「うーん」 1人の青年がペットショップの前で立っていた。 「高いなぁ…何であんなもんにあれだけの値が付くんだ?」 青年は最近の実装ブームに乗って実装石を飼おうとした。 だが店頭に張られた実装石の値段を見て躊躇してしまった。 激安の仔実装が店の前でテチュテチュ喚いているが躾がなっているとは思えない。 いくら安いからといってこんなもんは要らない。 「仕方ない…諦めるか…」 青年は愛護派でも虐待派でもなくごく普通の人間であった。 それゆえ気に入らなければ買う必要も無い。 「デッギャアアアアア!!!」 「ん?」 店の裏から実装石の叫びが聞こえてくる。 気になってそちらへ行ってみると店員が暴れる成体の実装石を掴んでいた。 「お前はもう用無しなんだよ」 「デギャ!?デスデスデスデスゥゥゥゥゥゥ!!」 店員の言葉により一層暴れだす実装石。 青年は思い切って尋ねてみた。 「あのー」 「はい?何でしょう」 「それ、どうするんですか?」 「これですか?処分するつもりですが…」 店員に話ではこの実装石はかなり高い値段で売られていた仔実装だった。 いわゆるセレブ向けだ。 厳しい躾を施されどこに出してもおかしくない賢い実装石であった。 だが運と時期が悪かったのだろう。 その手の客は現れなかった。 成長するにつれ値段も多少下げたが効果は無かった。 ただでさえ高い値段のため一般人には手が出なかった。 そんなこんなで可愛らしい仔実装は成長し成体になってしまったのだ。 商品として価値のあるのはあくまで「仔実装」だ。 成体となった時点で実装石の商品価値はゼロになる。 たとえ躾の施された賢い個体であっても。 そしてそんな実装石の行き着く先は…死だ。 価値の無いものをいつまでも置いておく訳にもいかない。 餌代だってばかにならない。 売れないものはとっとと殺す、それが店の掟だ。 「と、いう訳でこれから殺すところなんです」 「…それなら僕に譲ってもらえません?」 「え?そりゃ構いませんが…いいんですか?」 「ええ、丁度実装石を買おうと思っていたところだったんで…」 「それならこんな奴より店の仔実装を買ったほうがいいですよ?」 「そうしたいのはやまやまなんですが…ちょっと懐が…」 「そういうことですか…」 「実は僕、実装石に関しては初心者なんでそれで勉強しようかなと」 「なるほど」 こうして青年は実装石を手に入れた。 「…」 「デ…デスゥ…」 自宅に帰った青年はケージの中から実装石を取り出しテーブルの上に立たせじっくり見た。 「近くで見るの初めてだけどこうなってるのか…」 「デスゥ」 実装石は躾を施されているので暴れたりせず媚びたりもしない。 じっと青年の出方を見ている。 先ほど暴れていたのは命の危険を察知したため錯乱していたのだろう。 「ふーん、へぇ…」 「デスゥ…」 すると今度は体中を触りだした。 「これが噂に聞く低反発ウレタンボディーか」 「デ…デデ…」 くすぐったさを我慢し青年の行為を耐える実装石。 「どれどれ?」 「デデェ!?」 青年は実装石のスカートを捲くりパンツを見た。 パンツは真っ白で緑色の汚物は一切無い。 「妙に人間っぽいよな、こいつら」 「デ…デデデデ…」 顔を赤らめる実装石を無視し今度は服を脱がし始めた。 「デェ!?」 羞恥心があるのか実装石は体を手で押さえ丸くなる。 そんな実装石を無視し両足を開き総排泄口を覗き込む。 「デデ!?」 「ここから糞や子供を生み出すのか…何でもありの生物だな…」 実装石はこの人間が何をしようとしているのか理解できない。 だが虐待される訳ではなさそうだ。 ならばここは抵抗せずなすがままになっているのが得策だろう。 「ふーん」 ポイ 「デェ!?」 青年は裸の実装石を服と一緒にケージに放り込み話しかけた。 「今日から俺がお前の飼い主だ」 「デスゥ」 実装石は頷いた。 「理解しているようだな、ではお前に名前を付けてやるか…」 「デスゥ」 「そうだな…お前の名前はカプルだ」 「デ?」 「名前の由来はとあるアニメに登場するロボットだよ、体形も似てるしな」 「デスゥ…」 「つー訳でこれからよろしく」 「デス!」 カプルは礼儀正しく頭を下げ「よろしくお願いしますデスゥ」と鳴いた。 処分されそうになったところを助けてくれたこのご主人様にたくさん恩返しをしよう。 そう心に誓った。 だが… 「デ…デスゥ…」 あれから数日が過ぎたがカプルはずっとケージの中で暮らしていた。 入浴と散歩以外部屋の中を歩く事を禁止されているためだ。 青年は最初から放し飼いにする気は無かった。 手伝いもさせる気は無かった。 こんな訳の分からない生物に部屋の中を歩き回られるのを嫌ったのだ。 しかも昼間は青年は仕事で家には居ない。 カプルは常に退屈だった。 「デスゥ…」 何もする事が無くケージの中で座り何かを呟いている。 「お手伝いがしたい」「遊んでほしい」そんな事を呟いていた。 そして1人は寂しいので子供も欲しくなってきた。 そんなカプルの願いを聞き届け青年は花で妊娠する事を許可した。 「デッデロゲー、デッデロゲー」 カプルはすぐに妊娠した。 「デッデロゲー、デッデロゲー」 嬉しそうに子守唄を歌うカプル。 これからは子供達と一緒に幸せに暮らせるデスゥ。 そう思った。 「「「「「テッテレー♪」」」」」 やがて5匹の元気な仔実装を生んだ。 糞蟲な性格の仔実装は奇跡的にも居なかった。 青年はあまり構ってはくれないが家族仲良くケージで暮らしていた。 だがその幸せは長くは続かなかった。 「デスゥ」 「テチュー、テチュテチュテチューン」 その出来事はカプルが我が仔と遊んでいた時に起きた。 青年がカプル親子をケージから出して話をし始める。 「これからお前達を捨てる」 「デェ!?」 「「「「「テチュ?」」」」」 いきなりの決別宣言に驚くカプルと何も理解していない仔実装達。 理由を聞くと「飽きた」との事だった。 青年は虐待派でも愛護派でもない。 ブームに乗ってみた一般人だ。 飽きるのも早かったのだ。 飽きてしまえばこんな生物をいつまでも飼っておく必要も無い。 餌をやるのも面倒だ。 だから捨てる。 そう青年は言った。 カプルは何とか考え直して欲しいと頼んだ。 お手伝いする、迷惑かけない、そう言った。 だが青年の考えは変わらなかった。 カプルは仔実装と一緒にダンボールに放り込まれ何処かへ運ばれた。 カプルは恐怖した。 捨てられた飼い実装の行き着く先は保健所か公園のどちらかだ。 保健所に行けば間違いなく殺される。 公園に放たれても飼い実装の自分達では野良生活は無理だ。 いや、自分だけなら何とかなるかもしれない。 だが温室でぬくぬくと育った仔実装に過酷な野良生活は無理だ。 カプルは運ばれている間も必死に青年に懇願した。 「子供達だけは!」と。 だが青年はそれを無視した。 そして公園のど真ん中にダンボールを置いてさっさと帰ってしまった。 「デェ!デスデスデスゥ!!!」 「「「「「テェ?」」」」」 カプルは周りからこちらを見つめる無数の視線に気づき急いでダンボールから出ると仔実装を抱いて走り出した。 いつまでもこの場に留まっているのは危険だ!そう感じたのだ。 その予感は的中し人間が居なくなると一斉に野良が草むらなどから出てきた。 野良達は真新しいダンボールを手に入れるべく喧嘩を始めた。 同属の怒号と断末魔の叫びを背にカプルは必死に走った。 だがそんなカプルを追ってくる1匹の実装石が居た。 目的はもちろんカプルの仔実装達だ。 「デギャアーーーーッス!!デスデスデスーーーー!!!」 その肉を寄越せ!と叫びながら追って来る野良。 スピードでは野良のほうが上だ、追いつかれるのも時間の問題。 そんな時カプルの仔実装の1匹が恐怖に耐え切れずに暴れだした。 「テチャーーーーー!!!テチュテチュテッチューーーーーーー!!!!」 仔実装はカプルの腕からスルリと抜け落ち地面に落ちた。 「デェ!!!」 「テェェェェェン!テェェェェェェェン!!」 一瞬立ち止まったがすぐに走り出すカプル。 ここであの仔を助ければ確実にみんな捕まってしまう。 カプルはあの仔を諦めるしかなかった。 「デスーーー!!!」 ママを許して欲しいデスー!と叫びながらカプルは公園から脱出した。 そして母に見捨てられた仔実装は… 「テェェェェェェン!!!テェェェェェェェェェン!!!」 地面に落ちた痛みで更に泣き叫び駄々をこねるように地面の上で手足をジタバタと動かす。 そんな仔実装を抱き上げる野良。 「テェェェェ…テチュ?」 ママが抱き上げてくれたと勘違いした仔実装の見たものは… 「デププププ!!!」 「テェェェェェェェ!?」 自分を血走った目で涎を垂らしながら見つめる薄汚い同属の顔であった! 驚愕している仔実装を一気に喰うかと思われた野良は意外な行動に出た。 ブチィ!!! ビリビリィィィィ!!! 「テェェェェェ!?テッヂャァァァァァァァァァ!!!!!」 仔実装を禿裸に剥く野良! 実はこの野良、仔実装をそのままでは食わない個体だった。 まず邪魔な髪と服を剥ぎ取り食いやすくする。 次に身を締まらせる為痛めつける。 そして最後に糞抜きだ。 手間は掛かるがこれをするのとしないのでは味は格段に違ってくる。 この野良は結構味にはうるさかった。 「デーププププ!!!」 「ヂャァァァァァァァァ!!!テチュワァァァァァァァァ!!!!」 大切な髪と服を奪われたショックも冷めぬうちに全身を何度も何度も殴られた。 手足はありえない方へ曲がり全身の骨が砕けた。 その激痛だけで死んでしまいそうだが野良は微妙な手加減で死なないようギリギリの所で生かしておいた。 仔実装の絶叫を聞くのも楽しみの1つらしい。 そんな光景が5分ほど続き、さすがに仔実装も声を上げる力も無くなりピクピクと痙攣するだけになった。 野良は仕上げとばかりに仔実装を地面に落としその腹を踏みつけて体内の糞抜きを開始した。 「ヂュウゥゥゥゥゥゥゥ…」 糞と一緒に臓物も多少出たが気にしない。 すべての糞を出しつくしていつでもあの世に旅立てる準備の出来た仔実装を拾い上げる野良。 「テ…チ…ィ…」 助けて、そう目が訴えている。 だがそんな願いを聞く野良ではない。 ガブリと足から食い始めた。 「テッヂャァァァァァァァァァァァァ!!!」 何処にそんな力が残っていたのかと疑いたくなるほどの絶叫を上げる仔実装。 そんな絶叫をBGMにしながら野良はゆっくりじっくり仔実装の肉を味わい足の先から腹に収めていく。 「ヂャ…ガァ…ヂィ…!!!」 もはや絶叫もかすれかすれだ、喉が潰れ満足な絶叫すら出なくなっていたのだ。 体全体がビクンビクンと大きく痙攣しながら食われていく仔実装。 「…!!…!!!」 ついに完全に声も出なくなった仔実装は口をパクパクさせながら空を見上げていた。 だがそんな視界も野良の口に遮られ、そして仔実装はこの世から完全に消えた。 「デェェ…」 カプルは公園から少し離れた暗い裏道で立ち止まった。 その目には涙が。 「デェェェェェン!デェェェェェェン!!」 いきなり捨てられ、更に我が仔との別れ。 カプルは泣いた、ひたすら泣いた。 「「「「テェェェェン!テェェェェェン!!」」」」 仔実装達もそれにつられて母の胸の中で泣いた。 だが彼女達には悲しむ暇すら無かった。 シャ!! 「デ?」 風切音と共に抱いていた仔実装の1匹が消えた。 辺りを見渡すと前方に野良猫が仔実装を咥えながらこちらを見ている! 「デェ!?デスデスデスゥゥゥゥゥ!!!」 その仔を返して!と叫びながら猫に近づくが猫は塀の上にジャンプしてしまった。 あんな所に行かれたら自分達ではどうしようもない。 カプルは必死に仔実装を返してとお願いした。 そんなカプルに見せ付けるように野良猫は仔実装を足で抑えながら口で髪と服を奪った。 「テェェェェェェェ!?テッチャァァァァァァァァァァ!!!!!!」 大切な財産を奪われたショックで泣き叫ぶ仔実装。 そしてそれをただ見ている事しか出来ないカプル。 カプルは「やめて!」と叫ぶが野良猫がやめるはずもない。 あっという間に禿裸にされる仔実装。 次に野良猫は爪で仔実装の体をガリガリ引っ掻き始めた。 「ヂュアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」 脆い仔実装の体はあっという間にズタズタになっていく! 想像を絶する激痛に糞を漏らしながら絶叫を上げる仔実装。 「デアアアアアアアア!!!デッズゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」 血涙を流しながら「もうやめて!」と叫ぶカプル。 そんなカプルの様子に満足しながら野良猫は仔実装をズタズタにしていく。 「ァァァァァァァ…チィィィィィィィ…」 腹を引き裂かれ臓物のほとんどが爪でミンチになってしまい仔実装は虫の息になっていた。 そんな仔実装の頭を噛んでカプルの元へ近づいてくる野良猫。 ポイ 「デェ!!!」 もう飽きたから返すと言わんばかりに虫の息の仔実装をカプルへ放り投げる野良猫。 「デギャアアアアアア!!!デスデスゥゥゥゥゥ!!!!」 「テチュ…チィィィィィィ…」 全身ズタボロになった我が仔を抱き上げるカプル。 何とかしてあげたい、だが自分ではどうしようもない。 だんだん冷たくなっていく仔実装の体。 「デスデスゥゥゥゥゥ!!!」 仔実装を何とか励まし生かそうとするがもう何もかもが手遅れだった。 「テ…」 か細く鳴いた後、仔実装は息絶えた。 「オロロロロローーーーーーン!!!!」 2匹目の我が仔の死に号泣するカプル。 そんなカプルを満足そうに見守ると野良猫は立ち去るべく歩き出した。 「デェ!!デズデズデズゥゥゥゥゥゥ!!!!」 何食わぬ顔で去ろうとする猫に怒りの声を上げるカプル! 子供の仇とばかりに野良猫に襲い掛かった! ドゲシ!!! 「デギャ!!!」 野良猫は後ろ足でカプルを蹴り飛ばした! カプルはそのまま塀に激突し目を回す。 そんなカプルを一瞥すると「フン」と鼻を鳴らしながら去っていった。 「デェェェ…デェェェェェ…」 カプルは痛む体を引きずりながら我が仔の元へ歩く。 仔実装達は目の前で起きた惨劇にパンコンし震えていた。 「デスゥ…」 ここに居るのは危険、他へ移動するデスゥと子供達に説明し移動を開始した。 「テチュゥ…」 「デ?デデ?」 「テチュテチュ…」 「デデ…」 しばらく歩いていると仔実装達が「お腹が空いた」と言い出した。 だが捨てられた現在では餌をくれる人間はもう居ない。 自分達で何とかするしかなかった。 「テチュテチューーー!!」 「デデ!?」 やがて仔実装の我慢も限界を迎えた。 「コンペイトウが食べたいテチュ!」と駄々をこね歩くのをやめてしまった。 「デスデス!」 「テチャーーー!!テチュテチュテチューーー!!!」 カプルの説得も無意味だった。 いくら賢いといっても生まれて間もない仔実装。 我慢など出来るはずも無い。 だがこんなところでいつまでも立ち止まっていてはまた何かに襲われてしまう。 カプルは荒っぽくなるが叩いて仔実装を歩かせようとした。 だがその直前、駄々をこねていた仔実装が突然起き上がり何処かへ走り出した。 「デェ!?」 いきなりの行動に困惑しながら我が仔を追いかける。 すると道路の真ん中にコンペイトウが落ちていた! 仔実装はその匂いにつられたのだ。 「テチューン♪」 仔実装はそれを拾い上げ口に入れようとする。 それをカプルは止めた。 「テチュ!?テチュテチュ!!!」 「デスデス!!!」 こんなところに落ちてるなんて怪しすぎる!そう思ったカプルは仔実装からコンペイトウを奪った。 だが仔実装はせっかくのコンペイトウを奪われ怒り心頭だ。 カプルに「それを返せ!」と罵声を吐く仔実装。 「デスデスゥ!!!」 「テチャーー!!テッチューーーーーー!!!!!!!」 これは毒かもしれないから捨てると説明すると仔実装はさらに顔を赤くして激怒した。 「ふざけるな!それを寄越せ!」と叫びながら母の体をペチペチ叩く仔実装。 「デェ!!」 我が仔の暴挙に驚きコンペイトウを落としてしまうカプル。 「テチューウ!!!」 それをすぐに拾い上げ口に入れる仔実装! 「…テチューン♪」 険しい顔はすぐに緩み、糞蟲まるだしの表情へ変化した。 そんな我が仔に絶望していると… 「テ?」 突然仔実装の表情が固まった。 そして次の瞬間 「テヂュッボーーーーーーーー!!!!!」 口から血を吐き出した! 「デェェェ!?」 驚くカプル! そう、このコンペイトウはやはりカプルの予想通り毒の「コロリ」だった。 しかも即死出来ないよう成分調整し幼い仔実装でも長く苦しむようにした特製品だった。 おそらく虐待派の落し物か何かだろう。 「ヂュアァァァァ!!ヂェェェェェェ!!ブゥゥゥゥゥ!!!!」 全身から糞と血を噴出しながら地面の上を転がる仔実装。 「デスデーッス!!!」 「頑張るデスゥ!」と応援する事しか出来ないカプルだが無駄な行為だ。 「テヂュウゥゥゥゥエェェェェオォォオォォォォ!!!!!」 子供とは思えない太い声で叫ぶ仔実装! 首を掻き毟り手足をメチャクチャに振り回し地面の上を転がる。 そんな行為を10分ほど味わった後、ようやく仔実装は動きを止めあの世へと旅立った。 その顔はおぞましいほどに歪んでいた。 「オロロロロローーーーーーーーン!!!!!!」 またしても失った我が仔の死に号泣するカプル。 だがすぐに泣き止み行動を開始した。 「デッス!」 自分にはまだ2匹の仔実装が居るのだ。 こんなところで立ち止まっていては同じことの繰り返し。 一刻も早く安全な場所を見つけることが先決。 カプルは悲しみを押し殺し仔実装の手を引いて歩き出した。 「…デスゥ?」 何かが足りない、そんな気がした。 「テチュー」 仔実装がカプルに問いかける、「妹が居ないテチュ」と。 そこでようやくカプルは手を繋いでいる仔実装が1匹しかいない事に気づいた! 「デェ!?デスゥ!?」 辺りを見渡すが…居ない!何処にも! 「デスデーーーーッス!!!デスデスデスゥーーーー!!!!」 我が仔を呼ぶが返事は無い。 これはどうしたことだ!? 「テッチャァァァァァァ…」 「デェ!?」 何処からともなく仔実装の小さな鳴き声が聞こえてきた。 耳で慎重に聞き何処から聞こえてくるのか調べる。 すると目の前にある空き地から聞こえてくるのが分かった。 「デスゥーーー!!!」 最後の我が仔を抱き上げ空き地に乗り込むカプル! そこには1箱のダンボールがあった。 どうやら野良実装がここに住んでいるらしい。 仔実装の鳴き声はその中から聞こえてくる。 カプルは思い切ってダンボールの蓋を開けた! そこで見たものは… 「デッス!デッス!デッスーーーーーン♪」 「ヂャ!ヂャ!ヂャァァァァァァァ…」 ダンボールハウスの中ではマラ実装に犯される我が仔の姿が! 実は先ほどの仔実装がコロリで苦しんでいた時、マラが密かに仔実装を狙っていた。 残りの仔実装達は耳を塞ぎ蹲っていてカプルも苦しんでいる仔実装にばかり気を取られていた。 その隙を狙いマラが仔実装の1匹を素早く奪い去り自宅で快感を貪っていたのだ。 このマラは仔実装ばかりを犯す個体だった。 「デッスーーーーン♪」 仔実装の幼い総排泄口に巨大なマラを突っ込み前後に腰を動かしているマラ実装。 最悪の初体験をしている仔実装の目からは絶えず血涙が流れ絶望の色を濃くしている。 マラは仔実装の体内を貫通し口から突き出ていた。 「デスデスデスーーーー!!!」 カプルは「やめて!」と叫ぶがマラに睨まれ動けない。 力ではマラに適わない事を知っているのだ。 助けたくても助けられない。 カプルにはどうしようもなかった。 「デププ!!!」 マラは「これが終わったら次はその仔実装の穴を味わうデス」と言った。 それを聞いたカプルは急いでその場から逃げ出した。 この仔だけは!最後に残ったこの仔だけは守らなければ! もはやカプルの頭にはそれしかなかった。 「テ…ェェェ…アァァァァァ…」 そしてママに見捨てられた仔実装は犯されながらこの世の全てに絶望し偽石を崩壊させていった。 だが自滅することは許されなかった。 「デスゥ」 ガブゥ!!! 「ヂャァァァァァァァァァ!!!!」 行為が終われば体力を取り戻すべく栄養を補給しなければならない。 犯し終わった仔実装を喰うのは当然の結果だった。 突然の激痛に偽石の崩壊を妨害され仔実装は絶叫を上げる。 結局この仔実装もジワジワと喰われていき激痛と絶望のダブルパンチを受けながら死んだ。 そしてカプルは… 「オロローーーーーン!!!」 走りながら泣いていた。 何でこんな目に遭うのか?自分が何をしたというんだ。 色んな感情が入り混じりひたすら泣いた。 そんなカプルにあらたな悲劇が待っていた! 「テッテッテッ…」 「デェ!?」 胸に抱いている仔実装の様子がおかしい。 ひどく痙攣し意味不明な声を上げている。 「デスデスデスゥ!?」 「テッチャ…チィ…テェ…ァァァァ…」 短期間に全ての姉妹の無残な最後を目撃し仔実装の偽石が限界を迎えたのだ。 カプルは必死に呼びかけるが仔実装に伝わっている様子は無い。 しばらく痙攣した後手足をダラリと垂らし舌を口から出し目は明後日の方向へ向けて動かなくなった。 「デスデス?デスデーーーーッス!!」 揺さぶるが全く動かない最後の仔実装。 「デ…デデ…デッギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」 今までで最大の声で号泣するカプルであった… あれから1週間が過ぎた。 「…デェ…」 カプルはまだ生きていた。 だがその姿は1週間前とは変わり果てていた。 髪と服は虐待派によって奪われ禿裸になっていた。 だが仔を失ったショックが大きかったのかほとんど反応を示さなかった。 反応が無いことに幻滅した虐待派はカプルにそれ以上何もしなかった。 開放されたカプルは街をトボトボと歩き時々道端に落ちている人間の落とした食い物のカスで食いつないでいた。 その胸には1週間前ストレス死した仔実装が抱かれている。 その仔実装の死骸に髪と服は既に無い。 腐り落ちてしまったのだ。 禿裸の死骸はミイラ化し少し力を入れただけで粉々に砕けてしまいそうだ。 「…デスゥ…」 カプルはとある店のショーウインドウに背中をくっ付けながら地面に座り込んだ。 前を見る。 色んな人間が歩いている。 ほとんどの人間は禿裸のカプルに嫌な顔をしすぐに視線を逸らした。 愛護派は同情の目で、虐待派は満足そうな目で。 誰もカプルに手を差し伸べることはなかった。 そんな時中年のオバサンが飼い実装を連れて目の前を通り過ぎた。 散々甘やかされているのだろう。 見ただけで糞蟲と分かる風貌だった。 「デププ」 カプルの視線に気づいた飼い実装がカプルの方を向いて嫌な笑いをプレゼントしてきた。 そして見せ付けるようにポシェットに入ったコンペイトウを一度にバリボリと喰いながら去っていった。 「…デェ…」 カプルは一滴の涙を流した。 自分の人生は一体何だったのか。 生まれてすぐにママから引き離され過酷な躾を受けた。 そして店に出され、誰にも買われる事無く成長し殺されかけた。 店員の「用無し」の言葉に一番ショックを受けた。 あんなに頑張ったのに用無し… それから優しそうな人間に飼われた。 嬉しかった。 まだ自分の事を必要としている人が居たのだと。 しかしその人間からも捨てられた。 結局自分は最初から用無しなのだ。 ならばせめて自分の子供だけは幸せな人生を歩んで貰いたかった。 だがそんな願いも踏みにじられた。 もう些細な幸せすら期待するだけ無駄だ。 早く死にたい。 しかし厳しい躾の際に施された偽石強化コーティング処理のおかげで自殺すら出来なかった。 もうどうでもいい。 そう思った。 死ぬ時が来ればいずれ死ねるだろう。 その時を待つだけだ。 「…デスゥ…」 カプルはゆっくりと立ち上がり歩き出した。 目的地は無い。 自分の死に場所を求めひたすらさすらうだけだ。 途中で胸に抱いていた仔実装のミイラが粉々に砕けた。 だがもはやどうでもよかった。 頭と手をダランと垂らしながら雑踏の中へと消えていくカプルであった…

| 1 Re: Name:匿名石 2023/07/20-01:04:31 No:00007578[申告] |
| 哀れ… |
| 2 Re: Name:匿名石 2023/12/16-00:00:53 No:00008532[申告] |
| 半年か数か月で大きさだけなら成体実装になっちまうんだから
誰も買わない気がするんだけどね 実装ペットショップは教育済みかどうかが全て |
| 3 Re: Name:匿名石 2024/05/14-05:31:26 No:00009110[申告] |
| これすき
カプルには余生を強く生きて欲しい |