タイトル:【愛?悲惨】 努力は空回り
ファイル:悲喜交々1−2.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4262 レス数:0
初投稿日時:2007/01/24-20:56:26修正日時:2007/01/24-20:56:26
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            悲喜交々1−2〜飼い実装はつらいよ〜人間からの嫌悪感〜

深夜
親実装はむくっと起きる
ただ単に眠りが浅かったのと今日の出来事がいまだに気になっているからである
マロンが今まで出会った人間というと元の飼い主(愛護派)と今のご主人様(プチ愛護)位しかいない

里親に出される前だったころに散歩に出たことはあるが、周りに人はほとんどいなかった
それは元の飼い主が時間帯と場所を選んで散歩させていたから
周りの人も基本的には実装石には「あまり」近づきたくなかった
と言う事でしかないのだが、マロンには多様な人間と触れ合う機会がなかったために「箱入り娘」であった
別に実装石に近寄らない人の皆が皆虐待派というわけではない。

実装石へのイメージ、飼い主の立場、実装石のしつけ具合などを考えてみると
迂闊に近づいて糞蟲被害にあうよりも、触らぬ神にたたりなしといった感じである

だから人間はみんな優しい、私たちは可愛いから、
愛らしいから構ってくれる、この世はパラダイスと思っていた
実装石でなくても人間でもこのような思考になってしまいがちである
しかもマロンは今いる唯一の子メロンとは違い「飼い実装としての訓練」は受けていない
しかし幸いなことにマロンは愛護されても増徴しにくい固体だったようで、飼い主に対してさほど多くの注文はしない

飼い実装としても訓練…言うまでもなく躾ではあるが、そんなものはマロンだって元の飼い主の家に居た時に受けている
しかしもっと大切なことがあるのに彼女は気づいていない

クンクンと自分の体、脇の下を鼻をピス〜ピス〜と膨らませて嗅いでみる
すっぱい臭いとどぶ臭いにおいがする
そういえば今日はお風呂に満足に入れてない
しかも糞まみれになったのに水と洗剤でごしごし洗っただけだから、夜の分の汗と体臭が残ってる

「このままでは飼い実装として失格デス。臭いを消さないと嫌われてしまうデス」
そう言って彼女は飲み水の入った犬用の皿の中に自分の服を浸してピチャピチャと水面を叩いて洗濯もどきをした後
水に濡れた服を着るわけにはいかないので床に無造作にベチャッと置いてまた眠ってしまった

彼女がべチャッと置いた服はメロンのお腹と脚に覆いかぶさってしまった
季節は冬、しかもタオルで身を包んでいるのでとても寒い
メロンの体がブルブルっと小刻みに震えたかと思うと
「テ〜〜…テチュ〜〜〜ン」と寝ながら気持ちよさそうな声を上げた
大きな水溜りを作って…










「おーーい!起きたか〜?」
ご主人様の声が聞こえるデス
早く服を着て…デデ?全然乾いてないデス
でもしょうがないデス なんだか香ばしい臭いがするデス?
しょうがないデス 今日はこのJ&P(Jissou & Pankonというブランド)の香水をして臭いをごまかすデス
私はペトペトの服を着てご主人様をお待ちすることに…いやこの柵から出ようと思えば出れるデス
ちょっと私が力を掛ければ…ほらこの通りなんとか通れそうデス
「メロン。メロン。起きるデス…メ…まあ良いデス。気持ちよさそうにてるデス」

私は柵を持ち上げて隙間に体を滑り込ませて、その間に体を入れて畳の上を滑るようにズリズリと進んで柵から這い出た。
なんだ!窮屈だと思ったこの柵の中も見せ掛けだったデス
自由に動こうと思えば動けるじゃねーかデス

私は横開きの戸のとこまで歩いていってベスン!ベスン!と戸を叩いて起きてることをアピールしたデス
私はお寝坊さんじゃないデス。こう見えてもしっかり者デス

「おー起きてたのか。偉いな〜
 …
 ……
 臭い、これは明らかに糞尿の臭い!
 おいマロンお前漏らしたのか?ちょっとこれは大変だぞ」

「漏らした?何いってるデス 子供じゃあるまいし
 糞蟲じゃあるまいし、立派な飼い実装が漏らすなんてありえないデス」

「いや、この強烈な臭いは…
 ん?お前からも…
 お前からはもっときつい臭いかするぞ
 甘くて重い、けどすっぱい臭いが…」

「デ?そんな訳は無いデス」
ご主人様が嘘をつく訳無い。マロンは自分の服を鼻をピスピス膨らませて匂ってみる
確かに甘い香りがした…これは今日ジャブジャブとふりかけた香水の匂いデス
普段はおねだりをしない私がご主人様に何回も何回もねだって地団太を踏んで、
大きな声を上げてやっと買ってもらった大好きなJ&Pの香水…マロンの努力と結晶の塊の匂い。これが臭いわけは無いデス

ん?
デデ?前掛けが黄色いデス!これの臭いは…酸っぱいし、甘ったるくてきついデス
これデス!これが原因デス
これが今日のおかしな臭いの正体デス

「とりあえずみんなが起きてくる前に風呂に入れるぞ。このままじゃヤバイ
 昨日の騒動があったっていうのに、今日朝っぱらからこれでは家においてもらえないかも…」

私はメロンを起こしてご主人様と一緒にお風呂にいこうとしたデス
メロン?この仔の辺りが黄色い水溜りデス
メロンはゆっくりの起き上がると母に連れられて風呂へ行こうとした
しかし「テ?テテテテ…ママ!お腹がごろごろするテチ!
    パンコンのレベルじゃないテチ!ウンコのレベルを超えてるテチ!」

「それはやばいデス。急いで御トイレに行くデス。漏らしたら一大事デス」

「テ!テエェェ!駄目テチ!漏れるテチ!漏れるテチ!
 一歩でも動いたらお腹が爆発しそうテチ!」

「待ってるデス。ママが今おトイレを運んでくるデス」

「僕が運ぶよ」

「待ってデス。この子の面倒は私がちゃーんとみるデス。ご主人様に迷惑は掛けないデス
 これも愛護の形デス」
マロンがそういうと男は別の部屋に行きお風呂の用意をしに行った

「ママー!もう漏れそうテチ!もう駄目ってレベルじゃないテチ!」
メロンは脚を内股にしてもじもじと動かして頭に脂汗をかいて耐えている
その間にマロンが必死に簡易便器を引っ張ってくる

「今おトイレが届くデ…」「もう漏れるテチーーーーーーーーーーーー!」

ビュパアアアアァァァーーー!プリプリプリイイィィィィーーー!




水のようなしかしところどころ固形物の混じった糞がひねり出される
水の様な糞は下に強いてあるビニールシートに派手に跳ね上がり、マロンにも糞尿が飛び散りながら
ビニールシート外にも飛び散りながら、糞を捻り出す勢いでメロンを吹き飛ばしながら飛んでいく
おかげで周りが糞まみれだ。当然臭いが以前に比べて5割り増しできつい

「間に合わなかったデスーーー!ご主人様ーーー!助けてデス!」
メロンはお腹が冷えてしまったことでおねしょと水糞をしてしまった


********************************


ご主人様に必死で粗相の後始末をつけてもらったはいいが
畳にうっすらと染みが、そして独特の実装臭がその部屋にはこもってしまった

「どうするよ俺?どうするよ?
 こんなに粗相ばっかりしてたら家には置いてくれないな…
 とりあえずそこでじっとしてろよ!いいな!」

マロンのご主人は考え込んでしまって自分の部屋に戻ってしまった
朝の散歩はお流れになるのは当然…それどころではない
普通、こんなに粗相続きの実装石は里子、保健所、JP(Jissou Prison)行きになってもおかしくない

所詮実装石!変わりはいくらでもいる!値段は安いし、やり直しがきく「お手軽な生物」!
糞蟲のリスクを背負って飼い続けるよりはさっさと諦めて次に期待するほうが賢かったりする
もし自分の実装石が糞蟲だった時のリスク…それは社会的に、経済的に、精神的に計り知れない
実装石ブームがかつてあった背景、今でもまだ人気がある理由は人間の都合の聞く生き物だから…

粗相をするという事が必ずしも糞蟲行動に繋がる訳ではないが、「飼う」ということにおいては
致命的といっていいほどのアクシデントである
犬、猫などに比べて実装石は扱いにくい面があるからである…ここで甘い顔をして
飼い続けたり、制裁が足りなかったり、待遇を下げなかったりすると
実装石の幸せ回路のおかげで「まだ大丈夫」と考えてさほど反省にはならない

実装石にとって「生きるということの困難さ」由縁にたとえ制裁があったとしても
不完全ならば実装石にとっては「生きるということへの障害」が存在しない限り
彼らにとってはさほど反省にならないのは多くの愛護派の失敗が物語っている
虐待と良識的愛護は紙一重とはよく言ったものである

この御主人も愛護ではあったが盲目的な愛護ではなくプチであったのは
マロン達にとっては−ではあるが、社会人としては最後の一線を保っているのかもしれない

「この家に来てから良くないこと続きデス
 特にお姉さんは私達の事が嫌いみたいデス」

この部屋は臭い!糞と実装臭に満ちている
このままみんなが起きて来れば絶対に良くないことになる。間違いない
犬、猫等動物達には人間の上下というものが分かる様に実装石にも大体理解はできる
姉>ご主人となっている以上この有様を見られればご主人様が何と言ってもお姉さんは
ご主人様と私達を許してはくれまい

「ママー!ワタチにいい案があるテチ!」

「どんな案デス?」

「お姉さんの部屋に行ってパンコンおあいそダンスをするテチ!
 いつもご主人様を起こすときにやってたテッチ
 ワタチたちのうっとりするダンスを見れば絶対に仲直りできるテチ!」

「デス!
 思い立ったら即行動デス
 ママが踊るデス!お前は音頭をとってほしいデス」

マロン達は起死回生を試みて隣の部屋へ向かった。障子をスッと開けるとご主人様の姉の部屋へ向かっていったデス
ここで何をせずにいても絶対におしおき、運が悪いなら里子、もっと悪いなら保健所、JPになってしまうデス
座して死を待つ等有り得ないデス 私の可愛さが分からないこんな糞ボケどもの家よりも
ここより圧倒的に狭いがご主人様のお家のほうがずっといいデス

部屋に入るとかばんの中に肌触りのよさそうな服が置いてある
「これは…いい生地デス!」こんなすべすべした生地は自分だって本当に良い時位しか着た事がない

「うらやましいデス。こんなに一杯持ってるデス…
 そうデス!これを踊りに使うデス!」

「ママ!絶対やばいテチ!人間さんのものに手をつけたら駄目テチ!」

「うっさいデス!これがあればいい踊りになるデス」

「駄目テチーーー!」「うっさい仔デス!ママに間違いはないデス!」
お互いにブラジャーを引っ張り合うが最後はマロンの一撃で決着がついた

「ママはこれを使うデス。メロンはこれを着ると良いデス
 おそろいデス♪」
マロンはメロンにショーツを渡して履くように言った…当然仔実装にはブカブカだから
頭に下着をかぶるという…変体仮面メロンの誕生である!

「絶対やばいテチ…やばいテチ…」


************************************************


(姉視点有り)
うるさい!                       「パンコン♪ パンコン♪」
目覚ましか?                      「パンコン♪ パンコン♪」
せっかくの実家なのに…この耳障りな音は何だ?
いや音じゃない!声!あきとし?そんなわけないわ     「ホイチャ♪ ホイチャ♪
                             ホイチャ♪ ホイチャ♪」
姉は不愉快ながらも重い目蓋を開けて横を見る

                            「テッテ〜ン♪ テッテ〜ン♪」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(小股で下着をスリスリ)「パンコーン!パンコーン!」

枕元で実装石が裸で踊ってる    (ブラを振り回して)「ウッポイヤー♪ ウッポイヤー♪」

揺れる贅肉!飛び散る汗!          (M字開脚自慰)「デエ!デエ! 
                                デエ!デエ!」
なんでここにこいつらが!!!?
姉はしばしポカーンと呆気にとられてしまった…
マロン達は贅肉をパイン♪パイン♪と上下左右に揺らしながら一生懸命踊っている

これで私達にメロメロにならない人間はいないデス!
実績がものを言うデス!(元の飼い主&今のご主人onlyの実績)

「メロン!フィニッシュデス!」

「分かったテチ!」

両手を万歳したままお腹の肉をブヨンブヨンと激しく波打たせながら
両足でピョンピョンとんで勢いよく姉の顔に

      ピト!っと張り付いて決めの一言「デッス〜ン」「テッチュ〜〜〜ン」

             決まったデス!決まったテチ!














姉は血の気がサッと引いてしまったが、今自分の現状を何とか思い出して…気を失うことだけは避けた
姉の耳の近くにあいつら口があるのか「デヘエ〜〜…デヘエ〜〜」という声
ツーンとする臭い ベトッとシットリする気持ちの悪い肌
体がブルブルと震え 頭がボーっとしながら 体の下から鳥肌がブツブツと出てくるのを感じながら

「キャアアアアアアアアァァァァァァアーーーー!!!!!!!!!!!」

デデ!!テエェエエー!!

「アアアアァァァァァーーーー!!!!」姉はガバッと布団から起きてすぐさま後ろに飛んで後退した

マロンはその衝撃に驚いたのか顔からパッと手を離して畳の上にボンッ!っと叩き落とされるように落ちた
しかしメロンはまだしがみついたまま離れようとしない
正確にはできない。姉の行動にビックリして顔に張り付いたまま凍りついている

姉は無我夢中で顔についているペタペタするこの豚!仔実装を引き剥がして
最近では出したことのないくらいの力で親実装に向かって投げつけた!
ビュン!

「デガアアアァ!」「テジャアアァア!!」
マロンにメロンはぶつかり、メロンはその衝撃で後ろの障子に向かって吹き飛ばされ
マロン後ろの障子にガン!とぶつかった

「ちょっとーーー!誰か来てーーー!」
大声で叫びながら立ち上がろうとする実装石に向かって目覚まし時計をど真剣にぶつける!
コントロールが悪かったのでマロンに直撃は免れたが
左足と下腹部がその下敷きとなり、目覚まし時計と一緒に部屋の端まで吹っ飛ばされた

「デエエアアアァァーーー!!!痛いデスー!
 痛いデスー!メローン!メローン!」

「チュアアアアァァアーー!!!
 ママー!足が動かないテチ!怖いテチ!怖いテチ!」

メロンは一生懸命両腕を使って自分達の部屋まで逃げようとズリズリと畳の上をはって逃げる
しかし、そのはって動いた後には内臓が引きずられ、お腹から下が皮一枚で繋がっているような
状態で動いているからどんどん糞と血があふれて出てくる

姉はもう一度止めを刺すためにとっさに携帯電話を手に持ち気持ち悪くうごめく仔実装に向かって投げた

「しねえええぇー!糞蟲ーーー!」「後少しでもとのお部屋テチ!」

「もうちょっとでお部屋テチ!
 テ?!!テチャアアアアァァァァーーーーー!!!!!!!!!」
あと少しでもといた部屋の障子に手がかかるという所で仔実装の頭は潰れて染みになった

「デジャアアアァァー!!メローーーン!!!
 この糞ボケカスの不細工尼あああぁぁぁーーーー!
 許さんデス!絶対に許さないよデス!!!」

私は気合を入れて立とうとしたデス!でも脚が潰れて、お腹が真っ黒に変色してて
お腹に力を入れたとたんに
ブバアアアァァァーーーー!!!っとうんこがもりもり出ただけデス!
悔しいデス!悔しいデス!
体が自由ならデスデスパンチであんなあばずれはノックアウトデス
いつもご主人様と遊ぶときはご主人様は派手に吹き飛んでるデス!
本気になれば壁だって突き破れるデス!

この糞尼め!
目がぱっちりでキモいデス!
鼻が通っていてキモいデス!
顔がシュッとしていてキモいデス!
肌がつやつやでキモいデス!
体がスレンダーでキモいデス!
そんな不細工の癖に私達に手を上げるなんてーーーーーー!!!

       「ご主人様に言いつけてやるデス!!!
        こいつは虐待派デス!JP行きになって苦しむが良いデスーー!」

マロンは立てないということが分かると辺りにある糞を手当たり次第に投げつけた

「キャッ!ちょっと何すんのよ!!!」
しかしマロンの投糞は下半身がうまく言うことを利かず、不安定な体制では糞が届かずすぐ手前に落ちていくだけ…

「糞が当たらないデス!こうなったらお前の服を糞まみれにしてやるデス!」
マロンはかばんの中に向かって糞をどんどん投げ込んでいく

「ちょっと!!もう!!!なんなの???!!!」

姉は完全にパニックだ
朝一から実装石が顔に張り付き、糞を撒き散らし、服が糞まみれ…
姉は逃げようと思ってとっさに後ろに下がったがつまづいて障子に全体重をかけてしまい
そのまま障子と一緒に廊下にほおりだされた…
バアーーーン!という大きな音と一緒に…

「「「「どうした??!!」」」」
ほかの部屋から、2階から、3階から、親や兄や弟(マロンのご主人)が駆けつけてくる

母「あんた!なんてかっこうしてるの?
  こんなに寒いのに朝から下着一枚?!!」
冬だろうが、夏だろうがなるべくパジャマを着て寝ないのはこの姉の主義である
姉はとっさに弟に飛びつき自分の部屋でめちゃくちゃをしている実装石を指差して

「あれあんたのでしょ!?
 何とかしてよ!もうめちゃくちゃ!!!
 もういやああぁー!」

「ちょっと落ち着いて。その前に服着てよ。」
あきとし(弟)は落ち着いてと言い聞かすが、ヒートアップした姉は誰にも止められない

「はああああ????
 何言ってんのよ!!(バッシーンと平手打ち)
 あんたの糞蟲のせいで服なんて無いわよ!!!」
半泣きになりながら首をつかんでぐいぐいと締め上げる

デ!!あの糞尼!!!
ご主人様に飛びついて…殺す気に違いないデス!
ご主人様の傍は私専用と決まっているデスー!
 「デジャアアアアァァァー!!」

「ちょっと…分かったて…マロ…落ち着け…」 「もういやああーー!!!」
半狂乱の姉を母が2階へと連れていったのは良かったがマロンはもう取り乱して
言うことを聞かない
「マロン!言うことを聞け!」
「デジャアアアァァァー!!!!」

兄「あきとし!もう駄目だ!そいつを殺そう!」

「ちょっと待ってよ!何か興奮してるんだよ!
 今なだめるって…」

兄「うるさい! 前から言おうとは思ってたが…この愛護派め!!
  いい加減にしないと怒るぞ!台所から包丁を持ってくるからな!
  そいつを殺されたくなかったら静かにさせろ!」

「ええ!!!」
しょうがない。言うことを聞かないなら…僕はマロンの頭をガシッとつかもうとする…

「くらえデスー!デスデスパーーーンッチ!!」
ポムポム僕の手を叩いて反抗してくる
「おかしいデス!?効かないデス」
頭をガシッとつかんで顔に何発もパンチを叩き込む

「デゲッ! デガアッ! ガハアァッ!」

「この糞蟲め!この糞蟲め!」
普段は口にしない言葉が自然と湧き出てくる


******************************************


その日の午前中は部屋の掃除、畳の徹底的な洗浄で時間は潰れた
両親も僕も兄も姉も…みんな疲れが見えてる
マロンはガムテープでぐるぐる巻きにして広げた古新聞の上においてある
これから話し合いだ…
当然話題はマロンの行く末と僕のこと

母「もう言う異論は無いわね。あの実装石は処分します。保健所行きよ」

姉「保健所じゃ嫌!JPに送ってやるわ。
  そうじゃないとめっちゃはらたつわ!」

「まってよ!確かに…その…糞蟲行動したけど殺すことは無いだろ?
 家の中じゃなくって外飼いならいいよね?」

兄「あかん!何言ってるんだ!お前は真性愛護なのか?
  ああいう実装石で人生を狂わされた奴がいるって社会問題になってるのを知らないのか?」

「ちがうよ!僕は真性じゃない。それに今まで良い子だったし
 こっちが何かしなけりゃ悪いことなんかしないよ」

姉「はあ!あんた私が悪いって言うわけ?
  頭おかしいんとちゃうか!」

「いや、そう言う事じゃなくて…」

母「じゃあ、あきとしはあれをどうしたいの?悪いけどこのうちには置いて置けません!」

「なんで?」

兄「なんで?って聞いてる時点でおかしいぞ。あんなのはうちの家にふさわしくないし
  あんなのを飼ってると知れたら周りになんていわれるか分からへんのか!!」

「分かった。せめて里子に…それまでは置いてくれてもいいでしょ?」

姉「嫌!
  絶対嫌!
  保健所でも腹が立つ。JPじゃないと気がすまない」

「お姉ちゃん。そんなに怒らなくても…
 ほら、服だって洗えばいいし、クリーニングに出せばしばらくしたら戻ってくるじゃ…」

姉「なんで私が糞蟲のうんこのついた服を着なきゃいけないんですか?
  それにあんたのせいでこうなったんだし服を弁償して!
  それになんで檻から出てくんのよ。ちゃんと出ないように鍵とかしなさいよ!」

「え…服代?そんな…高くて無理だよ…」

姉「じゃあ言うこと効きなさいよ。こっちは服代を請求したいのに
  お姉ちゃんだから我慢してやってるのよ!」

僕は言葉が出なかった…そりゃ悪いことしたとは思うけど…
実装石を愛護するのってそんなにいけないのか?
真性愛護にならないように気をつけてきたし、アパートでは静かだったし…

兄「お前、おかしいぞ。実装石をそんなにかばうなんて…
  一回精神科の先生に見てもらったほうがいいんじゃないか?
  悪いがお前は愛護だ。完全な愛護派だ。
  俺も一度実装石を飼ってたからわかるんだ。一度飼うのに失敗して、虐待派マニュアルを読んで
  やっと飼う事に成功したんだ。実装石を飼うってことが分かってない」

「何でそこまで言われないと…はらたつな〜!」

兄「パス病っていって実装石愛護でのめり込む…」

「分かった。もう実装石は飼わない。
 これでいいだろ。これで満足なんだろ!」

兄「へそを曲げるな。良識的愛護ならいいって言ってるやろが!」

「うるさい!!」僕はそのまま席を立って家のバイクに飛び乗って街に出た

姉「おかーさん。私の服どうしよう?
  もう今の服駄目だし、クリーニングに出しても着たいなって思うのは少ししかないし…」

母「ウニキュロで我慢しなさい。
  また夫に買ってもらえばいいじゃない」

姉「えー!全身なん?ダサ〜〜〜」


******************************************
姉の視点

結局こいつは明後日JP送りになるということになった
当然その日まで家においておくんだが、中庭の木に首輪代わりに紐で縛り付けておき
せめてもの情けということで2枚の雑巾を毛布代わりに与えた

昔なんて友達がものめずらしさで実装石を飼っていたときなんて外飼い&貧乏待遇は当然で
当たり前だったし、待遇を良くするなんて有り得ないことだった
いまの実装ブームはあまやかしすぎだ。あれじゃあペットと人間の関係を勘違いするのもしょうがないわ

私は中庭でぐったりとしてデーデーとそれを見てないているこの糞蟲に最後に話しに行こうと思って近づいた
ちょっと近づこうとしただけで近くの石を拾って投げてくる
本当に腹が立つ。どこが躾の良くできた飼い実装なのかしら?
夫が前に飼ってたけど、どうも態度が良くないって言うことですぐにボコボコニして
ゴミ袋にほおりこんでたけどやっぱりああいう風じゃないと行けないんやね

「よう!糞蟲!
 もう夜で明日JP送りだけど何か言いたいことあんの?」

「私は不幸デスー。何でこんなことに…
 私はただ面白おかしく行きたかっただけデスー。
 なんでみんな私が嫌いなんデス
 世の中おかしいデス。おかしいデス…」

「あんたらってほんまにおんなじことしかいわへんね」

「オロローン オロローン」
私は話を切り上げた。飼い実装も豪勢になってからは弱くなったなー
そいつはずっと泣いてばかりだったので石を投げておとなしくさせた
石で血と内出血でぼろぼろになりながらもずっと泣いていた

朝

虐待師「すみませーん!実装石を引き取りに着たんですがー!」

姉「はーい!中庭に繋いである奴なんですよー」

虐待師「えーっとそれじゃあ基本1週間1000円でどうされます?」

姉「それじゃあ2週間コースで」
姉は2000円を渡して虐待師は中庭に向かった

JP(Jissou Prison)それは「いけないことをやらかした実装石」「ただ処分するだけでは許すことのできない」
しかし、自分では虐待のノウハウを知らなかったり、虐待行為への忌避感、実装石の不潔さ等で
自ら手を下すよりも専門の虐待師に依頼すして実装石を苦しめて処刑するというものである
 虐待師は必要な設備を整えて役所へJPの申請をすれば、開設が認められる
あとはその虐待師の腕次第で値段と人が集まる…
実装被害がある現状では結構必要な代物である

今回マロンは2週間かけて苦しみぬいて処刑されるということになった

「嫌デスー!嫌デスー!
 JPだけは許してほしいデス!!!
 いっそここで殺してほしいデスー!!」

首に縄が食い込んでも気にしないかのように迫り来る虐待師から逃れようと必死な顔で走り出す

虐待師「さあ!いこうか
    お仲間が待ってるよ♪
    JPへようこそ!」


********************************************


あきとしはその後実装石を飼うことは無くなった
精神科の先生へ送られることは無かったが、たまに親や兄弟から電話で
「実装石飼ってない?」とチェックが来る
自分の身の回りに実装石がいなくなって考え方も変わり、今ではパス病のような、愛護行動は
ほとんど見られなくなっていた。
実装石がいなくなったという以外は普通の日常だ






姉は弟が実装石を飼わなくなって嬉しかった
弟(あきとし)は実装石を飼わなくなって、愛護派をやめて自分の視野が広げて良かった
       マロンは気になるが今はもう昔のことだ。あのときの自分を客観的に見ることができる
マロンはJP送りになって悲しかった


悲喜交々1(終)









*****************************************

愛護さんとその周りの人たちという話は終わり…
前に書いてたスクの方が出来がいいな〜と…
やっぱり愛護、ほのぼのは向いてないわ





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