タイトル:【馬・虐】 たまには「テムテム」って擬音も使おうじゃないの
ファイル:「もぐもぐ」「テムテム」.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5464 レス数:4
初投稿日時:2006/07/01-21:05:48修正日時:2006/07/01-21:05:48
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午後八時。

家に帰って真っ先にすることと言えば、テレビの電源を入れる事。
そして即行で服を脱ぎ捨て、風呂の湯を沸かす。
湯が沸くのを待つ間はテレビを見て時間を潰し、沸いたら即ダイブ。
この瞬間が一日で一番気持ちが良い。
もちろん不作法なのは分かってはいるのだが、
これだけは子供の頃からどうしてもやめられない。

湯船に飛び込んでから、きっかり十秒後に出て体を洗う。
そして、再びダイブ。
これをやる度に、幼い頃に銭湯でも同じ事をして母に怒られたのを思い出す。
しかし未だに直らない所を見ると、やっぱり自分は出来の悪い奴なのだと再認識させられる。
だが、この快感の前ではそんな物些細な事でしかない。

しばらくの後、風呂を出る。
体を拭くのもそこそこに、取り合えずパンツを穿き、薄いティーシャツを羽織る。
そして、本日二番目の楽しみの準備を始める。

まず、冷蔵庫から漏電食品の「無菌仔実装」の真空パックを取り出す。
一パック五匹入りで二百円。
駆け出し社会人の自分にとっては実にリーズナブルな価格だ。
豚肉・牛肉・鶏肉と比べると味は落ちるが、
噛めば噛むほど味が染み出る独特の深い味わいは、人々を魅了してやまないという……
いや、俺だけかも知れんが。

真空パックの端を鋏で綺麗に開ける。
中に同梱されている偽石の袋を取り出し、仔実装達をボウルに放り込む。
それにしても、髪有り服有りの実装石を見慣れているだけに、
禿裸のこいつ等は本当にみすぼらしく見えるな。
まぁ、実際はそんじょそこらの仔実装よりは肉付きがよいのだが……
そんな事を考えながら、電気ポッドからの熱湯をボウルに流し込み、さっと洗う。

「テヒャァァァァァ!!!」

お、一匹が目覚めやがった。
すると、それに釣られて「テ……テヒャァァァァァ!!」と、他の四匹も一匹ずつ次々と意識を取り戻す。
そして、例外なく熱湯の熱さで悲鳴を上げる事になるのだが、
その悲鳴がうざったい事この上ない。
勿論、そのために偽石をわざわざ同梱し、いつでもトドメが刺せる様になっているのだが、
まぁ俺は虐待派って訳でもないので、洗い終わったらそれで勘弁してやるか。
俺は優しいだろ?うん?
そんな事を考えながら箸で器用につついて、熱さに暴れる仔実装を洗ってゆく。

一通り洗い終わったら、湯を捨てる。
洗い終わった仔実装の皮膚は、熱湯の熱で白く変色していた。
それを引き締める為に、ボールの中に冷水をぶっこむ。
熱湯の熱で息も絶え絶えになっていた仔実装だが、
冷水が気持ち良いのか、「テヒューン♪」と喜んでいる。
痛みなんか0.5秒で忘れているかのようだ。
それにしても、歯が無い為に鳴き声が蛆っぽいのが聞いいて笑える。

ひとまずは「テフテフテヒュテヒュ〜」とうるさい仔実装共を放っておき、
フライパンを取り出し、火にかざす。
しばらく熱しつつサラダ油を適量投入。
しっかりと満遍なく油がいきわたる様にフライパンを動かす。
十分に熱せられたところで仔実装の一匹を取り出し、キッチンペーパーで水気を拭く。

「レッヒュ〜ン♪」

俺の掴んだ仔実装が、右腕を口元に当てて頭を傾けるあの「媚」を行った。
食べられる為に生まれたとはいえ、本能は忘れていないようだ。
可愛そうに……なんとも愚かだな。
だが、哀れには思わん。
精々美味しくなってくれ。
ドナドナドナ〜

俺は媚び続ける仔実装を、幾ばくかの躊躇いも無くフライパンに放り込んだ。

「テッキャァァァァァァァァァァァーーーーーッ!!!」

ブッ!
思わず吹き出してしまった。
悲鳴まで……何と言うか、抜けてるんだよな……ってかテッキャーってあんた……
まるで昔懐かしのギャグアニメのような声だ。
いつもこの時に、必ず吹いてしまう。

ジタバタと暴れるそいつをフライ返しで押さえつける。
ジューと言う油の跳ねる音が耳に心地よい。
仔実装はその熱さに「テッ、テヒャ!テヒャァァァァァ!!」とより一層暴れるが。
ま、効果は薄いと言わざるを得ないな。当たり前だが。
10秒ほどそうしていると、熱に非常に弱い実装石の事だ、直ぐに動かなくなった。
因みに偽石はいまだ自壊していない。
料理中に崩壊しないように何らかのコーティングが施されているらしい。
何故かは分からないが……まぁいいや。
とにかく、実装石の肉は火が非常に通りやすいのだ。
ぱぱっとやってしまおう。
俺は残りの四匹も同様にしてフライパンの中へと放り入れた。

「レフェァァァァァァァーーーーッ!!」
「テヒャッ!テヒャァッ!テヒャヒャヒャヒャァァァァーーーッ!!」
「ヒェェェェェェェェェェェェェッ!!」
「ヒィィィェェェェン!ヒェェェェェン!!!」

う〜ん……軽く阿鼻叫喚ですなぁ。
でもやっぱり気が抜けるな、この泣き声じゃ。
まぁ、直ぐに止むし問題ないか。
ってか、この状況で未だに偽石に手を出さない俺ってば、
もしかして愛護派の素質有り?ってか才能あり?
まぁ俺は生き物には昔から優しく接してきたからな。
うむ。

数分ほど、両面を狐色の焦げ目が付く位に焼いたあと、
少量の水を加え、蒸し焼きにする。
餃子の応用だ。
これによって中までしっかりと熱を通すと同時に、
肉に柔らかさを加えるのだ。
水を加えたら、あとは蓋をして待つだけ。

さて、待っている時間を活用して、盛り付けの準備とあともう一品ぐらい作るか。
俺は台所の上の棚からサラダ用の透明なボウルを取り出し、水でさっと洗った。
そして、冷蔵庫からレタス、トマト、キュウリを取り出す。
レタスは適当に大きめに千切って、ボウルの中に放り込む。
トマトは…櫛形に切る……っと。
キュウリは…楕円形の輪切にする。
まず、レタスの形を花の様に整え、周りに櫛形のトマトを綺麗に並べる、
最後に、ボールの中心のレタスのくぼみにキュウリを放射状に綺麗に並べる。
すると、なんともカラフルな(と言っても二色ぐらいしかないが)な花が咲いたではないか。
よしよし。

さて、次は……そうだ、汁物にしよう。
まず先日開けたばかりの蛆缶を冷蔵庫より取り出す。
そして、適当に蛆実装を十数匹掴んで茶碗に放り込む。
あとはインスタントミソスープの素と熱湯を入れて、攪拌すれば完成だ。
う〜ん実にお手軽じゃないか。
因みに蛆缶は調理済み蛆実装の油漬けだから、そのままぶち込んでも問題は無い。

さて、そろそろ仔実装のほうも完成する頃か。
最後の仕上げだ。
俺は炊飯器の中の、今朝作って今まで保温されていた白飯を茶碗に盛る。
そして、箸の準備もOK。

フライパンの蓋を取ると、
水分は既に飛んでいて仔実装達には程よく火が通っているようだ。
フライ返しで一匹をひっくり返してみる。
なるほど、いい感じで焦げ目が出来ていた。
俺は仔実装達を先程準備していたサラダのボールに円を描くように並べる。
すると、まるで翠紅に咲く花のベッドで仔実装達が眠っているようで、
なんとも微笑ましいではないか。
まぁ、仔実装達の姿がアレなのは愛嬌ってことで。

さて仕上げだ。
冷蔵庫からオーストラリアの友人から送って貰ったサワークリームドレッシングを取り出し、
よく振った後に、サラダボウルの中に満遍なく行き渡るようにかけた。
仔実装には多めにかける。
サワークリームの酸味の強い匂いが香ばしく焼けた仔実装の匂いとマッチし、
実に良く食欲をそそるではないか。
よし、これで完成だ!

俺は、テレビを正面から見れる所にちゃぶ台を設置し、
作った物を次々と並べていった。
ん〜、これでよし。

おっと、一つだけ忘れていた!
俺は冷蔵庫からビール瓶と、冷やしたジョッキ(中)を取り出した。
そしてちゃぶ台へと戻り、チャンネルを適当なニュース番組に合わせる。
キンキンに冷えたビールを、これまたキンキンに冷えたジョッキに注ぐ。
注ぎすぎて溢れ出た泡を一口啜る。
くはー!たまらん!
だがしかし、ここは我慢せねば。
楽しみは最後に取っておいたほうが楽しいってもんだぜ?


では、いただきまーす!
箸で仔実装の一匹を摘む。
うむ、適度に焦げているお陰で外はカリカリになっている。
今日の所はまぁ、六十点かな。

そうして、仔実装にむしゃぶりつこうとしたその時だ。
右手方向にコン、という音が聞えた。
庭へと続くガラス戸の方向だ。
あ、そういえばカーテン閉めるの忘れてた。

音の方向を見ると、庭に実装石が居た。
一匹ではない。
成体が一匹に仔実装が二匹、そして蛆が一匹。
見ると、親実装が必死に石ころを拾ってはガラス戸に向かって投げているではないか。
どうやらガラスを割って侵入しようと言うつもりらしい。

莫迦め。
そんな非力な肩力では、幾ら石ころを投げようとも割れるもんも割れんわ。
もっとも、うちのアパートのガラスは実装石対策に全て強化ガラスになっているからな。
形成炸薬弾でも打ち込まれん限り、貴様等が通ることは出来んよ。
でも二階以上の高さなら必要ないよな、この強化ガラス。


「デース!デースデスデシャァァァァァ!!」

ん、眼が合った。
何か喚いているぞ。
お、今度はガラス戸を叩き出した。
しかし、そんな手では割れるもんも(以下略

「テチャァァァ! テチッ! テチテチテチテチャァァァッ!」
「テッチュ〜ン♪テチュテチュ〜ン♪テッチュン♪」

おや、仔実装までガラス戸を叩き出した。
しっかし、何を言っているのかさ〜っぱり分からん。
親実装の血走った目を見ると。
相当腹が減っているのかもしれない。
そうだ。
俺はちょっとしたいたずらを思いついた。


俺は箸でつまんだ焼き仔実装を、実装親子にも見えるように面前にかざす。
そして、匂いをかぐ様に鼻をひくひくさせ、
「ん〜いいにほい〜♪」とでも言うかのようにシアワセな表情を形作った。
実装親子たちを見ると、より一層激しくガラス戸を叩き出したではないか。

ん?悔しいのか?
欲しいのか?
でもやらん。

俺は今度こそ仔実装に齧り付いた。
一口で上半身を一気に噛み千切る。
噛み千切った時に。微かに仔実装の体が痙攣した所を見ると、
まだ死んではいなかった様だ。
恐るべし、実装石の生命力。
俺は偽石(×5)をポリ袋ごと握りつぶし、仔実装達に止めを刺した。

しかし、味の方はかなり良い。
外はカリカリ、中はジューシー。
この食感を例えるなら……そうだな……
鶏の皮で作った春巻き……って所か?
我ながら分かりにくい表現だが、マジで美味い。

だが、毎回思うのだがこいつ等の血は何処に行ったんだろうな?
今まで生きていたって事は血が通っていたって事だろうに、
今は肉汁が溢れるばかりだ。
血など一滴も流れてはいない。
流石は不思議生物。
深い事は考えない方が賢明だって事か。

俺は仔実装の下半身も一口で喰うと、即座にほっかほっかの白飯を掻き込む。
この白飯の良さが分かるのはで育った者だけよね〜。
それだけは、後悔しっぱなしの俺の人生の中で唯一誇れる事だ。
でも、サワークリームと白飯は余り合わないな。
今度は和風のタレを試してみよう。

続いてMISOスープを啜る。
出来る限り豪華な具の入ったものを買ったので、わかめや豆腐・油揚げも入っている。
そして、この火傷しそうなほどの熱さがたまらん。
かなり適当に作ったのにこの美味さ。
一体どうなっている?

ふと庭の方を見ると、実装親子が目を血ばらせ、ガラス戸を16ビートで叩いていた。
「デジャジャジャジャジャァァァァッ!!!」
とか
「デヂュァァァァァァァァ!!!」
「テヂィィィィィィィ!!!」
などと不愉快な声で喚いているのが聞える。
なんと言っているのかは相変わらず全く分からんが。
お、蛆だけは何も理解していない表情で親子の周りを這いずり回っている。
やっぱり蛆はアレだな

俺は実装親子の方を向き、味噌汁の中の蛆実装を一つ箸でつまむと、
それを実装親子に見えるようにかざす。
そして、ほかほかと湯気の立ち上るそれを、わざと見せ付けるようにぷりぷりと揺らした。

ぷりぷり。
ぷるぷる。
パクッ!(口の中に放り込んだ時の表現)

ん〜実に柔らかい……まるでトロけるかの様だ。
思わず表情が緩む。
表情を見て、実装達が更に目を血ばらせ、ガラス戸を叩くスピードを上げる。
親実装にいたっては、よだれが滝の様に溢れていた。
汚いな、おい。

もういいや、しばらくは喰う事に専念しよう。
実装親子を放置して、俺はニュースを見ながら自分の食事を片す事にした。
今日の特集は……っと。
ん?なになに?公園の実装石が赤さんをさらって食い殺した?
人間を殺したって事か。
んじゃ、あの街も「無実装地域宣言」するのかね?
まぁ、何にしろ痛ましいな。
冥福を祈ろう……



数十分後、とうとう最後の仔実装となった。
これを喰えば本日の夕飯はこれで終わりだ。
庭のほうを見ると、喚き疲れたのか、実装親子がへたり込んでいた。
では、俺もいたずらの仕上げをしよう。
俺は仔実装を箸でつまむと、ガラス戸へと近付いていった。
そして、仔実装を親実装の面前にかざす。

すると、いままでへたり込んでいた親実装が、
先程と同じように「デズゥアァァァァァァァァッ!!!」と喚き、ガラス戸を叩き始めた。
しかし、流石に仔実装にはそれ程の余力は無く、親に合わせて「テチャァ……」と喚くのが精一杯だった。
俺は箸でつまんだ仔実装を左の人差し指で指し、続いて実装親子の仔実装を指した。
親はガラス戸を叩くのを止め、「デスゥ?」と言う表情で俺の焼き仔実装と自分の仔を見比べる。
そして、ついには自分の仔を見て涎が溢れ出てきたではないか。
俺はそれを満足そうに見届けると。
焼き仔実装を一口で頬張る。
そのまま何度か咀嚼し、飲み込む。
ああ、これだ、この味だ!
肉の味の中に微かに潜む甘味。
噛めば噛むほど滲み出てきて、飲み込んだ後にも後味として残る。
デリシャスと言う他無い。
実に、実にだ。
顔が自然と満面の笑みを形作る。

そんな俺の様子を見て、ついに親実装の目から焦点が失われた。
親実装は左にいた己の仔を掴むと、その頭を一気に齧り取った。
お、俺の行動の意味が分かったのか。
そうかそうか、美味いだろう?仔実装は?
意外な行動に、もう一匹の仔と蛆は咄嗟に何が起こったかを理解できなかった。
親は残った仔実装の胴体を一口で頬張り、「テムテム」と咀嚼する。
しばらくして飲み込むと、「デッスゥ〜ン♪」と頬を上気させ、声を上げる。
美味かったらしい。
そして、焦点の合っていない眼でもう一匹の仔を見ると、迷わす手を伸ばした。
仔はその様子に、親が何をしようとしているのかを理解した。
そして、脱兎の如く逃げ出した。
しかし、親の方が一瞬だけ早かった。
親は、駆け出そうとした仔の髪を捕まえた。
走り出したところを急に止められ、すってんころりんと仔が転んだ。
親実装は、その仔を紙を掴んだまま口元へと運ぶ。
仔のほうは必死に媚びたり、パンコンしたりしながら親にやめる様に懇願している。
しかし、実装石の親子愛が食欲に勝ることはめったにありえない。
親は容赦なく、その仔をパンツに溜まった糞ごと咀嚼し、飲み込んだ。

「デッチュ〜ン♪デチデチデッチュ〜ン♪」

どうやら今ので精神が退化してしまったらしい。
何が嬉しいのか、成体になりかけた仔実装のような声で万歳を繰り返している。
そして、蛆が……蛆だけが、何も理解していないかのように
頭に「?」を貼り付けたまま、壊れた親の周りを這い回っていた。
俺はその様子に、いたずらが成功したガキのような表情でケタケタと笑う。
しばらくして存分に笑い終えた後、カーテンを閉めた。

俺は卓袱台にもどり、丁度いい感じの温度となったビールを、
グビッグビッと喉を鳴らしながら一気に飲み干しす。

「くぁーーーーっ! 幸せだァーッ!!」

それはこの日で二番目に気持ちのいい瞬間だった。










因みにその後、隣の人に騒音で怒られたのは内緒な。
やっぱり一階なんかに部屋を取るんじゃなかった……




















—終劇—


























で、正直な所、実装石ってどんな味がするんだろうな?


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1 Re: Name:匿名石 2022/09/30-05:16:07 No:00006545[申告]
美味しいご飯と虐待までセットとは欲張りセットだな
2 Re: Name:匿名石 2024/01/21-10:47:21 No:00008631[申告]
ファンアートの保管
テムテムいいよね...
3 Re: Name:匿名石 2024/01/21-22:33:24 No:00008632[申告]
ほらお前にもあるじゃないかとタガを外してやる感じが凄く表現されてて素敵な絵だ
4 Re: Name:匿名石 2024/01/22-06:27:26 No:00008633[申告]
焼き仔実装が美味そうだ
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