煉獄の楽園 (1) 実装石管理保護区 とある地方都市の大きな市民公園、 野球場やテニスコートなども完備され、 脇にはコンビニもあり、通学路指定の道路の為、 車通りは少ないものの、住宅地と隣接しているので人通りは多い その公園でも他の地域と同じように野良実装が生活している、 しかし その公園は明らかに普通の公園とは違っていた 市のモデルケースとして改修されたこの公園、 周囲を公園中央の池につながる水路で囲われ、 そこでは大きな錦鯉が優雅に泳ぎまわっている、 一箇所しか無い入り口に管理事務所が建ち、その前は幅3メートル長さ8メートルの 床が金網状の通路になっており公園からの実装石の逃走を阻んでいる その下には50センチ程度の深さの水路になっており 落ちた実装達はそのまま園内の池に流れ着く事となる ひと枡が約5センチ程度の大きめの金網で人間の歩行には問題無い程度だが、 土踏まずから先が無いに等しい、実装石の足の作りとなるとそうはいかない、 蛆実装や親指は落ちてしまうし子実装も、よしんば進めたとしても 中ほどで体力を使いきり、情けない声で泣いてる処を管理職員に戻される事になる 夏は太陽で熱せられて灼熱地獄、冬は冷えた金網に手足が張り付き無残な姿で園内に戻されるだけである 実装石の逃走を抑えるにはこれで十分であった 稀に渡りきる成体実装も居るのだが、 他の場所に住み着いても、 「善良なる市民の通報」 により、保健所職員により捕獲され そのまま焼却処理(逃走法を覚えている恐れがある為)される事となる、 大半は金網に足を挿め自重で自らの足を折り ある程度の苦痛を味わった後 園内に戻される事になる 最初の一週間は挑戦する実装達も居たがほとんどが徒労に終わると 次の週からは数も減り、今では好奇心や知らずに渡ろうとする子実装が たまに中程で泣いている位である 季節により個体数に増減はあるものの、ここ数年一定の増減幅を維持している、 近隣地域の公園に住み着いた野良も、ことごとく捕獲されこの公園に放される、 捨て実装も積極的に受け入れており、その繁殖力を考えると不自然である 園内のベンチでくつろいでいるサラリーマン、 同族に虐待を受けてる禿裸、 ランニングをしている熟年男性、 手馴れた愛嬌を振りまく実装達、 お気に入りの遊具で遊んでいる子供達、 愛護派が無責任な愛情で施しをしている姿、 一見、他の地域の公園となんら変わりは無いように思えるが 漠然とした違和感を覚える どこの地域でも同じように見られた愛護派と虐待派(駆除派)の対立、 町内だけの対立がいつしか市議会にまで発展し、 「野良実装すべてを保護するのは無理だが、賢い野良実装も存在するのも事実、 また不必要な駆除(虐待も含む)は抑制するべき」 という事で双方が同意し、 まず最初に出た結論は、 「愛護派は玄関先に緑のプレート(実装服と同じ色) 実装達に見える様にを掲げる」 「市内の駆除は市の指定業者のみとする」 「不必要な駆除及び虐待は市条例により反則金の納付」 という打開策であった 知らずにとは言え自分から虐待派の家に託児を敢行するという 自殺志願者的な野良実装なども減らせるし、 愛護派は愛護派同士が連携すればきちんと躾が出来るという 根拠の無い自信と思惑があったからである まったく甘い発想であったがその効果はすぐに表れた、 「自分の服と同じ色のある家は安全」 という噂が野良実装内で爆発的に広がった為である、 実際の実装達はというと 「私達と同じ色の家は私達に奉仕したがってるデスゥ!」程度であり、 「保護してもらっている」という部分が欠落していた、 愛護派によって身の安全を保障された実装達は爆発的な増加の一途を辿り、 知恵のある親実装が行う、間引きをも止めさせる愛護派も出てくる、 そうなると本来親による間引きで、いくらかでも減らせていた糞虫性の高い個体は増加、 挙句の果てにはマラ実装も保護しようとする気合の入った愛護派も出てくる、 その愛護派が保護していた30数匹の実装石(蛆を除く)は、 次の日にはマラ実装一匹によって、ほぼ全滅していた、 破裂している蛆と仔実装や、尻から口に向かってほぼ半分に裂けている仔実装 腹が破裂し上下に別れ上半身だけになり、消え入りそうな声で泣いている中実装 仮死状態のまま犯され続けてた成体実装 もう原型が判らなくなり果てた何匹か分の血溜まり、 その中で一仕事終えた様な爽やかな汗を拭いながら、 使用済みの仔実装だった物にかぶり付いてるマラ実装、 成体実装1匹 中実装2匹 仔実装1匹 が生きて(偽石が割れていないだけ)いただけであった 慌てた愛護派は実装専門医院に電話をするべくその場を離れてしまう、 マラ実装を隔離しないという重大なミスを犯して、 食事を終えたマラ実装は、まだ使えそうな実装を見つけ再び腰を打ち付けはじめた、 電話の向こうの医師にマラ実装は隔離したのか?と聞かれ、慌てて戻る愛護派だが、 すでに仮死状態のまま偽石が崩壊し、中身が流れ出してる成体実装、 他の生き残りも事切れていた、 かろうじて偽石崩壊を免れた上半身だけの中実装も、 血涙を流しながら笑い、誰も居ない天井を開いた瞳孔で見つめ、 「テッチュゥ〜〜〜ン♪テッチュゥ〜〜〜ン♪」 と しきりに媚のポーズをとっているだけであった、 物覚えが良く素直で賢い、この愛護派が一番可愛がってた中実装だった、 すでに「愛護」と言う名の「虐待」でしかなかった、 その横には実装用に用意してあった飲み水を、一気に飲み干しているマラ実装が居た、 飲み終えたその顔はとても晴れやかだった、 次の日この家に緑のプレートは無かった 代わりに両手足焼き切られ、マラを縦に引き裂かれ 生きたまま総排泄口から口に向けて角材で貫かれたマラ実装が、玄関先に突き立てられていた、 飼い実装気分(実際は愛護派に保護されているだけ)で、 色々な要求をエスカレートさせていく実装達、 一向に進まない躾に限界を感じた愛護派は、 一軒また一軒とその数を減らしていく 実装達の免罪符とも言えるこのプレートの減少に、 一番焦りを感じていたのは、実装達ではなかった、 一番焦りを感じていたのは、愛護派である、 今現在すでに愛護派一軒当たりで保護できる数はもう限界であった、 家の中での出産、外からの託児、対応しきれなくなった愛護派は、 静かにプレートを外す、 そこから溢れた実装達は、また別のプレートのある家に押しかける、 飽和状態になり、また対応しきれず、 静かにプレートを外す、悪循環である、 飽和状態なので実装達を拒むと、こんどは外からの託児攻撃が始まる、 今まで保護されて安全な出産ができた分、弾(仔実装)には困らない、 壁や地面の染みも気にせず、圧倒的物量作戦で押してくる、 中では愛護派が今居る実装達だけでも、せめてトイレのだけはと躾に奮闘しているが、 間引きをしなかったおかげで、出来の悪い仔の比率が高くなってしまい、 奮闘空しく同じ事の繰り返しになる、 外では託児が思うようにいかず、逆上した親実装が、 益々本来の糞虫性を表面化させ、今度は糞を投げ込んで来る、 文字通り「糞闘」である すでに状況は「実装石達による愛護派への虐待」になっていた、 もう市内にはいたるところから糞の臭いが漂い、 実装達の見当たらない場所は無くなっていた、 ここにきてやっと愛護派は折れる事になる、 「駆除も止む無し」と、 ここで一気に勢い付いたのが「駆除派」である、 最初は愛護派だった人々も本来の糞虫性を嫌という程見せ付けられて、 潜在的な駆除派になっていた、(一部は虐待派に転向) そして「市内の一斉駆除」が始まる、 少数派になってしまった愛護派の顔も立てて、公園だけは駆除地域から除外された、 まず最初に市内全域に実装コロリの散布が行われた、一方的な殺戮である、 一ヵ月足らずで市内の道路上からは実装達の姿が消えた、 散水車が慌ただしく走り回り市内の死骸や糞を洗い流してゆく、 二ヵ月目には多少糞の臭いが残るものの、以前の景観が戻っていた、 一方公園では逃げ込んだ実装石によって鮨詰めになっていた、 飽和状態の公園では食糞や共食いが日常的に行われ、 危険を冒して外へ食料調達に出ても、持ち帰るのはコロリが振り掛けられた物しか無く、 どの実装達も園内で絶命するだけであった、 どこの公園も大きな肥溜めと化し、異臭が辺りに充満し更なる問題となっていた、 愛護派と駆除派双方の代表者会議が市議で行われた結果、 「一箇所に集め個体数管理をする」 という結論に達し、此処にテストケースとして 一つの実装石公園が誕生する 都心部よりやや離れ、住宅街に隣接しているが、 無意味に広大な半森林公園、実装達の新しい楽園 「石間市総合運動公園」 だがいつしか虐待派からは「折檻公園」と呼ばれるようになっていた 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 とりあえず愛護派を虐待してみたいとの思いから、 思いついた事をだらだらと書いてみました、 乱文容赦の程
