タイトル:【馬】 仔実装が我慢できず放屁してしまう話
ファイル:クリスマスのきせき.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:4663 レス数:0
初投稿日時:2006/06/27-01:07:52修正日時:2006/06/27-01:07:52
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【クリスマスのきせき】

ある公園にとても仲の良い実装親子がいました。
二匹の仔実装は、お母さん実装の言いつけをよく守りました。

「いいデス? お母さんはこれからご飯を探しに行くデス。
絶対に物音を立ててはいけないデス」

お母さん実装は実装姉妹に言って聞かせます。
今日はクリスマス・イブ。
お母さん実装は娘たちにとびきりのご馳走を食べさせたいと思います。
そのために、いつもより遠出をしようと考えました。

「わかったテチュ。静かにするテチュ」
「テチュ!」

段ボール・ハウスは仔実装だけになります。
仔実装しかいないとわかると、凶暴な野良実装に襲われたり、
気まぐれに実装石を殺す「虐待派」の人間に殺されるかも知れません。
だから仔実装たちは、息を殺して段ボール・ハウスでお母さん実装を待ちました。

「お姉ちゃん、寒いテチ」
「もっとくっつけば、暖かいテチ」

段ボール・ハウスは気密性に優れていますが、外はしんしんと雪が降っています。
姉妹はお互いの体温で温め合いますが、気温の低下に追いつきません。

お姉さん実装のお腹が「ぐるる」と鳴りました。
昨日食べた生の白インゲンに当たったようです。
でも、便意はありません。
腸内のガスが、行き場を求めて暴れています。

「お姉ちゃん、どうしたテチ?」
「く、苦しいテチ。おならが出そうテチ」
「駄目テチ。大きな音を出したら恐い野良実装がやってくるテチ!」
「が、我慢するテチ」

お姉さん実装は足の間に手を入れ、きゅっと足を締めます。
本能的な行動ですが、暴れん坊の腸をごまかすことはできません。
お姉さん実装は考えました。
そうテチ、少しずつ排泄口を開けば、音を立てずにガスを排出できるテチ。
つまりは「すかしっ屁」です。
お姉さん実装は細心の注意を払って、少しだけ総排泄口を開きます。
すうっと、空気が流れていく感覚を味わいました。

「お姉ちゃん、臭うテチ」
「テ、テチ……」
お姉さん実装は恥ずかしがります。
「でも、あったかいテチ。嬉しいテチ」

お姉さん実装の体温が、おならを通じて妹実装に伝わったのです。
お姉さん実装は思いました。
おならは恥ずかしくないテチ。
妹が寒がっているなら、おならで温めてあげるのが姉の使命テチ。

すぅっ、すぅっと連続して放屁します。
そのたびに妹実装は「あったかいテチー」と喜びます。
お姉さん実装は満面に笑顔を浮かべます。

「お姉ちゃん、お腹すいたテチ」
「お母さんが帰ってくるまで、我慢するテチ」
「でも、お腹すいたテチ」

お姉さん実装は困ってしまいました。
その時、微妙な調整に耐えられなくなった括約筋が緩み、ぷっと、おならが出ます。
ちょっとだけ、実も出ました。

「お姉ちゃんのおなら、食べ物の臭いがするテチ」
「テチュ?」
「あ、これは今日食べたコロッケの臭いテチ」

言われてみると、食べ残しのお弁当の中にあったコロッケの臭いがします。
妹思いのお姉さん実装は、妹の空腹が紛れるならと、放屁を続けます。
すぅっ、ぷっ、すぅっ、ぷりっ。
括約筋が疲労して、うまくコントロールができません。
おならと一緒に実が出ることが多くなりました。
けれども、大きな音を出さないのは、姉としての使命感でしょう。

「今度はご飯の臭いテチュ」
「あ、お野菜の臭いがするテチュ」
「お肉の臭い、テチューン」

妹実装は嬉しそうに目を細めます。
マッチ売りの少女が、マッチをするたびに幸せを感じたように、
お姉さん実装が放屁するごとに、妹実装は幸福に包まれます。
お姉さん実装は頑張っておならを出します。
すぅっ、ぷぅ、ぷっ、すぅ。

お姉さん実装は思いました。
こんなにおならが出るのは、きっと神様の思し召しだと。
クリスマスの奇跡だと。
段ボール・ハウスの中はお姉さん実装のおならで満たされ、
すっかり暖かくなっています。
妹実装は、食べ物の臭いですっかり満足しているみたいです。

出かけてから数時間が経過して、ようやくお母さん実装が戻ってきました。
手には、小さなケーキを持っています。
サンタ帽をかぶった酔っ払いが、気まぐれで母親実装にプレゼントしてくれたのです。

「お前たち、待たせたデス。
とても親切なニンゲンさんがいて、ケーキをくれたデス。
みんなで一緒に食べるデス」

ドアをくぐり、お母さん実装は段ボール・ハウスに入ってきました。
手にはケーキを、火のついた蝋燭が立ったケーキを持って。

クリスマス・イブの夜、公園にまた一つ、赤と緑の染みが増えたのでした。

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