「有効利用」 俺は根っからの虐待派である。幸せそうなツラをしてたら飼い実装にまで天罰を下すほど末期的だ。 そんな実装嫌いもいいところな俺はある日、家にガラスを割って侵入してきた野良実装親仔を捕獲した。 幸いすぐに捕獲したため、被害はガラス一枚とカーペット一部分が汚れただけで済んだが、親のスネを かじって生きている学生にはなかなか痛い出費となった。 この糞蟲のためにガラス代払うのもバカげてる。カーペットだって掃除しなきゃなんないし・・・。 そもそもなんで俺がこんな悩まなきゃならんのだ!? かといってこんなゴミより価値のないナマモノを売ったところで二束三文にもならないだろう。 そこで思いついた。金が足りなく、バイトの他に内職でもしようかと思って見ていた求人サイト。 コイツら実装石に内職をさせよう! さっきからデスデスうるさい糞蟲親仔に話しかける。 「オイ糞蟲ども。とりあえずテメーラにはガラス代と俺に無駄な時間と労力を使わせた手数料分、きっちり 働いて返してもらうからな」 『デスー!デスーッ!!(うるさいデスバカニンゲン!!さっさとここから出して奉仕するデス!!)』 『テチーッ テチュー!!(お腹ペコペコテチー!!今すぐステーキとコンペイトウを持ってくるテチ!!)』 それにしてもコイツらはテープみたいに同じことしか言わない。なんでこんなのが生き物として地球にいるんだろう? とりあえず悪いことをした、だから反省して償わなければならないという理屈なんか理解できねーだろうからな。 まずは説明抜きに掃除させるか。 「まずは親蟲、割れたガラスを片づけろ。仔蟲ども、この雑巾と洗剤でカーペットを綺麗に掃除しろ。」 『デスーッ!デシャァァァーッ!!(なんでそんなことしなくちゃならないんデス!?下僕のくせに命令するなデシャアーッ!!)』 俺は愛用のバール(ryを一閃、親蟲の脳天にぶちかます。 『(グシャア!!) デギョアッ!?』 「テチャアッ!?(ママー!?)」 つっても手加減したので、脳みそをちょっぴり飛ばすだけで気絶してしまった。しかし俺はコイツに気絶なんて楽な道を取らせる 気はさらさらない。 『(ビシッ!) デッ!?デギャァァアアァァアァアアァアアッッ!!』 有刺鉄線をムチのように親蟲に叩きつけて目を覚まさせる。痛いだろーなぁ、起きたら自分の脳みそ飛び散ってんだもん。 人間だったら即死するような痛みなのに、実装石にはそれが許されない。やっぱり神はコイツらの存在意義を 虐待のためだけ、に置いているようだ。 「さぁ仔蟲ども、キサマらもこんな痛い思いしたくなかったら言った事をすぐに実行しろ。」 『『テチィーッ!?テチャアァ・・・』』 さすがにゴミ蟲でも一番身近な親の有様を見て行動しだしたようだ。ちなみにこの惨劇は強化ガラス水槽の中で行われています。 血肉体液脳などなどが飛び散らないように・・・。 「よしいいか、コレをこの汚れたところにかけてこの雑巾で綺麗になるまで拭くんだ。サボったり私語をしたりしたら容赦なく 殺すぞ?」 『『テェェ・・・』』 ほう、糞蟲には違いないがコイツは多少身の程をわきまえたようだ。仔蟲どもは俺が与えた雑巾でグズグズ泣きながら掃除を始めた。 「オラ、てめーもさっさと働け」 親蟲の服の裾をバール(ryの先っぽで吊るし上げ、割れて散乱したガラス上に叩き落とした。 『デギャアアァァァッ!!デ・・・デ・・・デスゥ・・・』 うむ、親蟲も渡した袋にガラスを入れ始めた。素手で。 その間に被害額を算出する。どうせこの後コイツらに働いて払ってもらうからな、この際思い切って強化ガラスに買い換えるか!! う〜ん、工事費込みで40000円・・・高いが、俺の知ったこっちゃない。 他にも、、ムカツクから無駄な時間と労力を使わせた手数料分を5万くらい。洗剤代とかその他諸々で10万稼がせるか! 俺ってばケチだぁ・・・。 残りはコイツらの命で支払ってもらうか。 糞蟲親仔が掃除を始めて5分くらいした頃、お使いに行っていたウチの実蒼石の蒼(ソウ)ちゃんが帰ってきた。 『ただいま、ますたー。アレッ?どうしたんですかコイツら・・・』 『デスゥッ!!?』『『テチャアッ!?』』 「あぁ、お帰り。コイツらガラス割りやがってさ、とりあえず掃除させてるよ。オラ手ぇ止めんなゴミ共!!」 『斬っちゃても良いですか?ますたーに迷惑かけるなんて・・』 「いや、コイツらにはまだ仕事が残ってるからね。気にしないでゆっくりしてなさい。」 『はい、ますたー。』 それからすぐ、親蟲が「終わったぞ」と言わんばかりにデスデス言ってきた。丸太のような手は傷だらけで血がにじんでいた。 俺は「おう、じゃあこの中入ってろ」といって、親蟲が集めたガラスの破片たっぷりのゴミ袋の中に親蟲をぶち込んで袋の 口をしばった。「デギョアアァァァッ!!」という声が醜い。 そして仔蟲の方に目を向けると、一匹は必死に磨いてたがもう一匹はそこら辺に寝転がって「フカフカ気持ちいいテチュ〜ン♪」 とかほざいていた。 コイツはダメだ。見せしめだな。 そのサボってる仔蟲をつかみ挙げると「テチ?可愛いアタチをやっと飼う気になったテチィ?」と、媚のポーズを取ってきた。 救いようがないよ・・・。とりあえず髪と服を無理矢理没収。 『テチィ!?テチャアァァーッ!!』 『デズゥ!?デズゥゥーッ!!』 手の中で「やめろ!何をする!返せ!!」と暴れる仔蟲。親もその声を聞いたようで余計ウルサイ。 くすぐったいしウザったいので、折れる骨は全部折っておくか。 パキペキポキ!ペキポキ!! 『テェッ!?テチャァァァッ!!』 乾いた枝を折るような音を鳴らして、四肢の骨と背骨を揉むように砕いた。 おっ、終わったみたいだな。うん、元通り綺麗になっているじゃないか。しかしコイツは姉妹や親が痛めつけられているのに それに目もくれず掃除に専念していたことから、どうやら自分だけが助かれば良いと思ってるタイプらしい。 さぁ早速内職の仕事取るか。全身血まみれの親蟲を袋から出して、3匹を風呂場に連れていく。 「オーイ、蒼ちゃーん。この3匹逃げられないように四肢斬って監視しといてくんない?」 『わかりましたますたー。お任せ下さい!』 シャキン『デギャッ!』 ジョキッ『テチャッ!?』 ザクッ 『テチュアァッ!!』 「あぁ、もしもし。今そちらの内職業のバイトの求人見たんですけど・・・」 こんな調子で5件の仕事がとれた。どれも教えれば実装石にもできそうな単純作業の仕事。 だが、親仔3匹では5件の仕事なんかとてもまかないきれないって思った人もいると思うけど、 そこが実装石には遠慮がいらなくていいところ♪ そして翌日、早々に各仕事の材料が届いた。ゴムマリの手でも出来る、何かを押して何かにはめ込むヤツ。ようわからん。 そんな材料のダンボールが5件分、四肢の再生した糞蟲親仔の前に立ちはだかる。 四肢は昨日、実装活性剤を注射して再生を早めておいたのだ。エサをやる価値さえ無いからな。 『もう許して欲しいデスゥ・・・』 『コレは・・・なん・・・テチィ・・・?』 『おなかすいたテチュウ・・・』 俺は無視して、 「なぁ蒼ちゃん、度々悪いんだけど、コイツらの体かっさばいて偽石取り出して置いてくんない?それからこのライターで 髪と服と腹ン中3匹とも焼き尽くしといて欲しいんだけど。」 『はいますたー、やっておきます。』 「ゴメンな。後で一緒にケーキでも食べよう。」 さぁ俺は内職の準備っと・・・。風呂場で「デギャァーッ!」とか「熱いデズゥー!!」とか「返してデスーッ!」とか聞こえるが、 俺にとってはそんなもん愉快なBGMにしか聞こえない。 『ますたー、偽石です。』 「おっ、サンキュ。あいつらは?」 『グッタリしています。連れてきましょうか?』 「うん、お願い」 取り出された3匹の偽石をちょっと高級な栄養剤に漬ける。蒼ちゃんが3匹をズルズルと引っ張ってきたようだ。 「さぁ糞蟲ども!今からお前らに簡単な仕事をしてもらうぞ。ココをこうしてコレにはめ込むだけだ。さぁやれ! サボったら・・・分かるな?」 『デェェ・・・』 『『テ・・・』』 糞蟲親仔は言われるがままに作業を始めた。髪と服を失って、腹の中を焼き尽くされたためもはや抗議したり逆らったりする気も ないようだ。実装石にも出来る作業とは言え、最初は勝手が分からず苦戦していたようだが アメとムチ 0:10のスパルタ教育でたたき込んだら、30分くらいでやっと仕事を覚えた。 それから2時間ほど経って、 『デェェ・・いつまでやればいいんデスゥ・・・?』 と親蟲が聞いてきた。 「そうだな・・・とりあえず10万稼ぐまでだな。その後のことはそれから考える。」 『デェ・・・どういうことデス・・・?』 「いいからさっさと手ぇ動かせ。次しゃべったらネジの刑だぞ?」 『デズゥ・・・』 途中何回かサボったり私語をしたりしたクズもいたが、そいつらには地獄のような激痛と苦しみを味わわせてから作業に 戻らせた。 「さっ、蒼ちゃん。ケーキ食べよっか」 『はい!お皿用意しますね!!』 俺らが仲むつまじくケーキを食ってると 『デッ!?うまそうデス!!ワタシにも食わ(ゴスッ』 『テチィ!!なんでお前ら下僕が(ズバァッ』 『もういやテチュウーッ!!チュベッ!?』 コイツらには本当に学習能力に乏しいな。ネジの刑だ!! 『『『ぢうぇdじょdpじゅふぇfじょkflp!!??』』』 「10秒以内に作業に戻れ。10・・・9・・・」 カウントダウンを始めると肉のボロキレのような糞蟲親仔は自分の持ち場に戻っていった。 その後も山のような仕事をこなしていく糞蟲親仔。そして夜になるとさすがに「もう寝たいデスゥ・・・」 とか「おなかすいたテチー・・・」とか覇気のない抗議をしてくるが、コイツらはなにか勘違いをしているようだ。 俺はコイツらを飼っているわけではない。金を作るただの機械なのだ。機械にエサや休息を与えるだろうか? 否!!与えないだろう・・・いや、与えるか。電流とか休憩ぐらいは(オーバーヒートを防ぐため)。 だがコイツらはあくまで実装石。そんなものは全く必要ない。24時間週休0日、不眠不休で分子ひとつのエサさえも 与えず作業に従事してもらう。そんなことしたら普通死ぬが、そのために偽石を栄養剤に漬けといた。 これでとっくに餓死しているような究極の空腹状態を超えても死ぬことはない。 睡眠も同じこと。偽石さえ割れなければ一睡もしなくても死ねないのだ。 あらかじめ腹の中の糞袋は焼き尽くしてあるので、糞をすることもない。とってもクリーンな札束発行マシーンとなってくれた。 しかも少しでも手を止めたり、私語をしたりすればあの地獄が待っているのである(どんな地獄かは割愛させていただく。 ネジとか熱湯とかね)。 俺と蒼ちゃんが寝ている間はちょっと値は張ったが、監視カメラを設置して翌日に不正がないかチェックする。 ノルマも決めた。達しない場合は即座に虐待。 こうしてひとつひとつの単価はやすいものの、半月間一秒も手を止めなかっただけあって、あっという間に報酬が10万円に達した。 「さて糞蟲ども、コレで一応被害額等々は返済したことになるな。」 『デェェ・・・よく分からないけど、やっと・・・解放される・・デスゥ。』 『やっ・・・た・・・テ・・・』 「ふん・・・」 パキン!『テチャッ!』 『デッ!?』 親の目の前で偽石をひとつ、踏み割った。 続いて2匹目の仔蟲ぃ。 パキッ!『テピャッ!?』 『デェェー!!やめるデスゥゥゥーーッ!!』 「死ね」 パリン!『デギャッ!?・・・・』 ドサッ。 金の切れ目が縁の切れ目ってヤツか・・・? まぁこんな低脳な実装石じゃ単価の安い単純作業しかできないからな。 公園にでも行って賢い野良を拾ってくるか。 沢山使えば使うほどそれだけ金が寝てても入ってくる・・・。しかも実装石の食費など一切かからないし、 糞の世話もせずに金だけが入ってくる。それも24時間フル稼働だから内職といえど高額な報酬が・・・! 思わずヨダレが出そうになるぜ・・・! そうして今俺の家には拉致ってきた賢い個体が13匹、どんどん金を生んでくれている。 給料やエサをもらえるわけでもなければ、俺に構われるわけでもなく、労いの言葉ひとつ もらえない。ただ黙って作業するのみ。そうしないと地獄を見る。 俺と蒼ちゃんが美味しいものを食べ、遊んで、可愛がっているときもそれを横目で見ながらただひたすらと 手を動かすのだ。 そのおかげで親に頼ることなく、今は生活費も家賃も学費も全てまかなえている。 余ったお金は貯金したり、遊びに使ったりしている。 今月はそれでも6万残ったな・・・。そうだ、蒼ちゃんに可愛い服でも買ってやるか! 実装石は虐待されること以外に存在する意味の無いゴミだ。 だからせめて人間の役に立ってでもしてもらわないと、ホントに地球の酸素を無駄遣いするだけの害悪物体だもんなぁ。 終わり ※蒼ちゃんとはリンガルを通してお話ししています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あとがき 初スクです。 スミマセン、グダグダになってしまいました・・・。 やっぱスク書ける人はすごいと思いましたね。 自分の中の「実装石の存在意義」は、下から2行目の通りなので、それに沿ったスクを書いてみました。 同じ表現が何回も重複したり、掲示板で誰かが言った言葉をそのまま使ったりと出来の悪いスクですが、 ちょっとした酒の肴にでもしてもらえたら嬉しいです。 では。
