「しょっぺえええ!」 居間で青年が吠えた。テレビの中では大デブと巨人がハァハァ言いながらどつき合っている。 「他の見ようぜ祐坊」 「えー」 口ではいやがるが少年も世界びっくり人間ショーもどきには飽きが来ているようである。 青年は床から新聞を拾い上げテレビ欄に目を通し始めた。 「おっ! 今日探検隊やってるんじゃん! なになに『大発見! アマゾンの奥地に実装石の王国は存在した!?』? なにこれ超面白そう!」 青年はチャンネルを変える。 『今回の調査… 細心の注意を払わねばならんな…』 揃いのサファリキャップとサファリジャケット。ハーフパンツにジャングルブーツ。なぜか腰には日本刀。 カルト的な人気を誇る「探検隊」シリーズのリーダーのいつもと変わらぬ佇まいである。 「隊長シブーい!」 「トシ兄ちゃんこれ面白いの?」 「超おもっしぇ!」 「探検隊」とは「隊長」が部下の隊員たちを率いて世界の秘境や未確認生物を調査するエンターテイメンタリー番組である。 (※エンターテイメンタリー…エンターテイメントとドキュメンタリーを合わせた造語) 今回彼らはアマゾンの奥地に建設されたと言われる実装石の王国を探索しにいくらしい、ということは途中から見始めた二人にもすぐにわかった。 一行がアマゾン川の船上でミーティングをしている。 『ボクボク!(実装石のことならボクに任せてボク!)』 画面下には翻訳した字幕が出ている。 「あれ? 隊員に実蒼石がいるじゃん」 実装シリーズにしては背が高いし実蒼服を着ていないからしばらく気づかなかった。 半そでのサファリシャツに太ももがまぶしいショートパンツ。 服は隊員たちと同じようにカーキ色でまとめられている。実蒼帽もカーキ色なのがなんだか妙だ。 『頼むぞブルー隊員』 一行の船はアマゾン川を上流に向けて進む。 『川を上る探検隊は原住民に遭遇した。情報を得ようと試みる』 ナレーターが説明する。 『ゼイ、ラゼウデパインツェ(そうだ、この支流を遡った先で実装石をよく見る)』 原住民は裸族らしく腰を申し訳程度に布切れで覆っているだけだ。 『ヨイカンシン(気をつけろ、奴ら人を襲うぞ)』 隊員たちが衝撃の表情を浮かべる。 「今の原住民、日焼け跡がTシャツと短パンの形だったな」 ジャングルの中を探検隊が進んでいく。 先頭には実蒼石のブルー隊員が立ち、はさみでざっくざっくと草を刈って道を作る。 彼女が持つ無骨なはさみは自前のはさみではなくアウトドア用のサバイバル鋏だ。 とにかく頑丈な造りで刃は厚く取っ手も丈夫。 『うわあっ!』『どうした!』 『そのとき現れた信じられないものとは!』 CMになった。 トシ兄ちゃんと呼ばれていた青年は台所に向かう。 ここは彼の祖母の家。年末に帰省した彼は遊びにきている。 冷蔵庫からビールを取り出すと居間に戻った。ちょうどCMが明けたところだった。 『ゼイ、ラゼウデパインツェ(そうだ、この支流を遡った先で実装石をよく見る)』 「どんだけ巻き戻ってんだよ!」 青年は叫んだ。衝撃的なシーンは簡単には拝ませてもらえないらしい。 「まあいいや。じゃこの間に…」 物置に走る。昔買ったリンガルを探し出してテレビの前に戻る。 だらだらと一度見たシーンが続いた後、探検隊の前に一匹の裸実装が現れた。 『未知との遭遇! 原住の実装石と果たして意思疎通はできるのか!?』 隊長が前に進み出て、リンガルを使って話しかける。 『われわれは実装石の大きな国があると聞いて探しに来た者だ。なにかご存知か?』 『デスデスー、デスデー(女王様の国はこの先デス。お前たちは貢ぎ物を持ってきた使者デスね?)』 実装石の王国の情報を得た!とナレーターが煽りを入れる。 「ん?」 しゃべり終わった原住石が何か独り言を言っている。テレビに字幕は出ていない。 トシは手持ちのリンガルをスピーカーに近づける。 『デスス(間違いなく言えたデス)』 「んん?」 さらに探検隊は奥地へと前進する。 その夜の野営地。ミーティングの後、隊の皆が焚き火を囲んで夕食をとっている。 『この豊かな自然… 日本では到底考えられませんね』 『ボクゥ…(でも熱帯雨林は毎年四国と同じ面積が減少しているボク…)』 ブルー隊員が鋏でハムを分厚く切り、火であぶる。 『ああ、われわれはこの自然を守らなければならないんだ』 隊長はナイフで刺して受け取ったハムを口に運ぶ。 その後も隊長の含蓄に満ちた夜語りが続き、隊員たちも神妙な顔で聞いている。 「おれも隊長とキャンプしてえー!」 翌朝早く、隊員の一人が皆をたたき起こす。 ブルー隊員が眠そうに目をしばたたかせている。実装シリーズにしては珍しく彼女の目にはまぶたがあり、眼球も白目と瞳が分かれている。 加えてこれも滅多に見ない一メートルを越す長身だからトシは最初実蒼石だとは気づかなかったのだ。 『あれは実装石じゃないですか?』 隊員の一人が道の先を指差す。確かに簡素なケープ状の服をまとった実装石が木の枝に腰掛けこちらをじっと見ている。 『われわれに何か話があるようだ… 行くぞ!』 『衝撃の展開はこの後すぐ!』 「前人未到のジャングルにも道ってあるんだね」 従兄弟の祐太が独り言をつぶやく。 一行を待っていたのはさまざまなアクセサリーを身につけた実装石だった。 『デェスッスゥー(お主たちを待っていたデス)』 杖を突きだいぶ年老いているようだ。最も見た目では良く分からないが。 『デス、デェエース(女王様から王国に案内するよう言われておるデス)』 『驚くことに彼女は実装王国の長老だという』 隊は長老石に案内されて進み始める。 『長老に案内されついに王国の姿が見えてきた!』 『衝撃の展開はこの後すぐ!』 「CM多いなーもう!」 『デースデー(ここがワタシたちの国デス)』 一行の目の前に広大な荒野が広がっている。王国は裸の地面がむき出しになった崖の下にあった。 『探検隊はついに実装王国にたどり着いた』 王国の農民に兵士、貴族たちみなが大広場に集まり見守る中、隊長を先頭に一行が堂々と進んでくる。 『隊長たちがこの驚愕の大王国への記念すべき最初の人間の来訪者となった』 「カメラマンを別にすりゃな」 王国にはそこかしこに草や木で作った大きな家があるほかには緑が無い。 樹木はおろか草も生えておらず、土地は乾ききり石くれがごろごろと転がって歩きにくそうだ。 『密林の中にこんな場所があるとは』 『テチテチテチ(みんなで食べたらなにも無くなってしまったテチ。大雨が降ったら土も無くなって、石ころだらけで草も生えてこないんテチィ)』 隊員のもっともな疑問に一匹の仔実装が答える。 『熱帯雨林の表土は想像するより浅い。雨で肥沃な土壌が流れてしまったなら森の再生は難しいだろうな』 『ボックー、ボクボクボク(過度の森林伐採により砂漠化を招き衰退したメソポタミア文明と似た様な事が形を変えてここでも起きているようボク)』 「ブルー隊員頭良いな…」 『デッスー(あれが女王様の城デス)』 崖に寄りかかるような形で木の枝を組み合わせた物をヤシの葉で葺いた巨大な建造物がある。 『すごいです! 高さ五メートルはありますよ! 実装石がこんな高度な建築技術を持つとは!』 トシはノートパソコンで匿名巨大掲示板にアクセスしている。 「すげえ! 実況の勢い十万超えてるじゃん!」 『女王への謁見を許される探検隊。しかしその時!』 城の中から血まみれの実装石が飛び出してきた。 『デギャァァー!(女王様がやられたデスー!)』 振り返ればいつの間にか現れたマラ実装の群れが王国を襲っている。 「展開はえー」 トシは時計を見上げる。八時四十分。 「あんま放送時間残ってないしな」 「兄ちゃんさっきからうるさいよ」 実装石たちが殺気立って探検隊に詰め寄る。 『デアァ! デシャー!(お前たちが奴らを連れてきたデスね!絶対に許さないデスよ!)』 『お前たちは先に避難しろ!ここは俺が何とかする!』 隊員たちがあわてて逃げていき、隊長とブルー隊員だけが残る。 「隊長漢だねぇー!」 「大丈夫なの?」 祐太が不安そうにトシの袖を引っ張る。」 『あなたたちは何か勘違いしているようだ』 隊長が釈明する。 『デッスー!(スパイは出て行けデス!)』 実装石の一匹が進み出て隊長に糞を投げつける。 『デププ…プ?(これがワタシの芸能石としての第一歩…デ…スゥ?)』 言い終わるのを待たずブルーが実装石の下腹に柄も通れとサバイバル鋏を突き立てる。 ぐい、と捻りをいれ勢いよく引っこ抜くと実装石は内蔵をぶちまけながら倒れ動かなくなった。 『デ、デァァー!?(さ、撮影事故デス!?)』 鎧をつけた将軍があわてて逃げ出そうとする。ブルーは大きく鋏を振りかぶると背を向けて走り出す実装石に投げつけた。 回転しながら飛んでいった鋏は後頭部に突き刺さり、切っ先は口を裂きながら飛び出す。 将軍石は声もたてずにうつぶせに倒れた。物の具がからからと鳴る。 『危ない、ブルー隊員!』 先ほど刺し殺された実装石の家族とおぼしき個体がブルーに襲いかかる。ずいぶん派手な格好をしている。大臣かそれに似た役職についているのだろう。 鋏がなくては実蒼石の戦闘力は半減する。危ないかと思われたが、ブルー隊員は大臣石の体当たりを冷静に腰を落として受け止め、腹に強烈な膝蹴りを打ち込む。 悶絶して地面に倒れこむ実装石。ブルー隊員はその上から大臣石に覆いかぶさった。 背後から組み付いた彼女はスマートな体型の実蒼石にしても規格外に長い手足を実装石に巻きつける。 暴れないように脚で実装石の胴体をしっかり締め上げ、巨大な頭部には不釣合いに細い首に右腕を巻きつけ左腕でロックする。 そのまま反転して地面に背中を預けると、ぐんと背をそらし敵の体を伸びきらせる。そして全身のばねを使って頚部を捻り上げる。 ひっくり返された大臣石は無様に空を見上げさせられたまま手足をばたつかせるが、ブルーの膂力に抗うすべも無い。 絶体絶命の体勢に追い込まれた実装石は命乞いを始めた。 『デ、デゲゲ…(こ、これはお芝居デスゥ… 何を考えているデスか…)』 さっき自分が本気で襲い掛かったのは棚に上げている。 『ボク(死ね)』 べきり、と音をたてて大臣石の首が奇妙な方向にへし曲がる。 『デシャァァー!』 兵士が槍を持って突進してくる。 ブルーは絞め殺した実装石の体を持ち上げ盾にする。勢いよく槍が死体に突き刺さる。 槍が抜けず兵隊石がまごついているその隙にブルーは兵士にタックルをかけ押し倒した。 馬乗りになると顔に拳を振り下ろす。実装石は暴れるが、ブルーは右膝で左肩を押さえ、左手で右手首をつかみ地面に押し付けた。 無防備になった顔面にひとしきり鉄槌を振り下ろすと、彼女はぐったりとなった兵士の目玉に指を突っ込み、ずぶずぶと腕を押し込んでいく。 『デベデベデベ』 脳みそをかき回されて言葉にならないうめき声を上げる。 ずぶん、と腕を引き抜くとブルーの手には鈍く光る偽石が握られていた。 躊躇無く口に放り込み、音を立てて噛み砕く。 『デッ!』 兵隊石はびくんと痙攣して動かなくなる。 立ち上がったブルーはぷっと偽石の欠片を吐き捨てる。 「かっこいー!」 祐太が目を輝かせる。トシもヒャッハーと感極まったような奇声を上げている。 『大丈夫か! ブルー隊員』 隊長が彼女のもとへ駆け寄ってくる。 『ボ… ボクゥ、ボクク(怖かったボク… でも隊長を傷つける奴は許せなかったんだボク)』 実蒼石がぽろりと真珠のような涙をこぼす。 『よくやったぞ』 『ボクー(無我夢中だったボク)』 戦い方を知らないブルー隊員の必死の抵抗だった。とナレーターが説明する。 「めちゃくちゃ手馴れてたじゃん」 『デギャアアア!(生かして帰さんデス!)』 怒り狂った実装石の群れが隊長を取り囲む。 『なんとかここを切り抜けなくては…』 隊長はすらりと腰の刀を抜く。 「え? ここマジでアマゾン?」 日本国内でのロケの際には警察がうるさいので隊長の腰の刀はたいてい竹光だ。 抜かば海外なり、抜かずば国内なり、とはディープな探検隊ファンの合言葉である。 『デッスー!(死ねデスー!)』 一匹の実装石が隊長に突進する。トシの手元のリンガルでは字幕と違って『まずは斬られ役からステップアップするデス!』と表示されている。 『えいしゃおらー!』 裂帛の気合とともに隊長が唐竹割りを放つ。体を縦に両断され実装石が左右に分かれて倒れる。もちろん即死だろう。 『えいしゃ! えいしゃ! えいーしゃー!』 隊長が縦横無尽に白刃を振るう。 取り囲んでいた実装石たちの手足が飛び頭が転がる。 たちまち実装石は一匹にまで数を減らす。 『デエェェェー!(ワタシの餌にしてやるデス!)』 リンガルでは『契約書と話が違うデス!』と翻訳されている。 『えいしゃおるあー!』 渾身の片手突きが胸をぶち抜いた。 「きゃああああ! 隊長強すぎー!」 トシが床の上を転げ回って悶える。裕太は固唾をのんで画面に釘付けになっている。 王国は燃えていた。実装石がそこらじゅうで火達磨になって転げまわっている。 草木で作った巣や火に弱い脂肪質の実装石が良く燃えるのは当然として、地面すべてをも火はなめるように覆う。 「すげー! めちゃくちゃ燃えてる!」 「なぜ一面火の海? そんなに燃えるもの無かったろ?」 荒地。戦闘。業火。そのときトシは強烈なデジャブを感じた。 「ここは… …採石場?」 逃げる隊長とブルー隊員の前に一匹の農民らしい粗末な身なりの実装石が立ちふさがった。 『デスッ、デスデス!(逃がさないデス!)』 と字幕は出ているが、リンガルでは『火事デス、助けてデス!』と訳されている。 「トシ兄ちゃん僕にも見せてよ!」 有無を言わせず祐太がニヤニヤしているトシの手元からリンガルをひったくる。 そのときリンガルにいよいよ切羽詰った様子の農民石の言葉が表示された。 『安野サン! カントクサンに言ってくださいデスゥ!』 「安野さん?」 その言葉を聞いたブルー隊員が一瞬硬直する。次の瞬間鋏の柄で思い切り実装石の頭頂部を一撃した。血反吐を吐きながら崩折れる農民石。 『ボックー!(今はその名で呼ぶなボク!)』 「ねえ安野さんてブルー隊員のこと?」 「さ、さあ… 何だろ…」 答えに詰まるトシ。考え込んでいた様子の祐太の表情がしばらくしてぱあっと明るくなる。 「わかった! ブルー隊員は昔秘密の組織に所属してたんだよ!」 「…なしてそう思うわけ?」 「だってあんなに強いし! そのときの名前が安野なんだよ! 監督さんってのはきっと上官のことだ!」 それを聞いてトシもいかにも合点がいった、というような表情になる。 「なるほど! それでやばい過去を持ち出してきた今の奴の口を封じたわけだ! よく気づいたな! 祐坊すごいじゃないか!」 「でしょでしょ!?」 二人が話している間にも脱出劇は進んでいく。テレビの中では隊長とブルー隊員が上空を旋回する大型のヘリコプターに手を振っている。 ヘリコプターが二人のもとに降りてくる。着陸した機体の中から隊員たちが手招きする。 『はやく脱出しましょう!』 ヘリに飛び乗る。中には実装石も一匹乗り込んでいる。最初に道案内をした長老のようだ。 『燃え上がる実装石の王国。やむなく撤退せざるを得ない』 ナレーターの語りをバックに隊を乗せたヘリが遠ざかっていく。 「カメラマンはどーなんだよ!」 ヘリの中で長老が事の顛末を語っている。 『デェーエ…(ジャングルの奥から奴らが来たのデスゥ…)』 『奴らとは?』 『デェースス…(皆はあんたがたが関係あると思い込んでしまったんデス…)』 『いったい何が起きたのだ? 教えてくれ!』 『デ…(もう終わりデス…)』 そこで長老石は言葉に詰まった。 『デ、デデ?(えっと、次はなんだったデスゥ?)』 次の瞬間画面が不自然にぶれる。ドスンという衝撃音。実装石の絶叫。 カメラがもとの場所を捉えたときには開いたヘリの扉から眼下を呆然と見下ろすブルー隊員がいるだけだった。 『飛び降りた!』『なぜ?』 ブルー隊員が答える。 『落ちていくとき、あの人はこういっていたボク』 『マラどもも奴らの下僕にすぎない。ワシたちにもはや長らえる道はない。このことを予言できなかったワシ自身にも責任がある。 自分だけおめおめと生き延びることはできない。王国と運命を共にする。外から来たニンゲンさんたちよ、大変なことに巻き込んで悪かった』 隊員の一人が嗚咽を漏らす。 「ずいぶん良くまわる口だな」 『王国を発見したものの、到着の直後何者かの襲撃により王国は崩壊。探検隊は調査を断念せざるを得なかった』 隊は町へ帰還する。ヘリの中で隊員たちが仮眠している。 『次回! 北欧フィンランドの深い森に薔薇実装は実在した!?』 八時五十四分。番組が終わる。 「な、俺の言ったとおり面白かったろ?」 すごいすごいと祐太は飛び跳ねながらはしゃいでいる。 エプロンをかけた女性が部屋に入ってくる。 「祐ちゃん、パパと一緒にお風呂入りなさい」 興奮しっぱなしの祐太は見えないはさみか刀を振り回しながら浴室に駆けていく。 祐太の母は提供画面に目をやる。 「終盤はほとんどアクション映画だったね」 「そっスね」 どうやらトシの叔母も別室で見ていたらしい。 その晩祐太はなかなか眠らず、いつまでも実装シリーズについて根掘り葉掘り聞いては年の離れた従兄弟を苦笑させた。 「そうさ。獣装石や実装さんに実翠石、翠装石。超能力がつかえる実超石ってのもいるらしい」 僕も将来世界を旅して希少な実装を探す。祐太は新しい夢をトシに語った。 「とても珍しい人間そっくりのもいるんでしょ?」 「おうともよ。そういやあブルー隊員は顔や体つきがずいぶん人間ぽかったな。もしかしたら完全体実蒼石や実蒼さんと呼ばれる存在に進化の途中なのかもしれん」 「すごーい!」 さすがに眠くなってきたのか祐太がおとなしくなる。 (ま、整形手術の賜物だったとしても俺は驚かんがな)
