タイトル:【馬/虐蒼】 実蒼石を虐待してみる
ファイル:実蒼石を懲らしめろ.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3672 レス数:0
初投稿日時:2007/03/11-23:41:14修正日時:2007/03/11-23:41:14
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……?

『ボクゥ!』
『デギャア!』

……うるせえなあ……

『ボクボクゥ!』
『デギャデギャア!』

……ったく、朝っぱらから……

『ボクボクボクボクゥッ!!』
『デギャデギャデギャデギャアッ!!』

……だから、うるさいってば!

あー、完全に目が覚めちゃったよ、せっかくの日曜だってのに。



3ヶ月前に越して来たこのアパート、6mほどの幅の道路を挟んだ向かい側に公園がある。
これは、いくら何でも近過ぎた。それに、1階というのもマズかった。

廊下や駐輪場に小汚い野良実装が入り込んで来るのも珍しいことではない。

もちろん、ベランダ側からの侵入を試みる野良も少なくないが、
今のところはベランダの柵のおかげで、部屋に侵入されるまでには至っていない。
それでも、投糞で窓が汚されていたのも1度や2度のことではなく、
未だに投石で窓ガラスを割られずにすんでいるのが不思議なぐらいだ。

そんな俺にしてみれば、半月前、その実蒼石が初めて公園に姿を現したときには
救いの女神にすら思えたのだが……



残念ながらそいつは、愛誤オバハンの飼い実装に次ぐ、傍迷惑な実装シリーズのナンバー2、
ヒャッ派ーの飼い実蒼というやつだったのだ。

これまでに飼い主と一緒にいるのを見たことはないのだが、
綺麗な首輪をしているので誰かに飼われていることは間違いないだろうし、
こいつの行動からして、飼い主がどういう人間であるかもおおよその察しがつく。

実装は人を映す鏡と言われるぐらいなのだから。


そんなやつが平日だろうが休日だろうが、朝も夜もお構いなしに、
フラリと公園を訪れては野良実装を虐殺しまくるのだから、やかましい事この上ない。

この実蒼石が来たら、どんな時間だろうと、もう寝てなどいられない。

野良実装の壮絶な断末魔による素敵なお目覚め間違いなし、である。


それだけなら、まだ我慢もしよう。

実蒼石の脅威に晒された野良どもの中には、公園の外に逃れるものも出てくる。
公園を出たそいつらの目に最初に入るのは、当然ながらウチのアパートなのだ。
おかげで、ウチのアパートへの侵入を企てる野良実装が洒落にならないほど増えた。

しかも、こいつときたら、えらい勢いで野良実装を殺しまくっているものの、
お楽しみ後の実装石の死体を片付けて行くわけではないのだ。

同属の死体という餌が豊富にあるせいか、公園の実装石の数は一向に減る様子がない。
もしかすると、獲物の数が減り過ぎないようにあいつが上手く加減しているのだろうか?

それでいて、減った分を補って増えるのは、同属の肉の味を覚えた個体ばかりであるため、
公園の群れの糞蟲化が急速に進行している。


これ……暖かくなる前に何とかしないと、死体と糞の臭いとで大変なことになりそうだよなあ……

やはり、あの実蒼石と話をしてみるべきだろう。




早速、リンガルを片手に公園に足を運んでみると、
ちょうど実蒼石が野良の親仔をフェンス際に追い詰めているところだった。

少し様子を見てみることにしよう。


『殺さないでデス、殺さないでデス、殺さな…デギャアアア!?』

『うするさいから死ねボク!』

『ママー!?』

実蒼石の鋏が一閃すると、命乞いをしていた親実装の首が地面に転がり、
一呼吸置いて、転がった首を追うかのようにバタリと胴体が倒れる。
すると、自分を守ってくれる盾を失った仔実装が、その場にへたり込んで泣き出した。


『テ、テ……テェエエーン、テェエエーン』

『ん〜、 なかなか良い声で鳴く仔蟲ちゃんだボクゥ♪』

『テェエエーン、テェエエーン』

『ご褒美に何か1つ願いを聞いてやるボク』

『……本当テチ?』

『嘘にして欲しいボク?』

いいのか?そんなこと言って。
飼い実装になりたいとか言い出したら、どうするんだ?


『じゃ、じゃあ、飼い実装になりたいテチ!』

『あ、それは駄目ボク。
 ボクもマスターに飼われている身だから、あまり無理なお願いはNGボク!』

それもそうか。

『じゃ、じゃあ、えっと…えっとテチ…』

『ごおっ、よんっ!』

『えっとテチ…えっとテチ』

『さんっ、にいっ!』

『し、幸せになりたいテチ!!』

『おーけーボクゥ!!』

『チュベッ』

……ひでえ。鋏の柄で叩き潰しやがった。


『糞蟲の分際で楽に死ねたんだから、最高の幸せボクゥ♪』

……

せめて命ぐらいは助けてやるもんだと思っていたんだが。




あの飼い実蒼、いや、蒼蟲と話をしても無駄だろう。

第一、マスターとやらが出て来たら嫌だぞ。
関わり合いになるのは遠慮したい手合いの人間である可能性が高い。

自分で何とかするしかないのか?

しかし、飼い実蒼に迂闊に手を出せば警察沙汰だ。

となれば、公園の野良実装を利用することになるのだが……


実蒼石は強い。

確かに身軽さでは猿に劣り、走力では犬に劣るものの、戦闘力では互角である。

身軽さや走力では劣る代わりに、高度な戦術や道具を扱える知能と器用さを持っているのだから、
野犬・野猿の駆除あるいは捕獲に、訓練された実蒼石のチームが使われることも多い。

はっきり言って、それなり以上の道具と知識なしでは大の大人でもヤバイ相手なのだ。

って、そんな危険なナマモノを放し飼いにするなよなあ……


そんな実蒼石を相手にできる実装シリーズとなると、薔薇実装だの初期型実装石だのは別格として、
せいぜい実装さんか実超石ぐらいなものだろうか?
特別な訓練を施されたものでもない限り、獣装石程度では分が悪いだろう。

しかし、そんなレアな実装石などそうそう都合よく見つかるものではないし、
糞蟲化が進行した野良どもの中に役に立つほど賢い奴がいるとも思えない。

まあ、ここでいくら考えても仕方がない。

とりあえず公園に行って何かないか探してみることにしよう。




公園を訪れてみると、一月ほど前に見かけたリーダー格の実装石はいなかった。

賢いばかりでなく、ちょっと間抜けな所のある楽しいヤツだったんだが……
やはり、あの実蒼石に殺られたのだろうか?

現在のリーダーは、知恵や統率力ではなく暴力でのし上がったマラ実装だった。
このあたりにも群れの糞蟲化が進行していることがうかがえる。


「なんか使えそうなのいない?  実装さんとか実超石とか」

『デププププ。そんなヤツ必要ないデス。
 あんな実蒼石なんか、ワタシのこのマラでイチコロデッス!』

そうかい。

「……じゃあ、自分で何とかするんだな?」

『デ?』

「イチコロなんだろ?」

『お、お前が美しく高貴なワタシのためにあの実蒼石をぶっ殺すのを特別に許してやるデス!』

「……人にものを頼む態度か、それ?」

『いいから、さっさとやるデス!
  それぐらい言われる前に気を利かせろデス!』

「人間様に向かってふざけたことぬかすのは、このマラかなあああっ?」

『デギャ!?』

思わずマラ実装の象徴たる鷲掴みにしてしまった。
うわっ、汚ねえ。後でよく手を洗わなきゃなあ……

『 い、痛いデス!離すデス!糞ニンゲン!馬鹿ニンゲン!』

「どのマラがそういうこと言うのかなあっ!?」

『デギャアアア!』

もうヤケだ。
マラを握る手にさらに力を込めると、マラ実装の亀頭の先端が赤黒く変色し始めた。

『オマエは短小・早漏・包茎の三冠王デス!
 ワタシの立派なマラをひがんでいるデス!』

「だから、そういう口を聞くのは、このマラかと聞いて……!?」

『デギャアアアアアッ!!』


いかん、マラを握りしめたままで思い切りガッツポーズしてしまった。


そうだよ!

こいつでいいじゃん!




準備を整え、夜が更けてから再び公園を訪れる。

密会の相手はもちろん、例のマラ実装である。


『デギャアアアッ!』

「静かにしろってば!」

『痛いデス!やめるデス!』

断っておくが、俺は虐待派ではない。
これは、あの実蒼石を倒すために、どうしても必要な処置なのである。

「だから、あの実蒼石に勝てるようしてやるって、さっきから言ってるだろ?
  お前らのためなんだから、痛いのぐらい我慢しろよ」

あいつを倒せるかどうかは、こいつらにとっては生活どころか生死の問題だ。
この程度の痛みは我慢するべきだよな、うん。

『嫌デス!痛いの嫌デス!』

「うるさいなあ、ほれ」

『…!…!…!』

丸めたタオルをマラ実装の口に捻じ込んで静かにさせる。

大した時間も掛からずに終わる処置だからと不精せずに
最初からこうしておくべきだったな。



ところで、マラ実装が実蒼石に勝つことなど可能なのだろうか?

訓練して実蒼石に勝てるようになる確率など、限りなくゼロに近いだろう。
薔薇実装とやらを見つけて無事に飼い慣らす方が、まだ望みがあるかも知れない。

しかし、勝てるように改造することはできる。
それも、実装さんや実超石よりも期待できるレベルに。

駆除用の実蒼石相手では無理だろうが、相手があの蒼蟲ならばまず勝てる筈だし、
悪くても相打ちには持ち込めるだろう。

たとえ、あいつがどんな訓練を受けていたとしても、糞蟲化した今ならば恐れるに足りない。



『……済んだデス?』

「ああ、終わったよ。 これでお前はもう無敵だ。
  あんな実蒼石なんか、それこそイチコロだよ」

とにかく、コイツをその気にさせておくことが重要だ。
せいぜい持ち上げておくことにしよう。

「まあ、お前ならこんなことしなくても勝てるだろうけれど、
  念には念を入れて、ね。」

『デププププププププ。
  今度あいつが来たら、犯り殺してやるデスゥ♪』

「実蒼石に勝ったマラ実装なんて、みんな放っておかないだろうなあ〜
  きっとみんなが飼いたいって言い出すぞ。
  ステーキもコンペイトウも嫌って言うほど食べられるだろうなあ〜」

『デ!?  が、頑張るデス!!』

「だから、お前なら頑張らなくても大楽勝だってば!
  それよりも、ちゃんと手加減しないと、突っ込む穴も残らないぜ?」

『デプププププププププププププププププププププププププ』

「期待しているよん」

『任せるデッス!』

ああ、期待しているとも。クックックックッ……





『ボクゥウウウッ!!』

『デギャアアアッ!!』

来た。

マラ実装と別れてから5時間と経っていない。

……いくら平日だからって、まだ朝の4時だぞ、おい。

ちょっと勘弁して欲しいよなあ〜、と思いつつも急いで着替えて公園に向かう。

やはり結果はこの目で確かめたい。間に合うといいのだが。


3分ほどで公園に到着すると、ちょうどマラ実装が実蒼石と対峙しているところだった。
どうやらクライマックスには間に合ったようだ。

物陰からそっと様子を窺う。


『何か言い残すことはあるボク?』

『デプププププ。お前なんか、このマラでイチコロデス!』
 
『ふ〜んボクゥ』

実蒼石の表情には余裕がある。

そりゃあ、そうだろうねえ〜


『どこからでもかかって来いデスゥ!』

『そうするボク』


さて、ここでちょっと実蒼石の立場になって考えてみて欲しい。

絶対に負けるはずのない相手、それこそ10対1であっても絶対に勝てるような相手。
そんな相手に挑発されたらどうするのか、と。

駆除業者の連れているような実蒼石ならいざ知らず、糞蟲化した実蒼石なら考えることは1つ。

そう、”なぶり殺し”である。


『ボクゥ!』

ジャキン

鋏の閉じる音がして、マラ実装の右腕がポトリと落ちる

『デ!?ワタシの腕がないデス!』

『次はどこがいいボク?』

ジャキン
『デ!』

ジャキン
『デギャ?』

ジャキン
『デギャア!!』

鋏みの閉じる音がする度に1本ずつ手足を失ったマラ実装は、
とうとう達磨状態になって地面に転がった。

『こ、こんなはずじゃないデス……』

仰向けに転がっているため、マラが天を睨みつけるかのようにそそり立っているのが
妙に場違いな感じがして笑いを誘う。……いや、仕掛けた本人が笑っちゃマズイか。


『いよいよ本番ボク。その貧相なふにゃマラにお別れの挨拶をしておけボク!』

『ま、待つデス!これは何かの間違いデス!
 今なら、飼い主に犯られてガバガバのオマエの穴をワタシに奉げるだけで許してやるデス!』
 
『マスターを馬鹿にするなボクゥ!!』

身の丈ほどもある鋏を大きく開き、実蒼石がマラ実装目がけて突進する!

そして—————


ガキン!

金属と金属のぶつかる不快な音が鳴り響く。

『デギャ……』

『ボクゥ!?』

慌てて飛び退く実蒼石。

見れば、手にした鋏は両の刃が捻じ曲がり、どうやら鋏要の部分もイカれてしまっているようだ。



なんのことはない。
マラ実装の尿道に鉄パイプを突っ込んでおいたのである。

ヒャッハーな飼い実蒼ならば、必ずマラを狙うと踏んでのことだ。

もちろん、今回のように手足を先に切り落とすこともあるだろうし、
実装石にとって命の次に大事な髪や服を切り裂く場合もあるだろう。

それでも、とどめを刺すよりも先にマラを狙う筈だ、という読みには自信があった。

ただ、一息に切りかかるのでなく、わざとゆっくり切られたり、削ぎ落としにされたりすると、
中の鉄パイプに気づかれる恐れがあったのだが、それも杞憂に終わったようだ。

大体、鋏などというものは自分よりも硬いものに対しては非常に弱く、
今のように鉄パイプなんぞ切ろうとすれば、あっと言う間にオシャカである。

そして、鋏を失った実蒼石が無力となるのは、みなさんも御存知の通りだ。


それにしても、あれだけの身体能力があれば、素手でも相当に強そうなものだが?

……もしかして、鋏の方が本体なのか!?



鋏を失って茫然自失となった実蒼石は、いつの間にか公園中の野良実装に囲まれていた。
その中には何匹かのマラ実装も混じっており、そのマラの先端からは
未知なる穴にもう我慢できないとばかりに、白濁した汁がタラタラと滴り落ちている。

『ボクの鋏が……ボクの鋏……鋏……』

『こいつ、鋏を壊したデス!』
『鋏がなければ実蒼石なんか怖くないデス!』
『やっちまえデス!』

まあ、これに懲りて大人しくなってくれればいい。
少なくとも、新しい鋏をマスターとやらに買ってもらえるまでは大人しくしてくれるだろう。

もっとも、マスターがすぐに買ってくれるとは限らない。
ペットショップで扱われている実蒼石用の鋏は結構高価なもので、
高級品ともなると、売り時を逃した中実蒼よりも高いことさえある。

……って、やっぱり鋏が本体なのか?

この鋏を買うと、可愛らしい仔実蒼がもれなく付いてきます〜、とか。



『服を脱がすデス!髪をむしるデス!』
『犯っちまうデス!殺っちまうデス!』
『ワタシの御飯…じゃない、仔を返すデス!』

いや、犯るのはいいが、さすがに殺るのはマズイ。
そこまで行くと寝覚めが悪いので、適当なところで助けてやることにしよう。

『ボクの鋏……ボクの……』

『妹ちゃんの仇テチィ!』
『ワタシの娘を返せデス!』
『禿裸にして公園にリリースデス!』

『ボ……ボ……』

『?』
『なんか様子が変デスゥ』
『気味悪いデス』

確かに実蒼石の様子がおかしい。
目はあらぬ一点を凝視し、まるで脱臼でもしているかのように肩がガックリと落ちている。
口の端で何かが光っているのは、恐らく涎が垂れているのだろう。

『ボー……』

ゲ!?

ストレスによる偽石崩壊を防ぐために、精神の方が壊れるというやつか!?

マズイな……正直、鋏が壊れただけでこんなになるとは思わなかった。

『ボー……』

『構わねーデス!やっちまうデス!』
『裸にするデス!禿にするデス!』
『輪姦すデス!終わったら食っちまうデス!』

仕方がない、予定より早いが助けてやるとしよう。



野良の群れを押し退けるのは一苦労で、俺が実蒼石にたどり着いたときには、
服や下着は跡形もなく引き千切られ、残っているのは首輪だけだった。
髪がほとんど無事だったのが、せめてもの救いだろう。

「おい、大丈夫か?」

『ボー……』

「一人で家に帰れるか?」

『ボー……』

俺の声などまる聞こえていないようだ。

それでも、素っ裸の実蒼石はフラフラと、もと来た道を歩き出した。

これも、実蒼石特有の、飼い主への帰属意識の強さのなせる業なのだろうか?


やり過ぎたかなあ……さすがに可哀想な気がする。

しかし、こちらにも生活がある。

自業自得ということで諦めてもらおう。

俺は悪くないよな、うん。








翌早朝。


……?

「ヒャッハー!」
『デギャア!』

……うるせえ

「ヒャッハー!ヒャッハー!」
『デギャア!デギャア!』

……ったく、朝っぱらから……

「アオイの仇だあっ!
  お前ら糞蟲皆殺しだあっ!!」

『デギャアアアア!!』

……仇?

あの実蒼石の飼い主か!?

思わず布団から飛び起きる。

とにかく状況を確認しておくべきだろう。


俺は慌てて公園に向かった。




『ボー……』

「ヒャッハー!」

『デギャアー!』
『テェエエーン、テェエエーン』
『殺さな…デギャアアアア!』

見つからないよう、入り口近くの電柱の陰に隠れて中の様子を窺うと、
首輪しか身につけていない素っ裸の実蒼石をおんぶ紐で背負った青年が、
バールを片手に大暴れしていた。


『ボー…』

「死ねえっ、糞蟲があッ!」

『テチャアアア!』
『デェエエーン、デェエエーン』
『死にたくな…チュベッ』


う〜ん、悪いことしたかなあ。
あの実蒼石をよっぽど大事にしてたんだな、いや、今でも大事にしているんだな……

だったら、鋏はともかく素っ裸は何とかしてやれよという気もするが。

羞恥プレイか何かみたいだぞ、おい。


『ボー……』

「食らえええええええええ!!!!」

裂帛の気合と共にバールが振り下ろされる!

『デ!?』

スッテン、コロリン

しかし、狙った実装石が勝手にすっ転んでしまったため、目標を失ったバールは空を切り、そして—————


ガッキン!!


花壇のコンクリートブロックを直撃する。


「!?」


見ると、青年が手にしたバールは無格好に捻じ曲がっている。

道具というのは、本来の目的とは違う力のかけ方をすると、意外なほどに脆いものだ。
とは言え、バールが捻じ曲がるというのは、相当の力で振り回していたようだ。


「俺のバールが……俺のバール……バール……」

……おい。

「ヒ……ヒ……」

勘弁してくれ。

「ヒャー……」


バールが本体かよっ!!




…………実装は人を映す鏡だと云う。

しかし間違っても、人間様が実装を映す鏡になったりはして欲しくないものである、うん。


(終)

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