バースディサプライズ あーあー…とうとうやっちまったか… 正直な所一番に頭に浮かんだ感想はこれであった 俺は俗にいう虐待派という奴だが 何時もその対象にする実装石には一つの約束をさせている その約束の内容は様々ではあるが 守られている間は大切に飼育している だが一度その約束が破られた時点で即虐待モードに転じて責め殺すのだ 今回飼育しているミド子(十代目)に課した約束はズバリ 子供を産まない育てないと言うものであった これは万年生みたがりの実装石にはなかなかハードルの高い内容ではあったが 彼女は勇ましくも守り通して見せると誓い意気込んでいた 俺はそんな強い意志に敬意を示して特に不妊処置は施さなかった そして飼育を始めてから四カ月が経過したころであった 近頃やたらと右目を隠そうとするので不審に思いその顔を強制的に見た所 なんと両目が緑色につまり妊娠を示すものにと変化していたのであった 不妊処置こそしなかったが服はそのままにしていたので勝手に妊娠する事は無い 問い詰めるとやはり飼い主である俺との関係が良好なので どうしても子供が欲しくなりコッソリとパンツを脱いで股間を風に当てて 花粉を取り込んで妊娠した様であった しかもそれを咎めると 約束を破った事への謝罪はあったが子供を諦めることには 頑なに拒絶をしてきたのだ 愚かな…これが最後の温情だったと言うのに 諦めると言うなら堕胎後に引き続き今の生活を継続するつもりだったと言うのに… さて…どうしてくれようかと 思案を練っていたがふとある事を思い出し 収納スペースにしまい込んでいたパッケージを取り出した そのパッケージには ショップへの連絡先や購入した実装石の管理ナンバーが印刷されたステッカーが貼られていて そこにはミド子が何時生まれたかという年月が書き込まれていた もう一つ注目したのは特売セールを示すステッカー これはショップに納品されてからおおよそ半年が経過した処分品であると書かれている これだ… カレンダーを確認するとそのXデーまで二カ月 いいだろう…丁度頃合いの頃だ それまでは静観しておこう XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX その後ミド子は時に何も言わなくなった俺に始めこそ警戒をしてきたのだが やがて安心したのか無防備になっていき 普段通りの態度になっていった 淡々と定期的な餌やりとケージの掃除の毎日が一カ月ほど繰り返され やがて両目が赤くなり出産を迎えた とりあえず風呂場に連れて行き服を脱ぐように言ったら 急に赤面して恥じらいを見せつけてきたのでイラッときたが何とか耐えた 洗面器にぬるま湯を張り下半身を浸からせると出産が始まった 結果は初産にしてはなかなか上等なもので 仔実装を三匹産み落とした ミド子は仔実装たちの粘膜を一生懸命舐め落とすとその場であっという間に 手足が伸びていき付近をちょこまかと動き始めた それを何とか制止させて俺に向かって挨拶をさせた 知能は三匹とも並程度のようだ XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX それから更に一カ月近くが経過した 仔実装達は特に糞虫化することもなくすくすくと育っていった ミド子も俺との約束を破ったことなどとっくに忘れたかのような様子で 目の前で子育てに勤しんでいる そうしていられるのも今の内だ せいぜい満喫するがいい… 俺はXデーに備えて準備を始めた そしてとうとう待ちに待ったXデーが到来した 準備は完璧 あとは実行あるのみだ まずは… 予め用意していた小さなブーケを携えて ミド子の前にさっそうと登場する俺 突然の事に何事かときょとんとしていたが 「ミド子…誕生日おめでとう」と言ってブーケを渡すと 数秒の硬直の後両目から本気涙を流して体を震わせた スマホの実装リンガルアプリには (御主人様アリガトウございますデス)と表示されている 感動するのはまだ早いぞ もう一つ特別なサプライズを用意したんだ 暫く別の部屋で待機しておいてほしい 準備できたら案内するからと言って移動させた なお仔実装達には準備を手伝って欲しいと言ってその場に残ってもらった XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX 残された仔実装達は口々にママだけズルイだの ワタチ達にも何か頂戴とか言い出していたので ポケットから金平糖を出して一粒づつ与えた 大喜びでそれを舐めていたのだがやがて体に異変が生じた 強烈な便意が襲い掛かって来たのだ 俺は三匹をバケツに放り込むと浴室へと向かった そう…渡したのは金平糖ではない 実装石にしか利かない特殊な下剤であるドドンパ それも仔実装用に調整された低圧タイプである あの小さな体のどこに収まっていたのか 浴室に到着するまでにはバケツは重くなり その中で糞の中でおぼれそうになって三匹がもがいていた 普段食べさせているフードの消臭効果のおかげで特に臭いは無いが それでも忌避感は抑えられないので トングで一匹ずつ挟んで取り出した このままでは手伝いなんて無理なので綺麗にしてやると言うと その場で汚れた服を脱ぎ大人しくシャワーを浴びるのだった 濡れた体をタオルで丁寧に拭くと 三匹ともザルに放り込みキッチンに移動すると そのままお湯が煮え立つ鍋に入れて蓋をして押さえた 「チュギャァァァァ」「ジィィィィィィィ」「ギャァァァァ」 個性的な三者三様の悲鳴を上げながら 結構強い力で抵抗してきたが押さえ込みやがて静かになったので 蓋を開けると真っ白になって茹でられた仔実装が漂っていた 目も白くなっているので完全に死んでいる ザルごと引き揚げてまず髪の毛を毟った 何の抵抗もなく束でするりと抜けた そして流水に晒して身を締めた後 別に準備していたスープの中に入れで10分ほど煮てから 皿に盛り付け作り置きのソースをかけて 付け合わせの茹でブロッコリーを添えて俺特製のサプライズ料理の完成だ XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX さてと…主賓をお迎えに行きますか 別室に待機していたミド子はいささか不安な様子であった 待てども迎えは来ない 遠くから仔の悲鳴が上がりそしてなにやら良い匂いが漂うのだ 気になるのは仕方がないだろう 仔の悲鳴はちょっとしたアクシデントが起きただけで問題ないと説明し 匂いに付いてはそれが誕生日に用意した御馳走だと言うと 期待に満ちた顔をして早く連れて行ってほしいとせがみだした まずはサプライズの余興と言う事で目隠しをしてもらい手を取って キッチンまで案内した そして料理との対面だ 鼻先に茹で仔実装をぶら下げると懸命に匂いを嗅ぎだしたので 口元に持っていくとガブリとそれを齧り咀嚼した スマホの画面には (うまいデスっこんなの始めて食べるデス)とか (嚙み切るとオニクから肉汁があふれるデス)と表示されている あっという間に一匹を平らげてしまい お代わりを催促しだす ハハハッ今日は遠慮なく沢山食べろよと言いつつ二匹目をもっていく 今度は頭の方を下にぶら下げていたので リンゴでも齧るように頭にかぶり付いた (ハフハフ…コリコリした食感の後にトロトロの甘いクリームがあふれて来てたまらないデス) ミド子はもう食べる事だけに夢中になっていた そして三匹目を与えて体の半分くらいを食った時に目隠しを外してやると やっとさっきまで食べていたモノの正体に気が付きワナワナと震えていた XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX どうだい我が仔の味はいかがだったかな? 各種のハーブと共に煮たから臭いでは分からなかっただろ 忘れたのかい? これは約束を破った事へのペナルティなんだよ そのお花畑の脳ミソでは許されたとでも思っていたのかな とここまで言った時だった 突然奇声を上げたと思ったらミド子が凄い勢いで嘔吐し始めたのだ 予め床にブルーシートを敷いていて良かったと思いながら ミド子と食べかけの仔をトングで摘まんで水槽に押し込めて玄関に放置した 翌朝自壊死しているかと様子を見たら 気味の悪い目つきで残りの仔の体を齧っていたので そのまま公園に水槽ごとリリースした しばらくの間水槽にたかる野良実装の群れを遠巻きに見ていたが それも飽きたので背を向けて公園を後にした さて次の実装石にはどんな約束をさせようかな 終
1 Re: Name:匿名石 2025/05/31-10:41:25 No:00009670[申告] |
仔食い(と言うか仔食わせ)良いよね… |
2 Re: Name:匿名石 2025/05/31-19:27:02 No:00009672[申告] |
これからは産み放題だぞ良かったね |
3 Re: Name:匿名石 2025/06/04-12:26:52 No:00009678[申告] |
基本実装石的には共食いや仔喰いは禁忌だけど、それはそれとして(実装の味覚からすると)味はいいっての好き
だからこそこういうお話ができるのよね |
4 Re: Name:匿名石 2025/06/04-22:56:53 No:00009679[申告] |
自然界には状況により一定数共喰いはあれど堪え性のない実装石が野放途にやっちゃうと群れがあっさり崩壊しかねないからね
蛆の肥育や間引き、奴隷石を作る等限定化する事で貴重なお肉を確保すると共に箍を締めているんだろう |