タイトル:【馬】 実装石が日本の空を守る話
ファイル:実装石が日本の空を守る話.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2761 レス数:0
初投稿日時:2006/09/08-01:10:02修正日時:2006/09/08-01:10:02
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近年空港の検問所が突破される事件が相次いでいる
検問を突破した車が滑走路に進入し空港側は危機感を強めた
安全対策のため空港は実験的に不審車両と判断される車が来た場合、
警備員がスイッチを押すと道路の真ん中に地面からポールがせり出し車の進入を食い止める
という設備を試験的に導入した
今日はその試験的導入の初日である

「では吉田君、スイッチを押してくれたまえ」
「わかりました主任」

警備員の吉田がスイッチを押すとボールがせり上がってきた
その間約一秒である

テッテレー

周囲に耳障りな声が響いた
音はポールの方から聞こえた
見るとなんとポールに実装石が括り付けられていた

「主任・・・これはいったい・・・」
絶句した吉田が主任に尋ねる

「うむ、すばらしいアイデアだろう?幹部の御手洗さんの提案でな
かわいい実装石が目の前に現れれば不審車両も検問を突破する気が失せるというわけだ」

この人は愛護派だったのか・・・
吉田の中で入社以来いろいろと親切にしてもらった主任へのイメージが音を立てて崩壊した

「あの子は私の飼い実装のミドリだ。とてもやさしい性格でな
ポールの試験導入の間だけ協力してもらうことにした」

そういうと主任はミドリという物体に手を振った

「試験的なものだから正式なマニュアルはまだ用意していない
わからないことがあったらこの暫定的なマニュアルを見てくれ
では後は頼んだよ吉田君」

そういうと主任は吉田に分厚い紙の束を手渡した

「これは・・・」
それは愛護派ご用達の実装石専門雑誌であった
一月号から十二月号まで一年分ある
表紙の実装石がくねくねした格好でウインクしている

なんておぞましい雑誌だ・・・吉田は目の前が暗くなりかけた

「あとこれも渡しておくよ。それじゃあ頑張って」

実装リンガルを雑誌の上において主任は行ってしまった

実装石がデスデス騒いでいる
吉田は雑誌を監視所の隅に投げ捨てて実装リンガルの電源を入れた

「奴隷!奴隷はどこデス!さっさとワタシを助けるデス!あとはやく金平糖をもってこいデス!」
吉田がスイッチを押すと胴体をベルトでポールに固定された実装石は地面に吸い込まれていった

「デエエーーーーもういやデス!暗いところは怖いデス〜〜〜〜!奴隷!ど・・・・」
ポールが完全に地面に隠れて蓋がされると全く声が聞こえなくなった
思ったよりも仕事に支障はないかもしれない
午前中は普段の業務と変わりなく平和に過ぎていった

吉田が交代して昼食を食べて戻ってくると実装リンガルからアラームが鳴っている
リンガルには「ミドリのお昼ご飯」と表示されている
餌の時間になるとアラームで知らせる高級リンガルのようだ
スイッチを入れると実装石がせり上がってくる
なぜか全身糞まみれになって気絶していた
どうやら地面の下には最低限のスペースしかないらしく自分のした糞に溺れかかったらしい
死なれても困るし糞が隙間に入ってショートでもしたら大変だ
ホースを持ってきて水を実装石にぶっ掛けた

「デブァデベッデブエ」
気を失っていた実装石が息を吹き返した
「ニンゲン何するデス!高貴なワタシをもっと丁寧にあつかゲボボボボボボッ」
うるさい口に水を流し込んでやると静かになった
水に溶けた糞が目や口に入ってとても辛そうだ
だいぶ綺麗になったのでスイッチを入れて元に戻すとデスデスうるさいのが消えて再び静寂が訪れた

その時一台の普通乗用車がこちらに向かってきた
「ん?」
怪しい・・・吉田の長年の勘が警鐘を鳴らす
スイッチを入れると再び実装石が地面から現れた
急速に迫りくる車を見てパニックになった実装石は手足をばたつかせて暴れた

「デギャーくるなくるなデスー轢かれるのはいやデッシャー」

車は検問を突破することなく停止した
実装石は車が目の前で止まるとほっと胸をなでおろしデププと笑った

吉田は車に近づいて窓と叩くとさわやかな好青年が窓を開けた
「すみませーん道に迷ちゃって、駐車場にはどうやって行けばいいんですか?」
どうやら迷い込んだだけのようだ
吉田の違和感の原因は車のボンネットにあった
某掲示板で女神と崇められているキャラクターの絵がプリントされていた
吉田は道順を説明すると青年が吉田に尋ねた

「なんです?あのおぞましいなまものは・・・」
みると自由な両手で総排泄肛を弄繰り回している
誘惑しているみたいだがおぞましいだけだ
試験導入中であることを説明しているとべちゃりと音がした
見るとボンネットの女神の顔に実装石の糞がついていた
無視されたのに怒って糞を投げつけたようだ
実装石のベビャビャビャビャビャという高笑いが聞こえる
吉田がはっとして青年を見ると顔から笑顔が消えていた
青ざめて唇が震えている
そして急にギアを変えてバックしていった

「ちょ、ちょっとやめてください!気持ちはわかりますが落ち着いてください!!」
吉田は大声で叫ぶが聞こえているのやら・・・
十分な距離を稼ぐと猛スピードで突っ込んできた
吉田は検問所の前に立ちふさがったが猛スピードの車をどうすることもできずに脇に飛びのいた
車がポールに突っ込んで検問所を突破していった
・
・
・
吉田はトラックが突っ込んでも壊れないポールをにょきにょき出し入れしながら満足そうに笑った
その後検問を突破した車はポールから解き放たれた実装石をフロントガラスに引っ掛けたまま
滑走路に飛び出した
すぐに滑走路は閉鎖されて数千人に影響が出た
警察のパトカーが滑走路になだれ込み車の視界を封じるためにカラーボールが発射されたが
なぜか全弾実装石に命中したという
二時間後に車が止まり青年は逮捕され夕刊で事件が大々的に報道された
記者会見で空港幹部の御手洗が愛護派らしい犯人への憤りをぶちまけると
御手洗は世論に大バッシングされて首になった
青年は軽い刑で済んだらしい
新聞を読んでもあの実装石に関する消息はつかめなかった
噂では飛行機の尾翼に貼り付けられているらしい

「今日も平和だな」
吉田がそうつぶやくと上空を飛行機が一機通過していった・・・

「デビャアアアアアアアア寒いデス高いデス速いデスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
なんでワタシがこんな目に会わなきゃいけないんデズァァァァァァァァァァァァァァァ
奴隷!奴隷ここから降ろすデスーーー体が千切れるデスァーーーーーーーーー」
                                         終わり

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