タイトル:【虐馬】 砂糖菓子
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作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5926 レス数:0
初投稿日時:2006/10/15-19:01:11修正日時:2006/10/15-19:01:11
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砂糖菓子


『レチ?』地面が動いて、目が覚めたワタチは、お空が急に明るくなったのに驚いて声を上げたレチ。
『レチ、レチ、レチュ?』お目々が痛いのが収まってきたら、周りにはたくさんのお友達が居たレチ。
『ママ〜〜!何処レチ?ママ〜〜!』誰かが叫ぶと周りのみんなも口々にママを呼び始めたレチ。
ママ…そうレチ、ママレチ。この可愛くて賢いワタチを生んでくれた、綺麗で優しいママ…見回しても、何処にも居ないレチ…
急にワタチは心細くなってきて、周りの皆と同じように叫び始めたレチ。
『ママ〜〜〜!!何処レチ〜〜〜!!』たくさんのお友達がいっぺんに叫ぶから、もの凄い声になっているレチ。
みんなの声がどんどん大きくなっていくと突然頭の上に影が差したレチ。
ワタチが顔を上げると、そこにはとっても大きな影。
『ママレチ?』誰かが声を上げたレチ。
『違うレチ、ニンゲンさんレチ!』誰かの得意げな声もするレチ。
『ニンゲンさんレチ!ワタチ達、ニンゲンさんに飼われるレチ!!』
「飼われる」ワタチ知ってるレチ。ニンゲンさんに飼われると、とってもおいしいものととっても綺麗な服がもらえて、幸せになれるレチ。
『ニンゲンさん!ニンゲンさん!!』さっきまでママを呼んでいたお友達もみんなニンゲンさんを呼んでいる。
ワタチもさっき以上に大きな声を上げて、両手を一生懸命に振るレチ。
そうしたら、ニンゲンさんのとっても大きな手が、私の身体を掴み上げたレチ。
ニンゲンさんの手は取っても大きいから少し怖かったけれど、優しく掴んでくれたから大丈夫だったレチ。
『ニンゲンさん、ワタチを飼ってくれるレチ?』ワタチは口元に右手を当てて首をかしげる。
ニンゲンさんは、ワタチの口に、イガイガのあるものを入れてくれるレチ。
ワタチの口一杯のそれはすぐに溶けて、とっても甘い味がしたレチ。
『レチュ〜〜ン。』凄く甘いレチュ。賢いワタチは知っているレチュ。これは、コンペイトウレチュ。
優しいニンゲンさんに飼われれば、金平糖をたくさん食べられるレチュ。ワタチ知ってるレチュ。
『レ?』あれ?おなかがごろごろ鳴ってるレチ…ウンコ…ウンコレチ!ウンコが出そうレチ!
『ニンゲンさん!ウンコが出そうレチ!』ワタチを掴んでいるニンゲンさんは、ワタチのスカートをめくると、パンツを脱がせたレチ。
『ニンゲンさん、エッチ、レ…レピャ〜〜〜!』恥ずかしかったけれど、ワタチはニンゲンさんの手の中でウンコをしてしまったレチ。
ウンコは凄い勢いでたくさん出たレチ。ウンコが止まったとき、ワタチは少しすっきりとした感じがしたレチ。
ニンゲンさんは、ワタチの身体を水が流れ落ちる下に運んでくれたレチ。
そうして、ウンコで汚れたワタチのおまたを、水で洗ってくれたレチ。
『冷たいけど気持ちいいレチュ〜〜。レチ?!レ・レチャ〜〜!!』なんで?どうしてレチ?ニンゲンさんはワタチの口を無理矢理開いて、水を流し込み始めたレチ。
『ゴボ…ゴバ…レ・ゴボ…』たくさん水がワタチの身体に流れ込んで、ウンコ以外にもたくさんのものが流れ出していくのが解ったレチ。
『レジャ〜〜!』ニンゲンさんは、ワタチのおまたに何かをつっこんで、ごしごしと動かすレチ。ワタチはとっても痛かったけれど、水のせいで声も上げられなかったレチ。
ニンゲンさんは、ワタチの身体を水から離すと、パンツを穿かせてくれたレチ。
そうして、ワタチをさっきの部屋とは別の部屋に下ろしてくれたレチ。

『レチーー…』ニンゲンさんの仕打ちにワタチは疲れ切ってしまったレチ。
『お水レチ…』新しく入れられたお部屋は、ワタチの腰ぐらいまでお水が溜まっていたレチ。
『ニンゲンさん、冷たいレチ…』ニンゲンさんに文句を言おうと思って見上げても、お空にニンゲンさんの顔はないレチ。
『ニンゲンさん!ここから出してレチ!ニンゲンさ〜ん!』ワタチが一生懸命叫んでいると、ニンゲンさんのお顔がお空に現れたレチ。
『ニンゲンさ〜ん!ここから出してレチ〜〜!』私は手足を一生懸命に振ってニンゲンさんに話しかけたレチ。
でもニンゲンさんはワタチの方を見ないで、お友達を一人お部屋に置いていったレチ。ワタチと同じ事をされたみたいで、疲れ切っているみたいレチ。
『大丈夫レチ?ガボ…』ワタチはお友達の方に向かって歩いたけれど、お水に足を取られて、転んでしまったレチ。
怖い…お水怖い…ワタチは一生懸命手足を動かして身体を起こしたレチ。
『レ〜〜、死ぬかと思ったレチ…あれ?お口の中甘いレチ…?』いつの間にか、ワタチのお口の中が甘い味で一杯になってたレチ。
『この水が甘いレチ?』ワタチは手に水をすくってなめてみたレチ。
『甘いレチ!凄く甘い水レチ!』ワタチは水の甘さに夢中になって口をつけたレチ。

あ、またお友達が連れてこられたレチ。お友達も夢中になってお水を飲んでいるレチ。
どんどんお友達が連れてこられて、さっきと同じように数え切れないほど集まって、みんな甘いお水を喜んで飲んでいるレチ。
『きっと此処は天国レチ!』
『そうレチ!此処のニンゲンさんはきっと神様レチ!』お友達は口々にそんな風に話しているレチ。ワタチもそう思うレチ。
優しいニンゲンさんはきっと神様みたいな人レチ!

また、ワタチ達の居るお部屋をニンゲンさんの顔が覗き込んだレチ。
『ニンゲンさん!ありがとうレチ!』みんな口々にお礼を言っているけれど、
『ニンゲン!良い待遇をしてくれたレチ!今度はステーキを持ってくるレチ!』きっとああいう子は糞蟲って言うレチ。ワタチは賢いから知っているレチ。
ニンゲンさんの顔はよくわからないけれど、笑ってくれているみたいレチ。

『レチ〜〜!』ニンゲンさんは、ワタチ達の部屋にもっと甘いお水を入れてくれたレチ。
とっても甘い水にお友達も大喜びしているレチ。
『レ?』でも、水がどんどん増えてワタチ達の首まで水に浸かってしまったレチ。
『ニンゲンさん!もう、良いレチ!このままじゃ溺れてしまうレチ!』ワタチはニンゲンさんに叫んだ。お友達もみんな同じようなことを口にしている。
でも、ニンゲンさんはにこにこと笑いながら甘い水を流し続けるレチ。
『レチャーー!!あsdfgっふじこlp!!』とうとうお水はワタチ達の頭を越えてしまったレチ。
『レ!レ!レチャ…』ワタチは水の中でぴょんぴょん跳んで、顔をお外に出そうとしたけれど、それももう無理になったレチ。
いくら跳ねても、お外に顔が出なくなったレチ…
甘い…甘い…甘い…お口の中だけじゃなく…もうワタチの全身が甘くなってきたレチ…
とっても美味しいけど…とっても…苦しいレチ…ワタチの目の…前が…暗…く…

綺麗なお花が咲いているレチ…これは水が流れているレチか?でも水はもうこりごりレチュ。
あれ?誰かが水の向こうで呼んでいるレチュ。なんだか懐かしい…ママ?ママレチュか?
ママが呼んでいるレチュ!でも、お水怖いレチ…でも、ママが呼んでるレチ…でも…
ママの声がどんどん遠くなってきたレチ…ママ、ママ…ワタチを置いていかないで…

『ママーー!』ワタチはがばっと起き上がったレチ。
あれ?ワタチは何か…大切なことを…
『甘いレチューー!』あれ?ワタチ何を考えていたレチ?…まあ、いいレチ。ワタチは辺りを見回してみるレチ。
今度のお部屋は、白い砂が一杯に敷かれているレチ。さっきも一緒だったお友達があちこちで砂を手にして、食べている。
『甘いレチ!これはお砂糖レチ!』賢いワタチは無論知っているレチ。これはお砂糖レチ!金平糖ほどじゃないけれど、とっても甘くて美味しいものレチ。

『きっと此処は天国レチ!』
『そうレチ!此処のニンゲンさんはきっと神様レチ!』お友達は口々にそんな風に話しているレチ。ワタチもそう思うレチ。
優しいニンゲンさんはきっと神様みたいな人レチ!

また、ワタチ達の居るお部屋をニンゲンさんの顔が覗き込んだレチ。
『ニンゲンさん!ありがとうレチ!』みんな口々にお礼を言っているけれど、
『ニンゲン!良い待遇をしてくれたレチ!今度はステーキを持ってくるレチ!』きっとああいう子は糞蟲って言うレチ。ワタチは賢いから知っているレチ。
ニンゲンさんの顔はよくわからないけれど、笑ってくれているみたいレチ。

『レチャ?レチャーー!!』突然お部屋が動き始めて、ワタチは転んでしまったレチ。
『レチャーー!』お友達もみんな倒れてコロコロ転がっているレチ。お砂糖がワタチの体中に張り付いて白くて綺麗になってくるレチ。
『レチャ、レチャ。』ワタチは段々コロコロ転がるのが面白くなってきた。
『レチーー、コロコロ楽しいレチーー。』お友達もみんな喜んでいる。
『ニンゲンさんもっと遊ぶレチ!もっとコロコロするレチ!』さっきの糞蟲のお友達がそんなことを言っている。
そんな口をきいてはニンゲンさんを怒らせてしまうのに、賢いワタチはそんなことは言わないレチ。

コロコロ、コロコロ。ワタチ達コロコロ。コロコロするたび、真っ白なお砂糖のお洋服ができていくレチ。
コロコロ、コロコロ。お空も回るレチ…レェ?
『レェ…お目々回ってきたレチ…』楽しかったのに段々ワタチは目が回って気持ちが悪くなってきたレチ。
『ニンゲンさん…もう、いいレチ…目が回ったレチ…』お友達の声も弱々しいレチ。
『コラーー!!糞ニンゲン!もうやめるレチ!今ならコンペイトウとステーキで許してやるレチ!』糞蟲のお友達も叫んでいるけれど、コロコロは止まらないレチ。
『ケホ!ケホ!』コロコロされるうちに、お口やお目々にお砂糖が入ってきたレチ。
お口にどんどんお砂糖が入ってきて、もうワタチの口の中はお砂糖で一杯になったレチ。
さっきまでお口の中で溶けたお砂糖も、もう溶けなくなってきたレチ。
払っても払っても、お目々の中に入ってくるお砂糖のせいで、お目々も見えなくなってきたレチ。
もうお友達も、お部屋を覗いているニンゲンさんもはっきりと見えなくなってきたレチ…
頭が…ぼうっとしてきたレチ…コロコロされて気持ち悪いのと…お口とお鼻に詰まったお砂糖のせいで息がほとんどできないレチ…段々…周りが…暗く…レ…

綺麗なお花が咲いていて、甘いにおいがするレチ…でももう甘いお砂糖は、こりごりレチュ。
あれ?誰かが向こうで呼んでいるレチュ。なんだか懐かしい…ママ?ママレチュ?
ママが呼んでいるレチュ!ワタチは目の前に流れるお水に飛び込んだレチ。
『お水…レチ?』ワタチはとてものどが渇いていることを思い出して、目の前の水に口をつけて飲んだレチ。
『おいちいレチ…何で…こんな…ただのお水が…こんなにおいちいレチ…?』ワタチは夢中でお水を飲み続けるレチ。
『レ?そう言えばワタチ…何でお水に飛び込んだレチ?』そう思った途端、辺りが暗くなったレチ…

気がついたら、お砂糖の穴に横になっていたレチ。身体が動かないレチ…目も動かないレチ…目を閉じようとしても目蓋も動かないレチ…
『……』誰かいないレチ?そう声を上げようとしたけれど、声は出てこないレチ…
ワタチは、ほとんど動かせない身体で周りの様子を見たレチ…でも、目にべったりと付いたお砂糖で、はっきりとものが見えないレチ…見えるのはお砂糖の壁とお空だけ…
誰かいないレチ?ワタチは、一生懸命身体を動かしたレチ。きっと誰かが気がついて、賢いワタチを助けてくれるレチ…
そう思った途端、ワタチの上に大きな影が現れたレチ…
これはきっとニンゲンさんレチ…
助けて…ニンゲンさん…助けて…
ワタチは動かない身体を無理矢理動かして、右手を口元へ持って行くレチ…そうして首をかしげ…
可愛いワタチを見れば…ニンゲンさんはきっと…助けて…くれるレチ…
『レ…チ……』懸命に出した声も、ニンゲンさんがワタチに掛けたお砂糖のせいでかき消されてしまったレチ…
そうして、ワタチの意識は真っ暗な闇に引き込まれていったレチ…


「皆さん、こんにちは!実装ちゃんとの楽しい生活を送るあなたのための、日本デスゥ販テレビショッピングの時間です。司会は私、『』野と、」軽快な音楽とともに、タイトルが流れ、中年女が画面の中でアップになる。
『アシスタントのミドリデスゥ!』カメラがパンし、女の横に立つ成体実装石を映し出し、リンガルを経由しているのかコミカルな女の声が画面から流れる。
身長60センチ程度の成体実装と同じ画面にはいるためだろう、セットは畳敷きの和室を模した形式になっている。
『今日は、どんな商品を紹介するデス?』
「それでは、早速今日の商品をご紹介してくれる方をお呼びしましょう。西浦社長、どうぞ!」女の紹介に、細身の中年男性が部屋に入ってくる。
『こんにちはデス!』
「こんにちは、ミドリちゃん。」
「それでは西浦社長、今日ご紹介いただける商品をお願いします。」
「はい、本日は愛護派から、虐待派まで、幅広くご好評を頂いている、私ども西浦製菓の主力商品、砂糖漬け親指実装『甘石(あまいし)』をご紹介いたします。」
そう言って、男は手にした箱を開け、カメラに向ける。箱の中には白い粉にまみれた親指実装が、5匹×2列の10匹入っている。
親指は皆、右手を口元にあて、首をかしげた所謂『媚』のポーズで固まっている。

周りが明るくなって、ワタチはまた目が覚めたレチ。
もう、体はぜんぜん動かないレチ。
ぼやけたお目々に誰かがワタチを覗き込んでいる様子が見えたレチ。

「まぁ、かわいらしい。」女が喜んで声を上げる。
『ワタシ知ってるデスゥ!ご主人様が買ってくれて食べたことがあるデスゥ!とっても美味しかったデスゥ!』ミドリも大はしゃぎで声を上げる。
「ありがとう、ミドリちゃん。当社の『甘石』は徹底的に管理された無菌実装、しかも生まれたての親指実装を厳選し、生きたまま砂糖液に2日間漬け込んだ後、粉砂糖に漬け込んでおります。」
「まぁ、生きたまま?」
「はい、そのおかげで、親指ちゃんの全身に砂糖がいきわたるんですね。」
『それで、あれだけ全身甘かったデスゥ。』
「はい、しかも高濃度の砂糖水につけることで、後で砂糖漬けにしても親指ちゃんは生きたままなんですね。」

助けて、助けて、ニンゲンさん、ニンゲンさん…ワタチは一生懸命声を上げるレチ…

「ほんとう、かすかに声を上げてるわ。」女が手にした一匹に耳を近づけ、声を聞いている。
「親指ちゃんの服も、砂糖漬けにすると美味しくいただけますので、そのまま丸ごとかじってみてください。」
『デェ?服は剥がさなくて良かったデスゥ?前食べたときは全部剥がしちゃったデスゥ。失敗したデスゥ…』
「でも、このままの方が、可愛らしくて良いわ。禿裸だと気持ち悪いですもの。」
『では、いただきますデスゥ…』
「いただきます。」一人と一匹は大きな口を開けて、頭から親指実装を囓る。

レェ…ニンゲンさんの影が大きくなってくるレチ…
大きく…大きくなって…レチ!痛い!痛い!ワタチの頭がすごく痛くなって、お目々が半分見えなくなってレチ!
食べられた…レチ?ワタチ…食べられてるレチ…?
いやレチ…やめるレチ…食べないで…助けるレチ…
また、ニンゲンさんの影が大きくなって…ワタチの目の前は真っ暗になったレチ…

『美味いデスゥ!サクサクとした歯ごたえと、口一杯に広がる甘みが堪らないデスゥ!』
「うわぁ、ミドリちゃんも大喜びですね。」
「はい、しかも、生まれたての貴重な親指実装を使用しているので、身につけている服も柔らかく、美味しくいただけるんですね。」
「あら、本当。服も、ドライフルーツみたいになって、服だけはがしても美味しいですねぇ。」
「はい、当社が自信を持っておすすめしております、砂糖漬け親指実装『甘石(あまいし)』、通常価格10個入り一箱1500円のところを、本日は3箱セット、30個入りで送料込みの2980円でご提供いたします!」
「まぁ、お安い。私の家のマーガレットちゃんにも買って帰りたいですわ。」
「はい、実装ちゃんが食べてよし、もちろん人間が食べてもよし。水に浸せば、元の可愛い親指ちゃんに戻りますので、虐待派の皆様にもお喜びいただいております。お買い上げいただいた方の声を聞いてみましょう。」

「田園調布にお住まいのAさんは…」

「はい、うちのエリザベスちゃんも大好物なんですよ。」
『美味いデスゥ!もっと、もっと食べるデスゥ!』まるまると太った実装石が飼い主の膝の上からテーブルの上に懸命に手を伸ばしている。
「もちろん私も、大好物です。ほら、エリザベスちゃん、ああんして。」飼い主のご婦人は箱から一つつまむと、その足を口にくわえ、頭の方をエリザベスに差し出す。
『デスゥ!』ほとんどキスするような勢いで親指の頭にかぶりつくエリザベス。その口の中で小さく『レェェ』と親指の断末魔があがったのをマイクが拾っていた。

「虐待派のBさんも…」

「俺たち虐待派にも、これは最高の商品だよね。食べて良し、飾って眺めるも良し、水で戻して、虐めるも良し。
何せショップで買ったら一匹500円からする親指が、100円しないで買えるんだからね。」そう言って、B氏は、豪快に親指の足を囓り取る。
『レェェ…食べないレェ…』弱々しい声が、B氏の手元から聞こえる。
「ほらね、少し水で戻しておいたけど、これだけでこんな良い声で泣くんだ。しかも、美味い!」そう言ってB氏は残りを一気に食べ尽くす。
「ああ、美味い。あんたも一つどうだい?」さわやかな笑顔でカメラに向かって一匹差し出すB氏。
『レチー…』自由のきかない身体で親指が媚びのポーズを懸命に取る様が、画面一杯になり、フェードアウトする。


「いかがでしたか?あなたも砂糖漬け親指実装『甘石(あまいし)』をこの機会にご賞味ください。」
『ちょっと待つデスゥ!ニンゲンさん!』
「おや、どうしたのかな?ミドリちゃん?」
『こっちの箱は何デスゥ?』ミドリが高級そうな木の箱を不器用に抱えながらやってくる。
「おお、これはミドリちゃん、お目が高い。」
『そんなこと無いデスゥ。』ミドリは褒められたことに頬を染めて照れる。
「それでは、本日は、もう一品、我が社の新製品、高級砂糖漬け親指実装『淡雪(あわゆき)』をご紹介いたします。」男は、そう言って箱を止めている紐を解くと、中をカメラに向ける。
中には先ほどの『甘石』と同じように白い粉にまみれた親指実装が並んでいる。
「あら、あんまり変わらないですね。」
『違うデスゥ、さっきのより粉が細かくて、綺麗デスゥ!』
「おお、ミドリちゃん、本当にお目が高い。そうです、こちらの『淡雪』は、先ほどの『甘石』と違い、漬け込む砂糖を、グラニュー糖から和三盆に変えてあります。」
「まぁ、和三盆ってあの和菓子に使う?」
「そうです。本来和菓子に使われる高級砂糖、和三盆を贅沢に使っております。」
「でも砂糖を変えたぐらいでねぇ?」
「そう思われるでしょうが、まずは、一口食べてみてください。」そう言って一人と一匹に差し出す男。
「まぁ、本当…美味しい…」
『凄いデスゥ!美味しいデスゥ!食感は変わらないデスが、スゥっと溶ける感じが堪らないデスゥ。それに甘みがくどくなくてすっきりしてるデスゥ!』
「ミドリちゃんは、本当にグルメだねぇ。和三盆は、雑味を徹底的に取り除いて作られていますので、口の中で甘みだけがスゥっと溶けていくんですね。」
「でも、それでしたらお値段もお高いんじゃないですか?」
「はい、私どもの職人が命をかけて作り上げた商品ですので、その分お高くなっております。ですが、今回は特別に!」
『特別に?』
「一箱10個入り、5000円のところを、4箱セット、40個入りで送料込み15000円でご提供いたします!」
「まぁ、凄い!」
『凄いデスゥ!ワタシもご主人様にお願いして飼って貰うデスゥ!』
「それでは本日の商品をおさらいいたしましょう。」
「まずは、砂糖漬け親指実装『甘石(あまいし)』、通常価格10個入り一箱1500円のところを、3箱セット、30個入りで送料込みの2980円でのご提供です。」
「続いて、高級砂糖漬け親指実装『淡雪(あわゆき)』通常価格10個入り一箱5000円のところを、4箱セット、40個入りを送料込みで15000円でのご提供です。」

「さぁ、テレビの前のあなたも、今すぐお電話を!」
『電話番号は、0120−×××−△△△△、お間違いの無い様にお願いするデスゥ!』
「それでは、実装ちゃんとの楽しい生活を送るあなたのための、日本デスゥ販テレビショッピングの時間でした。またお会いしましょう。」
「さよなら。」
『さよならデスゥ!』

レ?いつの間にかワタチは、綺麗なお花が咲いている所に居たレチ。
何気なく振り返ると、後ろにお水がたくさん流れていたレチ。
あれ?誰かがすぐ目の前に居るレチュ。
なんだか懐かしい…ママ?ママレチュ?
『ママ、レチュ?』ワタチは恐る恐る目の前のおばちゃんに話しかけてみたレチ。
何にも言わないけど、頷いてくれたレチ…
『ママ…ママ…会いたかったレチ…すごく苦しかったレチ…すごく怖かったレチ…』ワタチはママに抱きついて、ずーっと泣いたレチ。
ママはワタチの頭を撫でてくれたレチ。そうして、ワタチの手を引いて明るい方へ向けて歩き始めたレチ…
真っ白な光がワタチを包んでいったレチ…


『レチ?』地面が動いて、目が覚めたワタチは、お空が急に明るくなったのに驚いて声を上げたレチ。
『レチ、レチ、レチュ?』お目々が痛いのが収まってきたら、周りにはたくさんのお友達が居たレチ。
『ママ〜〜!何処レチ?ママ〜〜!』誰かが叫ぶと周りのみんなも口々にママを呼び始めたレチ。


今日も東京某所の和菓子屋の奥には、生まれたての親指実装達が箱に詰められ運ばれていく。
蓋を開けば、一斉に母を求め、人間に媚びる声を上げる。
一匹の親指掴み上げられながら勘違いをする。
『ニンゲンさん、ワタチを飼ってくれるレチュ?』
『レプププ、これでワタチも飼い実装レチュ…』親指は妄想する。有りもしない明るい未来を。





調子に乗って、2作目を投下
前回、赤ん坊殺しでダークに成りすぎたのを反省しお馬鹿な物を…




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