タイトル:【虐他】 実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ10
ファイル:実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ10.txt
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初投稿日時:2025/08/01-00:18:40修正日時:2025/08/02-10:03:46
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実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ10
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梅雨空の下で


さほど強くはないが雨が降る休日。
秋人は実翠石の裏葉、そして二人の娘の松葉を連れて、近所のコンビニに向かっていた。
コンビニ限定のスイーツを買うだけなので、当初は秋人一人で出掛けるつもりだのだが、松葉に
「パパ、一緒に行っちゃだめ、です?」 
と可愛く聞かれては、秋人は駄目とは言えなかった。
「えへへ〜♪」
薄桃色の雨合羽を着込んだ松葉はご機嫌だった。
傘をさす秋人と裏葉の間に挟まりながら、両親の手をくいくいと引っ張ってみたり軽くステップを踏んでみたりと、嬉しくて仕方がないようだ。 
最近は雨続きで、家の中に篭りがちになっていた反動もあるのだろう。 
「もう、松葉、あまりはしゃぐと危ないです」 
裏葉が嗜めるが、その口調はひどく優しい。 
愛しい娘の笑顔を前にしては、注意する気が削がれるのも無理はない。 
なにより、「お出かけならママも一緒がいいです!」なんて嬉しい事を言われては。
二人を見守る秋人の顔も穏やかだった。 
裏業と松葉が笑顔ならば、この雨も、梅雨特有のじめつく不快さも、さして気にならなかった。


『・・・デギィッ・・・!』
梅雨空の下ですら幸せそうな秋人達一家を、とある野良実装が歯軋りしながら睨みつけていた。
雨に濡れるがままの野良実装の腕には、二匹の仔実装がぐったりとした状態で抱かれている。
野良実装にとって大事な二匹の娘だったが、その命は風前の灯火だった。

二匹の仔実装はいずれも高熱を出していた。
実装石は元来怪我や病気に強い生物であると認識されているが、それは十分な栄養が得られることが前提となっている。
日々の食事にすら事欠くような野良生活では満足な栄養を得られず、免疫力の低下から病死に至る仔実装は数えきれない。
この仔実装達も例外ではなかった。
雨続きで満足に餌が取れず、抵抗力が下がっていたところを雨に打たれて身体を冷やしたおかげで、仔実装達の容体は一気に重症化した。
水すら受け付けず吐いてしまうようではもうお手上げてある。
このままでは助からないと判断した母実装は、最後の手段として託児を選択し、雨の中へと飛び出したという訳である。

娘二匹を抱いて公園を出た母実装は、目についたニンゲンに片っ端から声をかけた。
『お願いデスゥ!助けて下さいデスゥ!』
『娘が死にそうなんデスゥ!ニンゲンさんにしか助けられないデスゥ!』
『お願いデスゥ!大事な大事な娘達なんデスゥ!』
母実装は涙ながらに鳴き叫ぶが、ニンゲン達はリンガルを用いるどころか、目線すら合わせずに通り過ぎてゆく。
一刻の猶予も無い仔達の容態と、ニンゲンから無視されるという精神的ストレスに、母実装の精神は絶望に塗りつぶされてゆく。
秋人達一家が母実装の視界に入ったのはそんな時だった。
愚かなニンゲンに媚びて、安穏とした生活を享受する卑怯な肉人形共。
肉穴を晒してでもニンゲンに取り入ろうとする実装種の恥さらし。
自身の仔が死にかけているにもかかわらず、子供と思しき黒髪の実翠石が綺麗な服に身を包み、笑みを浮かべてはしゃいでいるのも酷く気に障った。
母実装はあの実翠親子をぶちのめしてやりたい衝動に駆られたが、腕の中の仔達の存在を思い出し、踏みとどまった。
あんなオナホ人形共に構ってる暇は無い。
早く仔達を引き取ってくれるニンゲンを見つけねば。
『お前達、もうちょっとだけ頑張るデス!そうすれば・・・』
仔を励まそうとして、母実装は気付いてしまった。
腕の中の仔達が、既に物言わぬ骸と化している事に。
仔達は目を白く染め、口からは舌を、総排泄孔からは糞をたっぷりと垂らして死んでいた。
張り詰めていた何かが切れたような感覚を覚えた母実装は、腕に抱いた仔達の死骸に静かに、そして優しく話しかけた。
『・・・お前達、よく頑張ったデス。さあ、お家に帰るデス・・・』
雨に濡れるがまま、肩を落としてとぼとぼと歩き出す母実装。
消耗が激しいのかおぼつかない足取りだったが、それでも腕の仔達はしっかりと抱き締め続けていた。


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今日は父の日


「パパ、父の日おめでとうです!いつもありがとうございますです!」
「ありがとう、松葉。すごく嬉しいよ。おぉ・・・」
そう言って娘の松葉がプレゼントしてくれた絵を見て、秋人は思わず赤面してしまった。
真ん中に秋人、その左右に裏葉と松葉がいる構図なのだが、絵の中の裏葉は秋人の頬にキスをしており、その周囲にはハートマークが幾つも飛んでいた。
秋人と手を繋いだ松葉は、その様子をニコニコと笑顔で眺めている。
「あ、ぅ・・・これはちょっと・・・恥ずかしい、です・・・」
一緒に絵を見ていた裏葉も頬を真っ赤に染めている。
子供は親をよく見ているという事だろうか。
「すごくよく描けているね」
「はいです!パパとママの仲良しさんなところもしっかり描けましたです♪」
秋人が松葉の頭を撫でて褒めると、松葉は得意げに胸を反らす。
裏葉はさらに顔を赤くしていたが、そんな様子も愛おしい。
この絵のように、いつまでも三人仲良く暮らしていければいいな、そう願ってやまない秋人だった。


『父の日おめでとうデス!これでご主人サマも立派なパパデスゥ!』
何日か前に散歩の際に見かけた、卑しい肉穴人形の実翠石の母娘。
忌々しい事に、娘の方は黒髪だった上、破廉恥にもそいつらを連れ歩いていたクソニンゲン共々ひどくシアワセそうな様子だった。
あんなデキソコナイ共でもあんなにシアワセになれるのだ。
ワタシの仔ならご主人サマはもっともっとシアワセになれるに違いない!
そう考えた飼い実装のミドリは、幸せ回路全開で仔をひり出した。
産まれたばかりの四匹の仔実装を抱き締め、意気揚々とご主人サマに差し出す。
返ってきたのは、まるでゴミを見るような冷え冷えとした視線だけだった。


ミドリは娘共々ダンボールに詰められ、逃げられないよう厳重に封をされた後でゴミとして捨てられた。
『ママ、ドレイニンゲンはどこテチ?』
『そうテチ!早くスシとステーキを持ってこさせろテチ!』
『コンペイトウもたっぷり持ってこいテチ!』
『グズなドレイニンゲンテチ!役立たずにはウンチ喰わせてやるテチ!』
捨てられた事にショックを受けてしくしく泣くミドリを慰めるでもなく、仔達は口々に好き勝手な事ばかりほざいている。
あれほど好きだったご主人サマにあっさりと捨てられた事。
産んだ仔が揃いも揃って糞蟲だった事。
そう遠く無い未来に自分達親仔は死ぬだろう事。
そしてその死に方はきっと碌でもないものだろう事。
なまじ賢かったが故に、何もかもが取り返しのつかない事になってしまった事をミドリは嘆き続けた。
ミドリの嘆きは、ゴミ収集車の中に放り込まれ、仔達共々その身を跡形もなく押し潰されるまで続いた。


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こっそりとお洗濯


とある日の夜遅く。
尿意を催した秋人は目を覚ました。
隣では実翠石の裏葉が眠っていたはずだが、姿が見えない。
シャワーでも浴びているのかな、と思いながらトイレに向かい、用を済ませる。
ベッドに戻る前に洗面所を確認すると、案の定明かりが点いており、ぱしゃぱしゃと水音が聞こえた。
見れば裏葉が洗面所で何かを手洗いしているようだった。
「裏葉?どうしたんだ?」
「ぱ、パパ!?」
秋人が声をかけると、裏葉はびくりと身体を震わせて、秋人に真っ赤になった顔を向けた。
その手には水洗いの途中であったろう裏葉のパンツが握られている。
「あ、ひょっとして・・・」
「ち、違うです!いや、違わないけど・・・、でも違うんです!」
漏らした?とデリカシー皆無な事を口にしようとした秋人を、裏葉が顔をさらに赤くして遮る。
「その、パパのがあそこから溢れてきちゃって・・・、下着が、あの、お漏らし、したみたいになっちゃったから・・・」
裏葉曰く、たっぷりと膣に中出しされた秋人の精液が寝ている内に垂れてきて、パンツがぐしゃぐしゃに汚れてしまったので手洗いしていたとのことだった。
「もう、半分はパパのせいでもあるんです!」
真っ赤になって頬を膨らませる裏葉を、秋人はごめんごめんと詫びを入れながら抱き締める。
無言ながらもぎゅっと抱き締め返してくる裏葉に、秋人の頬が自然と緩む。
「ま〜たパパとママがいちゃいちゃしてるです〜」
気付けば、トイレに起きてきたであろう娘の松葉が眠い目をこすりながら、抱き締め合っている二人を見つめていた。
今度は秋人が頬を赤くする番だった。


同じ頃。
ケージの中で眠っていた飼い実装のミドリは、鼻を突く悪臭に目を覚ました。
隣を見れば、娘のコミドリが寝ながらたっぷりと糞を漏らしている。
『しょうがない仔デス・・・』
ため息混じりにミドリは起き出し、コミドリのパンツを脱がして洗濯を始めた。
糞をケージ内の実装用トイレに移し、汚れたパンツは水皿内に残っていた飲み水を使って水洗いする。
不器用ながらも、ミドリは一生懸命に洗濯した。
娘への愛情だけが理由ではない。
どちらかといえば、飼い実装の地位を失うという恐怖心の方が強かった。
不潔にしていれば飼い主の不興を買い、最悪捨てられかねない。
コミドリにもその事を口を酸っぱくして教えているのだが、さっぱり成果が上がらなかった。
元々糞蟲じみた言動が見え隠れしていたが、つい最近実翠石の母娘を見たせいか、特にその傾向が強くなった感がある。
『あんな肉人形共がシアワセなんてありえないテチ!』
『ワタチの方がもっともっとシアワセになるべきテチ!』
『デキソコナイ共より扱いが悪いのはクソママの甲斐性が無いせいテチ!』
『クソママがしょうもないニンゲンに飼われるからワタチは不幸なのテチャァッ!』
口汚く喚くコミドリは、ヒトモドキの実翠石よりもよほどミドリを苛つかせた。
糞蟲は全てを台無しにする。
コミドリのパンツを揉み洗いするミドリの脳裏に、かつてブリーダーから受けた教育が蘇る。
この糞蟲のせいで飼い実装の地位を失うくらいならば、いっそ・・・。
ミドリの中で、コミドリの扱いが、た
〜った一匹だけ産み育てる事を許された大切な娘から、自身のシアワセを脅かす排除すべき糞蟲へと切り替わった瞬間だった。
ミドリはコミドリのパンツを適当な所に置いて乾かすと、コミドリの隣に戻って横になった。
親の心仔知らずというやつなのか、コミドリは変わらず呑気に寝息をたてている。
コミドリの寝顔を横目で見つめながら、ミドリは呟いた。
『・・・いつか殺してやるデス』
 

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バーベキュー


夏といえばバーベキュー、という事で、秋人は実翠石の裏葉と娘の松葉を連れて、自然公園に遊びに来ていた。
この自然公園ではバーベキューに必要な食材と機材一式を公園側が用意してくれるので、気軽に楽しめるのが売りの一つだった。
「ほら、熱いから気を付けてお食べ」
「は〜いです!」
「裏葉、君もだよ」
「あ、ありがとうございますです」
熱々の肉をはふはふと頬張る松葉と裏葉の様子が可愛くて、秋人は自分が食べる分をそっちのけで、肉が焼けたそばから二人に取り分け続けた。
「パパも食べて下さいです。はい、あ〜ん」
「お、ありがとう」
裏葉が差し出す肉を頬張る秋人を見て、松葉も真似をし始めた。
「わたしのもどうぞです!あ~んです!」
「あ~ん。んっ、ありがとうな」
「えへへ〜♪」
周囲の目もあり少々気恥ずかしいものがあったが、裏葉と松葉が楽しげに笑っているから良しとしよう、と肉と共に幸せを噛み締める秋人だった。


その頃、秋人達から少し離れた場所では・・・。
『ワタシタチにもお恵みを下さいデスゥ!』
『カワイイ仔達がお腹を空かせているんデスゥ!』
『お願いデスゥ!少しだけでいいんデスゥ!』
自然公園に住み着いていた捨て実装のミドリは、バーベキューを楽しむ若者連れにしつこくまとわりついていた。
あのヒトモドキの肉穴人形だってご相伴に預かっているのだ。
可愛いワタシの仔達にだって少しくらい分けてくれててもいいだろう。
そう思ったミドリは、仔を抱き上げて、近くでバーベキューを楽しんでいたニンゲン達に懇願し続けた。
我が仔達に少しでも美味しいものを食べさせてやりたいという親心からの行動だったが、そんな事情を斟酌してやる義理など人間側には無い。
野良実装特有の悪臭に食欲を削がれ、いい加減我慢の限界に来た若者達は、酒の勢いも相まって、ミドリ一家に過激な報復を行った。

「そんなに欲しいならくれてやるよ!」
若者の一人が火の付いた木炭の欠片をトングでつまむと、ミドリが抱え上げていた仔のミツクチへと押し込んだ。
『〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!?!?!?!?』
ミドリが抱えていた仔は激しく頭をシェイクさせ、必死になって木炭を吐き出そうとするが、口中を焦がしながら固着した木炭は容易に吐き出せるものではなかった。
『〜〜〜〜〜ッッッ!?!?(パキンッ!)』
ついには身体の中を灼かれる激痛に耐えきれず、ミドリの仔は偽石を自壊させて絶命した。
『に、逃げるデス!』
遅まきながら身の危険を悟ったミドリは他の仔達を連れて逃げ出したが、仔達はあっさりと捕まってしまった。

「ほ〜ら、死のうねぇ〜」
『テチャァァァァァァァァァァァァァッッッ!!??』
『テヒィィィィィィィィィィィィィィッッッ!!??』
火の付いた木炭を押し付けられた仔実装達は、全身を時間をかけて灼かれながら苦しみ抜いて死んだ。

「お前達はダンスが好きなんだろ?踊ってみせろよ!」
『テッヂャァァァァァァァァァァッッッ!!??』
『ママァ!助けテチィ!助けテチィ!』
熱々の鉄板の上に放り出された仔実装達は、足が炭化するまで死のタップダンスを強制され、力尽きてその身を焦がされていった。

「減速できません!大佐ぁ、大佐ぁ!なんちゃって!」
『テヂィィィィィィィィィィィィッッッ!!』
『熱いテヂィィ!熱いテチャァァァァァァァッッッ!!』
大気圏再突入で燃え尽きる兵士のセリフと共に、火の付いた木炭がたっぷり入ったコンロに放り込まれた仔実装達は、炭化して炭と見分けがつかなくなってしまった。

助けを求めて命を散らしてゆく仔達の悲鳴を背に、ミドリは懸命に逃げた。
生き残って、いつか必ずシアワセになるために。

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1 Re: Name:匿名石 2025/08/02-07:28:19 No:00009760[申告]
発狂せずとも幸せになる為の手段たる仔が不幸を呼び寄せてくれるな
結局、悲劇感出されても汚物を押し売りされる方がたまったモンではないのだが
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