タイトル:【虐観察】 飼い実装テヴェールの穏やかな日々 その7 仔実装と蛆ちゃん
ファイル:飼い実装テヴェールの穏やかな日々 その7 仔実装と蛆ちゃん.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:409 レス数:2
初投稿日時:2025/08/14-14:20:54修正日時:2025/08/14-14:21:54
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飼い実装テヴェールの穏やかな日々 その7 仔実装と蛆ちゃん
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飼い仔実装のテヴェールが、いつものように飼い主の秋穂とママさん、そしてセントバーナードのバルクホルンと散歩している時だった。
バルクホルンが首から提げたアクリルケースの中に入れられていたテヴェールは、自分と同じくらいの大きさの仔実装が蛆実装を抱いて歩いているのを見つけた。
首輪を付けているところからして、自分と同じ飼い実装なのだろう。
抱っこしている蛆ちゃんは妹だろうか。
『テェェェェ、五女ちゃんと六女ちゃんを思い出すテチ・・・。元気にしているといいテチ・・・』
心優しい五女、そして五女にいつも抱っこされていた蛆実装の六女。
二匹は里子に出された時も一緒だった。
姉妹と会えない寂しさを覚えつつも、そのシアワセを願わずにはいられないテヴェールであった。

テヴェールは知らなかった。
五女と六女は里子に出されてから一週間も経たずに生きたままゴミとして出された挙げ句、ゴミ収集車の中で押し潰されてその命を散らした事を。
そして他の妹達も同様に、既にこの世の者ではない事を。


テヴェールが見かけた仔実装と蛆実装の姉妹は、楽しいお散歩の真っ最中だった。
『すごいレフ〜!たのしいレフ〜!』
初めて見る外の景色に、蛆ちゃんは興奮のあまりピュッピュと軟便を垂れ流している。
『蛆ちゃんがニコニコだとワタチもうれしいテチ〜!』
蛆ちゃんの嬉しそうな様子に、仔実装も笑みを大きくする。
今日は姉妹にとって初めてのお散歩だった。
本当はニンゲンママと一緒にお散歩に行きたかったけれど、忙しいから二匹だけで行っておいで、と送り出されたのだ。
仔実装が首から提げたポシェットには、おやつの金平糖がたっぷりと入っている。
ニンゲンママが、お腹が空いたら食べるようにと持たせてくれたものだ。
仔実装はコンペイトウが楽しみで仕方なかった。
蛆ちゃんもきっと喜んでくれるだろう。
『今日もたくさんシアワセ見つけるテチュ〜ン♪』
仔実装は足取りも軽く歩いてゆく。
外の世界の恐ろしさなど全く知らずに。
仔実装姉妹を送り出したニンゲンママの真意など知らずに。


ニンゲンママこと仔実装姉妹の飼い主の女子大生は、蛆実装が事あるごとに軟便を撒き散らす様に辟易していた。
元々仔実装だけをペットにするつもりだったのだが、一匹だけだと寂しがるから、というペットショップからの勧めもあり、一緒に買ったのだ。
蛆実装がタダ同然の価格だったこともあるが。
しかし、世の中ただより高いものはない、という言葉の通り、何かにつけて軟便を垂らしてあちこちを汚す蛆実装に、飼い主は次第に疎ましさを募らせていった。
仔実装も仔実装で、蛆実装が喜ぶからと事あるごとにプニプニして軟便による被害を拡大させるため、蛆実装と同様に飼い主のヘイトを買っていた。
かといって、自ら手を下すのはさすがに躊躇われる。
死んで欲しいけど殺したい訳では無い、というやつだ。
だからこそ、仔実装姉妹だけで散歩に送り出した。
カラスに襲われようが野良猫に嬲り者にされようが野良実装達の餌になろうが一向に構わない。
自身が知覚できない範囲で起こる不幸など存在しないに等しいからだ。
念には念を入れて、ポシェットには猛毒コロリをたっぷりと詰めて。
仔実装姉妹を送り出した時、飼い主は笑顔だった。
もう蛆実装の軟便の片付けなどしなくて済むという安堵。
何も知らずに危険な散歩へと向かう仔実装姉妹への嘲り。
そして仔実装姉妹が迎えるであろう悲惨な末路を思い浮かべると、楽しくて楽しくて仕方がなかったから。

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1 Re: Name:匿名石 2025/08/16-06:53:11 No:00009762[申告]
まあ蛆実装なんて生かす意味野良でも大概は庇護欲満たす為か非常食だからな
家で放飼いなんて以ての外
2 Re: Name:匿名石 2025/08/17-04:35:07 No:00009763[申告]
飼い主の責任よな
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