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双葉新聞社補助班第一分室
ポーン
職場の時計が昼を知らせる。
死にてぇ・・・・・・・・。
いきなりテンションダウンでお送りする俺の名は「」
地方新聞社、双葉新聞の分室勤務の新聞記者の卵だ。
と言えば聞こえはいいが、実際は傍仕事の記事の調査を行う下っ端だ。
普通の大手新聞社にはそもそもあまり見られ無いものだ。
危険度は高い割りに反響も期待できないようなベテランがやりたくないような取材を請け負う部署だ。
かつてはここから多くの記者がのし上がって行ったと言うがそんな事今は関係ない。
今はリストラ候補の最後の砦という事なのだ。
(・・・・・・・ジーザス・・・・・・今日の18時までの原稿、白紙だよ・・・・・。)
しかも、御丁寧に名前とイカれた初期型実装石の落書きだけ書いてるし。
俺の原稿用紙を見た同僚が、冷ややかな視線を浴びせてきたが「なんだコラ?」と逆ギレ状態で返した。
しかし、そんな馬鹿なことはしていられない。
この部署で何とかして実績を上げないと本当にリストラされてしまう。
かと言ってどうやってこの記事を・・・・・・と唸っていたところ、分室のドアが開く。
「おい「」」
社会部の記者さんが入ってきた。
俺にこの原稿の執筆を依頼したのも彼だ。
正確には分室長に依頼してそれを廻された訳だが。
・・・・・・・・・・・俺って本当にここの社員?なんだか限りなく自由な生き物に近いんじゃが・・・・・・・
「例の記事はいい!別の記事が入る事になったからな」
天恵である。
神様ありがとう!
?でも今までの苦労は・・・・・
「お前は明日から双葉森林公園の実装中毒者抗争の取材をしてきてくれ」
イヤァァァーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!
まじっかよ!っつー事は地獄行きじゃねーかっ!!!!!
嫌だぁ・・・・あそこには行き(逝き)たくないよぉ・・・・・。
苦悩しているとそれに気づいたのか彼は一枚の紙切れを落としてきた。
俺は震える手でその紙切れを拾って、見てみると、
(「」)
表には淡々と部署と名前だけが記入されていた。
裏がえして見てみると・・・・
(行かないと・・・・・・・・殺す。by分室長)
(;´Д⊂)
来た。
赤紙がもう発行されていたのか・・・。
御丁寧に俺をご指名してくださったらしい。
・・・・徴兵されちゃったよ。
俺の運の株価は大暴落。
ぶっちぎりで開拓者コースに決定。
こうして、俺の地獄の黙示録が始まろうとしていた。
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双葉公園に向かう道路
車を運転しながらも懊悩とした気分に苛まれている。
悪魔の契約書を渡されてしまった俺は、昨夜一睡も出来なかった。
・・・・・・・さて・・・・どうしよう・・・・。
・・・・・・・・・・ばっくれようかなぁ。
でも・・・・制裁が怖いしなぁ・・・・・。
クビだけではなくそれ以上の追い込みは確実である。
本当にうちの職場は企業なんだろうか・・・・「組」ではないのかと不安になる。
しかも今回は悪名高き双葉森林公園。
虐待派と愛護派の過激派が抗争を繰り広げる双葉市のパレスチナだ。
虐待派にしろ愛護派にしろ半端者は近寄らないそうだ。
実際に周一か二で記事を提供してくださる。
しかしそれゆえ危険度もそれ相応。
うちの記者も5人が病院送り(相手はムショ送りだが)
・・・・・・・・・・・・・・やっぱ今回はまずいよなぁ・・・・。
逃げようか・・・・・万が一に備えて社宅の荷造りだけでもしておくか・・・。
方針を定めた矢先、電話が掛かってきた。
「ひっ!」
路肩に停車させて震えた手で受話器をとる。
かちぁっ・・・・・・・
「は・・・はひ・・・・「」ですけど・・・・」
「どうせバックレようとか考えてたんだろが?」
女性の抑えた声が流れ出る。
室長からだった。
釘を刺され逃げ場は最早無い。
「俺から電話来なかったらどうする気だったんだよ?」
「いえ・・・ちゃんと・・・」
「しらばっくれる気かな?」
俺のお腹がイヤな音をたてる。
糞蟲がストレスで糞を垂れる理由が少し理解できる。
心なしか電話口から(しゃぁぁぁぁ〜〜〜〜)って音が聞こえるような気がする。
室長は元々はキャリアでバリバリ社員だったが、その本性のせいで分室の室長送りになった人だ。
はっきり言って怖い。
童顔で機嫌のいい時は何処に出しても恥ずかしくない女性だが一度テンション上がると化ける。
レディース口調になる。
そうなればもう、「その後、分室に信じられない出来事がっ!!」
彼女の闘争本能は燃え尽きるぞハート
分室内は震えるほどヒート。
俺はもう恐怖で刻むぜ!苦悶のビート。といった状態になる。
確かに上もこんなのに係わり合いになりたくないだろう。
「「」・・聞いてんのか?」
室長の声にバッドトリップしていた意識が戻ってくる。
「たく・・・せっかく忠告してやろうとしていたのに・・・」
「忠告?」
「ああ、あそこにいるのは実装狂達の間でも生え抜きだ」
「生え抜きですか・・・・・・・」
「連中ならお互いヤクザ使って、公園ごと焼き払うくらい平気でやる、巻き込まれんなよ」
「武力行使ですか・・・・。世間一般ではそれをテロと言うんですが・・・。」
何時から双葉市は内戦地帯になったのだろう。
「ちなみに行かなければ私が相手をしてあ・げ・る(怒)」
「行かせて頂きます・・・・。」(´;ω;`)
さよなら・・・俺の2×歳までの人生よ・・・。
車は公園から徒歩20分は離れた駐車場に置いた。
巻き込まれたくないからね。
何時もは軽々持てるカメラバックがやけに重く感じられた。
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双葉森林公園入り口
公園に着いた。
この公園は自然に軽く手を加えただけという公園だが、そのせいで大量の実装石が流入。
市の名所でもある森林公園の景観を奪われたらと行政は駆除戦力を投入した。
それでも手が足りず、ボランティアの募集を行った。
しかしそれが拙かった。
市民に広く声掛けした為に多くの実装狂達にも注目された。
役所にはボランティア登録を行う「虐待派」が鈴なりになり、愛護派は公園で駆除の妨害を始め、ひどい時には警察沙汰を起こすようにもなった。
市民の目あればお互いにそこでは睨み合いで終わるが、広い森林公園では監視の目が行き届かなくなる。
公園ではバールのようなもので武装した登録ボランティア達がうろつき回り、僅かに残っていた一般人達の姿は公園から消えた。
市民の目が消えてからは小競り合いが頻発するようになり、その苦情をお互いが申し立てた。
遂に警察が公園内を巡回するようになったが、ここで大どんでん返しが起こる。
派遣された警官にも嫌実装派と愛実装派の派閥が形成され、両派同士でお目こぼしをするようになった。
その為に公園内検挙率は実情と遥かに少ない検挙率が表される事になる。
そんな状況が市外、県外の実装狂達までもを呼び込み、内戦に近い状況を作り出したらしい。
「双葉市って本当に日本国内?どう考えても半島並じゃん」
おのれ!竹島のみならず双葉市まで侵略する気か。
政治部記者になった暁には半島パッシング記者になっちゃる。
そんな的外れな事で闘志を燃やしていると・・・・・・
「そこの愛護派停まれ!停まらんかっ!」っと声が響く。
国家権力の方が愛護派追いかけてるんですけど・・・・
確かに警察官の立場上、行政職務である駆除の妨害をする愛護派は不倶戴天の敵かもしれない。
「だけど愛護派追いかけちゃ駄目じゃん。「犯人」を追いかけないと」
まあ、やることは一緒なのだが。
「停まれっ!何処の学校か制服で直ぐアシはつくぞっ!」
(゜Д゜)ハァ?
学校って事は学生さんかい?
それも制服?
成る程、言われてみれば追われているのはどこかの女子のブレザーだ。
室長といいあそこの愛護派の少女といい、最近の女性の間ではバイオレンスがトレンドなのか?
「さっきからうっとうしい警官だね。捕まえられるもんなら捕まえてみなって」
制服の少女が声をあげる。
反省の色は水の中のガラスのように見えない。
あの少女は本当に初等教育を受けて来たのだろうか。
間違いなく道徳の時間はお昼寝タイムだったろう。
常々思うが、ああいう奴ってそもそも学校に行く以外は普段何をやっているのだろうか・・・・?
ボグゥッ!
Σ (゜Д゜;)何?
「ガハァッ!」
一瞬何が起こったのか分からなかったが、よく見ると、少女の黄金の右が警官のレバーに直撃していた。
『な・・・なにすんねん・・・。』プルプル
生まれたての鹿の如くプルプルしている警官。
「いいかげんよくここまで追いかけてくれたわね、虐待派・・・・・・」
Σ(||゜Д゜)ヒィィィィ
笑顔の奥に殺意の波動がエネルギッシュに満ち溢れていらっしゃる少女は中腰でうずくまる警官を氷のような瞳で見下した後
彼のあごを左手でくいっと持ち上げ、
「ふふふ・・・・今日はお姉さんが大人としてのマナーをたっぷり教えてア・ゲ・ル♪」
Σ (゜Д゜;)
こえええええええええええ!
ガクブルしている私にいきなり少女が視線を向けた。
「あんた何?どっち側?」
いきなり剣呑な目で身分を問うてくる少女。
「どっちでもない!俺は一般人だ!」
反射的に答えてしまう。
そうすると、剣呑な目がきょとんとなる。
「ああ、近所の人?珍しいね。ここは虐待派の狂人が群れているから、しばらくこないほうがいいよ」
その「狂人」とやらが目の前で警官を殴っているんですが・・・・・・
「・・・・嬢ちゃんも・・・えらくなったねぇ・・・。公務執行・・妨害と傷害の現行犯がかい?・・・」
息も絶え絶えで睨む警官。
「あ?・・・・・・ポリ公、喧嘩売ってんのか?」
ズォォォォォーーー!
・・・・・周囲の気温が恐ろしい寒さになる。
勘弁してくれ、とばっちりを喰らうのはwe(一般人)ザンスよ?
「頼むからヒートアップして一般人を巻き込まないでくれ、市民の印象をお互い悪くしたくないだろう?」
なんとかその場を和平調停にこぎつけ、事無きを得たい。
・・・・・・もうさっさと帰りてぇ・・・・・・。
「そうだね、まっとうな市民としてこの警官みたいな別の何かを始末しないと」
無理だった。
病的だな、この子は。
ポニーテールのこの少女はよく見るとぱっと見は凄く可愛らしいのだが、オツムがかなりイタイ。
はっきり言ってあまり近寄りたくないのだが・・・・。
駄目だこりゃ。
・・・・・・・・・・!!
その矢先、奥から「小さいバールのようなもの」が物凄いスピードで、こちら目掛けて飛んできたのだ。
「おわっ!」
ッ!狙いは俺ではなく痛い少女。
(危ないっ!顔に直撃するぞ!)
「オラッ!」
バキャッ!
それより先に少女の背後から、半透明な得体の知れない何かの腕が出てきて、「小さいバールのようなもの」を弾き飛ばした。
そしてその「小さいバールのようなもの」がおまわりさんに直撃する。
バタリ
死んではいないようだが・・・・・
「・・・・・・・・・・・・。」
_, ._
( ゜ Д゜)。oO(見なかった事にしよう)
「こんなのロスじゃ日常茶飯事だぜ!」
ポニーテールの少女(以下ポニー)が私にいい笑顔で向き直る。
私はその笑顔を見て何故かいい笑顔の黒人男性のイメージが浮かんだ。
「あ、ごめ〜ん♪手がすべっちゃった。」
向こうから少年が一人やってくる。
ポニーと同じくらいの歳だ。
見たところミドルティーンだろう。
似合いもしないサングラスが特徴だ。
以下グラサンと認識しよう。
「あれ?どうしたの?スゴイ顔して?」
先程のミニサイズのバールのようなものを投げてきたのはこの子だろう。
しかしなんら悪びれた様子は無い。
と言う事はこの少年は・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・邪魔する気?虐待派のサド」
やはり虐待派のようだ。
「え〜?何の事言ってるの〜?僕、訳が分からないよぉ〜。・・・・これだから前科12犯は困るぜ」
Σ(゜д゜`)・・・!?
ミドルティーンで前科12って何よ?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
大気が震えるような錯覚
・・・・・・・取材も結構ですので、帰っても宜しいでしょうか?
今にも殺り合いそうな二人。
「二人とも落ち着きなよ・・・・」
とりあえず停戦を申し立てる。
「「無理っぽい。」」
間髪いれず両者から返る。
息あってんじゃん。
・・・・・ただお互いから暗黒面のフォースが流れ出ているんだけど・・・
取材するだけなのに、何故にここまで殺伐とした雰囲気を取材前に味わわなければならないのだろうか。
「12ってなんのことかしらあ?全て不起訴だけどお」
「どうせ裏から手を回したんだろ?まあうちならそんなへまはしないけどね」
彼らの視線の中心が歪む錯覚。
どうやらお互いに強力なバックが存在するらしい。
「この虐待派が!少しは生き物に対する思いやりってものがないのっ!!」
「実装は害獣!戦前からの定説ですから。」
「ムキィーーー!独り善がりの妄想を放ってんじゃないわよ!!」
・・・・・・・・・・。
これが次代を担う若者の姿だろうか。
情けなくて涙が出そうな光景だった。
『オラッ!』
サッ
ポニーの「後ろに立つ何か」の鉄拳をグラサンは難無くかわす。
グラサンは反撃とばかりに地面にあったマンホールの蓋を素手で持ち上げて円盤投げでポニーに投げつけた。
パシィッ!
ポニーががチャクラムと化したマンホールの蓋を掴み取るとこっちにポイ捨てする。
⊂(゜Д゜,,⊂⌒`つ≡≡≡ズザー
かろうじて避ける。
・・・・・・・・・・・・・・って、イヤな視線を感じるんだけど。
今か今かと話を切り出そうとしているポニーの目線が・・・。
いうなれば、牽制球を投げようかどうかというピッチャーみたいだった。
頼む、見逃してくれ!
どう話を振ってくるんだろう・・・・・・?(滝汗)
うまくさばけるだろうか・・・・・なにを投げてくる?・・・・・フォークか?スライダーか?
「あなたもそう思いますよねえ」
Σ(゜Д゜;) キタ━━━━ヽ(゜Д゜)ノ━━━━!!!!
同意を求めてきましたよー!
ど真ん中直球かよ!
しかも断定かよ!
愛護派の痛いポニー少女が!ていうか新手のスタンド使いがー!
私が一般人だと知らないグラサンはまるで汚物を見るかのような嫌悪感たっぷりの目線で俺を見つめていた。
「それどういう意味?」
殺気エキス配合のグラサンがドスのこもった声で聞く。
両手にはいつの間にか千枚通しが握られている。
目の前に置かれた言わば闇のデッキを見て、固まる俺。
どうしよう・どうしよう・どうしよう・どうしよう・どうしよう!
ノーミソを5ギガまでオ−バークロックして対策を考える。
ここでびびって同意すれば、千枚通しが突き刺さる。
あちらさんの側に付けばオラオラは避けられない。
ここで正直に一般人だと言えば間違いなくオラオラ。
しかも両方を敵に回しかねない。
て言うか巻き込むなよ。
万事休すか!?
俺のマイBGMは既に反町が異様に低い声で熱唱している・・・・『言いたい事も言えない、こんな世の中じゃぁ〜〜〜♪』
!
ふと横の茂みに違和感を感じると実装石の赤と緑の目玉がこちらを見ている。
ピカーン(閃き)
「あんなところに実装石がいる!」
指を指して実装石を彼らの視界に移す。
「・・・・・・・灰は灰に、塵は塵に。」
グラサンがつぶやくと、
シュパパパパパパパ
まるでマシンガンのように茂みに千枚通しが飛び込んでいく。
「デギャアアアアア!」
「デジャアアアアアアア!」
「テチー!」
茂みから実装石たちの悲鳴が上がる。
「実装ちゃん!!」
ポニーが悲鳴を上げる。
その隙に!
「俺は一般人だー!!うわああああああああ!」
悲鳴を上げて走っていく。
後ろの方ではぎゃあぎゃあ、わあわあ、デギャアアア、デジャアアアと大混乱だが振り向きなどしない。
そして私は公園の中へと走っていった。
ジーザス!公園を出ればよかったんじゃないか!
チキショー!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−--------------------------------------------
公園内ボート乗り場
「はあはあ、なんだありゃ!まるっきり特撮の世界じゃないか!」
先程からのでたらめな邂逅により取材をすることなく疲弊してしまっている。
「実装石には確かカオス実装石ってのがいるって言ってたな。あいつらのほうがよっぽどカオスだ」
息を整え周囲を見渡す。
どうやらボート乗り場だ。
ドボドボ
「デジャ!」
!?
謎の液体がかかった実装石はシュウウウっと嫌な音と蒸気を立てて枯れ果てる。
そしてそれを行っているのは?
ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ
「りゅ・・硫酸男!」
クロックタワー3から出てきたような怪しい通り越してテラーな男が噴霧器からぼたぼたとやばげな薬を垂らしていた。
アリッサの恐怖を理解しているところで相手が話しかけてきた。
「愛護派か!」
硫酸男が噴霧器をこっちに向ける。
「違う!だから一般人だ!」
硫酸男が噴霧器を下ろす。
「そうか、驚かせてすまない、けど今はここは危険なのを知らないのか?」
噴霧器を肩に担ぎ聞いてくる。
「双葉新聞の記者だ。取材に来た」
興奮しているせいか正直に話してしまう。
「あんたは一体何を?」
まあ見れば嫌と言うほど解るんだけどね・・・・
実装石が悲鳴を上げるまもなく絶命する液体を持ち歩いているんだから。
「・・・・・・・一日一善。」
硫酸男さんの善行は公園を異形の姿で歩く事ですか?
察したのか硫酸男が「これでも公園の景観を守ろうと県外から来たんだよ」とのたまう。
( ゜,_ゝ゜)バカジャネーノ
明らかに公園の「景観」を破壊する薬剤やん。
あかんやん。
駄目駄目やん。
「まあちょっとミスっちゃう事もあるけど・・・・」
そのミスに人にかけるというのは含まれていないでしょうね?
もしそうなら思いっきり猟奇事件だけど。
その時。
「てめええええええええええ!」
大声を上げて何かがやってくる。
この局面は愛護派なんだろうけど・・・・・・
「!」
見るとこれまたクロックタワーばりのハンマー男が猛スピードでやってくる。
「俺の実装ちゃんを!よくも!よくもー!」
?
飼い実装?
・・・・・ええ!
硫酸男が先程溶かしていた実装石を見やる。
最早骨まで溶け出していてなかなかグロイ様相を呈しているが、よく見ると名札が転がっている。
(エメラルド)
愛護派の糞蟲御用達のお名前が書かれている。
するてえと・・・・・人様の物に手をだしたんかい?
ハンマー男は激昂している。
「俺が小さい頃から育てた一族がお前のせいで絶えた!」
成る程、何世代かに渡って付き合ってきたわけか。
一般的飼育経験者は一年満たず始末するという、糞蟲と付き合うのに耐え切れなくなる為だ。
たとえリンガルが無くても、しばらくすれば糞蟲化に気づく。
大多数は実装への嫌悪感を持って実装石から離れるし、そのまま虐待派になるのも多いと聞く。
成る程、その姿に見合った実装狂いということか。
しかしその続きが私の予想を遥かに上回る。
「守ってきたんだ!虐待派、それに実装を愛さない狂人どもから!このハンマーで"始末”してきたんだ!」
_, ._
( ゜ A ゜;)
始末?
その巨大ハンマーで?
死人が出るぞ・・・・・・・・
「世間はいつもそうだ!実装を愛せない社会不適格者が8人ばかし死んだくらいで愛護殺人などと!」
ガ━━━(゜Д゜;)━( ゜Д)━( ゜)━( )━(゜; )━(Д゜; )━(゜Д゜;)━━━ン!!!!!
この間ニュースでやってた都内の“愛護ハンマー連続殺人”の犯人じゃん。
・・・・って、とうとう犯罪者!
しかも殺人鬼来ちゃったあああああああ!
なんで双葉市に来るんだよ。
冗談じゃない・・・・・
早く逃げないと巻き込まれる・・・・・
!
体が凍りつく感覚。
硫酸男の小宇宙が急激に高まっていく、最早いつクロスを装着してもおかしくない。
なんという殺気!
・・・・・・で、二人の間に挟まれて金縛りになった俺はどうしよう?
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
対峙する2人の実装狂い。
そしてその間に挟まれた俺。(涙)
「許さんぞ!この変態!」
変態どころか猟奇殺人鬼が吼える
「知ってるぜ指名手配犯・・・あんた、背中が煤けてるぜ・・・大人しく金一封に化けな」
いや、ハンマー男程じゃないけどあんたも警察に捕まると思うけどね。
とりあえずこいつの趣味が麻雀だということは解った。
「貴様ら愛護派には一度、何が本道なのか、じっくりと修正してあげなければいけないと思っていた」
はっきり言って修正されてあんたみたいになるのはごめんだ。
どうみてもドイツの毒ガス部隊だ。
怖いから言わないけど・・・・・・・
「・・・力を過信するのは構わないが・・・愛の力には勝てないぞ・・・」
そこのハンマー!人を愛せよ!人として!
まず優先順位はそこだろ!
これも怖くていえないけど・・・・・・・うう、無力な一般市民って虫けらだあ・・・・。(´・ω・`)ショボーン
「実装に愛などと妄想にとりつかれてる犯罪者がなにを戯言を・・・」
「実装ちゃんが可愛くないとは・・・テメェは変態か?」
お互いクロックタワー3から出てきたような姿で何を言っているんだろう。
とりあえず俺の中でこいつらは“魔の者”と定義づけられた。
一体俺が何をしたというのだろうか・・・・。
室長に問いたい・・・問い詰めたい・・・・小一時間問い詰めたい・・・・。
公園に来て、まだ半時も経ってないのに既に俺はホームシックで死にそうだ。
っていうか、物理的に死にそうだ。
ここ以外のとこだったらどこでもいい。
この狂気が果たしていつまで続くのだろうか・・・・。
どの位睨みあっていたのだろうか?
とりあえず最初に動いたのは硫酸男だった。
ぶしゅううううううううううううう
噴霧器から白い煙のような薬剤が噴霧される。
「痛!」
風上にいる筈なのに肌がチクチクする。
「これ本当に毒ガスじゃないのか?」
助けて毒劇物取扱者。
ちなみにハンマー男は直撃を受けている。
・・・・・・死んだんじゃねーか?
・・しかし・・
「実装ちゃんLOVE!」
もはや裁判所で責任能力無しと全員一致で判断される台詞と共にハンマーを振りかぶり突き進むハンマー男。
その姿はまるで筋肉の人体模型のような状態になっている。
(((((((( ;゜Д゜)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガク
もはや恐怖を通り越して吐きそうだ。
尿を漏らしてないのは膀胱に溜まっていないだけである。
「!」
止められなかったと気づいた硫酸男は噴霧しつつ横っ飛びし必殺のハンマーを回避する。
ぐちゃ!
硫酸男が避けたはずなのに肉を潰す音。
そこには茂み、そして赤と緑のコントラスト。
「実装石・・・ハンマーで潰されてら・・・・・・」
何やってんだか愛護派。
一泊遅れて、「デッデッデデギャアアアアアアアア」とそこらから悲鳴が上がる。
どうやら茂みに隠れていたようだ。
まあこんな状況で目立つところにいるような奴は軒並み巻き込まれているだろうな。
隠れるくらいはするわな。
「うわああああああ!貴様のせいで実装ちゃんが死んだ!仇を取ってやる」
見事な愛護派脳。
悪いのは全て自分と実装石以外。
頼むから朝鮮半島に高飛びしてくれ。
「マ・・・ママ・・・・ママぁ〜〜!もう僕、お家に帰りたいよぉぉ〜〜〜〜〜!」
恥も外聞も無く泣き出す俺。
ていうかもう一杯一杯です。
でも後半に続くかも?
確約は・・・・できないね。

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