「屋根裏部屋で2」 副題「糞蟲みどり」 『ミリー ミリー』 『さー今日は何をして遊びましょうか』 『お話を聞いてくれるパパったらね』 『ヨネって口うるさいの』 『ミリは私の味方だよね』 『いつでも私の事だけを見てね』 『あなただけよ・・ミリ・・』 『私の大好きなミリ・・・』 ドカン!! ドカン!! 何か大きな音がしてミリは夢から覚める見上げるとミリの部屋である ゲージを上からみどりが踏みつけて覗いている 『ミリ!!いつまで寝てるのよこのー』 『糞蟲が!!』 『糞蟲の分際でご主人様より遅れて起きるなんて信じらんないわー』 「デー!すいませんデス今すぐ支度を・・」 「デス?・・まだ朝の5時デス?・・??」 『だから?』 「デッ」 『だから何よ』 「デスゥ・・みどり様を起こすのは7時と決まっているデス・・」 『ご主人様に口答えする気ね糞蟲!』 「デーーー!!」 『朝から躾が必要なようね!!』 みどりは壁にかけてある実装用の蝿タタキを掴んだ おもむろに振り上げてミリの横っ面を張り叩く 「デギャ!」 ゲージの壁まで飛ばされミリは顔を押さえた みどりを見上げると蝿タタキは音を立てて振り下ろされた パシー!! パッシー!! パッシーン!! うずくまるミリに追い討ちをかけて何度も何度も蝿タタキは打ち据えられた みどりは段々と叩く力を上げていく自分に酔ってきてスピードも上がる パーン!! パシッ!! パシーッ 『ウフ ウフフ ウフフフ』 『ハーハハハハ』 『死ね! 死ね! 死ねー!』 『ハー!!ハー!!ハー!!』 『ウッ ゴホゴホ!!』 『ぜい ぜい ぜー』 元々体の弱いみどりは連続しての運動が出来ない 『あー悔しいこの体が健康ならもっと楽しめるのにー』 聞いているミリの背筋に寒気が走った健康だったら延々と続ける気なのか 「デ・・デスゥ」 『ミリ!7時になったら起こしなさいよ』 『あーすっとした♪』 あれから半年が経ちミリは成体実装になっていた まいにち躾と称する虐待に文句も言わずに耐えている みどりは変ってしまった最初の方こそ話し相手のミリに愛情を持っていたが 受け答えが機械的で甘える事も出来ないミリにみどりは躾と称して虐待を行うようになった 始めはほっぺたをつねる、デコピン程度だったが段々とエスカレートして行く ある日父親の置いていったミリの飼育セットの中に実装石の躾け道具を見つける 高級実装のセットの躾用具はみどりの虐待心をくすぐる様々な品が入っていた ミリは体中ミミズ腫れでそのまま動けずデ−デーと息をしている ごろりと体を起こし天井のガラス窓を見上げた 「デー・・星がきれいデス」 「みどり様・・昔は・・子実装のときはあんなに優しかったのに・・」 「わたしの何が行けないデスか・・教えてくれたら直すデス・・」 「ウ・・ウ・ウウ、デース」 ミリはみどりに聞こえたらまたお仕置きされる、そー思って声を殺して泣いた もともと我侭な性格だったみどりはミリが来てからと言うもの 掃除、ベッドメイキング、お使い、全ての事をミリに押し付け自分では 何もせず命令するだけだった命令する内に自分が命令すればミリは何でもしてくれる 命令するのは自分が偉いからだと思うようになっていった そんなみどりを見てヨネは事あるごとに注意をしたがヨネの見ていない隙に ミリに全てをさせて、さも自分がやっているように振舞っている ヨネも気づいていたが最近のみどりが活き活きとしているので大目に見ている 『あのねミリ・・朝の事はゴメンね』 『どーかしてたの私』 「みどり様・・ミリは実装石デスあんな傷はもう治ったデス」 『ミリにお願いが・あ・る・の』 ミリはみどりの優しい声のお願いにドキリとした今までお願いをされて良かった事など 一度も無い、それどころか必ず酷い事が後に待ち構えている 『お金・・お金が要るの』 『ラブandベリーのバッグが欲しいのどーしてもよ』 「お金?お金ならヨネ様に言えば良いデスー」 パシーン! みどりのびんたがミリに飛ぶ 「デッ!」 『ヨネに言ってもらえるなら、あんたなんかに言わないの!!』 みどりはミリの耳を引っ張リ上げる 『大体ヨネはパパからお小遣いは決めた額しか あげないように言われてるからくれる訳ないわよ』 『そこであなたに相談してるのよ』 『台所の引き出しにヨネの財布があるの』 『そこから分からない程度に盗んでくるの』 『少しだからヨネも分からないわ』 「みどり様・・・やめてくださいデス」 「もしばれたらミリは実装石だから生かしておいてはくれないデス」 『大丈夫よミリならばれないし、ばれたら私が体を張って助けてあげる』 当然嘘だ体を張って助ける位なら最初からミリに頼まないし 自分で全てをやればすむ事だ 「デスゥ・・」 『やってくれる』 ミリは首をイヤイヤと横に振った 『ミリ!!あなたのご主人様はだれ!!』 「デスゥ・・みどり様デスゥ・・」 『ご主人様の命令は神の命令よ絶対なんだから』 『絶対の命令にあなたは逆らう気なの』 これが始まったらみどりはどんな事があってもミリに強要した ミリがうんと言うまで絶対に引き下がらない しつこくいやらしいか顔でミリを見た 「デスゥ・・分かったデスゥ」 「ただし・・一回だけ・・一回だけデスゥ」 『ミリ! 大好きよ』 みどりはミリに抱きついて頬ずりをする 『ほら今よミリ!ヨネは外に出たわ』 『私は玄関で見張りをしてるから安心して行ってきなさい』 みどりはミリの背中を押した ヨネはミリに対して優しい訳では無いが仕事を与えて信頼してくれている ヨネを裏切る事はミリとって心が痛む行為これからヨネの顔をまともに見れない 台所に入りヨネが財布をいつもしまっている引き出しを開ける 引き出しに入ってなければ入っていなければと思ったが 財布はいつものように入っている中から千円札を1枚盗んで台所を出た 屋根裏部屋に戻ったミリをみどりは叱責した 『なによーあんた千円だけ!!まったくこれだから糞蟲なのよ』 ミリに危ない行為を押し付けておいて、成功してもこれである みどりは根っから心が腐っている糞蟲とはみどりの為にある言葉だ そして次の日もミリに盗みを強要した、そして3回目にとうとうミリは見つかってしまう 体を張って助けてくれる筈のみどりは屋根裏部屋に隠れてしまい 台所にはミリとかんかんに怒ったヨネがいるだけだ 暫く時間が経ちみどりは何気ない顔で台所に入って来た見ると顔から血を流し 頭の形が変形したミリがヨネにさらに殴られている 『どーしたのヨネ、ミリったら何かしたの』 みどりは見つかっても自分の事は絶対言ってはいけないとミリに約束させていた 『まったく実装石の癖に金を盗むなんて最近財布の中身があわないと思ってたら』 みどりはニヤニヤしながら近づいて来る 『ほーんとミリってば糞蟲ね糞蟲にはきついお仕置きが必要ねー』 『ヨネ死なない程度に痛めつければ良いのよ』 ヨネはポツリと言った 『もう駄目ねミリは始末します』 みどりはドキッとする 『エッ!』 『盗みを犯した実装石の処分は保健所いきよ』 『チョ・・ちょっと待ってよヨネ』 『ねっミリも反省してるし今回だけは私に免じて・・ねっ』 ヨネは持っていたお玉を振り上げる ブン!! ガチン!! その瞬間みどりの頭に何か硬いものを感じた お玉はミリでは無くみどりの側頭部に命中した 『痛い!な・に・・何なの・・エッエェーーー』 ヨネは倒れたみどりを何度もお玉で打ち据えた硬いお玉はみどりの体に傷を作っていった ガチン! ガン! ガス! ガッ!! 『実装石がお金を盗んで何になるんだい・・ミドリ!!』 『オマエは本当にバカな子だよミリは全部自分でやった事だって言ってるよ』 『オマエはミリに感謝しな死んでもみどりの事は喋らないだろうね』 所詮は子供の考える事ヨネにはお金がなくなった時にばれていた 『糞蟲だって、糞蟲ってのはお前のような者を言うんだよ』 みどりは生まれて初めて暴力を受けた今まで父親にすら殴られた事は無い 生まれついて体の弱い自分を殴るなんて しかも他人である家政婦がお玉で殴るこれじゃ私がミリと同じ・・・ ミリは私がご主人様だからミリを殴ろうが殺そうが何でも許された ヨネは私が使っている、わたしの方がご主人様なのになんで・・・ ヨネはみどりを引きずって屋根裏部屋に連れて行き奥の物置の物を 出した後みどりを閉じ込めた鍵は簡単な蝶番だが中からは開けられない様になっている 外からヨネの声が響く 『いいかいみどり!!今日は一日ゴハン抜きだからね』 『ここで明日の朝まで反省してな』 『明日の朝に反省してなけりゃまた一日閉じ込めるからね』 バタンとドアが閉まりヨネは下に降りていった みどりはがくがく震えている体の痛みよりヨネを怒らせた事への後悔 そして暗く狭い物置がさらに不安を掻き立てる みどりは声を押し殺して泣いた、あの日のミリの様に 夜になり誰かが物置のドアをガチャガチャ開ける音がした ドアが開いたみどりはヨネが来たのかと身構え震える 「デスー私デスゥ」 「みどり様ごめんデス ヨネ様に見つかってしまったデス」 『・・・・・』 「みどり様・・・・」 「ヨネ様・・泣いてたデス」 『・・・・・』 『ヨネなんかパパに言って首よ・・』 「でもヨネ様がいなくなると知らない人が家政婦に来るデス」 『うーんそれは困るわ・・』 「旦那様に申し訳が立たないって泣いてたデスゥ」 『ミリ・・処分されるのかな・・』 「分からないデス でも仕方がない事デスゥ」 『あした・・あしたヨネに謝るわ』 『ミリのことも一緒に・・』 『ごめんねミリを置いて逃げちゃって』 「みどり様は逃げてないデス」 「台所までミリを助けに来てくれたデス」 「ヨネ様にミリの命乞いをしてくれたデス」 『・・・・・・』 「今日は一緒に反省するデス」 -------------------------------------------------------- あの日の事件から暫く経ったがミリは処分されなかった そんなある日 『ねーミリ お願いがあるの』 ミリは背筋に冷たい汗が流れた 「な・・なんデス・・お願いって」 『まだラブandベリーのバッグ買ってないんだ・・』 『だからね今度はあなたが見張りで私が実行犯』 「ちょっ・・ちょっと待つデス」 「この前あんなにひどい目に会ってまだ分からないデス」 『あの時はのろまのミリが盗んだからばれたの』 『だから今度は私が華麗に盗んでくるわ』 『手伝ってくれるんでしょね!ミリ』 ミリは思ったみどりは何も反省していない ヨネの涙もまったくの無駄なんだと 『それじゃ見張り頼むわね』 『ふふふ財布の中身は幾らあるのかしら』 『んっ お金が無い紙が入ってるわ』 『何々・・見たら殺す・・』 後ろが騒がしい・・ 「デッ デーーーー!!」 ミリが何かに襲われているヤバイ逃げなきゃ ドアを開けるとヨネが血だらけのミリを引きずって立っていた いきなりびんたを食らってみどりは吹っ飛ばされる バッシーン!! 『この!!まだ分からないのかい・・この! この!』 みどりは両方のほっぺを真っ赤に腫らしてまた物置に閉じ込められた 『うーんヨネからお金を盗むのは無理な用ね』 『パパがお小遣いをもっとくれれば良いのよ』 『まったく愛する娘が物を買えずに惨めな思いをしてるのに パパは何て薄情な父親なのかしら』 「デース 旦那様はみどり様の事はとても心配してるデス」 「私を連れてくる時もみどり様を悲しませればミリを殺すと言ったデス」 パシーン!! みどりの張り手が飛んだ 「デッデッ」 『あんたのご主人様は私なの生かすも殺すもご主人様の 私が決める事よ、パパはオマエのご主人様じゃ無いのよ』 『大体何よ身なりも汚いし服もぼろぼろ・・・・・』 んーそーだパパが来た時にミリの洋服やアクセサリーを買うって 嘘ついちゃえば良いんだミリには一番安い服でも買って上げて 『ミリーあなたの服も随分とボロになったわね』 ボロになったのはみどりの虐待が原因だが既にみどりは忘れている 「デスゥ・・」 『ほーんとみすぼらしいわ この私の下僕には相応しくないかもー』 「デー・・・」 ミリは自分の身なりを両手を広げて見た、確かにぼろぼろだ 『喜びなさい実装思いで優しい私があなたに服を買ってあげる』 お金を出すのは父親である、みどりは実装石の上前すらはねる気だ 「デスー嬉しいです、ご主人様ミリはミリはー・・・」 フフフ ミリには使い道がまだありそうね、今度はどんな事を考えようかしら どす黒い腹の中をさらに黒く染めみどりは色んな事を妄想している 金に汚く仲間は裏切り表と裏の顔を使い強い者には媚びへつらい弱い者には ムチと飴で利用をする、まるで糞蟲そのもの、糞蟲みどりである みどりの本当の心を知らないミリは屋根裏部屋の閉じ込められた物置で みどりに初めて甘えて抱きついた 「嬉しいデスみどり様ー」 「ミリは・・ミリはみどり様がご主人様で幸せデスゥ」 「これからも一生懸命みどり様の為に生きていくデスゥ」 みどりはミリの言葉を聴いてニヤリといやらしく口元を曲げた ----------------------------------------------------------------------- 屋根裏部屋で2です やっぱり落としました実際は人間の方が糞蟲なのかもしれませんね 他の構想もあったんですが感動系は苦手です 元々1K程度の話しばかり書いていましたが中編これで2回目です もう一話くらい暇があれば続編を書きたいと思います。
