タイトル:【紅愛】 実装紅をひろったよ
ファイル:実装紅をひろったよ.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5501 レス数:0
初投稿日時:2007/05/08-13:00:34修正日時:2007/05/08-13:00:34
←戻る↓レスへ飛ぶ

実装紅をひろったよ

夕方近く、アパートへの帰り道
空き地の隅に ランドセルの女の子三人がこちらに背を向けしゃがみこんで
なにやらしている様子だ
「ん?ダンボール箱が見えるな・・・」
てことは捨て犬、猫、実装石か・・・
犬、猫は勿論だが実装石も仔実装の時は愛らしいので女子小学生に人気だ
まあ、実装石の場合リンガル無しが前提だけどね
おっと、俺は用があるんだった帰らねば・・・
アパートに帰ると配電盤を開け、ブレーカーを上げる
明日に入居してくる人がいるのでガス 水道 電気の準備をしておく
「今度は大学生の野郎か・・・チッ」
ばあさんから このアパートを譲り受けた当初は、
「とっとと、売って 海外にでも行くかな・・・」
と思惑していたのだが
女子小学生と20代のシングルマザー親子がいると聞いて
がぜん 管理人やる気でちゃいましたよ、ええ
げんきんな俺・・・
作業をひととうり終えて部屋でくつろいでいると
さっきの小学生たちが気になった
「ダンボールの中身、ひろってくるかな・・・」
ひょっとしたら さっきの小学生のだれかが家につれて帰ったかもしれないが・・・
最近の住宅事情を考えるとそうもいかないだろう
おそらく 朝夕の通学のときに寄り道して餌をやったり、かまったりしているに違いない
俺の思惑は箱の中身がなくなって落胆している小学生に声をかけ、
「おにいさんが世話してるから、あいたければ くればいいよ」
と 女子小学生とお友達になる作戦である…うん、完璧
そうと決まれば善は急げだ、俺はタオルを一枚もって空き地へと出かけた
ダンボールのそばに近ずくと、足音に反応したのか
ガサガサと音がする
「ん?鳴き声がしないな・・・警戒してるのか怯えているのか・・・」
箱をあけると、隅の方で赤い物体がこちらに背を向け震えている・・・
「実装紅か・・・」
これは想定外 実装石までは予想していたが実装紅とは・・・
少し大きいがまだ仔のようだな
箱の中をよく見るとプリンのカップに水が入ったモノとパンの屑がある
きっとさっきの小学生たちが 与えたのだろう
ま、とりあえず つれて帰るとするか
「おい、大丈夫か?腹減ってないか?」
こちらに背を向けていたソイツはオドオドとこちらを向いて俺の顔を見ている
普段、かまってくれるのは女子小学生なので
男の大人である俺に警戒しているのであろう
「うん、なかなか可愛いなオマエ」
正直にそう思った 実装石なんかとは雲泥の差がある顔立ちだ
”可愛い”と言われて まんざらでもないのか
「ナノダワ!」
と 幾分元気のある返事
「ここにいても寂しいし、腹も減るだろ?俺んちにくるか?」
僅かだが考えると
「ナノナノダワ!」
と こちらに両手を上げて俺の顔を見ている
もってきたタオルでくるんだあと抱きかかえてやった
しかし、捨て仔実装紅とは珍しいな・・・
ある程度成長して増長ぶりを発揮しだして捨てられるのはよくあることだが・・・
実装石の仔ならともかく仔実装紅ならば売り物にでもなるだろうに・・・
考え事をしながら歩いていると 腕の中から実装紅がこちらを見ているのに気づいた
きっと不安と期待がまざっているのだろう
顔が少し汚れているな
帰ったらまずは洗ってやろう・・・

アパートに帰ると風呂の準備をした
洗面器にお湯を入れて準備よし
実装紅をつれてきて服を脱がせようとすると・・・
「ダワ!?」
脱がされるのが解ったのか少し抵抗する
「別に盗ったりしねーよ」
洗面器の側までつれてきて お湯に手をいれさせ
体を洗うことを理解させると 自分からモソモソと脱ぎはじめた
着ていたものを別の洗面器に入れて洗剤を少し
「これで服もキレイになるぞ」
服を脱いで恥ずかしそうにしている実装紅を湯にいれてやる
「ナノダワー♪」
湯につかって機嫌が良くなったようだ
体をボディソープをつけたスポンジで洗っていると少し恥ずかしいのか
顔を紅くしてうつむき、されるがままになっている
「おいおい、そんなふうにされると こっちまで意識しちゃうだろ」
大体、ロリ好きの俺にとって無毛つるぺたの体だけでも 目の毒である(笑)
たいして汚れていない
捨てられて そんなにたってないな・・・
お湯から出して体を拭いてやる
さて、風呂が終わったらメシだな・・・
実装紅って、たしか紅茶が主食だったよな…
ティーバックしかないけどしょうがないか
「おーい、紅茶入れたぞー」
「ナノダワ!」
風呂から上がってタオルをまいた実装紅が
テトテトとやってくる
テーブルの横で嬉しそうに紅茶を飲む実装紅
「おいしいか?」
「ナノダワ!」
名前がいるな・・・
紅・あか・べに・こう・・・
赤・アカ・せき・・・
朱・あか・しゅ・・・!
「よし!」
「ダワ!?」
突然の声に驚く実装紅
「オマエの名前は朱雀(スザク)にしよう」
「ナノダワ?」
「鳳凰の別名でもあり高貴な名だ、あかの字もはいってるしな」
「ナノダワー♪」
”高貴な名”と 言うのが気に入ったのか
両手をパタパタと振って喜ぶ仔実装紅、いや朱雀
「俺の名は敏樹ってんだよろしくな」
「ナノダワ!」
それから各部屋で入って良いところ いけないところ
トイレの場所を教えた
まあ、実装紅は賢いというから大丈夫だろうな
明日は色々とそろえなきゃならんな・・・
リンガルもいることだし ペットショップにでも行くかな
「よし、明日は早いからもう寝るぞ」
「ナノナノダワ」
ソファにバスタオルをひき 寝床を準備してやる
するとキョロキョロとまわりを見渡し
「ナノダワー」
と、俺のベッドを指す
うーん、さすがプライドが高いと言われるだけのことはあるな
「あれは俺のベッドだ、おまえはこっちに寝ろ」
「ダワダワッ」
頭を左右に振りイヤイヤをする
実装石が同じことをやってると 蹴りの一発もはいるのだろうが 実装紅だと可愛らしいな
ま、初日だしいいか
「なら一緒に寝るか?」
「ナノダワ・・・」
コクンとうなずく
少しテレているのか顔が紅い朱雀を抱えてベッドに入り、隣に寝せてやった
初めはチラチラとこちらを気にしていたが 
いままでのダンボール箱のなかでは
熟睡できなかったのだろう すぐに寝付いてしまった

朝、少し早めに起きる 昨日考えた計画のためだ
確か 久美ちゃんがアパートを出るのが8時だから7時半くらいがいいかな?
久美ちゃんとはアパートに入居している女の子である先に書いた小学生だ
管理人と住人の関係として仲良くやっている
てか、手は出せないよな 立場上・・・うん
そろそろ朱雀を起こすか
「おーい朱雀ーっ」
「・・・・」
うーん はだけたタオルがせくし〜(笑)
「朱雀、朝だぞ」
「・・・ダワ?」
「やっと起きたか ほら服に着替えろ」
着替えると言うよりも“着る”だな
「ダワ・・ナノダワ・・・」
寝ぼけているのか ゆっくりと服を着る朱雀
実装紅にも低血圧ってあるのかな?
朱雀に紅茶をやり、俺もパンをほおばりながら紅茶を飲む
俺の朝食が終わり、朱雀も紅茶を飲み終えた
時計は7時半を指している
「よし、散歩に出かけるぞ」
「ダワ?」
「ほら 抱っこしてやるから」
「ナノダワ」
アパートを出て、空き地をめざす
「ん?小学生の姿が見えないな・・・」
空き地だけではない 通学路にも小学生の姿がない
「あっ!!」
「ダワ?」
突然の声に驚く朱雀
今日は土曜日だ・・・
一部の私立をのぞけば小学校は休みである
ゆるすまじ、ゆとり教育
がっくりと肩を落とす俺
「しょうがない、公園でも行ってみるか」
「ナノダワ!」
さらに先にある公園を目指す
昼間であれば子供達が遊んでいるのだろうが
まだ朝早いので散歩の老人しか見あたらない・・・
ちなみにこの公園には野良実装石は住んでいない
水飲み場は設置されているが、公衆トイレが無いし
すぐ近くに大きい緑地公園があるのでこの公園に住むメリットが無いからだろう
だが、”住んでいない”のであって”いない”わけではない
昼間から夕方にかけては 人がいるために実装石も緑地公園からやってくる
あるものは遊んでもらうため
あるものは餌をもらうため
またあるものは飼ってもらうため


今現在は早朝のためか姿が見あたらないな・・・
朱雀は広い場所に戸惑っているのか、おれのそばからはなれない
まあ、仔実装紅にとっては果てしなく広く感じるだろうな
「遊んできていいんだぞ」
無言で顔をふって拒絶する朱雀
公園にくるのは予定外だったしな
「よし、帰るか」
「ナノダワ!」
ずっと抱っこしてると疲れるので 朱雀を肩に乗せてやる
「後ろの髪の毛をつかんどけよ」
「ダワ!」
なんだか機嫌の良い朱雀
アパートに向かって歩いていると目の前から女の子が歩いてくる
俺を見たとたん
「あっ!」
「?」
「おじさん、その肩に乗ってるのって・・・」
俺じゃなくて朱雀を見てたのね
「ああ、昨日そこの空き地でひろったんだ」
「やっぱりー♪いなくなってたから心配してたんだー」
ふむ、どうやら昨日の小学生の一人のようだな・・・
「君が実装紅に水とかあげてたんだね」
「うん、へージッソウコウって言うんだー」
ありゃ、知らなかったのか
まあ 知ってたら”パンと水”なんかやらないよな・・・
朱雀を肩からおろし女の子の前にもっていく
「朱雀って名前つけたよ」
「へー朱雀ちゃんかー、拾われて良かったねー」
「ナノナノダワ」
女の子と談笑(?)する朱雀
「会いたかったら、この先のアパートに来るといいよ」
アパートの方を指さす
「おじさんあのアパートに住んでるんだー、でもアパートで飼ってもいいの?」
む、するどい指摘
「ああ、俺はあのアパートの管理人だからね 部屋も特別さ」
「へーそうなんだー」
理解してるんだか してないんだか・・・
「一階の一番右側の部屋だからね」
「うん、友達と行くー」
おお、それはなにより
「ちゃんと家の人に言ってからくるんだぞ」
「わかったーわたし千里って言うのー」
うむ、少しおっとりした子だが なかなか可愛いな
「じゃあね千里ちゃん」
「うん、バイバイ朱雀ちゃん」
朱雀の手をもって握手をする千里ちゃん
「ナノダワ!」
さて、とりあえず帰るか
再び朱雀を肩に乗せて歩きだす
大学生が入居してくるのは夕方だったな・・・
先に買い物に行っておくか
部屋に戻ると出かける準備をする
とは言っても、留守電をセットして戸締まりをするだけだが・・・

近くのペットショップへ行き 実装コーナーへ入る
一般的なところだとケージや水槽などが並んでいるが
衣装コーナーなんぞは ミニコスプレといった雰囲気だな・・・
とりあえずパジャマいるかな?
「ナノダワ!」
食器類を物色していると”実装紅用ティーカップ”があった
汎用品から、セレブ用の高級品まで色々・・・
「あれ?」
「ダワ?」
俺は定員のところまで行った
「あの、実装紅ってティーカップ デフォですよね?」
「は?」
しまった ついマニアックな言葉を・・・
「あ、いや 標準でもってますよね ティーカップ」
「ええ、実装紅は生まれたときから持ってますよ」
朱雀は昨日も今朝も俺がわたしたマグカップで紅茶を飲んでいる・・・
「ティーカップを無くすことはあるんですか?」
「ええ、落とせば壊れますからね」
すんげぇ当たり前の答え・・・
「実装紅にとっては大事なモノなんでしょ?」
「ええ 実装石の服や髪と同じで、なくせば仲間から疎外されますからね」
この時 朱雀が捨てられた理由がなんとなくわかった
おそらく朱雀のティーカップは生まれつき無かったか、生まれて早い時期になくしてしまったのだろう
それで、もとの飼い主(多分ブリーダー)は処分するには しのびないので捨てた・・・
「朱雀、ほしいか?」
「ダワ?」
うーん、いまいち理解してないな・・・
ま、一応専用の食器って事で買っておくかな
「じゃあ、このティーカップも・・・」
俺は汎用品のモノを選んで会計に出した
「あ、あと紅茶はありますか?」
「紅茶は扱っておりません、デパート等でお買い求め下さい」とのこと まあ、ペットショップだしね
会計を済ませたあと、デパートに向かう
「うわあ・・・」
おもわず声がでた 今まで紅茶になんぞ興味がなかったので気にしなかったが
こんなに種類があるとは思わなかった
「まあ、中の中ぐらいのでいいか」
「ナノダワ!」
朱雀もこんなに紅茶葉がならんでいるのは初めて見たのだろう
俺が選択したモノには文句を付けなかった
つか わかってねぇだろ
紅茶をいれる道具も一緒に購入したし
「よし、帰るか」
「ナノダワ!」

アパートに帰ると さっそくリンガル装着
「朱雀、これが おまえのカップだぞ」
「ありがとうナノダワ」
お、以外と素直な返事
「リンガル買ったから、朱雀の言ってることわかるぞ」
「ご主人様、私の言葉がわかるのダワ?」
ご主人様か・・・
「朱雀、ご主人様ってのはやめないか?」
「ナゼナノダワ?」
「いや、俺は“ご主人様”ってガラじゃないしな」
「名前と紅茶と、寝るところをくださったノダワ」
「ま、朱雀をココにつれてきたのは俺だが」
「では なんと呼べばイイノダワ?」
「“俊樹”でいい 俺もおまえのこと“朱雀”ってよんでるだろ?」
「わかったノダワ」
そろそろ昼か、さっそく買ってきた紅茶をいれてみるかな・・・
朱雀に紅茶のいれ方教えながら、自分の昼食を準備する
それにしても しっかり躾がしてあるし賢い
どういったところにいたんだろうか?
朱雀から言わない限り、こちらから過去の詮索をするのはやめておこう

ピンポーン
ドアの呼び鈴が鳴った
「管理人さんですか?本日よりお世話になる剛田です」
新しい入居者だ 引越屋さんと一緒に来たらしい
「ああ、こちらこそよろしくな」
部屋の場所は不動産屋から聞かされているので既に荷物の搬入が始まっている
俺はこのアパートでの決まり事等を伝えた
「・・・てなわけだ、わからない事があればこの部屋に来れば良いよ」
「はい、これからお世話になります!」
ペコリと頭を下げたあと、自分の部屋の方に向かって行った
まあ、四年もすれば出ていっちゃうんだけどね
たまに四年を超えても出ていかない“大学生”もいるけどな(笑)

部屋の中に戻ると朱雀が自分で紅茶をいれていた
「大丈夫か?」
「大丈夫ナノダワ、自分だけで できるノダワ」
ふむ、俺がいないときは湯を沸かすのが困るな・・・
専用の湯沸かしポットでも 買っておくか
おっと そろそろ風呂の準備をしなきゃな

「朱雀、風呂の用意が出来たぞ」
「今日はいいノダワ、トシキがはいるノダワ」
あ、顔が紅くなった
「ここに住むからには毎日風呂には入れ」
「わ、わかったノダワ」
しょうがない、といった顔
「昨日と同じように準備してあるから自分ではいれるか?」
「はいれるノダワ!」
あれ?ちょっと怒ってるかな・・・
まさか 昨日みたいに洗ってほしかったのか?

風呂も食事も終わった後、朱雀はパジャマ姿でくつろいでいる 
くつろぐといってもソファでテレビを観てるだけだが・・・
俺は自分の部屋に入り
ネットで実装紅のことを色々と検索してみた
実装紅は基本的に孤独を好むこと
でも寂しがりやなトコロがあること
実装石ほどではないが再生力があること
ツインテールは強力な武器になること
ティーカップを失うと実装紅社会での地位を失うこと
プライドが高いせいか、甘やかすと増長し傲慢になること

ふむ・・・と、言うことは あまりかまわない方が良いってことかな?
躾はちゃんとやらなきゃいけないようだが
今のところはキチンとしてるみたいだから様子見しとくか・・・
おっと11時か、そろそろ寝よう
居間に行くと朱雀がソファで寝ていた
「これじゃ風邪ひくぞ」
タオルをかけてやると気づいたのか、こちらを見ている
「今日はこのままココで寝るか?」
「ナノダワ・・・」
コクンとうなずき再び寝入ってしまった
俺もベッドに入り寝ることにした

翌朝
「今日は日曜日か・・・」
とりたててやることはないな
居間で朱雀とテレビを観てボーっとすごしていると
ピンポーン
「誰だろ?」
玄関を開けてみると千里ちゃん達がいた
「おはようございまーす」
「お、早速来たな」
3人そろっている、言ったとおりに連れて来たな
「この子が多喜ちゃんで こっちの子が俊子ちゃん」
「「おはようございます」」
うんうん、二人とも可愛いぞ
「ねえねえ、朱雀ちゃんは?」
・・・まあ、俺に会いに来たワケじゃないしな
「おーい!朱雀ー!」
奥から朱雀がやってきた
「千里ちゃんナノダワ」
「おはよう、朱雀ちゃん」
今回はリンガルがあるので会話が成立している
しばらく玄関で談笑する3+1
「ここじゃなんだから、上がりなよ」
「なかに入るノダワ、紅茶をいれるノダワ」
3人は少し相談して
「「「おじゃましまーす」」」
居間でようやく俺も会話に参加できた
3人とも 実装紅のことは知らず、変わった実装石と思っていたそうである
「ひどいノダワ!」
朱雀は”実装石なんか”と一緒にしてほしくないみたいだ
まあ、”当たらずとも遠からず”なんだけどな(笑)
実装紅は実装石にくらべると個体数が少ないから野良実装紅となると、ほとんど見かけないのだから無理もないか
「あーっもうお昼だ!」
突然、千里ちゃんが叫ぶ
「ありゃ、もうそんな時間か」
親に断って来ているとはいえ、昼食は食べにかえらなくてはいけないだろう
「おじさん、朱雀ちゃんバイバイ」
「おう、また来いよ」
「ナノダワ!」

ふむ、楽しい時間はあっという間に過ぎたな・・・
昼食をすませた後ヒマになった
「朱雀、公園にでも行ってみるか?」
「公園ナノダワ?」
「昨日の朝に行った広い場所だ」
って、あれ?なんか朱雀の様子が変だぞ?
「・・・何しに行くノダワ?」
「何って・・・遊びに行くだけだが?」
「朱雀を捨てに行くのじゃ無いノダワ?」
そうか、朱雀はまだ不安なんだな・・・
一度捨てられたうえに、時間もたってないしな
だから、昨日の朝は俺の側を離れようとしなかったのか
「俺が朱雀を捨てると思うのか?」
「ダワ・・・」
ああっなんか空気が重い!
「よし、今日は公園に行くのやめよう お湯を沸かすから 美味しい紅茶をいれてくれ」

「わかったノダワ!」

それから一週間がたつ頃に ようやく公園に遊びに行くことができた


朱雀が家に来てから一ヶ月が過ぎた
20cmくらいになり中実装紅といったところか
実装紅は孤独を好むと言われてるので
俺は意識して用があるとき以外は朱雀をかまわなかったし
朱雀も必要な時にしか俺をたよってこない感じだ
まあ、うまくいっているのかな?
躾の方も体罰をするまでもなく 言葉で言い聞かせればそれで理解するので 手間はかかってない

だが俺の方に限界が来た
俺は昔から犬とか猫を飼ってる時は発作的に
抱きしめ、頬ずりし、撫でまわす
といった“溺愛行動”をとっていた
しかし実装紅は初めてだったので慎重に接していた、
そして愛着が湧くほどに“溺愛行動”をしたくなり
それと同時に「やると嫌われるのではないか?」といった不安があった
そう、嫌われるとイヤだと思うほどの愛着・・・
しかし、限界である・・・

「おい、朱雀」
居間のソファでテレビを観ている朱雀を呼んだ
「なんなノダワ」
俺はソファの隣に座って、朱雀を抱きかかえた
「どうしたノダワ?」
いままで散歩の時にはよく抱っこしていたが、
家の中で抱っこしたのは初めてだったので とまどっているようだ
「ん・・・まあ、ちょっとな」
と、言いつつ頭を撫で撫で
「ダワ・・・」
おお、テレている(笑)
つづいて胸に抱き寄せて包容
朱雀の頭に鼻を寄せてクンクン
シャンプーとお日様の匂いがイイ感じ
「・・・・・・」
朱雀、なすがままだな
露骨に頬ずりするのはなんなので
頭に頬ずりスリスリ・・・
んでもって頭に頬をあてた状態でしばし堪能
お、朱雀も脱力して抱かれてるとこ見るとまんざらでもないのかな?
朱雀の背中をポフポフしながら約3分ほど抱きしめて終了
うん、満足(笑)
って 朱雀なんかグッタリしてるし 顔が紅いぞ?!
そんなに強く抱きしめちゃったのか?
「おい、朱雀 大丈夫か?」
ハッと気づいてこちらを見る朱雀
「だ・大丈夫ナノダワ」
テレて顔が紅いのかな?
「すまんな、朱雀が可愛かったもんでツイな・・・」
さらに顔が紅くなる、うーん可愛い(笑)
「朱雀がイヤだったら もうしないから」
これはちょっとマジメな話
「べ・・・別にかまわないノダワ!」
「トシキがやりたいなら しかたがないノダワ!」
いかにも”しかたがない”を強調するあたりツンデレ属性入ってるなあ(笑)
「うん、これからもタマに抱っこさせてくれよ?」
頭を撫でながら言うと 朱雀は顔を紅らめたままコクンとうなずいた












ココまで読んでくれて ありがとうございます
実装紅なら飼いたいな〜と、思うが侭に書いてると愛護だけの
ほのぼのスクになっちゃいましたorz
次は実装石をイジメます


次回は格闘編!     ・・・いや、マジっす(笑)

■感想(またはスクの続き)を投稿する
名前:
コメント:
画像ファイル:
削除キー:スクの続きを追加
スパムチェック:スパム防止のため5252を入力してください
戻る