『末裔』 「うじょたん☆ぶろぐって何だよキメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 さっそく検索してアクセスした鬼畜あきは(^д^)の顔文字や独特の節回しにイラついた。 アクセス数1日1000万HITオーバーの日本で一番熱いブログの存在を今まで知らなかったようだ。 ってカウンターいじってなくてマジか?開設して間もないのに1億回以上アクセスあるのかよ。 感心してる場合じゃない、そんなことよりも確かにこの化物蛆の顔はあの糞餓鬼に生き写しだし、 ママタスとかいうのは間違いなく糞餓鬼本人。ってことは糞餓鬼はマラの仔を孕んで産んだってことかよ! これはスキャンダラスな匂いがしてきたぜ、あいつら家族もろとも社会から抹殺してやるwww。 「他人の肖像を許可なくネット上にばら撒くのは感心できない悪趣味だにょろ。」 音もなくネットカフェの個室に侵入し鬼畜あきの背後に立つ黒装束の男が呟いた。 「誰だてめぇ・・・・・ぃっ ててて。」 鬼畜あきは身体が石のように硬く重く感じて舌も思うように動かず話せない。 「不動金縛りの術を掛けさせて頂いたにょろ。紳士的でない対応で失礼するが、貴殿は動物以下だからにょろ。」 黒装束の男は軽く会釈をするとニョロリと舌を出して微笑んだ。 「これ以上この家族に関わることをやめるんだにょろ、これは命令にょろ。逆らえば貴殿を消すにょろ。」 なにやら冷酷そうな冷たい目は恐い者知らずの鬼畜あきでさえ怯えさせた。 「今日は特別に少しかいつまんで話をしてやるにょろ。」 どこから取り出したのか鬼畜あきの目の前に出された小さな植木鉢、そこに植えられている植物がモゾモゾと 動きはじめると土の中から根毛におおわれた人型の塊根が現れた。政府の実装石調査機関の持つ実装人参である。 西洋ではマンドラゴラ(マンドレイク)ともいわれる植物の一種で赤緑のオッドアイを持つ物が実装人参と呼ばれている。 この生きている植物は大東亜戦争当時の関東軍の実装石部隊で研究されていた物の貴重な生き残りで、 未来を予知する能力や膨大な過去の記録を持つなど未だに解明されてない特殊能力を秘めているらしいのだ。 この貴重種により今まで存在が疑問視されていた古代伝承も真実味が帯びてきて調査対象となった。 古代文書《實創本紀》によれば実装大陸と呼ばれる実装石の超古代文明では現代にも優る科学力を持ち、 品種改良(遺伝子操作)により誕生した超生命体の実草石(ジッソウヒトモドキ)がいたという。 植物でありながら動物のように行動する能力があり、空を飛ぶ種類もいたようだ。 実装人参は劣化遺伝で退化して生き残った派生種とされていて生きた化石といわれている。 その衰えたとされる実装人参でさえ人類以上の知的潜在能力があるらしい。 また実草石の生命力は高くレガリアである薙草剣でしか倒すことはできぬとされているのだ。 実装大陸が海底に沈んで文明が滅んだのも天変地異でなく実草石が原因であるという説もある。 そんな大変に危険な可能性のある実草石の末裔が人間に姿を変えて今なおこの現代日本で生き続けていた。 「頭の相当悪いお前でも気が付いたかも知れないが、うじょたんの家系こそ我々がハーブと呼ぶ実草石だ!」 マ ジ で !? 〔鬼畜あきのような下等な人間に政府の重要な秘密を話してしまって良かったのかね?〕 黒装束の男の脳内に直接思念で語りかけている実装人参。 「どうせ何も理解などできはしませんにょろよ。ただ彼は野良犬並みには鼻が利く、利用価値はあるにょろ。」 「くそぉぉぉぉ!!!おかしな術を使いやがッてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 鬼畜あきは怒りで身体を震わしながら家路につこうとしていた。薄気味悪い政府の犬の糞野郎め。 いろいろ話を聞かされたけど俺様は簡単なイラストくらいしか理解できねぇんだよ。漫画でさえ複雑になると意味不明。 もちろん小説なんてもってのほか、書いてる奴なんか死んでいいぜ。こんな頭が混乱する時はすることはひとつだな。 「にしても俺様の糞蟲レーダーは正しかったってわけだ。人間の3次なんかにゃピクリとも反応するはずがないのに 少しとはいえ糞餓鬼の姿態に興奮したんだし。あの糞親父にも殺意が即沸いたからな。」 鬼畜あきは独自の野性的な感で政府の実装石調査機関のエージェントも驚くほど精確に実草石を嗅ぎ分けていたのだった。 _______ 繁華街の路地裏 _______ 今日はここで正義の鉄槌をくだすか、懐からカッターを取り出すと刃をキリキリと押し出し嬉しそうに舌で舐めた。 居酒屋などから出る生ゴミや酒ビンから集めたビールや焼酎などが混ざった混合酒で宴会中の野良実装石の集団。 ざっとみても大小100匹くらいがほろ酔い気分で賑やかに騒いでいる。 「糞蟲共が生意気に楽しそうだなw 調子こいて浮かれてるんじゃねぇぞぉぉぉぉ!俺様の名を言ってみろ!!!!!」 つづく予定
