タイトル:【馬】 ゴキブリと蛆
ファイル:ゴッキーと蛆.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4637 レス数:0
初投稿日時:2006/11/12-18:55:04修正日時:2006/11/12-18:55:04
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「レフー」

飼い実装の子供である蛆実装は家の中を探検していた。
親や姉は飼い主と共に散歩へ出かけ、現在この家に居るのは蛆一匹。
しかし蛆は「ワタチがお留守番してるレフ!」と留守番を買ってでた。
少しでも役に立つという所を見せたかったのだ。
飼い主もそれを承諾し出かけていった、危険なものは蛆の手の届かない所にあるため平気と判断したのだ。
こうして蛆の留守番が始まった。

「まずは見回りレフ!怪しい奴が居ないかチェックするレフ!」

蛆は部屋の中を見回る。

「レ?」

いきなり怪しい物体を発見。
黒く長方形っぽい形をしている。

「なんレフ?あの黒いのは?」

蛆はレフレフ言いながらそれに近づく。

「レフ?」

近くまで来て確認してみるがよく分からない、蛆にとっては初めて見るものであった。

「とにかく邪魔レフ、片付けるレフ!」

蛆はそれを部屋の隅に移動させるべく体当たりをかます。
だがその瞬間

カサカサカサ!!!

「レェ!?」

その物体に触れた瞬間物凄いスピードでそれが動き出した!
そう、黒い物体とはゴキブリである。

「お…お前は誰レフ!?そんなところで何やってるレフ!」
「…」

しかしゴッキーは答えない。

「まさか泥棒レフか!?それなら退治してやるレフ!」

蛆は勇敢にもゴッキーへ戦いを挑む!

カサカサカサ!!

「は…速すぎるレフ!これは神の領域レフ!」

ゴッキーの瞬発力は凄まじく、とても蛆では太刀打ちできない。
だが蛆は留守番を任された使命感を燃やしゴッキーに挑むのだった!

しかし…

「レ…レェェェェ…」

ついにスタミナ切れを起こし動かなくなる蛆。
ゴッキーはそんな蛆と一定の距離を取りながら蛆の様子をうかがっている。

「敵ながらあっぱれな奴レフ!でも負けないレフ!」

体力を回復させ再び蛆とゴッキーの戦いが始まり、苦心の末ようやく部屋の隅に追い込むことに成功した!

「もう逃げられないレフ、観念するレフ」
「…」

カサカサカサ!!

「レェェェェェ!?」

ゴッキーは壁を伝い上へと登る!

「な…なんて奴レフ!?奴は忍者レフか!?」

上に逃げられると蛆ではどうしようもない、対策を考えようとしていたその瞬間

バサササササ!!!

「レッピャアアアアアアア!!!」

いきなりゴッキーが羽を広げ蛆めがけ飛んできた!
これには蛆も恐怖し糞を漏らす!

「空飛ぶなんて卑怯レフ!正々堂々と勝負しろレフ!」
「…」
「バカにしてるレフ!?もう許さないレフよ!」

蛆は無言のゴッキーにバカにされたと思いスピードを上げゴッキーに迫る。
だが所詮蛆、ゴッキーとの距離は縮まらない。

「レププ、計算どおりレフ」

蛆はゴッキーをある場所へ追い込んでいた、最初からスピードでは勝てないと踏んだ蛆の作戦である。
そしてゴッキーが長方形の紙ケースの中へ入ったのを確認して笑みをこぼす。

「引っかかったレフ!そのネバネバシートにかかってはいくらお前でも終わりレフ♪」

蛆は危ないから近づくなと飼い主に言われていたゴキブリホイホイにゴッキーを誘導し、見事成功した。

「レププー!動けないレフか?惨めレフねー」

蛆は動きの取れなくなったゴッキーに対して嘲笑い続ける。
しかしだんだん糞蟲化してきているのは気のせいか?

「レププ!お前の悔しそうな顔をもっと近くで見てやるレフ♪ついでに糞もプレゼントしてやるレフ♪」

調子に乗りゴッキーを嘲笑いながら近づいていく。
しかし蛆はここでミスを犯した。

「レ?」

気が付いた時は蛆も動けなくなっていた。
調子に乗って気が付かないうちに自分もホイホイの中に入ってしまったのだ。

「レェェェェェェ!?」

蛆は必死に体を動かし脱出を図る、しかし蛆の貧弱な力ではそれも叶わないだろう。
服にだけ粘着シートがくっ付いているのであれば服を脱いで脱出する事も出来ただろうが、
パニックになっている蛆ではそこまで頭は回らない。
そもそも命の次に大切な服を捨てることが出来るか疑問だが。

「助けてレフ!ママ!ご主人様!」
「…」

必死に助けを乞う蛆をじっと見つめるゴッキー。
そしてゴッキーはゆっくりと動き出した!

「レェ!?何で動けるレフ!?」

実はこのホイホイ、粘着力がかなり低下していた。
軽いゴッキーでは完全に捕らえられなくなっていたのだ。
しかし蛆は違う。
毎日腹いっぱいご飯を食い体重の増えた蛆の体ならば完全に接着出来るのだ。
それら全てはゴッキーの作戦であった。
蛆の作戦にわざと引っかかり捕まったフリをして油断させた。
すぐ調子に乗る実装石の特性も理解していた。
蛆が自爆するのも想定内だった。
そのゴッキーはかなり頭の回る個体なのだ。
そしてゴッキーの次の行動は…

「レ!?何するレフ!?何処へ行くレフ!?」

ゴッキーは一度ホイホイから出て行った。
蛆は助かったと思っていたがしばらく経つとゴッキーが戻ってきた。

大勢の仲間と共に!

「レェェェェェ!?」

蛆はその光景に思わず糞を大量に漏らした。
ゴッキーの大群、それは人間でもビビってしまうだろう。
それが蛆の視点から見ればどうなるか?
自分と同じ大きさのゴッキーの大群、それは恐怖でしかない。
圧倒的な恐怖で糞を漏らしながら蛆の脳内では今までの思い出が走馬灯のように駆け巡った。

「プニプニ…レフ…もっと…プニプニしてもらいたかったレフ…」

目の焦点があっていない蛆。
そしてゴッキーの群れが一斉に蛆に群がった!



















「ただいまー」
「デッスー」
「テチー」

飼い主達が帰ってきた。

「あれ?蛆ちゃんは?」
「デス?」
「テェ?」

家中を探す飼い主達、親実装も我が子の匂いを嗅いで居場所を探る。

「おかしいデス…匂いが全くしないデス…」
「ママ…変な匂いがするテチュ」
「確かにするデスね、何デス?この何とも言えない気持ちの悪い匂いは…」

とりあえずその匂いの元へ行く親実装。

「ここからするデス…デ?デェェェェェェェェェェ!?」

ホイホイにたどり着いた親実装が見たものは…

「この匂いは…こいつらだったデスゥ!?」

ホイホイ内を所狭しと徘徊しているゴッキーの大群。
そしてその中心に居る見覚えのある顔。

「う…蛆ちゃん!?」
「マ…ママ…」

蛆はゴッキーに散々弄ばれたのか発する声にも元気が無い。
服は食い破られ前髪も既に無い。
禿裸となった蛆はさらに体中を齧られ穴だらけであった。

「見つかったのか!?う!?これは!?」

飼い主も思わず引いてしまった、そりゃそうだろう、ゴッキーの大群に遭遇したのだから。
だがゴッキーの群れは人間が登場するとカサカサと壁の隙間などに逃げていった。

「しっかりするデス!蛆ちゃん!」

ようやく助け出された蛆はなにやらうわごとを呟いている。

「怖いレフ…臭いレフ…黒いレフ…羽ばたきの音が嫌過ぎレフ…」
「しっかりするデス!もう大丈夫デス!」
「あれは悪魔レフ…黒い悪魔レフ…悪魔は怖いレフ…怖いレ…」

パキン

「デ?蛆ちゃん?蛆ちゃああああああん!!!」

あまりの恐怖で偽石が崩壊し息を引き取る蛆。
親はただ「オロローーーーーン!」と号泣するだけであった。

「…」

そんな様子を壁の隙間から覗いていたゴッキーは触角をピコピコと動かし喜びを表現していた。
そう、このゴッキーは虐待派だったのである。
そして次のターゲットである仔実装を見つめ新たな作戦を立て始めたのであった。

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