タイトル:【馬】 オナホールを注文してみたよ
ファイル:オナホ実装.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3840 レス数:1
初投稿日時:2006/09/23-10:39:34修正日時:2006/09/23-10:39:34
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   通販サイトでオナホを注文した。
   届けられた小さなダンボール箱の中からは何やらゴソゴソと物音がした。
   嫌な予感がしたが、中を確かめなければ返品の理由もつけられない。
   俺は恐る恐る包装を破いて、箱を開いた。
   中からは、緩衝材に包まれた可愛らしい箱絵が現れた。
   その表面が内側から押し上げられ、ボコボコと波打っている。
   意を決して、二つ目の箱も開く。
   案の定、中身は生き物だった。
   それも服もなく髪の毛もなく、手足は根元からツルンと欠けて耳の突起すらない実装石だった。
   左右色違いの眼球と口の形で、何とか実装石と判別がついた。
   
   「テチュー、テチュー」
   
   鳴き声と大きさは明らかに仔実装だった。
   急に明るい場所に取り出されたせいか、目を眩しげに細めている。
   俺の姿をその目が認めると、腰をウネウネと振ってくる。
   そのいやらしい動きは、なんとなくゴム製の性具を彷彿とさせる。
   
   「こんなもの、どうしろっていうんだ……」
   
   仔実装へという訳ではない、思わずひとりごちた。
   品名【PC部品】と書かれた伝票を見ると、何だか笑いが込み上げてくる。
   性具の通販では大抵、中身をこうやって誤魔化している。
   しかし、これはPC部品でもなければ性具ですらない。
   誤魔化されたのは、配送業者ではなくむしろ俺の方だ。
   
   「テベテベ、テチーン」
   
   仔実装は舌を口から突き出して、レロレロとしきりに動かしている。
   セックスアピールのつもりだろうか。
   欲情するどころか、馬鹿にされているようで腹が立った。
   だが、こんなのでも一応商品だ。
   そして、俺はこんな商品を頼んだつもりはない。
   返品することを前提にするなら、傷をつけるのは都合が悪い。
   突き出しかけた手を抑えて、通販先へと電話をかける。
   
   「お電話ありがとうございます、ラブ・グリーンです」
   
   「あの、そちらで注文した商品なんですが……」
   
   「はい、ご注文ありがとうございます。お客様番号をお願いします」
   
   「ええと、どれだっけな……」
   
   「テチテチ、テチューン」
   
   電話の間も、やはり仔実装は鳴きつづけていた。
   横目で箱の方を見ると、頭を箱から突き出している。
   箱の中から側面に体をたてかけて、こちらを覗いているらしい。
   いきなり、バタンと音がしたかと思うと、箱がひっくり返った。
   小さな軽い箱なので、仔実装が体重をかけた側にもちあがってしまったらしい。
   コロコロと床の上を仔実装が転がりながら、ぼくの足元までやってきた。
   
   「……もしもし、お客様?」
   
   「あ、すいません。ええと、番号は******で、名前は……」
   
   「はい、確認いたしました。“ラブラブ抜きッ子ツンデレドール”一点のご注文ですね」
   
   「……そうなんですけど、送られてきたのがその、実装石でして」
   
   「はい?」
   
   「だから、実装石なんですよ」
   
   「申し訳ありません、もう一度お願いします」
   
   「じ・つ・そ・う・せ・き」
   
   「はぁ、ジッソウセキ。……少々お待ちください」
   
   この間に片付けてしまおうと、俺は足元でテチテチと鳴き続ける仔実装の胴を掴んだ。
   もっちりとした柔らかな肌に指が食い込んで埋まる、予期しなかった感触だった。
   思わず手を離して、放り投げてしまう。
   床に跳ねもせずにボヨンと体を波立たせた。
   そういえば、俺は実装石を見たことはあっても、触ったことがなかった。
   実装石とは、みんなこんな感触をしているものなのだろうか……。
   
   「お客様、お電話代わりました。商品担当の**です」
   
   「はぁ、あの、こいつ、返品したいんですけど」
   
   「何か商品に不都合でもございましたでしょうか?」
   
   「不都合も何も、実装石じゃないですか」
   
   「はぁ、その通りですが……」
   
   「ええ!?」
   
   「“ラブラブ抜きッ子ツンデレドール”ご注文ですよね? こちらは生体ホールと明記
    してありますので、返品理由として実装石だからというのはちょっと……」
   
   「生体ホールって……、あ、本当だ。でも、実装石とはどこにも書いていないじゃないですか」
   
   「鑑賞用雑貨、つまるところジョークグッズですから、特に原材料を明記する義務は無いんですよ。
    そもそも、オナホールと言いましてもオナニーに利用するかどうかもお客様の任意になりますので」
   
   「そういうタテマエがあるのは知ってますけど……。
    でも、この箱絵とか、中身とは似ても似つかないし。
    商品名にしたって中身はラブラブでもツンデレでもドールですらないし」
   
   「いやぁー、そこはあくまでイメージですから。
    空気人形で矢張りそういったご意見くださるお客様もいらっしゃいますが
    やっぱり返品理由としてはどうも」
   
   「だけど、他にも居るでしょう、クレームつけてくる人」
   
   「とんでもない!!
    本物の女性器以上の使い心地だとご好評頂いていますよ。
    まったく、実装石の孔というのは素晴らしい。
    根元から先端までミミズが這いまわり吸い付かれるような感触、
    どこまでも伸びそう軟体でありながら強烈な締め付け、
    火傷しそうなほど熱い内壁の温度、
    下半身が溺れてしまうほど大量に分泌される愛液、
    喉まで突き通すような人間のペニスに喘ぎ絶頂を迎える甘美な音色……」
   
   「あの、モシモシ?」
   
   「……おっと、失礼、つい夢中になってしまった。
    とにかく、当社オリジナルの自信をもって提供する売れ筋商品なんです」
   
   「しかし、まさか、実装石にハメるなんて獣姦じゃないか
    アナタはそうなのかも知れないけど、そんな物好きが沢山いるとは思えませんよ」
   
   「そこはまあ、個人個人の割り切り方になりますので。
    元は食用の無菌実装ですから、いわば蒟蒻かカップ麺とでも考えて頂ければ……。
    もちろん、なにしろ実装石ですから、抵抗があることもわかります。
    そこで、手足と耳を切除してホール風に加工してあるのです」
   
   「そういう問題じゃないと思うけどな……。
    だからって、生き物を送ってよこすだなんて非常識じゃないですか」
   
   「まあ、実装石ですからね。
    消化器は全部切除してありますので糞も漏らしてなかったでしょう?
    この処理を行うともう、生き物ではなくなるんですよ、食料品扱いになりますね。
    それにしたって早々死ぬ訳じゃないから、感覚的には採れたての果物といったところでしょうか。
    もっとも、寿命は一週間程度になりますが、使い捨てホールの区分になっていますので」
   
   「つまり、どうあっても返品はきかないと?」
   
   「モノがモノですので、開封済みとなりますと……」
   
   店員が言い終わるのを待たずに電話を切り、ため息を漏らす。
   まあ、そう大した金額ではなかった。
   金に関してはドブに捨てたとでも思って諦めてしまえる。
   しかし、コイツが届くまでにした禁欲の日々と胸のときめきは取り返せはしない……。
   やってもいないオナニーの後に覚えるような、虚脱感が襲う。
   
   そう決まれば、俺の足の指を舐めているこいつはどうしたってかまわない訳だ。
   まさか、店員の言いに従ってオナニーに使う訳にもいくまい。
   少なくとも俺は、店長の言ったようには割り切ることはできない。
   コンニャクは勝手に動いたりしないし、鳴いたりもしない。
   このまま捨ててしまったところで、野良実装の餌になるのがオチだろう。
   俺は薄汚い野良実装に、どんな形であれ餌をやるようなことはしたくない。
   空きの水槽もあることだし、ひとつ、その短い寿命が訪れるまで飼ってみようか……。
   
   ずっと前にハムスターを飼っていた水槽。
   ボトルタイプの水入れを壁にひっかける。
   四肢の無い実装石はそこまで這い寄ると、チュパチュパと音を立てて水を飲みはじめた。
   だが、体を動かしているとその水が溢れて、口から零れる。
   なるほど、排泄孔と生きているのに最低限必要な器官の他は全て空らしい。
   固形物などやっても無駄なのだろう。
   水を腹に溜めては吐き出す実装石を眺めていると、何だか空しくなってきた。
   観賞用雑貨としても、こいつはどうも頂けない。
   本当に、性玩具としてその孔と締め付けと体温以外の価値は認められていないのだ。
   これでもうちょっと見た目が可愛らしければ、同情のひとつもするのだが……。
   マヌケ面で楽しそうに水溜りで跳ねているところを見ると、滑稽でしかない。
   
   
   
   翌日。
   
   水槽を眺めると、実装石は動かなくなっていた。
   爪楊枝の先端で背中を突付いてみると、ピクンと体を動かした。
   そしてのろのろと動きだして、こちらに顔を向けた。
   
   「テチェー、テチー」
   
   昨日までとは打って変って、力のない声で鳴く。
   一週間の寿命と言っていたが、果たしてそんなにもつのだろうか。
   試しにガムシロップを注射器で口に流し込んだ。
   
   「チベベ、チェベチェベ……ングボエ、ングングングング……テチュマー」
   
   甘味を感じる味覚はまだあるのか、嬉しそうに尻を振る。
   だが、大半が逆流して、流れ出してしまう。
   それでもめげずに、或いはいじきたなく、吐き出した分を啜っている。
   執拗な繰り返しに、少しは滋養をとれたのだろうか、その動きは大分マシになった。
   ヒョコヒョコと芋虫のように腰を屈伸しながら、水槽の中を這い回る。
   まあ、一安心といったところだろう。
   何故か安心している自分に、愕然とする。
   たった一日で、情が移ってしまったのだろうか。
   元々、俺は小さい生き物が好きなのだ。
   もちろん、直立した豚のようなふてぶてしい野良実装は大嫌いだ。
   ただ、そいつが連れている小さな仔実装の姿は、つい目で追いかけてしまう。
   どうやら、同じ実装石にしても仔実装に対しては小動物への眼差しを向けていたらしい。
   今更そんなこと気が付いたが、後のまつりだ。
   水槽の元の主であるハムスターが死んだときには、随分と落ち込んだものだ。
   もう動物は飼うまいと誓っていたのだが……。
   しかし、そんな実装石の本来の用途がオナホというのも、妙なめぐり合わせだった。
   
   
   
   三日目。
   
   細っそりしていた腹が膨らんでいた。
   妊娠をしたのかと疑ってみたが、両目の色は赤と緑の対のままだ。
   相変わらず水を欲しがってチャプチャプとガブ飲みしている。
   ただし、今日は吐き戻す様子がない。
   昨日与えた糖分で切除された臓器が再生されたのだろうか。
   本当にデタラメな生き物だ。
   こうなると、固形の餌を与えても大丈夫かもしれない。
   
   「ムグムグムグ、ウボォエ」
   
   試しに米粒を与えてみたが、吐き戻してしまう。
   もう少し、腹の中が落ち着いてからの方が良いらしい。
   結局、昨日と同じようにガムシロップを注射器で押し込んだ。
   
   「ングングングング……、テチュマー」
   
   ……内臓が再生しつつあるとすれば、寿命は一週間では利くまい。
   肥大した腹に合わせるよう、体格までひとまわり大きくなった。
   果たして、いつまでこいつに付き合うことになるのだろう。
   別れのときまでに積み上げられるであろう愛情のことを思うと、少し腰が引けた。
   
   
   
   四日目。
   
   内臓は完治したようで、固形物でもモリモリ食らう。
   ゴムの塊のように均一だった体色も、赤味の差した健康的なものに変る。
   ただし、手足だけは少しも再生の兆しが見えない。
   傷口を焼き潰せば、患部にはその再生能力も働かないらしい。
   だが、四肢の跡は少し盛り上がっていて、元からそうであったように滑らかだった。
   爛れた火傷の跡のようなものは、少しも見えない。
   どうやったのかは知らないが、再生できないよう念入りに切除したものらしい。
   
   困ったことに、内臓が復活したおかげでその副産物も生じようになった。
   食ってるそばから糞を垂らす。
   しかも、泥遊びでもするように糞を体中に擦りつけて喜んでいる。
   食用実装は極端に知能が低く、人で言えば白痴と聞く。
   それにしたって、いくらなんでも酷すぎる。
   仔実装用のオシメを買って穿かせてみた。
   
   「テヤー、テヤー、テベベベベベ」
   
   ずっと裸でいたせいか、衣服を身につけるのが不愉快らしい。
   悲鳴のような声をあげて、尻をフリフリしている。
   尻に留めたオシメから逃れようと、這いずりまわる。
   いくら糞をしても、床に飛び散らないこともご不興らしい。
   
   「テチュン、テチュン……チュベァー」
   
   糞でこんもりと膨らんだオシメを体を曲げてペロペロと舐めている。
   何とか糞から関心を逸らさなくては。
   
   小さなゴム製のボールを与えてみた。
   突付けばすぐに転げて遠ざかってしまい、遠ざかると関心を無くした。
   手足のない実装石でも遊べるようなものと言っても、なかなか難しい。
   或いは、糞の代わりに似たような質感のものを与えた方が良いのだろうか。
   試しに、小麦粉を水と水飴で練ったものを与えた。
   質感はもとより、口に入れて害のないものが望ましい。
   甘ければ糞なんかよりは嗜好性も高いだろう。
   
   「テチェ? レロレロレロ、ムグムグムグ……テチャゥー」
   
   案の定、実装石は新しいおもちゃに食いついてくれた。
   小麦粉の白い塊に体を擦り付けては、もそもそと食いついた。
   
   
   
   五日目。
   
   ふと気になって、件の通販サイトを開いてみた。
   サーバからアカウントが削除されたらしく、何も残っていない。
   電話をかけてみても、不通だった。
   疑ってはいたが、どうやら詐欺にあったものらしい。
   
   ニュースサイトのログを漁ってみても、それらしい記事は見当たらない。
   サイト名で検索してみると、掲示板に被害者の書き込みが見つかった。
   古いものでは、実装石がウチに届いた以前のものもある。
   どうやら、俺は良いように言いくるめられた、鴨のひとりであったらしい。
   ……今度からは、店の評判というものも調べてから買い物をしよう。
   
   とにかく、これで疑問も裏付けられ、胸のつかえがとれた。
   ということは、商品担当とやらの言葉も、返品させないが為のデタラメだったのだろうか。
   内臓の再生という離れ業を見せ、一週間どころか殺しても死ななそうな実装石が良い証拠だ。
   だけど、実装石の性器について語る熱心さは、いやに迫真的だった。
   
   気になるのは、わざわざ詐欺を働いてまでひとに実装石を押し付けたことだ。
   内臓を抜いたり手足を不具にしたりと、手間のかかるようなことまでして。
   もしや、詐欺という意図ではなく、純粋に性玩具として実装石を提供したかったのだろうか。
   
   『実装石は、ひとを狂わせる』
   
   いわゆる虐待派の友人が漏らした、警句じみた言葉を思い出した。
   俺が実装石を飼ってみようと、相談したときの話だ。
   この商品を企画した人間も彼の言ったよう、実装石に狂ったあげく、奇行に走ったのだろうか……。
   
   水槽を見る。
   膨らんだオシメの尻尾を引き摺りながら、実装石は元気に這いまわっている。
   覗き込んだ人影に気が付くと、仰向けになって奇妙なダンスを踊る。
   寝転んだまま、ウネウネと腰を振る。
   甘えたいという表現だろうか。
   指先でこちょこちょと腹を撫でてやった。
   
   「テッチューン、テッテテチューン」
   
   気持ち良さそうに目を細めて、嬉しそうな声をあげる。
   ……なかなか可愛げがあるじゃないか。
   だが、オシメが目に見えてブヨブヨと膨らんでいくのには閉口だ。
   手を引っ込めると、不満げにキンキンと泣き喚いた。
   
   フカフカと柔らかな毛に包まれたハムスターと比べれば、とても愛くるしいとは言えない。
   その行動を眺めていて、心が和むとも言えない。
   ただ、その豊かな表情と鳴き声、妙に人間臭いところのある挙動は、見ていて飽きない。
   新たに水槽に迎えた同居人に対して、快いものを覚えた。
   多分、俺達はそれなりに、上手くやっていけるんじゃないかな……。
   恨めしそうに俺を見上げる小さな実装石を見て、そんな風に思えた。
   
   この矮小で非力な生き物に狂わされることなど、考えられない。
   
   
   
   六日目。
   
   いきなり、破裂音が部屋中に響き渡った。
   思わず、椅子から飛び上がる。
   振り返ると、水槽のガラス面が糞まみれになっていた。
   ……蓋をしておいて正解だったな。
   汚れた蓋を開いてみると、実装石は水槽の内壁に頭を押し付け、ピクリとも動かない。
   腰のまわりにはオシメの残骸らしい、糞の色に染まったゴムが巻き付いていた。
   どうやら、伸縮性に富んだゴムのオシメが内圧に耐え切れずに破裂してしまったようだ。
   その衝撃で、実装石は吹き飛び、ガラスの壁に頭から突っ込んだものらしい。
   おかげで、水槽もこの有様だ。
   まあ、このくらいで死ぬ実装石ではあるまい。
   突っ伏した実装石の頭を、デコピンで小突いた。
   
   「テチャイ! テ……テベェ!? テヤ、テヤーン、テェェェェェェン……」
   
   頭に食らった痛みに驚き、体中に飛び散った糞を見て、イヤイヤという風に首を振った。
   
   もしやと思い、頭を押して糞の塊に近づけようとすると、必死で抵抗した。
   糞から隔離して、小麦粉を練ったもので遊ばせていた為だろうか。
   たった一日で糞に対する不快感を示すようになるとは、なかなか見所がある。
   
   水槽中の糞の跡を避けてジグザグに這い回る実装石をそのまま、ベランダに持って出た。
   蛇口から洗濯機に繋がったホースを外して、水槽に水を注ぐ。
   
   「テブブ!? ブボボボボボボ」
   
   実装石は嵩を増していく水に驚いて、そこから逃れようとヘコヘコ上体を上げ下げする。
   実装石とは言え、溺れるのは苦しいらしい。
   掴み上げて、コンクリートの床の上に降ろしてやった。
   プルプルと頭を振って水気を飛ばすと、広いところに放り出されて不安になったらしい。
   俺の足元に懸命に這い寄って、体を擦り付けてくる。
   一応、俺が飼い主であるという認識はあったのだなと、妙に感心した。
   水槽のついでに、こいつも洗ってやらなければなるまい。
   
   部屋に戻って、風呂場からボディシャンプーを取ってきた。
   その間に、実装石は水槽から溢れた水に押し流され、排水口の上でのたうっていた。
   まったく、ひとを飽きさせない生き物だ。
   手の中でシャンプーを泡立て、実装石を包んでやる。
   
   「テヒーン……」
   
   甘い匂いと滑やかな手触りに、ため息じみた鳴き声を漏らす。
   すぐに白い泡は汚れ、キシキシと手の滑りが悪くなる。
   満足に汚れが落ちるまで、三度も泡立ててては水ですすいだ。
   その三度目で、感極まって腹が緩んだのか、プルプルと体を震わせながら糞をひり出した。
   あわてて体を引いて手を伸ばし、実装石を遠ざける。
   
   「テンチテッチューン」
   
   ポトポトと糞を床に落としながら、実装石はゴキゲンにひと鳴きした。
   何やら誇らしげに胸を張ってこちらを見返してくるのと気の抜ける声で、叱る気も失せた。
   まあ、ものはついでだ。
   どうせ汚れるところだが、股座も念入りに洗っておいてやろう。
   指先にシャンプーを垂らし、汚れた部分に押し付ける。
   すると、実にあっけなく、指先が排泄孔に滑り込んだ。
   
   「テッチューン」
   
   じっとりと熱い孔に、指先がキュっと締め付けられる。
   そのまま指を押し込むと、スルスルとその孔に呑みこまれた。
   根元まで大した抵抗もなく、あっさりと咥えこんだ。
   内壁がモゾモゾと蠢動しはじめる。
   無数の襞が指を根から先までもっと奥まで引き寄せるように蠢いた。
   
   『根元から先端までミミズが這いまわり吸い付かれるような感触』
   
   『どこまでも伸びそう軟体でありながら強烈な締め付け』
   
   『火傷しそうなほど熱い内壁の温度』
   
   『下半身が溺れてしまうほど大量に分泌される愛液』
   
   「テチ、チューン、テッチュー……テ、テ、テ、テッチューン!!」
   
   『喉まで突き通すような人間のペニスに喘ぎ絶頂を迎える甘美な音色……』
   
   
   
   七日目。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

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1 Re: Name:匿名石 2016/12/17-12:28:58 No:00003177[申告]
奇妙でグロテスクな傑作だと思うね俺は
コミカルな導入から狂気に満ちていく描写が巧み
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