性悪実翠石の妃翠ちゃん おまけ ミドリの仔のその後 ----------------------------------------------------------------------- ミドリが死んだ後、ミドリの仔は親の言い付けを忠実に守り、 主人の家を脱出していた。 お前は飼い実装じゃない、という主人の言葉や、卑しいヒトモドキによる報復を考えれば、 命の危機を覚えるのも無理はない。 実際のところ、主人はミドリに義理立てして里親探しくらいはするつもりだったし、 主人との子を身籠った妃翠はミドリの仔など端から眼中に無かったのだが。 主人の家から首尾よく逃げ出すのに成功したミドリの仔だったが、 行く宛などあるはずもない。 無目的に歩き回り体力を消耗してへたり込んだ挙句、心細さから道の端に座り込んで、 とうとう泣き出してしまった。 『テェェェェンッ、テェェェェンッ! ママァ、どうしてワタチを残して死んじゃったのテチィィィィィッ!』 仔実装の泣き声は甲高くよく通る。 一説によれば、これは親実装に早く見つけてもらう為との事だが、 それは結果的に親実装以外の存在も引き付ける事に繋がりかねない。 『デ?こんなところでどうしたんデス?』 自身を見下ろす通りすがりの野良実装に、ミドリの仔は驚きながらも泣きついた。 『ママが死んじゃったのテチィ!もうお家もご飯も無いのテチィ!どうしたらいいのかわかんないテチィ!』 野良実装にとって、血の繋がらない仔実装は餌にすぎないのだが、 ミドリの仔は無警戒にもテチテチと泣いて縋り付く。 心細さもさることながら、ミドリから野良実装の危険性について学ぶことが出来なかったというのも大きい。 当のミドリ自身が、親仔共々飼い実装のつもりでいたのだから、仕方無いと言えば仕方無いのだが。 聞いてもいないのに余計な事をテチテチほざくミドリの仔に、野良実装は表向き優しく話しかけた。 『それは大変デス。お前、よかったらワタシのお家に来るデス?』 『テッ!?いいのテチ!?』 『もちろんデス。さあ、いくデス』 『あ、ありがとうテチ!オバチャン、ありがとうなのテチ!』 野良実装はミドリの仔を抱き上げると歩き始めた。 野良実装の温もりに、ミドリの仔は母親を思い出す。 生きていた時は、よくこうして抱き締めて温めてくれていた。 『ママ。ワタチがんばるテチ。ママの分までたくさん赤チャンを産んで、 たくさんたくさんシアワセになるのテチ……!』 そんなミドリの仔の決意は、半分だけ実ることとなった。 『さあ、お家に着いたデス』 公園の茂みの奥に置かれたダンボールハウスの前で、ミドリの仔は降ろされた。 『テ?これがお家なのテチ?臭くて汚いのテチ』 思った事を口にしたミドリの仔の顔面に、野良実装の思いパンチが叩き込まれた。 『チュベッ!?』 顎を砕かれ悲鳴を上げることも出来ずに転がるミドリの仔を、野良実装はダンボールハウスに引きずり込む。 『帰ったデス』 『ママ、おかえりテチ!』 『お腹すいたのテチ!』 『テッ?そいつ誰テチ?』 出迎える仔実装達に、野良実装はニンマリと笑った。 『今日はいいものを拾って来たデス』 そう言いながら、野良実装はミドリの仔の四肢を引き千切った。 『今日からは少しだけどお肉が食べられるデス』 喜ぶ娘達に、野良実装は噛んで含めるように教えた。 『こいつにはこれからウンチをたくさん食べさせて、蛆チャンをたくさん産ませるデス。 そうすればこれからは蛆チャンのお肉が食べられるデス。 だからこいつは殺しちゃダメデス』 『分かったテチ!』 『ママは頭いいのテチ!』 『チププ!蛆チャン食べられるの楽しみテチ!』 こうしてミドリの仔の生き地獄が始まった。 日々大量の糞を無理やり喰わされ、蛆実装を無理やり産まされる。 産んだ蛆実装は産声を上げるそばから貪り喰われた。 四肢は再生するそばから逃走防止のために食い千切られ、声を出すだけで容赦なく暴力が振るわれる。 並の仔実装ならばいくらも経たずにストレスで偽石を割って死んでいただろうが、 ミドリの仔はそんな日々にも耐え続けた。 今は亡きミドリとの約束を果たす為に。 どれほどの時が経っただろうか。 ミドリの仔はまだ生きていた。 だが、その大きさは未だに仔実装のままだ。 糞ばかり喰わされて、再生するそばから四肢を食い千切られ、 無理やり蛆実装を産まされる日々を送っていれば、 まともな成長など望むべくもない。 それでもまだ生きていたのは、執念にも似たミドリとの約束を果たす為だった。 「パパ!ママ!はやくはやくです〜♪」 「もう、そんなにはしゃいだら危ないですっ」 「だいじょうぶです〜♪」 公園に遊びに来たであろう、遠くから聞こえる幸せなそうな母娘の声。 いつか自分もあんな風に仔を産んでシアワセになるのだ。 かつて住んでいた家にいた、ヒトモドキのデキソコナイを思い出す。 あんな媚穴人形ですら子を産んでシアワセになる事を許されたのだ。 ワタチがシアワセになれないはずがない。 そんな妄執を抱きながら、今日もミドリの仔は糞を喰わされ、 無理やり蛆実装を産まされ、目の前で貪り喰われた。 遠くから聞こえる幸せなそうな母娘の声の主が、 妃翠とその娘のものだと知ることもないままに。

| 1 Re: Name:匿名石 2026/09/21-04:39:36 No:00010050[申告] |
| うわ… |
| 2 Re: Name:匿名石 2026/09/23-17:59:02 No:00010053[申告] |
| ニンゲンを信じすぎてもいけないが信じても大丈夫な人間すら信用しないのも不幸に繋がる、か
それにしてもミドリの仔を飼ってる野良一家だって虐殺されたり自然環境にやられたりしそうなものなのに長生きだな |
| 3 Re: Name:匿名石 2026/09/24-11:24:38 No:00010061[申告] |
| 幸せや子沢山の概念は知ってるのに野良や他の人間の実態は知らないから不幸になったな
その辺知ってるか運良く脱走失敗して里親に貰われても実は虐待派で弄り倒されるか いくら良い人でもミドリから身勝手な実装石シアワセ観しか教わってないミド仔を躾けきれなくて殺処分されそうだから やっぱり結局は惨死しかないか |
| 4 Re: Name:匿名石 2026/09/26-13:33:44 No:00010063[申告] |
| ここはやっぱり幸せ満喫中の実翠親子見てしまって絶望に叩き落としたかったな |
| 5 Re: Name:匿名石 2026/09/27-22:34:55 No:00010064[申告] |
| それはそれでミドリの仔みたいな地獄にもういるやつには最後の一押し、パキン死で終わりという救いになってしまうジレンマ
野良なりにどうにか生き延びて何とか成体になれてかわいい(笑)仔もできて そのくらいの本石的には幸せデスゥと本能を誤魔化しているところにだったら ホンモノを見せつけられても即パキンまでは行かずに長い苦しみのもとになってくれそうだけど |
| 6 Re: Name:匿名石 2026/09/30-01:31:53 No:00010067[申告] |
| 認識させた方が地獄になるか
気づきもしない方が落差が映えるか 実装と関係者のすれ違いENDは永遠の課題なのかもしれない |
| 7 Re: Name:匿名石 2026/10/06-15:34:19 No:00010088[申告] |
| それなあ
気づいて大発狂も見たいけど実際の妃翠母娘とミドリの仔の間が声の聞こえる程度の距離なのに宇宙くらい別物に分かたれた世界に断絶している格差も雰囲気がある |