タイトル:【虐・馬】 駄スクです。
ファイル:『注意点』.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4100 レス数:0
初投稿日時:2006/10/26-02:04:44修正日時:2006/10/26-02:04:44
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       『注意点』


『良いデスか、ニンゲンはワタシ達がちょっと魅惑すればすぐメロメロに成るデス♪』
『テッチ〜♪ ママ、分かったテチ!!』


   *            *            *            *


ここは、とあるファーストフードショップの陰。
一組の実装石親仔が、幸せ回路全開な会話をしていた。

親実装はこれから人の良さそうなニンゲンに仔実装を託児するつもりだった。
もちろん、託児したニンゲンの後を追い、自分も飼い実装になる予定である。
親実装は仔実装に、ニンゲンの持ち物に投げ込んだ際、注意すべき点を教えていた。


   *            *            *            *


『注意しなければいけないのは、最初はおとなしく、『良い仔』でいることデス。最初だけはおとなしく
 しておくデス。隙を見て、一度メロメロにしてやれば、後は好き放題できるデス、デププ♪』
『チププ、任せるテチィ♪ 袋の中のゴハンを食べても、代わりにウンチしておくから、絶対気づかれないテチ♪ 
 後はちゃんと『テチュ〜ン♪』と鳴いて『カワイイポーズ♪』をするテチュ♪』
『そうデス、よく分かっているデス♪ オマエは賢い『良い仔』デス。さすがに賢くて高貴なワタシ
 の仔だけのことはあるデス。ワタシに似て本当に賢い仔デス♪』
『テッチュ〜ン♪ もっと褒めるテチィ♪』

…まあ、頭の悪すぎるこの親仔は長生きできまい。

相当に間違ったレクチャーを、それでも一通り仔実装に施した親実装は、物陰から託児できそうな人間
を探す。


『デェ〜… デッ!ちょうど良いニンゲンがいるデス♪ アイツにするデス♪』

店の前に人間が一人。その顔は満面の笑みを浮かべていた。

『デププ… ニンゲンの中には『ギャクタイハ』という、ワタシ達の美しさが解らない大馬鹿がいるら
 しいデスが、あの笑顔は違うデス。あれはきっと、『アイゴハ』とかいう奴デス♪ ニンゲンは馬鹿ば
 っかりデスが、『アイゴハ』はワタシ達の奴隷になりたがっている、まだ見所のある奴デス。』

虐待派だって笑うぐらいする。何の根拠も無い分析であった。

『行くデス! 構えるデス!』
『テチ!! 任せるテチィ!!』

『デデデ…』『テチテチテチ…』

背後から人間に近づく親実装。
追い越しざま、鮮やかな手つきで仔実装をシュート。

『テチュ♪』

ものの見事に人間が持っていたケースの中に仔実装が投げ込まれた。

『デププ… うまくいったデス…!』
速やかに物陰に隠れる親実装。託児成功に会心の笑みを浮かべる。


一方、投げ込まれた仔実装も、上手くいったと笑顔を浮かべていた。

『テッチュ〜ン♪ うまくいったテチィ♪ それではまずは美味しいゴハンを… テテッ?』

ケースの中を見渡して驚いた声を上げる仔実装。それもそのはず、このケースの中には『先客』がいた。


   *            *            *            *


『テチ〜!! また新入りが来やがったテチ!! もう来るなテチ!!』
『テ〜、また狭くなるテチ!! オマエ、ここから出て行けテチ!!』
『テチ!? 何で高貴で可愛いワタチが出ていかなきゃいけないテチ!! ブサイクなオマエこそ出て行けテチ!!』
『何をほざくテチ!! オマエの方こそずっとブサイクテチ!! 頭に来たテチィ!!』
『テチャァア、狭いのに暴れるなテチ!!』
『テ〜、お腹空いたテチ…』
『何でこのニンゲンはゴハンを持っていないテチ…』
『喉が渇いたテチュ…』
『ウ、ウンチ漏れそうテチ!! も、もう我慢できないテッチュ〜ン!!』
『テヒャ!! 止めるテチ、こんな狭いところでウンチするなテチュ〜!!』
『テチテチ…!!』
『テチュテチュ…!!』

ケースの中には何匹もの仔実装が詰まっていた。
どうやら何組もの実装石親仔が、このニンゲンに託児したらしい。
ケースの中は大パニックになっていた。


   *            *            *            *


一方、物陰から人間を見ている親実装も焦りだしていた。
人間がまるで動く気配を見せなかったからだ。
かれこれ30分は経っているはずなのに、託児した場所から移動するどころか、身じろぎさえしない。
どうやら、人間がまるで動かなかったせいで、与し易しと見た実装石の親仔が、次から次へと何組も
この人間に託児をしたらしい。

『デェ〜、一体どうなっているデス…?   デッ!? ま、まずいデス!!』


   *            *            *            *


店の中から2人、『店員』が出てきた。一人は青くて大きなビニールのゴミ袋を、もう一人はスプレー缶
を持っている。

実装石達にとって、『店員』とは、『自分たちを排除する悪いニンゲン』という認識ができあがっている。
まあ、店の中に入ってきて勝手に商品を漁ったり、奪ったり、喰ったり、客に託児したり、客に糞を投
げたりするのだから、排除されて当然ではある。実装石が悪いよ。

『店員』のほうは、なにやら話し込みながら、託児した『ニンゲン』の方に近付いてゆく。
どうやら、ベテランバイト君が新人のバイト君に掃除の注意点を教えているようだ。


   *            *            *            *


「…でな、注意しなきゃいけないのが『実装石』。あいつら、隙あらば店の中に入ってきて
 お客さんに迷惑かけるし、外にいてもゴミ箱を漁ったりするからな。 それから…」

ベテランバイト君は、話しながら、託児された『ニンゲン』のケースを奪い、中身を新人バイト君に見
せる。中は仔実装で一杯だ。

「うわ、なんすか、これ? なんで仔実装がこんなにぎっしり?」
「わからん。 なんか知らんが、気が付くと放り込まれてるんだ。だから、時々チェックして綺麗に
 しないと駄目なんだよ。さ、そのゴミ袋を広げてくれ。」

覗き込まれた仔実装達の方は、そんな会話も理解せず、のんきなことをほざいていた。


   *            *            *            *


『チププ♪ これでワタチも飼い実装テチ♪』
『テチュ〜ン♪ ニンゲンさん、ワタチを飼うテチ!!』
『特別にオマエに高貴で可愛いワタチを飼うことを許してやるテチ!! 感謝しろテチ!!』
『テチィ〜!! 遅いテチニンゲン!! さっさとご馳走とキレイなふくを用意するテチ!!』
『とっとと金平糖持ってくるテチ!! 早くしろテチ!! ぶちのめすテチィ!!』
『美味しいモノ持ってこいテチ!! 気の利かない馬鹿ニンゲンテチ!!』
『ワタチにはスシとステーキを持って… テヒャァア〜!!!???』
『テェエエ!?』
『チャァアア!!??』

それぞれに好き勝手なことをほざいていた仔実装達だったが、扱いは皆同様だった。
というか、リンガルが無いので、互いに何を言っているかも解っていないのだが。
仔実装達はケースをひっくり返され、全員、地面に置かれたビニールのゴミ袋に放り込まれる。

仔実装の一匹が、袋の口に向かってテチテチと文句を言い出した。

『チャァアア〜!! 何をするテチ、このクソニンゲ…』

ン、と言う前に、ビニール袋の中にベテランバイト君が持っていたスプレー缶が噴霧される。
中身は『コロリスプレー』だ。


 ぷしゅ!!


『テヒャァアアアア〜!!!???』


   *            *            *            *


直撃を喰らったその仔実装は、絶叫を上げ、血涙と脱糞を垂れ流しながら即死した。
もっとも、まだその方が楽に死ねて結構幸せだったかもしれない。そうでなかった仔実装達は、袋の中
に充満したコロリ成分を全身に少しずつ浴び、且つ吸い込んでしまった。体の内と外から、じわじわと
仔実装達をコロリ成分が蝕んでゆく。コロリ成分が逃げないよう、サッと袋の口が閉じられた。


   *            *            *            *


『ヒィ!? い、息が苦しい… テ…!!』
『ギャァアア、か、身体が焼けるようテチ…!!??』
『イタイイタイイタイ…!! アタマ痛いテチ、あんよ痛いテチ、おてても痛いテチ、お腹苦しいテヒヤァア…!!』
『気分悪いテチ… ゲェ… ゲロが… ウンチが… と、止まら… 無い… テ…』
『ゲェエ… 血がァア… 身体中から血が溢れて来たヒャァア…!!』
『た、たしゅけ… テ… チ…』
『駄… 目… テチ… アヒャァ…』
『嫌テ… く、苦しいテチ… 助け… チャハ…!!』
『ゲェエ…!!』
『チュベ…!!』
『ガッ…!!』


   *            *            *            *


ばたり。ばたり。ばたり。ばたり。ばたり。ばたり。ばたり。ばたり。…。
ゴミ袋の中で、次々に苦しみながら死んでゆく仔実装達。阿鼻叫喚の地獄絵図がそこにあった。

冒頭の仔実装は、最後までゴミ袋を内側からぺちぺち叩いていたが、それも長くは続かなかった。

『テェエ… し、死にたく無いテチ、ママァ、助けて… 助けてテチィ…!! ギャ…』

ばたり。


   *            *            *            *


『デェエエエ…!? オロロ〜ン、オロロ〜ン!!』
物陰で一部始終を見ていた親実装は、我が仔の最後に涙した。


   *            *            *            *


「…それでな、あともう一つ注意点があってな…」
「…何ですか、それは?…」
仔実装入りのゴミ袋を持ったまま、店内に戻ってゆくバイト君達。


   *            *            *            *


…完全にバイト君達が戻るのを見届けると、親実装は『ニンゲン』の方に駆けだした。

『デジャァアア!! この糞ニンゲン!! オマエのせいで高貴で可愛いワタシの仔供が殺されたデス
 ゥ!! 許さないデスゥ!!』
絶叫しながら全力で『ニンゲン』の足を殴りつける。『ニンゲン』は無抵抗だ。

ぺちぺち。
ぺちぺち。ぺちぺち。
ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。
ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。ぺちぺち。
………………………………
……………………
…………

ふと気が付くと『ニンゲン』の周りには実装石がわんさかと居て、一心不乱にこの『ニンゲン』を殴り
つけていた。どうやら、この『ニンゲン』に託児した親実装達は、全員、お互いに気づかれないまま、
様子を伺っていたようだ。皆、仔供を殺された事と、『親仔で飼い実装になる』という身勝手な未来予想
図が破壊されたことに(主に後者のことで)激怒している。


殴り続けるうち、一匹が言った。

『デジャァア、もうずいぶん叩いたからこのニンゲンはボロボロのはずデッス!! 仕上げに全員で糞
 を投げつけてやるデッス!!』

『デ! その通りデッス!! もうコイツはヨレヨレデッス!!』
『思い知らせてやるデッス!!』
『…覚悟しやがれデス…!!』
『デププ! たっぷり付けてやるデス!!』
『準備完了デス!!』
『もう謝っても許さないデッス…!!』

全員が、投糞体勢を取った。  その時…


   *            *            *            *


「…とまあ、親がこんな風にお礼参りに来るからな、裏口からそっと回って背後に付いて、被害が出る
 前に片づけるんだ。これがもう一つの注意点だよ。」
「…なるほど。」

硬直する実装石達。
そ〜っと振り向くと、そこに、さっきのバイト君達がいる。
彼らはいつのまにか、実装石達の背後に回り込んでいたのだった。

『店員』は危険だ、という事は充分に知っている。

『店員』の手にはさっき仔実装達の息の根を止めたスプレー缶。



…ダラダラダラ。 焦って変な汗を流す実装石達。




実装石達の一匹、冒頭の親実装が、右手を頬に当てて媚びのポーズを取ろうとする。

『デ、デッス〜〜…』


ぴちゃ。


手に持っていた糞が頬を汚す。

『デ!? デギャァア!!』

絶叫する親実装。







「…はぁ、ホント馬鹿だね、お前達は。」
その姿を見ていたベテランバイト君は、ため息混じりにそう言ってコロリスプレーを向けた。





     ぷしゅ。






   *            *            *            *


・
・
・
・
・


…全滅した親実装達の死体を、新人バイト君と手分けして片付けながら、ベテランバイト君はぽつりと
独り言を言った。

「…それにしても、なんでコイツら『カーネ○おじさん』のバスケットに仔供を放り込むのかねぇ?」





                     — 終 −


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『カ○ネルおじさんって、バスケットを持ってたっけ?』とか、
『バスケットを持ってるのはクリスマスだけでは?』とか、
『持っていたとしても、それはダミーのはずで、モノが入るようになってないのでは?』とか、
という事はとりあえず置いておいて下さい。何しろ、うろ覚えだけでスク書いていたから。

みんな忘れたと思うんですが、ここしばらく『まる実』の続き書いてました。
7割方、A4で30枚くらい書いたところで、HDDがデータごと飛びました。 (ヒャッハー!! orz)

…なので、しばらく短編を書きながら、『まる実』とは別の、ジックスものの長編を書こうと思ってます。

                                          では。

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