タイトル:【虐他】 実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ9
ファイル:実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ9.txt
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初投稿日時:2025/07/01-20:40:47修正日時:2025/07/01-20:40:47
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実翠石との生活Ⅲ 短編まとめ9
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家宅侵入、成功すればセレブデス!


とある平日の朝。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃいです」
「いってらっしゃいです!」
仕事に向かう秋人を、実翠石の裏葉と二人の娘である松葉が見送るといういつもの光景。
裏葉と軽く口づけを交わし、松葉の頭を一撫でしてから出勤する秋人を、裏葉は控えめな笑顔で、松葉は小さな手を大きく振って送り出す。
ささやかで他愛もない事かもしれないが、そうした日々の小さな幸せこそが大切なのだと、秋人達一家は信じて疑わなかった。


そんな秋人達の様子を、野良実装が五匹ばかり、少し離れた電信柱の影から憎悪混じりに睨みつけていた。
『デププ、クソニンゲンがやっと行ったデス・・・!』
『これであの家にいるのは肉穴人形共だけデス!』
『ニセモノの分際であんな立派な家に住んでるなんてムカつくデス!ボコボコにして乗っ取ってやるデス!』
『デキソコナイ共を始末したら仔達を呼び寄せてセレブ生活の始まりデス〜!』
『クソニンゲンもドレイにしてやるデス!可愛くて高貴なワタシタチの方が肉オナホなんかより上だって事を教育してやるデス!』
この野良実装達は近所の公園に生息している個体だった。
自分達が日々生きるか死ぬかの野良生活を送っているにもかかわらず、愚鈍なクソニンゲンに媚び散らかして安穏とした生活を送るビッチな実翠共は非常に目障りだった。
そこで、野良実装達は思いを同じくする者達でつるんで、ヒトモドキの住処を特定し、クソニンゲンが不在にしている間に始末して家を乗っ取ってやろうと画策したのだ。
『ママ、がんばっテチ!』
『仲良くお留守番して待ってるテチ!』
『これでセレブの仲間入りテチ!』
送り出してくれた仔達のためにも、必ずやあのダッチワイフ共を始末してやろう。
そう意気込んで電信柱の影から踊り出たところで、野良実装達は複数の人影が背後から迫って来ているのに気付いた。
「野良実装が五匹もいますね」
「ゴミ捨て場荒らしにでも来たのかしら」
「臭いしうるさいし汚いから、存在するだけで迷惑よね」
「そうそう、公園に住み着いてるおかげで子供達が安心して遊べませんし」
彼女らは近所に住む奥様方だった。
野良実装が五匹も居るのを見かけて、協力して駆除しようということになったのだ。
奥様方は持ち寄った噴霧式実装コロリを容赦なく浴びせかけた。
『デギャァァァァァァァァァァァァ・・・!』
五匹の野良実装達はあっさりと駆除された。
それ自体は野良実装達にとって不幸な事だったが、ある意味で野良実装達は幸運だった。
公園に残してきた我が仔達がこの後に辿る悲劇を目にしなくて済んだのだから。


野良仔実装が親を失った場合、まず生存は絶望的である。
『ママァ・・・おなか・・・空いたテチィ・・・』
帰らぬ母実装を待ち続けて餓死する仔実装達。

『テチャァッ!死ねテチ!お前の肉を食わせろテチィ!』
『食われるのはお前テチィ!』
空腹に耐えかねて共喰いした挙げ句共倒れになる仔実装達。

『ママを探しに行くテチ!』
既にこの世の者ではない母実装を探しに無謀にも巣を出て、最期には地面の染みと化す仔実装達。

ほんの数日で、仔実装達も残らず親の後を追って全滅する羽目になった。


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お家でお風呂


春も半ば以上を過ぎた休日の夕方頃。
秋人と実翠石の裏葉、そして二人の娘の松葉は公園から我が家へと帰ろうとしていた。
「パパとたくさん遊べて、すっごく楽しかったです!」
満面の笑顔を浮かべる松葉は、走り回ったせいかかなりの汗をかいている。
「ほら、松葉。じっとしていてです」
裏葉がハンカチで優しく顔の汗を拭ってやると、松葉は気持ちよさそうに目を細める。
「帰ったら、風邪をひかないように、すぐにお風呂に入ろうな」
「はいです!」
秋人に頭を撫でられながら素直にうなずく松葉。
「あ、でも、たまにはパパと一緒にお風呂に入りたいです」
という松葉に、秋人は苦笑混じりに応えた。
「ママじゃないと松葉の大事な髪はちゃんと洗えないからな。ママとゆっくり入っておいで」
秋人の言葉に、松葉は珍しく口をとがらせる。
「えー、でも、ママはたまに夜遅くに、パパと一緒にお風呂に入ってるです。ママばっかりずるいです!」
松葉の何気ない一言に、裏葉は一気に顔を赤くする。
「あ、ぅ・・・えっと、パパぁ・・・」
まさか情事の後のあれこれを洗い流したり、流れでついついそのまま致したり・・・などと正直に言えるはずもなく。
裏葉は助けを求めるように秋人を見やる。
「松葉の髪がきれいだと、パパも嬉しいからさ。ママにきちんと洗ってもらいなさい」
「ほんとです?それならママに洗ってもらうです!」
苦笑混じりにフォローする秋人に、松葉は素直にうなずいた。
秋人は松葉の頭を撫でて、そろそろ帰ろうかと促す。
秋人と裏葉の間に収まった松葉の手を引き、家路につく。
帰ったら、楽しいお風呂の時間が待っている。


『デギィィィィィィィィィ・・・!』
三人仲良く手を繋いで公園を去る様子を、元飼い実装のミドリは血涙を流しながら見送っていた。
飼い主の女性の彼氏に欲情し、股間を擦り付けていたのがバレて捨てられて以来、温かい風呂など夢のまた夢だった。
安穏とした飼い生活を知るミドリにとって、野良生活の厳しい日々は耐え難いものだった。
そんな折に、あの卑猥な肉穴人形共がクソニンゲンに媚びて飼いとしてのシアワセを享受している様を見せつけられたミドリは、とうとう我慢の限界を迎えた。
もうこうなったらワタシの性的魅力を発揮するしかないデス!
あんなデキソコナイの穴人形ですら飼いになれてるんデス!
ワタシがちょっとセクシーにして見せればニンゲンなんてイチコロデスゥ!
自身が捨てられた理由を実翠石への怒りで完全に忘れ去ったミドリは、たまたま公園の近くを通りかかった少年の目の前で、パンツを晒して腰を振って見せた。
『デス〜ン♪』
なんの脈絡もなく不愉快極まる代物を見けつけられた少年は、こめかみに血管を浮き上がらせながら、ドリブルの要領で何度もミドリを蹴り飛ばした。
『デギャァッ!?デヒィッ!?デボアァッ!?・・・デゲボォッ!?』
少年は公園内の噴水近くまでミドリを蹴り転がすと、トドメに噴水の中にミドリを蹴り落とした。
『デゲァボォ・・・!デヒャァッ・・・!』
泳げないミドリは必死になってもがくが、口から入り込む水は容赦なくミドリの肺を満たしてゆく。
やがてミドリは、漏らした糞で水を汚い緑に染めながら水底へと沈んでいった。


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川遊び


よく晴れた、軽く汗ばむくらいの暑さの休日。
秋人は実翠石の裏葉と二人の娘である松葉を連れて、少し山奥にある川辺へとピクニックに来ていた。
「ほら、触ってごらん」
「わっ、わっ!冷たいです!」
初めて見る川に小さな手を浸した松葉は、驚きながらも笑顔を浮かべる。
「ちょっと足だけ入ってみようか」
川の流れは穏やかで、危険はなさそうだと思った秋人は、裏葉と松葉をごく浅い水辺へと誘った。
「わあっ!冷たくてきもちいいです!」
「松葉、足元を見てみるです。小さなお魚さんが泳いでるです」
「あっ、ほんとです!かわいいです!」
スカートの端を摘み上げながら、水辺を素足で戯れる裏葉と松葉。
ぱしゃぱしゃと跳ねる水が小さな虹を作り、二人の美しい髪に陽光が映える様は本当に絵になった。
秋人はスマホを取り出すと、二人のはしゃぐ様子を写真に収める。
しばらくはこの写真がスマホの待受画面として使われる事になるだろう。


『ママ!ワタチタチもお水で遊びたいテチ!』
『そうテチ!あのダッチワイフ共ばっかりずるいテチ!』
『穴人形よりも扱いが悪いとかありえないテチ!』
松葉達がいる場所よりもいくらか川下。
飼い実装のミドリは鳴き喚く娘達に辟易していた。
遠目に見えるデキソコナイ共も苛だたしいが、ワガママばかり言う娘達はそれ以上にミドリを苛つかせていた。
せっかくご主人サマが遠出に連れ出してくれたというのに、この仔達は好き勝手ばかり言って・・・!
身体の構造上、ほとんど泳げない実装石にとって、水場は危険極まりない場所だ。
特に仔実装以下の個体など、いつ不注意で溺れ死ぬか知れたものではない。
ワガママを言うな、と仔達を怒鳴りつけようかと思ったところで、飼い主の男が声をかけてきた。
「せっかくだから水の浅い所で遊んだらどうだい?ミドリが見ていれば大丈夫だろう?」
ご主人サマがそう言うのならば、とミドリは半ば仕方なしに仔を浅瀬へと連れてゆく。

『つめたいテチ!』
『きもちいいテチ!』
『もっとあっちに行きたいテチ!』
テチテチ騒ぐ仔達の様子に、ミドリは喜ぶどころか気が気ではなかった。
今も仔の一匹がより深い所へと勝手に入っていこうとしているのを引き止めた所である。
『勝手に深い所に行くと危ないデス!』
と叱りつけているときだった。
『テチャァッ!?』
『テヒィィィッ!?』
ミドリが目を離した隙に近くの岩によじ登っていた二匹が足を滑らして川に落水し、流され始めたのだ。
『テボァッ!?ママ、助けテチィ!』
『溺れちゃうテチ!早く助けろテチャァ!?』
ミドリは慌てて後を追うが、川の流れには追いつけず、仔達はあっという間に見えなくなっていった。
あれではもう助からないだろう。
だが、ミドリには悲しむ暇すら与えられなかった。
『ママァ!ママァ!』
先程叱りつけていた仔の上げる悲鳴に振り向くと、蛇が仔の下半身を飲み込もうとしている最中だった。
『その仔を離せデスゥ!』
最後に残った仔を救おうと突進するミドリだったが、蛇は素早くその身を滑らせて逃げていった。
『ママァ、苦しいテチィ・・・!食べられるのなんてイヤテチャァ・・・!』
生きたまま丸呑みされつつある仔の悲鳴だけが、ミドリの元に残された。
『デェェェン、仔達が、ワタシの仔達がぁぁぁぁ・・・!』
嘆き悲しんで河原をポフポフ叩くミドリの姿を、飼い主は動画として保存していた。
観察派の彼にとって、どうしようもない仔蟲共が勝手に自滅してゆく様はこの上ないエンターテイメントだった。
しばらくはミドリの仔達の録り溜めた動画で楽しめそうだ。
飽きたらまたミドリに仔を産ませてやるのもいいかもしれないな、などとも考える飼い主であった。


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かき氷


良く晴れた、少し汗ばむくらい暑いとある休日。
秋人は実翠石の裏葉と二人の娘の松葉を連れて、自然公園へと遊びに来ていた。
今は休憩がてら、木陰の中のベンチに腰掛けて、露店で買い求めたかき氷を三人仲良く食べている最中である。 
「冷たくて甘くておいしいです〜♪」
イチゴ味のかき氷を口にした松葉が、太陽に負けないくらい眩しい笑顔を浮かべる。 
「松葉、こっち向いてごらん」
ブルーハワイのかき氷を食べていた秋人が松葉のほうを向いて、青く染まった舌を出してみせた。
「わっ、わっ、パパの舌が大変なことになってるです!赤いの食べたら直るです?これ、どうぞです!」
驚いた松葉が自分のかき氷を秋人に差し出してくる。
優しい娘に育ってくれているな、と嬉しくなった秋人は、大丈夫だよ、ありがとう、と言って松葉の頭を撫でてやった。
「もう、パパ、あんまり松葉をからかったら、めっ、です」
控えめな笑顔を浮かべた裏葉にやんわりと窘められた秋人は、ごめんごめんと言いつつ、自身のかき氷をスプーンで掬って裏葉へと差し出す。
「んっ、おいしい、です」
裏葉もお返しにと自身のレモン味のかき氷をスプーンで掬い、秋人へと差し出した。
「パパとママは今日も仲良しさんです♪」
二人が食べさせ合う様子をニコニコ眺めていた松葉の言葉に、秋人と裏葉は赤面しながらも微笑みを交わし合った。


『・・・デェェェェンッ・・・!惨めデスゥ・・・!』
秋人達三人の他愛もないやり取りを、元飼い実装のミドリは血涙を流しながら見つめていた。
先程までの、子供が落としてしまったであろうアイスクリームを地面に這いつくばるようにして舐め回して時に感じていた多幸感が、あっという間に霧散してゆく。
何故あのデキソコナイ共はあんなにシアワセそうにしているのだろう?
ワタシは捨てられてしまったのに。
何故あのヒトモドキは飼い主との間に娘を、しかも黒髪の娘を産むなんて真似が許されたのだろう?
ワタシの仔は存在自体を受け入れてもらえなかったのに。
ご主人サマに喜んでもらおうとサプライズで産んだ八匹もの
娘達。
娘もいっぱい、シアワセもいっぱいだったはずなのに、ご主人サマはその日の内にワタシタチ家族をダンボールに詰めてこの公園に捨ててしまった。
娘達は飢えに襲われ、カラスに喰われ、猫に遊ばれ、病に倒れ、ニンゲンに踏み潰されて散ってゆき、もう三匹しか残っていない。
そんな過酷極まる野良生活の中で、ミドリはそれでも生きてきた。
きっといつかはシアワセになれると信じて。
今日、道端で地面に落ちたアイスクリームを見つけた時。
生まれて初めて味わう甘味に、娘達が笑顔を浮かべた時。
ミドリは自分の考えは間違っていなかったと思えたのに。
それなのに。
実装石より遥かに下等な存在であるはずの実翠石共が、自分達家族よりも遥かに恵まれ、愛され、シアワセそうにしている様子を見て、ミドリの心はポッキリと折れてしまった。
『ママ、どうしたのテチ?』
『カナシイことでもあったのテチ?』
『まだアマアマがちょっとだけ残ってるテチ!ママも食べればニコニコテチ!』
膝をついて静かに泣き出すミドリに、口元をアイスでベトベトに汚した娘達が、心配そうにテチテチ鳴いて寄り添う。
厳しい野良生活の中でも親を気付かう優しさを持った娘達だが、ミドリにとってそんなものはなんの慰めにもならなかった。

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1 Re: Name:匿名石 2025/07/02-03:41:31 No:00009731[申告]
どいつもこいつも自業自得ばかりだな
なんか発狂しなくても結局仔を巻き込みながら自滅しているし
2 Re: Name:匿名石 2025/07/02-05:32:14 No:00009732[申告]
サプライズで8匹も生ゴミを生産するとは恐れ入る
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