞くデッス!」 「「「「テチッ!」」」 ここでママの言うことを聞かなかったり、反抗した仔がご主人様とママに嬲り殺しにされた だからある程度躾が出来てるおかげですぐ頭のスイッチの切り替わる 「お外で騒いではいけないデッス!人間さんのいない、もっと静かなところで騒ぐデッス。 うんこも掃除して、綺麗綺麗してから散歩再開デッス。」 「テチ!」 「テチー!」 「テテー!ムカつくテッチ!あいつは今度見たらボコボコニしてやるテッチ!」 どうやら一匹反抗的な仔がいる 末っ子の甘えん坊ちゃんだ 「デジャアアーー!」 親実装が一発威嚇するとその子はすぐにシュンとなった これでOKだ これ以上反抗したらママにお仕置き、酷い時はご主人様と一緒に哀しい事をされる 道の端っこで色々はみ出た糞や、パンツの中の糞を持ってきた袋に入れ、お尻をティッシュで拭いた その後、道路の掃除(親実装のうんこ、仔実装たちのパンコン漏れの後)に取り掛かった 飼い実装とはいえやはり実装石 糞蟲の兆候があるなら即処分、人に迷惑をかけるなら即処分されるのはしょうがない 「よりよき飼い実装」として生きなければいけないのが、飼い実装の運命である それに、人に迷惑をかけたなら、その事でご主人様にも迷惑をかけたことになり ご主人様は飼い実装を保健所行きにしなくてはいけなくなる事態がある事くらい 普通の躾を受けた飼い実装なら誰でも知っている あくまで低姿勢 そして時に甘える 糞蟲は即処分 人間と一緒に生きていくということがなんと困難なことか… 「デデ?!お前たち!ストップデス!」 「「「テ?」」」 パンコンの処理をした際にうんこが手に付いてしまっている このまま道路のうんこを綺麗にしようとするとかえって悲惨なことに… 親実装は間一髪のところで気がついた 「良かったデス。道路をもっと汚してしまう所を人間さんに見られると… ご主人様に一家全員躾される所だったデス」 「ママー!オテテのうんこはどうするテッチ?」 「デデ?!ティッシュはもう一枚しかないデッス…全員の手を拭くのに足りるかどうか不安デッス…」 しかし、親実装の不安に反して子供たちの手を拭くにはティッシュ1枚は十分だった 早速道路の糞跡の掃除に取り掛かる実装一家 しかし、その光景を見る人たちの目はあたかも汚いものを見るようだったり 「ほー飼い実装が頑張ってるなー」と言う声だったり 全員丸っこい肉豚とでも言うべきだからであろうか… 人の中には実装石たちの奇妙な有様を見てプッと笑っているのが親実装にも分かった 通りかかる自転車にはどけどけと言わんばかりに鈴を鳴らされて、仔実装たちはその都度パニックになっている 道路を手でゴシゴシ、服でゴシゴシ… さすがに親実装も「騒ぎ声」で人間に叱られるとは思ってなかったみたいで、雑巾セットは家に置いて来てしまった 仕方なしに全員服を脱いで裸になって道路を拭いている 仔実装たちがまだ外に出られるだけの躾を受けてなかった頃は 糞汚れを服で拭くとか、最悪の場合は舐めて拭いたり、どうしようもない場合は糞食したり… そう言う事を言われたものだ 「ママー!終わったテチ!」 「一杯汗かいて贅肉が無くなるかもしれないテッチン。本当に災難だったテチ!」 「あの人間が…いや、これはいい教育だったテチ」 「あー疲れたデッス。」 結局男からの注意と掃除のせいで1時間以上かかった… 「ママの手が汚れてるテチ!」 「デデ!?本当デッス!」 親実装はすかさず両手を口に含んでチュバチュバ舐めて手をきれいにした。 「ママは汚いテチ!」 「そんなみっともない真似は止めるテッチ!」 「流石にキモいテチ」 「何言ってるデス!こうしないといけないデッス お前たちも今度から拭くものが無い時は口で舐めるデス! オテテを服で拭いては駄目デス!ご主人様が怒るデス! どこかに擦り付けても駄目デッス!人間さんに見られたらお仕置きされるデッス! そのままでも駄目デッス!汚いと評判が悪くなるデッス!人間さんが嫌な顔をするデッス!」 「分かったデス?!」 「「「「テエエ?一杯言われても分からないテチ」」」 「もっと簡単に分かりやすく言ってテチ」 「難しすぎて意味不明テチ」 「もーどうでもいいテチ」 「デエエ…」 このくらいはペット店で、飼い実装養成教育を受けてきた親実装にとっては当たり前の内容だった 難しさも、量も、汚い糞に触れなければいけないと言う事についての度胸も 「この子達は果たして飼い実装としてやっていけるかどうか不安デッス ご主人様に迷惑かけなければいいんデスが…」 ========================= 公園で(正確には公園の隅で)遊んだ後 飼い実装一家は帰宅の途についていた 「公園では人間さんの遊びの邪魔をしたら駄目デッス! 特に小さい人間さんを怒らせるともっと酷い目にあうデッス! 今日のことはご主人様に叱ってもらうデッス! 人間さんの怒り方から…私たちが何か悪いことをしたからこんな事になったに決まってるデス! 次からは絶対に人間さんを怒らしては駄目デッス!」 「テエエ…そんなことよりママ…痛いテッチ…」 「オネチャーーン!しっかりするテチ!」 「頑張るテチ!頑張るテチ!」 ========================= 公園では子供たちがサッカーをしていた。他にも2人ほど女の子がいた 親実装は飼い実装としてどう有るべきかを瞬時に判断し、行動に移した 「こ、こんにちはデッス」 親実装は可愛がってくれそうな女の子達に挨拶した ここで女の子達に挨拶して、気に入ってもらえれば自分の子供たちと一緒に遊んでもらえる いつかの時のように公園の隅っこでこじんまりとしていなくてはいけないと言う事は無いだろう そして一家全員で贅肉ダンスをして、女の子達の興味を引いて遊んでもらうことに成功した しばらく小さな公園の隅っこで遊んでいた一家だったが 仔実装の一匹がサッカーをしていた男の子達の方へ行ってしまった 「デデ?!一匹足りないデッス!」 そう気づいた時にはもう遅かった 「うわ!なんだよこいつ!」 「なになに?!糞蟲?」 「いや、ちがうみたい。飼い実装だわ」 「おい!ちっさいの!あっち行けよ」 「邪魔!!邪魔!!」 「テチー!テチー!」 仔実装は天真爛漫に振る舞い、クルクルと回ってみたり、奇妙奇天烈な踊りをしたり… 子供たちからしてみれば「うざい」の一言しか出ない 「テ?テテテ?」 そんな思慮の浅い仔実装が周りの状況に気が付くと、もうすでに男の子達に囲まれてしまった 「テエエエーー!テチイイーー!!!」 怖くなって大声を出してママを呼んだが、それが悪い方向へ行くとは実装石には判断できなかった 子供たちも一瞬ひるんだ、しかしこの五月蝿い、うざったい生き物に良い感情を持つ者がいようはずがない 「うっさい!」 さすがに飼い実装なので、野良実装を退治する様な事は出来ないので バッ!と足で小石と砂を巻き上げて仔実装に振り掛ける 周りの子達も小石、砂を仔実装に投げつけたり ダン!ダン!と足を慣らして追い払おうとしている 「テエエー!テエエエー!!」 仔実装はパニックになってママの方へ一目散に駆け出していく 「テッチテッチテッチ…テチャアアァァァーーー!」 「デデアアアアーーー!!!!」 仔実装の泣き声に気が付いた親実装が突如声を上げて仔実装の方へと駆け出して行った しかしそれがいけなかった 「きゃあああーーー」 「ひっい!」 親実装の奇声に驚いた女の子達が尻餅をついた しかも一人は実装一家が持っていたうんこ袋に手を突いてしまった うんこの付いたティッシュが手に付いて軽くパニックになっている もう一人の女の子は親実装の大きな鳴き声をすぐ傍で聞いてしまい 親実装の口臭と飛び散った唾でウエッウエッとえづいている 「デデデ?!大丈夫デッス?怪我は無いデッス?!」 「ママーー!ママーーー!」 よかった。虐められたんじゃないんだ。親実装がそう思って安堵していると 木の棒、小石を持った男の子達が近くに立っていた 「デデ?!どうしたデッス?!何で人間さんが怒ってるデッス?」 「いい加減にしろよ糞蟲!飼い実装だからってなめんなよ」 「ここで駆除しようか?」 「いや、殺すのはまずいだろ。飼いだぜ。」 「じゃあ、女の子にうんこをつけた罪と悪臭を出した罪で躾しようか」 「そうだね。ったくこれだから実装石は…」 「デデ…デッス〜ン♪」 それからはただ殴られる、蹴られるの繰り返し 棒で突かれたり、棒でゲートボールのように転がされたり、小石を投げられたり 仔実装たちはサッカーボールのように蹴りころがされて複雑骨折… 子供たちの反撃が終わったときには、親実装は服が擦り切れ、体中が痛んでいた 「おかしいデス…うまく息が…デボッデボッ… デデ?!血が口から出たデッス…息をすると胸の辺りが痛くて少ししか息が出来ないデッス」 親実装は体中の複雑骨折、肺にろっ骨が突き刺さっていた 子供たちも骨折、内臓破裂… 飼い実装だからこんなもんですんだといえるのかもしれない 野良実装なら殺されて(駆除されて)ゴミ箱へ放り込こまれてもやむをえなかった 親実装が意識を取り戻した時には子供の唾が ペッ! と飛んできた もうその顔には飼い実装に対する優しい顔など無く、野良実装、糞蟲に向けるような侮蔑と憎悪の顔であった 「何も悪いことはしてないデッス…なんでデッス…世の中おかしいデス」 それから親実装は動けない子供たちを集め、ズルズル引きずりながら公園を後にするのだった ================================ 何とか家にたどり着いて外の水道で体と服を洗い、家に上がったときにはもうご主人様が帰っていた ご主人様は公園での出来事を聞いて、軽く、非常に軽くではあるが女の子の家に謝りに行って 自分の実装石の評判が落ちている事についてイライラが溜まってる 「おかえりー。怒られたでしょ?」 「デデ?!何で知ってるんデス?」 「そりゃ、近所のおばはんから聞いたもん。なんかやらかしたんだって!覚悟しなさいよ」 「待ってデッス。私は何も知らないデッス!」 「あんた。私が恥かいたの知らないの?子供にうんこをつけたんだって?」 「付けてないデッス!あれは事故デッス!」 「関係ない。人間に迷惑をかけた時点で駄目だってこと知ってるよね? 事故だろうがなんだろうが、実装石のイメージからしてそんなんじゃ家に置いて置けないよ。」 「お願いデッス。捨てないでデッス。」 「捨てないわよ。だけど躾とお仕置きは覚悟しなさいよ。 飼い実装はどうすればいいのかちゃんとしないと… だいたい仔実装たちの躾が…(中略)さ、じゃあ子供たち連れてこっちにおいでな」 「はいデッス…」 こうして飼い実装一家はお仕置きルームへと吸い込まれていった *************************************** 実装石 その成体、振る舞い、性質についてはもはやここで言及すべきことは大して無いだろう 読者の皆さんがよく知っているかもしれない 実装石は回復能力が強い、力を持って躾けると言うことが一般的… それが理由で、飼い実装でもよく殴られる、暴力を振るわれることがある こういう場合に… 実装石がうるさいから殴って注意、人間に危害を加えたならボコボコにして自分のした事を後悔させる… 犬、猫ならこういう暴力は大問題であるが、相手は実装石…特に問題視されない むしろ悪ガキを躾ける近所の怖いおじさん程度の扱いにしかならない 飼い実装に良くある虐待ではない暴力 これぞ飼い実装の悲しさである 野良から見れば、飼い実装はウハウハ生活に見えるが 実は人間社会で生きると言うことはとても枷が多く、欲望のままに生きることを許されない ちょっと人間の気に触れば、何か失態をすれば「お仕置き」にあう それは善意の塊であり、糞蟲かもしれない固体への制裁だったり、時には気まぐれでやった事かもしれない もしかして、もしかすると野良実装の方が幸せなのかもしれない それでも実装石は生きる 生きなければいけない ================================== 「デッデデー♪明日はあっちの大きな公園で〜♪パンコン♪おあいそ♪」 「「「テッテッテー♪プギャープギャー♪チププププププ♪」」」 ************************************************** 禿裸7世
