タイトル:【虐】 なんとなく書いてみた。
ファイル:実装液化剤.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5053 レス数:0
初投稿日時:2006/10/30-22:46:40修正日時:2006/10/30-22:46:40
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 俺はコンビニ袋をテーブルに置いて、中に入っていた仔実装を摘み出した。
 じたばたと暴れるソレを、厚紙の上に乗せる。
 コンビニの近くで託児されたものだ。

「テチィィ! テチィィ!」

 両手を上げて、抗議してくる仔実装。
 何で食べ物が入っていないんだ、とでも言っているのだろう。コンビニ袋には何も入
っていない。おとりのコンビニ袋だから、当然だけど。

「はいはい、静かにしてね」

 デコピンで黙らせる。
 はじかれた腹を押さえながら、仔実装はおびえたように俺を見る。

「チィィ……」
「お前らが何を考えてるかは知らんが、託児なんかされても実装石を育てる人間なんてい
ないんだよ。殺されるか、捨てられるか……どのみち、ろくな最後が待ってない」

 にやりと笑い、

「最近じゃ、意図的に託児を誘ってる虐待派が増えてるみたいだしね。手軽に仔実装を手
に入れられて、そいつをいたぶり終わった頃に親実装がやってくる。つまり、俺だ」

 俺は仔実装の目の前に注射器を突き出した。

      ◇

 デスー デスー

 玄関を開けると、実装石がいた。
 昨日の仔実装の親だろう。ついでに、仔実装が三匹。

「いらっしゃい、待ってたよ」

 俺はにっこりと笑いかけた。

「デスーデスデス、デスー」

 右手を上げてわめく、実装石。
 ワタシの子供は元気デス? とでも言っているのだろう。
 あいにく、リンガルは手元にない。
 戯言は無視して、実装石を観察する。
 背丈は四十センチほどで標準。仔実装の背丈は十五センチほど。どこにでもいる実装石
の親子だ。服はほとんど汚れておらず、髪もそこそこきれい。仔実装も似たようなもの
で、それなりに賢い部類の親子に属するだろう。まあ、託児をするのが、賢いとは思えな
いのは抜きにして。

「デスー!」
「おう。失敬、失敬。君たちは、合格だ。おめでとう」

 俺は隠し持っていた霧吹きで、実装親子に液体をまんべんなく吹きかけた。
 微量のコロリとシビレの混合液。
 それを吸い込んで、あっさりと仮死状態に陥る。

「さてと、下準備にかかるか」

      ◇

「ここから、出せデスー! 子供を返せデスー!」

 水槽の壁をたたく親実装。仔実装は親の後ろに隠れている。
 念入りに糞抜きをして、リビングに用意してあった水槽に放り込んでおいた。髪の毛や
服には手を出していない。これは、後でのお楽しみ。
 余計なものは何もないリビング。その真ん中に座り、俺は実装親子を眺めている。両親
もいない、売れない物書きだからできる荒業だ。

「ひとつ聞くけど、何で託児したの? 飼ってもらえると本気で思った?」
「もしかしたら子供と一緒に、飼ってもらえるかもしれないと思ったからデス。駄目だっ
たら、子供を返してもらって次を当たる予定だったデス!」

 元気よく水槽を叩きながら、答える。
 計画性があるような、ないような。
 俺は近くに置いた道具箱から、小箱を取り出した。

「子供、殺されてるとは思わない?」
「ワタシの子供は賢いから、大丈夫デス!」

 よくわからない自身だ。

「ま、何だ。お前の子供はこうなった」

 俺は小箱から取り出したものを、水槽の前に置く。
 正立法体の物体だった。手の平に乗るほどの大きさ。表面は肌色で、生き物の皮膚のよ
うに見える。そして、上面には実装石の顔。

「ま、ママ……? やっと会えたテチィ……」

 その物体は小さく声を出した。
 親実装はじっとその物体を眺める。やがて、それが何であるかを理解した。

「デシャアアアアア! ワタシの子供が、子供がァァァ! ニンゲン! ワタシの子供
に一体何をしたデエエス!」
「お答えしよう」

 告げるなり、俺は仔実装を一匹捕まえた。
 片手で新聞紙を広げ、道具箱から剃刀とメス、ピンセット、小瓶を取り出す。

「チィィィィ! ママァァァ!」
「ワタシの子供を返せデスゥゥゥ!」

 親実装は無視して、素早く仔実装の服と下着、靴を剥ぎ取る。剃刀を手に取り、後ろの
髪と前髪を一瞬でそり落とした。身体を掴み、偽石の位置を確認すると、メスで切開。小
さな隙間にピンセットを突き入れ、偽石を摘出。
 すべてを十秒で終らせ、新聞紙に下ろす。

「チィィィィ」

 瞬く間に全財産を失い、仔実装が血の涙を流している。
 新聞紙の上に散らばった髪や服を必死にかき集めているが、意味はない。
 俺はピンセットで摘んだ偽石を、小瓶の保護液に入れる。
 強力栄養剤(200g、1500円)、実装活性剤廉価版(50g、7500円)、偽
石自壊防止剤廉価版(40g、6500円)、実装精神安定剤廉価版(50g、5600
円)、アルコール、生理食塩水の混合液。
 俺が学生の頃は、ユンケルに突っ込んどくだけでよかったのに。
 最近の虐待派は、金かかるなぁ。

「デアアアア! このクソニンゲン、ワタシの子供を今すぐ元に戻すデスウウウ!」
「さて、取り出したるはこの容器と、注射器。うるさい。黙れ」
「……ッッ」

 親実装は俺のひと睨みで黙った。冷や汗を流して口を塞ぐ。
 俺は泣いている仔実装をつまみ上げ、容器に嵌めた。
 仔実装の身体がすっぽり入るほどのアクリルの容器。円筒形で、底は平らになっている。
内側には、うっすらと液体が塗られていた。深さは仔実装の頭がちょっと出るくらい。昨
日の仔実装で計ったので丁度いい大きさだ。

「ニンゲンさん、出してテチィィ」
「あー。ちゃんと出してあげるから、ちょっと待って……ね!」

 注射器を仔実装の頭に突き刺し、針先を心臓に打ち込む。
 ピストンを押し込み、中身を注入した。
 針を引き抜き、容器を親実装の目の前に置く。
 親実装と仔実装の見つめる中、注射された仔実装は身体が崩れ始めた。

「デデデ……」
「チィ……」

 恐怖に慄く親子実装。
 仔実装が、アイスのように溶けていく。自分に何が起こったのか理解できず、放心状態
のまま液体と化していく仔実装。俺は注射針で顔の辺りをつつき、顔面が真上に来るよう
に調整していた。
 三十秒ほどで、液体となった仔実装が容器に溜まる。
 俺はもう一本注射器を取り出し、液体を注入。

 一分待ってから、容器を逆さまにした。
 あらかじめ塗っておいた剥離剤のおかげで、簡単に抜ける。
 俺はさきほどの箱型仔実装の横に、出来立てほやほやの筒型仔実装を置いた。

「こういうこと」
「………マ、マァ。ワタチ、どうなったんテチィ……? 体が動かないテチィ……。おてて
もあんよもなくなってるみたいテチィ……? チィィィ……」
「デェェ……」

 真っ青になっている親子実装。
 声も出ないらしい。

「俺が注射したのは、実装液化剤だ。分かりやすく言うなら、トロリの一種だよ。見ての
とおり、細胞結合を破壊して液状にする。あとは、適当な型に流し込んで、固定剤を注射
して出来上り」

 俺はにっこりと微笑みかけた。
 
「糞抜きを忘れると、体内で糞が腐って大変なことになるから気をつけないといけない。
ちなみに、この混合液に偽石を入れておけば、半不死で、精神崩壊することもない、と。
製品版は廉価版じゃない薬を使うけどね」
「お前は、悪魔……デスゥ」
「悪魔? 芸術家と言ってくれよ。実装オブジェ。一部の虐待派にはそこそこの値段で売
れるぞ。気味悪がる人もいるけど、見る?」

 ぶんぶんと首を振る親実装は無視し、俺はリビングを出た。

 一抱えほどの箱を持って戻ってくる。
 水槽の隅で震えている親子を眺めながら。
 オブジェを取り出す。

「! デェ」

 大き目の地球儀の枠に嵌められた、六面体の実装石。一度溶かした成体実装石を固めた
ものだ。ただし、その六面の全てに実装石の顔がついている。

「もう、嫌デスゥ……」
「お腹すいたデスゥ」
「誰か、元の体に戻してデスゥ……」
「死にたいデス、死にたいデス」
「ニンゲン、さん……お願いデスゥ。殺してくださいデスゥ」
「誰か、この悪魔を殺してくださいデスゥ」
 
 それぞれの顔が独立した意思を持ち、喋っていた。
 俺は六面体実装に手を触れ、無造作に回す。

「デエエエアアアア! 目が回るデスゥゥ!」
「こいつらは、一度仮死させてから頭を切り取たやつらを溶かして混ぜ合わせて作った。
細かい作り方は企業秘密だけどね。心臓も肺も全員で共有してるよ」

 親子実装は丸くなって震えていた。聞いてない。
 俺は手を止めると、目を回した六面実装を見つめた。

「安心してくれ。君たちを殺すことはないよ。サンプルなんだから」
「デェェェェン! デェェェェン!」

 俺の言葉に、両目から血の涙を流して喜ぶ六面実装たち。この姿になってから、はや一
ヶ月、見世物にされたり、実演虐待を受けたりと色々忙しい。
 以前のサンプルは、二年半使った後にガタがきたので処分した。
 思いついて、声を上げる。

「ところで、さっき俺のことを『悪魔』とか言ったヤツは誰だ? 正直に答えなさい。わ
りときつめの罰を与えるから」
「…………」
「黙秘するか。なら、連帯責任だな」
「デシャアアアア!」

 悲鳴とともに、言い訳や媚や、罵声を吐いている。
 俺は、顎を撫でた。

「何か食うか? 食ったものが溶け混じった肺やら内臓やらに行って腐敗してえらいこ
とになるけど。一週間たったら、ちゃんとゲロリの原液注射して、アルコールで洗浄し
てやるぞ」
「嫌デスウウウ!」
「なら、ゲロリとドドンパの混合液注射してみるかな? ベタに」
「嫌デスウウウウ!」
「なら、これだな」

 俺は道具箱から塗料を取り出した。
 手近な一匹の目を緑色に塗る。

「デ、デデデ!」

 六面実装は悲鳴を上げた。全員の目が緑色に変化する。
 妊娠状態。しかし、本来なら胎児がいるはずの胃袋は、存在しない。体のあちこちに、
胎児が発生する。皮膚の下、筋肉や内臓の中など、場所を問わずに。
 俺は赤い塗料を目に塗った。

「デギョオオオオ!」

 さらに、元気な悲鳴が起こった。
 発生した胎児を出産しようとしている。しかし、どこにも総排泄口は存在していない。
胎児がいるのは、本来なら生まれる可能性すらない箇所だ。
 体の中の胎児を外へ排出しようと、体そのものが蠢いている。だが、それで排出できる
わけではない。

「デデデデ、デガアガガガガ! デガガア!」

 全身の組織が、本来なら起こすはずのない動きを起こしている。人間には想像もできな
い感触だろう。六面実装は涎と涙をながしなががら、激しく痙攣していた。
 俺は六面実装を箱にしまい、親子実装に声をかける。

「おい。そこの親子。俺は忘れたわけじゃないぞ」
「デア!」

 びくりと震えてから、振り向いてくる。

「安心しろ。ちゃんと開放してやるよ。殺しはしない」
「……ホントデスか? ニンゲンさん」
「ああ。本当だとも」

 俺は道具箱の中から、円錐形の容器を取り出した。

     ◇

「準備完了」
「チィィィィ」
「チィェェェ」

 仔実装は、全て円錐仔実装になっている。筒仔実装も立方仔実装も、溶かし直して円錐
形にしておいた。全員が泣きながら、新聞紙の上に転がっている。
 ちなみに、一度溶かした状態で、体組織の五割ほどを取り去ってあるので、体積は半分
ほどになっていた。体の八割までは取りさせるので、半分になっても問題はない。
 俺は気絶しそうな親実装を見やった。

「さて、親実装。服を脱げ」
「……嫌、と言ったらどうなるデス?」
「そのままバケツに放り込んで液化剤を注射してやる。顔も体も目も心臓も脳も、服も髪
も歯も糞も全部混じった肉塊になるだけだ。死ぬこともないけど、意識と終らない苦痛だ
けはあるぞ」

 親実装は慌てて服を脱ぎ捨てた。
 俺は親実装を外に出して、新聞紙の上に仰向けに寝かせた。
 ここで逃げれば、死ぬよりも恐ろしい目に会うと分かっているのか、怯えきった表情の
まま固まっている。
 俺は親実装の胸の辺りに、液化剤を注射した。
 同時に、円錐仔実装を一匹つまみ、液化剤を注射する。

「ま、まさか……デスゥ!」

 親実装の胸の辺りが溶けて半液体状になった。仔実装も適度に溶けかけている。
 俺は躊躇なく、円錐仔実装を親実装の胸に嵌め込んだ。解けた組織同士が絡み合い、一
体化する。そこで固定剤を注射し、固めた。
 上下逆であるが、親実装と仔実装が融合する。

「……チィィィィ。ママァァァァ……」
「ワタシの子供が、ワタシの体がァァ! くっついたデスゥ……くっついたデスゥ!」

 仔実装の顔に触りながら、悲鳴を上げる親実装。

「逃げたら、肉塊」
「デヒィ!」

 俺は親実装の腹に液化剤を注射した。さらに、仔実装を一匹摘んで液化剤を注射する。
両者が程よく溶けたところで、素早くくっつけた。
 顔が九十度ほど回転しているが。

「デェェ……ワタシの子供が……」
「はい。次々」

 親実装をひっくり返す。

「チベェ」
「チュブァ」

 親実装の下敷きとなり、仔実装が悲鳴を上げる。
 無視して、俺は残りの二匹を背中と頭に埋め込んだ。

 最後に、仔実装たちの偽石を漬け込んだ小瓶を掴む。中の保護液にゲル化剤を入れてか
ら、蓋を閉めた。これで、向こう数ヶ月は死ぬことがないだろう。
 親実装の首筋を真下を切開し、そこに小瓶を放り込む。
 傷口をテープで止めて、手術終了。


     ◇


「デェェェ」

 玄関先で、俺は親実装を送っていた。
 絶望の表情を見せている親実装。四匹の子供は、意思を保ったまま、親実装の体の一部
となっていた。緑の実装服の下から、苦しげな仔実装の声が聞こえる。
 右手には、金平糖の詰まった袋を持っているが、全然嬉しそうではない。

「デェェェ……」
「念のため言っておくと、仔実装が死んだらその部分から体が腐り始めるから気をつけろ
よ。生きたまま全身が腐っていくのが楽しみっていうなら、どうかしらんけど。あと、仔
実装は胃袋も何も全部ごちゃごちゃになってるから注意な。何か食わせたら、胃袋や肺や
ら心臓やらに食い物が詰まってそこで腐敗を始めるから」
「デェェェ」

 親実装は絶望の表情を俺に向けてきた。
 うむ。実にいい表情だ。

「じゃあな」

 俺は手を振りながら、ドアを閉めた。
 仔実装が成長を始めるので、これからが面白いのだが、飼いながら観察するわけにもい
かない。締め切りが近いし、早々遊んでいるわけのもいかないのだ。

 背伸びをして、サンダルを脱ぎ捨てる。

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