1158945397439.jpg 1158765434771.jpg の両作品を事前にご確認ください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−----------------------------------------------- 「・・・・・・・・・何だ?こいつは・・・・・」 PCに映る子実装の姿に驚きを覚える。 目つきが悪く、媚びもしなければ、愛想も悪い。 しかし、糞蟲相手の嫌悪感は全く無い。 それは自身にも疑問だった。 私の名は「」 糞蟲はもちろんの事、重度の愛護派も虐待の対象とする。 虐待派の中でも過激派に属する者だ。 その私が全く嫌悪感を感じない実装石がいたのだ。 いや、この言い方は正しくない。 私が憎悪するのは人間の生活圏に存在する(もしくはしてしまった)実装石であって、「野生」の実装石は対象としない。 しかし、こいつは野生ではないらしいし、何よりその目つきは始めてみる物であった。 「何故、私は嫌悪感を感じないのだ?」 ふと考えてみる。 何事にも理由はあるものだ、因果の枠を外れたものなど存在しない。(人間が理解できないだけ) 私が嫌悪感を感じない理由・・・・ こいつと他の糞蟲の差・・・・ 礼儀? 否、むしろ無礼だ。 しかし嫌悪感は感じない。 つまり違う。 清潔感? 否、こいつも野良相応に汚れてはいた。 しかし嫌悪感は感じない。 つまり違う。 愛らしいさか? 否、むしろふてぶてしい。 しかし嫌悪感は感じない。 つまり違う。 賢さか? 否、確かに理性的ではある。そんな奴は以前にもいたし嫌悪もしてきた しかし嫌悪感は感じない つまり違う。 では何か? ・・・・・・・媚び? そう、媚びだ。 こいつは「媚び」をしない。 飼いであろうが、野良であろうが、賢かろうが、愚かであろうが、奴らは「媚び」を少なくとも実装されている。 しかし、こいつにはそれが感じられない。 「確かに人間でも「媚びる」奴は侮蔑や嫌悪の対象となる。一般的には「愛想」を良くするというのが基本だ」 成る程! こいつが(1158945397439.jpg、1158765434771.jpg)糞蟲と認識できないのはその為だ。 しかしならばある疑問が浮かぶ。 「何故にこいつらは媚びるのだ?」 生物にとっては本来「媚び」に属する行為は「同属相手それも上位者相手」の物だ。 他の生物相手に通用しないのはいくら奴らでも気づくはずだ。 犬とて仲良くなるか、ボロボロにされるかしないと「媚び」は行わない。 節操ない「媚び」は本来即、死に繋がるからだ。 「少し落ち着こう」 細巻に火を点け、味わう。 この狭い部屋に沈黙が降りたような錯覚。 思考が整理されていく。 デシュウ! くしゃみの音が集中を解き、思考を現実に戻す。 「おい・・・・糞蟲・・・・」 勤めて低い声で叱責する。 この部屋の「インテリア」である実装石の「ゴミ箱」がくしゃみをして私の邪魔をしたのだ。 さていい機会だからこの場所の説明をしておこう。 ここは私の自宅に作った実装虐待スタジオだ。 といっても、防音使用のスペースを部屋の中に作り、換気扇と電源、空調をセットした物だ。 部屋の中に部屋を作るのは間抜けに思うだろうが、この商品は解体も簡単なのだ。 「やるなあヤマ×」 見ると「インテリア」がガタガタと震えている。 総排泄口を焼き、糞を吐かないように水すらも与えず、注射器で栄養を与えて延命させている「ゴミ箱」だ。 糞と餌の対策にお試しあれ。 「デスゥ・・・・」 涙を流して恐怖する「ゴミ箱」 無言で細巻を鼻に突っ込む。 「デギャアアアアアア・・・・・・」 細巻は密度の高い混ぜ物の無い煙草なのでそう簡単には消えない。 のた打ち回っている間に、今度はパイプを取り出し火をつけて燻らす。 「貴様等元飼い実装は飼い主と同じく糞蟲だ! 飼い主のように産業廃棄物のベッドなんて楽には死なせないから覚悟しろ・・・」 またチェアに座り思索に没入する。 後ろでデギャデギャ煩いが、最初から騒がしいなら私は帰って落ち着く。 さて本題に戻ろう。 「何故に媚びるのか、正確にはどうして媚びるようになったのか?」 話によると本能によるらしい。 しかし、本能と言うにはあまりにもお粗末なプログラムだ。 確かに実装石は生き物として歪だ。 明らかに生存にマイナスになる。 「!マイナスになる・・・・」 マイナスになる事がプログラムの目的なのか? 増えすぎると集団自殺を行う生き物がいる。 奴らもそうなのだろうか? 確かに人間の生活圏は奴らにとっては繁殖しやすい環境だ。 生ごみ、ダンボールなどの資源ごみ、餌をよこす馬鹿。 天敵も多いが、繁殖に必要な食料が集まる場所でもある。 奴ら自身の繁殖力を考えたら、もっととんでもないレベルの増殖もあり得るはずだ。 しかし、何とか現状のようになっている。 「つまり、絶滅を避ける為にあえて死に易くなる要素を実装している?」 確かに周囲の環境に対して破滅的な負荷を掛ければ最終的には自身の絶滅すら在り得る。 人間ですらそうなのだ。 「つまり、間引きを種の本能全体がしている?」 成る程、確かに仮に人間全体が実装石を狩り立てようとしても、 どこかに隠れようとだろうし、人間の生活圏から離れるのもありだろう。 少なくとも全滅はしない。 むしろそうすれば、最優の連中が生き延びる。 「成る程な、どうやら俺も踊らされている一人なのかもな」 チェアから立ち上がり、ヒイヒイ言っている「ゴミ箱」を見下ろす。 「ならば“我々”が狩り立ててやらないとな、私達のようなキレた連中を増やさないように責任もって」 口をあけて呼吸をしているのだろうか?(鼻の穴を片方焼いたし) 「ゴミ箱」は大口あけてヒイヒイ言っている。 私はパイプをひっくり返し、赤く燃えるパイプの葉を「ゴミ箱」の口の中に落としてやった。
