私の名前はドクター松中。 天才発明家である。 私は、元々人の暮らしをよくするために、数々の発明をしてきたのだが、全く人から認めてもらえなかった。 そんな日々に疲れ、気晴らしに公園に散歩しにいったとき、驚く光景を見た。 それは、野良の実装石達が、かつて私が知り合いに無償で提供し、その後捨てられた発明品の数々を、 自分たちの道具として活用していたのである。 私はこれに感動し、以後実装石のための発明をしている。 今日、公園に行ったとき、気になる光景を見かけた。 それは、孤独な蛆実装の姿である。 親は食糧確保のためおらず、仔実装は足の遅い蛆実装をおいて、他の同族と遊んでいる。 そんな蛆実装は、いつも 「誰か、プニプニして欲しいレフー。」 と悲痛な叫び?をあげていた。 そんな不憫な蛆実装を見たとき、私はひらめいた。 「すぐに開発に取りかからなければ!」 あれから数日後、私は開発したある物をもって、公園に来ていた。 「さて、あの蛆実装はまだいるかな?」 あのときの蛆実装がいた近くを捜していると、段ボールハウスが茂みに隠れているのを見つけた。 「この中か?」 中をのぞくと、実装石の家族が昼寝をしていた。 そして、あのときの蛆実装も仔実装に抱かれ眠っていた。 私は、親実装に気付かれぬように、ゆっくりとこの姉妹をとりだし、発明品の前に寝かせた。 少し、様子を見ていたが、いっこうに起きる気配がないので、何度か頭をこづくと、姉妹は目覚めた。 「レフ〜?もう晩ご飯の時間レフ〜?」 「テチ〜?もう晩ご飯の時間テチ〜?」 二匹そろって、可愛い反応だ。 「やあ、可愛い蛆ちゃんに、仔実装ちゃん。」 二匹は、最初人間である私に起こされた上に、声をかけられたことに少し驚いていたが、可愛いという単語を言ったことで、 すぐに警戒心0になった。 「ニンゲンさん、私達に何か用テチ? 家に戻らないとママが心配するテチ。」 「そんなことより、目覚めのお腹プニプニして欲しいレフ〜。」 どうやら、この蛆実装を選んだのは正解だったようだ。 「実は、この前、蛆ちゃんが一人でいるのを見かけてね。 とてもかわいそうだと思って、すばらしい物を持ってきたんだ。」 「レフー、そんなことよりお腹プニプニして欲しいレフー。」 「テチ!そんなことよりワタチにもいい物を持ってきて欲しいテチ。」 「ああ、仔実装ちゃんには、また今度いい物を作って、持ってきてあげるよ。」 私は仔実装にそう言い聞かせると、持ってきた発明品のカバーをはずした。 「レフ?」 「テチ?」 二匹の反応はいまいちだが、私は続けた。 「これこそ、誰にもプニプニしてもらえない蛆実装の味方! 自動蛆実装プニプニマシーン! なづけて!」 私は一呼吸おいて言った。 「松蛆一号!!!」 「レフ!」 「テチ!」 どうやら、名前を聞き、その上この人型のマシーンを見て、そのすばらしさに感動しているようだ。 「こ、これを使うとどうなるんテチ?」 仔実装が聞いてきたので、答えた。 「ふふふ、それは実際に使用して、確認してもらうとしよう。 まず、蛆ちゃんをここにおいて。」 私は正座をしている松蛆の太ももに添えてある、左手の手のひらの上に蛆ちゃんを置いた。 「さあ、蛆ちゃん。お腹プニプニしてあげるよ。」 「レフ!早くプニプニして欲しいレフ!」 私は松蛆の左膝の所にあるスイッチをONに入れた。 すると、松蛆の左手の真上にある指さしをしている右手がゆっくり降りてきた。 プニ・・・・プニ・・・・プニ・・・・プニ・・・・ 「レフ〜ン、プニプニ気持ちいいレフ〜♪ でも少し、物足りないレフ。」 「ははは、それならこれでどうだい。」 私は、右膝にある強弱のダイヤルをHIGHの方へ少し回した。 プニ・・・プニ・・・プニ・・・プニ・・・ 「レフ〜ン、プニプニ気持ちいいレフ〜♪」 「うむうむ、それはよかった。」 その時、満足そうな蛆実装を見て気が抜けたのか、尿意がおそってきた。 「おっと、すまない。 私は、少しトイレに行ってくる。 すまないが、仔実装ちゃんは蛆ちゃんの面倒を見ていてくれ。」 私は、そう言うやいなやトイレに向かって猛ダッシュした。 「レフ〜、やっぱり少し物足りないレフ。 お姉ちゃん、少し強くして欲しいレフ。」 「テチ?どうすれば強くできるんテチ?」 「さっきニンゲンさんは、その丸いのを回していたレフ。」 「これを回すんテチ?」 そう言うと、仔実装はダイヤルをHIGHの方へ、めいいっぱい回した。 プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ・・・・・・・・・ 「レヒ、レヒ、こ、これは今までで一番のプニプ、レヒ、レヒ・・・レフ。」 「う、蛆ちゃん?」 「レヒ、レヒ、で、でも・・レヒ、レヒ、この刺激は・・レヒ・・おかしくな・・・レヒ」 「蛆ちゃん?」 プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ ・・・・・・・・・・ 私が用足しを済ませ、二匹の所へ戻ったとき、悲劇はそのフィナーレを迎えるところだった。 「レ、レ、レ、レ、レ、レ、レ、レ、レ、レ、レ・・・」 「蛆ちゃん!蛆ちゃん!」 「これはどういう事だ。」 私は、すぐに松蛆の所へ向かい、ダイヤルを見た。 「な、プニプニがMAXになっているじゃないか!」 私は、すぐにスイッチを切ったが、時すでに遅し。 「レ・・・レ・・・レ・・・レ・・・・・・・レ・・・・・・・・・ レ・・・レ・・・レ・・・レ・・・・・・・レ・・・・・・・・・ レピャッ!!」 パキンッ! すでに壊れていた蛆実装は何度か体を震わし爆ぜた。 そして・・・ 「う、蛆ちゃん? 蛆ちゃん? ・・・蛆ちゃん? 蛆ちゃーーーーーーーーん!! 蛆!テテテ・・・・テヒッ!!!」 パキンッ! 仔実装にとって、とても大切な蛆実装だったのであろう。 蛆実装が死んで、仔実装もすぐにあとをおった。 「・・・」 どうやら、今回の発明品は、いろいろな意味で失敗作だったようだ。 この二匹のことに関しては、とても残念だったと思っている。 だが、発明に失敗はつきもの。 いや、失敗があってこそ、真なる成功があるのだ! 「二人の死は決して無駄ではないぞ! 待っていてくれ! 今にすべての蛆ちゃんをプニプニで埋め尽くそうぞ!!。」 私は、そう言うと松蛆をそのままにして、家に帰っていった。 私にとって、失敗作は、身近においておく物でもないからな。 公園から出て行くとき、どこかの実装石が 「私の娘達がーーーーー!!!」 と叫び、続けて バキンッ! とひときわ大きな音が聞こえた。 おわり あとがき 店長の日常を書こうと思ったけど、こういうネタが浮かんだので、こちらを優先。 ちなみに元ネタは、昔日テレでやっていたダウンタウンの番組より。 あれはひどかった。
