私の仔がいない! 親実装は辺りを見渡した。先程までは一緒にいたはずなのに・・・ 「テチテチ。きもちいいテチュ〜ン」 仔実装の声だ。 「デス〜」 親実装は安心したように声のする方へと向いました。 「デ!」 なんということでしょう。仔実装は人間と向かい合っているではないですか。 「テチュ〜ン。テチュ〜ン」 こちらからは背中しか見えないが、どうやら喜んでいるようです。 が、人間のズボンから出ているもの… あれは! 男根!恐ろしいほどに男根! しかも仔実装に向かって放尿している! 「な、なにやってるデスーーーー!」 慌てて仔実装に駆け寄ると 「あ、ママー。シャワー、テチ!シャワーきもちいいテチュ〜ン」 満面の笑みで振り向きました。 「あー、すっきりした」 男性は放尿を終え、一物をしまいはじめます。 「ニンゲンさん、もっとーもっとー。もっとシャワーかけてテチュー」 「な、なにいってるデスー!」 親実装は慌てて仔実装をとめます。 「あ、あれはシャワーじゃないデス!」 「テチ?シャワーテチ!あったかいお水をかけてくれたテチ!」 「デ!デ!シャワーは服を着たまま浴びるものではないデス!」 親実装は混乱しています。まさか、自分の仔が、シャワーと小便の区別もできないとは! 「テチ〜?服を脱ぐテチ!だからもっとかけてくださいテチ〜」 「この変態がぁーーーーーデス!」 ビンタ一閃。びびびびび。 「デチ!な、な、なにするテチ!」 ぶたれた頬を押さえながら、仔実装は起き上がりました。 「ワタシはお前を、全裸になって、オシッコをかけて欲しいと懇願するような変態に育てた覚えはないデス!」 「テー!さっきから何を言ってるテチ!オシッコって何テチ!」 「デデ!お前オシッコ知らないデス?」 「ワタシが浴びてたのはシャワーテチ!オシッコなんて知らないテチ!」 「デー…」 親実装は少し考えました。オシッコを説明する前に、先程まで浴びていたものがシャワーでないと説明しなくてはいけない。 そうしないと、この仔は納得しないでしょうから。 「いいデスか?お前はニンゲンさんのマラから出た、温かい水を浴びてたデス」 「テチ!」 「じゃあ、マラ実装たちのマラからはシャワーが出るんデス?」 「テ…?テチ?…テプププ。マラから出るのは精液テチー!」 仔実装は自分の言葉に少し考えて 「テ!テチーーーーーーー!じゃ、じゃあこれは精液テチ?精液テチーーー! ワタシは汚されてしまったテチーーー!」 「お、落ち着くデス!精液ではないデス!オシッコデス!精液はもっとべたべたしているデス!」 「テチ〜」 「例えるなら、ゼリーのようにプリプリの… デ、デス。今のは関係ないデス」 「じゃ、じゃあオシッコって何テチ!?精液とは違うテチ?」 親実装は仔にわかるように説明を続けます。 「オシッコとは物を食べたり飲んだりした後に出るものデス」 「テ?……テプププププ。ママ何言ってるテチ。ゴハンを食べた後に出るのはウンチ、テチ! そんなことも知らないテチ?テププププププ、ママは賢くないテチィ〜」 「賢くないのはお前デス!!」 「デボッ!」 仔は親に再び張り倒されてしまいました。 「水を飲んだ後に出るのがオシッコデス!」 「何言ってるテチーーー!水を飲んだ後に出るのは、水みたいなウンチテチーーーー!」 「デデ!」 そうでした。実装石は排便しかしないのでした。 親実装はまたまた考えます。 「…そうデス!」 なにか閃いたようです。 「お前は、犬を見たことあるデスね?」 「いぬ?…犬さんテチ?あるテチ!怖い犬さんと、怖くない犬さんがいるテチ!」 「そうデス、その犬です。あれが木に向かって飛ばしている水がオシッコなんデス」 「テー…そういえば片足上げて飛ばしてたテチ!すこし臭う水テチ〜」 「ニンゲンも同じ水を出すデス。それはシャワーじゃないデス。ウンチのような水デス」 「テ、テー。じゃあワタシは汚されちゃったテチー?」 「そ、そうデス!」 思い出したように親実装はわめきだします。 「やい、ニンゲン!ワタシの仔を汚した責任を取るデス!私と家族を飼うデス!」 男のいた方向へと目をやると…そこにはもう誰もいませんでした。 「…眼中にねーでやんのデスゥ」 北風が親仔に吹きつけます。 「マ、ママー。寒いテチー。抱っこしてテチー」 仔実装が鳴き声をあげました。どうやら全身に浴びた小便が冷えてしまったようですね。 「しょうがないデスー。さあ、こっちにくるデス。くっついて家まで帰るデス〜」 「マ、ママー」 甘えた声を出して、仔実装は親にくっつきます。 「…くさっ!デス!」 「デギ!」 突き飛ばされてしまいました。 「お前、臭いデス!…お前がくっついた服も臭くなってるデス!オシッコついたデス!」 「テ、テェ〜〜〜〜〜ン、テェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」 「泣くなデスゥ!家に帰る前に洗うしかないデス!」 「マ、ママー…ざむいデチ〜〜〜」 「我慢するデス!ママも寒いデス!」 冬の水場。しかも、親仔そろって服を脱げば同族におそわれる可能性もあります。 冷える中、親仔は服を着たまま、水浴びをして臭いを落としたのでした。 「ざ、ざ、ざむい〜〜〜デスゥ」 寒さに耐え切れず、お互い抱き合ってみたものの、ぬれた服がじっとりと張り付いて気持ち悪い。 「家に帰れば、風が防げるデス。服がかわくまで裸で待っていても大丈夫デスゥ」 「テチー、はやく家に帰るテチー」 仕方なく震えながら、家路を急ぎます。 家はまだ新築。条件の良い(実装石的にですが)ダンボールで出来ています。 この冬を乗り切るための砦です。 「デププププ。苦労したデスー。あれさえあれば冬は簡単に越せるデスゥ」 「テプププププ。ボロボロのお家に住んでる糞蟲はかわいそうテチ〜」 二匹は震えながらも、いやらしい笑い声を漏らしました。 「家が見えたデスーー。デス?」 家に残していた他の仔が、親実装に駆け寄ってきます。 「テチー、ママー、ママー」 「お前たち〜、甘えん坊デス〜。さぁ、ママの胸に飛び込んでくるデスゥ……くさっ!」 仔実装を突き飛ばしてしまいました。 「お、お、お前たち。それはどうしたデス!」 親に突き飛ばされても、仔実装たちは嬉々として報告します。 「さっき、ニンゲンさんがシャワーをかけてくれたテチ〜」 「ほかほかテチ〜」 「家にもかけてくれたテチ〜」 「ほかほかテチ〜」 ふにゃふにゃになった我が家からは、まだ湯気が出ていたということです。 おしまい。 (ラストいいかげんの前作ウンチにイラストがきたので急遽排泄物二部作にw)
