タイトル:【蒼虐・愛】 夏休みおわっちゃいましたね。合掌
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初投稿日時:2006/09/02-23:59:10修正日時:2006/09/02-23:59:10
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仔実装が三匹 第伍話

【おさらい】

〜登場人物の紹介

男 〜 虐待派。
    虐待目的で仔実装三姉妹を拾ったが実装石の規格外の強さを身につけた
    三姉妹を次第に気に入るようになる。

仔実装A 〜 長女 思いやりがあり賢さは程ほど。身長の倍以上の大剣を自在に操る。 
仔実装B 〜 次女 かなり賢い。モーニングスターと二振りの長剣を愛用
仔実装C 〜 三女 そこそこ賢い。投擲用短剣と突剣を愛用

〜前回までのあらすじ〜

男が虐待目的で拾った仔実装三姉妹を仲たがいさせる姦計で闘争本能に火をつけたため
互いに殺しあう為に実装石とは思えぬ強さを身に付けた三姉妹。
町会の議題で近所にはびこるマラ実装グループを頂点にした野良実装石の群れで
迷惑している事が上がり三匹の仔実装の力試しと連れ出したところ
マラの群れだけではなく公園中の実装石を全滅させた。
これはやりすぎたかなというお話でした。







前日勢い余って賢そうで善良な実装石まで虐殺させてしまったので
愛護派の議員のゴリ押しで実装石とも遊べる公園というコンセプトを
与えられている公園であることを考えると町会やご町内の皆様には
やりすぎだと文句を言われるかなと思っていたが特に文句を言われる
ことも無く逆に公園が久しぶりに綺麗に静かになったと好評のようだ。

この街は愛護派議員の声が大きいので表立って口にはしにくいものの
衛生面や子供の情操面に悪影響を与える実装石を苦々しく思う人は多かったという事だろう。

ただこの一件で仔実装石というか実装石にしては規格外の強さを持つ
三姉妹はちょっとした有名な存在になり愛護派から非難の手紙や男の家に
押しかけるようなことがあり辟易していたそんな今日この頃。


「「「ボクーッ!!」」」

実装石が居なくなり静かになった公園を三匹の仔実装を連れて散歩にやってきたところ
同じく三匹の成体実蒼石が樹上から飛び掛り襲い掛かってきた。

幸い公園の生き残りの実装石が居たら片付けるつもりで
各々に得物を持たせていたので即座に三匹の実蒼石に対し迎撃を行う。

…というかすでに一匹は上半身と下半身を断ち切られ虫の息だ。

襲い掛かってきた実蒼石を長女が跳躍して大剣でなぎ払ったのだ。
残り二匹は咄嗟に大剣の暴風をかわした。

「ボ… ボクゥ…」
口から血を吐き痙攣する実蒼石

「「ボッ! ボクゥゥゥゥゥッ!!!!」」

必殺の一撃を決めに掛かった三匹の実蒼石達だったが
逆に一瞬で一匹が戦闘不能状態になり衝撃を受けたようだ。

男は周囲を見渡し実蒼石達のマスターを探したが
見当たらないところを見るとどこかに隠れているか、
あらかじめ三匹の仔実装を待ち伏せして殺せと命令を
受けていたのかもしれない。

彼女たちの身なりを観察してみると装備している鋏は
武闘派の実蒼石ブリーダーがよく持たせているサカイの業物だ。
樹上からの三匹の同時攻撃は見事だったが長女の実装石としては
常識はずれのジャンプ力と大剣のひと薙ぎは実蒼石も想定以上の
速さと威力があったということだろう。

「ボクゥ!!」
鋏を構え身構える。

コクリと頷くもう一匹。

タッ!!

二匹の実蒼石が三匹の仔実装の周囲に散開する。
その速度は男が過去に見た実蒼石の中でも最速の部類に値する機動だった。

二匹のコンビネーションで三姉妹を襲うつもりなのだろう。
巧みに動き回り三姉妹の動きを分断し各個撃破を狙う。

三姉妹はコンビネーションの練習などしたことが無かったために
次第に実蒼石達のペースに乗せられる。(以下二匹の実蒼石をB-1とB-2と表記)

「ボクッ! ボクッ!!」

まずは一番体格が小さい三女を標的にしたようだ。

「ボクーッ!!」

B-1が投擲用短剣を投げつくし腰の突剣を抜こうとした三女の隙を突き飛び掛る。
引き抜こうとした突剣を鋏で弾き飛ばされ無手になる

無手になった三女にもう一匹のB-2が斬りかかる。

「テチャッ!」

左肩口をざっくりと裂かれ地面に突っ伏す三女に止めを刺しに掛かったB-1の足元に
次女のモーニングスターが炸裂する。

地面を抉りめり込むモーニングスター。
バックステップでかわしたB-1の顔面めがけて金属棒が飛ぶ。

「ボクゥッ!」

モーニングスターの取っ手を次女が投げつけたのだ。
取っ手はかわしたものの鎖に脚を取られ体制を崩すB-1にいつの間にか近づいたのか
長女の大剣が風を起こす。

「チャァァァッ〜〜〜〜ッ!!」

ガキン!!

B-1の胴体を横斬りにせんと走る大剣の通り道ににB-2が投げつけた鋏が地面に刺さり
大剣の動きを止めたのだ。

「チャッ!!!」

が、長女は大剣に力を込め鋏を弾き飛ばし地面に伏すB-1に死の風を叩き込む。

「ボクゥゥゥッ!!」

B-2が投げつけた鋏が大剣の勢いを削いだ為か寸でのところで
地面を転がり回避に成功するB-1。
無手になったB-2が弾き飛ばされた鋏に手を伸ばし拾おうとする。

「テチチャアァァァァァッ!!!」

そこに三女の飛び蹴りがB-2の脇腹に炸裂する。

「ボッ! グボッ!!」

三女は鋏を拾うとB-2の背中につき立てようとしたが駆け寄ったB-1が阻む。
大振りな得物は得意ではない事と肩口のケガの為にスタミナが切れると判断し
鋏を向かってくるB-1に投げつける。

飛んできた鋏をかわし三女に突進するB-1

鋏の鋭い突きをかわしB-1のみぞおちの辺りに拳を叩き込み
そのまま回し蹴りを放ちB-1をぶっ飛ばす。
三姉妹で最も小柄(12cm程度)な三女だが、無手での格闘は三姉妹の中で最も得意なのだ。

「ボクッ!!!」

信じられないという表情をしなんとか起き上がろうとしたB-1の
アゴ目掛けて三女の蹴りが飛ぶがそれをかわし態勢を整えようと鋏を拾おうとする。
三女の無手の攻撃に押されてしまうB-1の背後に次女のモーニングスターが飛び牽制する。
同じく鋏を拾い三女に飛び掛ろうとしたB-2を長女の大剣が襲い掛かる。

咄嗟に標的を変えモーニングスターを放った隙が出来た次女にダッシュで駆け寄るB-2。

ブン!

放たれたモーニングスターの鎖をムチのようにしならせB-2の顔面を凪ぐ。
そこへ長女の大剣が頭上から振り下ろされる。
鋏の切っ先で受け止めたがこれは重大なミスだった。

大剣が鋏の切っ先をこじ開け鋏の蝶番の部分に当たり食い込む。
これ以上大剣を押し込まれたら死ぬと感じたB-2は必死に取っ手に力を込め
鋏がこれ以上開かないようにする。

キンッ!

大剣は蝶番を破壊しそのまま刃をB-2の右肩口に落し切っ先が地面にめり込む。
長女の大剣は解体屋や工場で使われる工業用カッターの刃を流用したもので、
業物の鋏といえど大抵の金属は断ち切れるのだ。

「ボッ!」

皮一枚でぶら下がる右腕を見て愕然とするB-2
見ればB-1も苦戦している。
二刀流の次女の猛攻に押されて更に横合いから突剣を手に突進する三女。

二匹の実蒼石は虫の息で地面に伏しているもう一匹とで過去に
様々な実装石を駆除してきたがこんな経験は初めてのことだった。



一体なんだこの仔実装どもはっ!

実装石はボク達実蒼石になすすべも無く切り刻まれる糞が詰まった肉袋のはすなのに
どうして姉さまは真っ二つにあっけなく叩ききられボク達は苦戦しているんだ。

しかもこいつ等はボク達の連携を覚えたかのように動き始めている。
実装石など数ばかり集まって各々勝手に泣き喚くだけの存在のはずなのにッ!!

おかしいよっ!おかしいよっ!おかしいよっ!おかしいよっ!!

何か間違っているっ! 間違っているっ!!間違っているっ!間違っているっ!間違っているっ!


冷静さを失い二つに割れた鋏の片割れを無事な左手に持ち三姉妹に飛び掛るB-2

「ボクゥーッ!!」

B-2に待てと制止するように手を振るB-1の胸から刃が生える。

「ッ!!」

背後から三女の突剣が貫いたのだ。
そして次女の二本の長剣がうなりB-1の両足を叩き落す。

「ボグハッ!!」

地面に倒れるB-1の様を見て唖然とする。

「チュアッ!!」

B-1に襲い掛った長女の大剣をかわしきれず剣の腹の部分で
即頭部を強打され吹き飛ばされる。

こんなバカなことって…

木に全身を叩きつけられたショックでB-1は意識を失った。



明らかに実装石駆除の訓練を受けている三匹の成体実蒼石の襲撃を
返り討ちにした三姉妹に男は感心した。
まだ生きている三匹の実蒼石に止めを刺そうとしている三姉妹に対し
考えることがあったので制止することにした。

「まて、殺すな。三匹をココに連れてきてくれ。」

上半身と下半身を腰の辺りでなき別れにしてしまったヤツは
このままだと確実に死ぬだろう。
それに次女と三女に倒されたB-2も長くは無いだろう。

「肩の傷は大丈夫か?」
肩口を斬られた三女の傷の様子を見る。
再生が始まり傷も浅いようでほっとする。

「ダ、大丈夫テチますたぁ」
気丈に振舞う三女。

「三匹の実蒼石相手に良く勝てたものだ。日頃の修行の賜物だな」

「コイツらとても強くて怖かったテチィ。でもなんとか勝てたので嬉しいテチ。」」
次女もあちこち細かい傷を作っていたがかすり傷ですんだようだ。

「それにしても樹上から急降下で襲い掛かってきた連中を咄嗟に凪いだお前の感覚は良かった」

俺は長女の頭を撫でねぎらう。
全くの無傷の長女は頬を赤らる。

「ほんのちょっとテチが実蒼タチが降りかかって来たときに影が見えたので咄嗟に反応したテチ」

「ますたぁコイツらどうするのテチ?」

「オマエ達の強さが有名になってきたので実装石を嫌う連中がよこした刺客ってところだろう。
 こんな連中を相手にしても面倒だから見せしめをしておこう。」

俺はまず三匹の鋏を完全に壊すように命じた。
そして胴を両断されたヤツ(B-3と表記)とB-2の両腕を切り落とすよう指示する。
そして切断面をポケットに入れていたライターで炙る。

腕を落されて事と断面を焼かれたショックでビクッ!と痙攣を起こすB-3。
B-2は腕を切断されたショックで意識を戻すがライターで断面をやかれ絶叫する。

「ボッボクゥゥゥッゥゥゥゥッゥッ!!!」

その絶叫に意識を回復するB-1だが長女と次女にがっしり抑えられている為身動きが取れない。
必死に身体を振りイヤイヤをするが三女が容赦なくB-1の両腕を切断する。

「ボゥゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

そして断面を二匹と同じように焼き潰す。

ベンチの脇に先日狩られた実装石のダンボールハウスがあった。
先日の件で片付け忘れられていたもののようだ

中に三匹を放り込む。
ハウスの中には実装石親子だったものが転がっていたが
ココ最近の暑さで腐敗が進んだようですごい匂いだ。

破壊した三本の鋏も放り込みダンボールを公園の出入り口脇に放置して公園をでる。

両腕潰しと鋏を破壊したのは今後、三匹の仔実装にちょっかい出せば手加減はしないという
意思表示のつもりだが飼い主に通じるだろうか?





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男と仔実装達が公園を立ち去ってしばらくして一人の中年男性が公園にやってきた。
実蒼石達を三姉妹にけし掛けた張本人である。

中年男は自分の実蒼石達の勝利を信じて疑わなかった。
3年以上も実装石駆除を共にした猛者だ。

そして男は入り口脇にあるダンボールハウスに気がつく。
中からガサゴソと音がする。

こんな所に家をおったてるとは糞蟲がっ!!

中年男は乱暴に入り口脇のダンボールを蹴り飛ばす。

「ボクッ!!」

「な…に!?…」

蹴り飛ばされたダンボールから実装石の腐乱死体と共に実蒼石が
虫の息でこぼれ出ているのに気がつき慌ててかけよる。

三匹とも両腕は切断され断面には火で炙られた痕があり再生能力が
あるとはいえ実装石ほどではない実蒼石でこのケガは完治するのかわからないほどだ。
しかも自慢の鋏は皆破壊されている。

一匹は胴を両断されているがまだ息はある。
一匹は胴体に何箇所もの刺し傷があり更に両足を失っており出血がひどい。
もう一匹は両腕は失っているが他に傷は見当たらない。

「おい! しっかりしろ!! 何があった? 三匹の仔実装はどうしたんだっ!!」

胴体に刺し傷がいくつもあるB-2も「ボクゥ…」とつぶやいたきり黙ってしまう
B-1が中年男の呼びかけに意識を戻し息を荒げつつも事の次第を報告する。

「そんな… 馬鹿なことって…」

「ボ、ボクゥッ…」

涙を流し悔しがるB-1
返り討ちにされた屈辱は相当なものに違いない。
体長20cmに満たない三匹の仔実装相手に中年男自慢の実蒼石達が
戦闘不能になったことに愕然とする。

急いで病院に駆け込んだが長女は手遅れだった。
両手両足を失った次女は完治の見込みがいつになるかわからないという。
実装活性剤を使おうにも全身の衰弱がひどいので活性剤に耐えられないとのことだった。
三女は活性剤が使えたそうだが完治まで一ヶ月以上は掛かると診断された。

中年男は街の実装石愛護派の議員に雇われやってきた駆除屋である。
宿に戻りノートPCを開き実蒼石関連HPを見ると録画を依頼していたカメラ屋が
今回の顛末のムービーをアップロードしていた。

仔実装石とは思えない機動と実蒼石の鋏以上に凶悪な得物を自在に振り回す
膂力を見せ付けるムービーを見て驚愕する。

これは仔実装石の動きではない。
人間相手でも下手を打てば無事ではすまないほどと思われた。

なんなんだこの化け物どもは…

とてもじゃないが生半可な実蒼石がかかっても返り討ちされるのは必然だという内容だった。

実装石は強力なリーダーの下である程度の連携は行うことは知られているが
あくまで大量の群れによる人海戦術的なもので、仔実装三姉妹が見せるような
牽制や地形を利用した誘導など行うことなど聞いたことも見たことも無い。

この戦い方は中年男が実蒼石姉妹に仕込んだ連携を取り込んだ動きそのものだ。

録画映像でも当初は二匹の実蒼石の連携に苦しめられていた三匹の仔実装だが
次第に連携を模倣しだし自分たちの身体や装備にあった動きをし始めたのが見て取れる。

仔実装どもの飼い主らしき男が自分の実蒼石の両腕の切断を命じ
ライターで断面を炙るシーンを見て憤りを感じたがこれは仔実装どもの飼い主からの
これ以上仔実装達に関わるなという意思表示だろうと直感した。

悔しがっていた三女の事を思うと逆襲したいところだ。
中年男にも駆除屋いや虐待師としての意地もある。
しかし… この三匹の仔実装どもはあまりにも規格外すぎる。

現状での逆襲はムリだ。
依頼主のクソ愛護派議員から貰ったギャラを考え計算する。

「割に合わんな。」

男はこの仕事から下りる旨を依頼主にメールした。




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男は仔実装三姉妹を風呂場に連れて行き今日の戦いの汚れを流させる。

「「「テチュ-!」」」

お互いの身体をスポンジで洗いっこしている。

三姉妹がチョコチョコと見守る男の足元に寄ってきた。

「「「ますたぁ髪の毛をわしゃわしゃしてほしいてちぃ〜」」」

「あぁ、じゃ今日は末っ子からだ」

「てちぃ〜♪」

シャンプーをかけ丁寧にすき洗って流しトリートメントで整える。
トリートメントがなじむ間に次女と長女の髪の毛を順番に洗って
また三女から順番にトリートメントを流してあげてやる。

洗面器に湯を張り三姉妹を入れて風呂に浮かべる。
湯船の中で洗面器は揺れる。
最初は(虐待してたから)怖がっていたが最近はおおはしゃぎしている。

男もついでに風呂を浴びるかと思い服を脱ぎ身体を流し湯船につかる。
男が湯船につかる際に水面が上昇しお湯が湯船からあふれる。
水面上昇にはしゃぐ三匹。

「「「テーチュテチュッチュ♪ テチュチュッ♪」」」

風呂が気持ちよいのだろう。
男が風呂に入る際につい鼻歌で歌ってしまうド○フのアレを歌いだす三匹
意外と可愛い声でさえずるので男も鼻歌で一緒に歌ってしまう。

男の冷徹までな実装石への虐待ぶりを知る友人が見たら
「すわっ! 何事かっ!」と驚くことだろう。

風呂から上げ、自分で拭ける部分は自分でさせ髪の毛は男が丁寧に乾かしてやる。
ドライヤーの風に「テー」と気持ちよさそうにする。

今日はなかなか大変な相手と戦い勝利したからご褒美だということで
テチュン印の高級フードと金平糖を与える。

おいしそうに食後の金平糖を、ほおばる三姉妹をみてふっと思った。
最初、コイツらを拾ったときにルールを設けていたけどソレを破ったせいなのか
本来、実装石を虐待することに喜びを見出していた男だが三姉妹がここ数ヶ月で
身に付けた礼儀正しさ、鍛え上げた肉体それに実装石が持っていることなど殆ど無い向上心に
男はすっかりと三姉妹を気に入ってしまいその成長振りを喜ぶようになっていた。

当初は規格外の強い仔実装になった三匹に関しては公園の駆除とか楽だろとか
他の実装虐待に使える程度にしか思っていなかったが愛着を感じるとは糞っ!

これもやはりルールを破ったことへのペナルティと受け止めるべきなのだろうか。
生来生真面目な男は自嘲するそして。

「オマエ達に謝りたい事がある。」


「「「テッ?」」」

金平糖を頬張っていた三姉妹が驚いた表情で男を見つめる。

「ますたぁ 一体とつぜんどうしたんですか?」
長女がたずねてくる。


「俺はオマエ達を虐待するために拾い仲たがいをさせることで
オマエ達がいがみ合う姿を楽しもうとした。

結果、自分の身体をとことん鍛えたいという向上心や礼儀作法などを身に付け
実装石では考えられない成長振りに俺はすごく感心した。

最初、お互いにウンコ擦り付けたアレな、俺が仕組んだことだったんだよ。
ビデオはパソコンがあればあんなものは簡単に捏造できるんだよ。」


「「「テェェエエエエェェェェェッ!!!」」」


「すまなかった。」
俺は三姉妹に頭を下げる。


「「「ま、ますたぁー! アタマを下げてくださいてちぃー」」」


「で、でもあのいがみ合いがあったからワタチ達はここまで身体と心を鍛えることが
出来たのテチ。ますたぁも色々ワタチ達の為に気を配ってくれたのは十分わかっていますてちぃ」

「そ、そうテチ! 最初はますたぁはいぢわるだったけどワタチ達の為に
色々工夫したトレーニングや食事を用意してくれたテチ!」

「それにワタチは一番のお姉ちゃんだからおぼろげに覚えているテチ。
生まれたばかりで他の妹たちが生まれる最中に他のノラ実装石がママに襲い掛かって
殺してしまった事を。
そしてそこに現れたますたぁのひと蹴りでノラを倒してくれたテチ。
ママは手遅れだったけど生きていたワタチ達を助けてくれたことは忘れてないテチ。」


「しかしオマエ達を拾ったのも気まぐれでノラを殺したのもたまたまだったんだぞ?」


「かんけー無いテチ! 結果オーライだからワタチは気にしてないテチ」

「そうテチ。ますたぁは何のかんの言ってもしっかりワタチ達の為に色々お世話をしてくれたテチ。」

テッチテッチと男の足元に駆け寄ってきた三女が男の脚にしがみついてきた。

「ワタチもますたぁは最初怖いニンゲンさんと思っていたけど今はだーい好きテチ!」


「オマエ達…」


「オマエ達の力ならどんな敵が現れても簡単には負けることも無いだろう。
望むのなら好きなところで開放してやる。」


「…ワタチはカイホーなんていらないテチ」
「毎日閉じこもって、とれーにんぐしているのって好きでやっていることテチ。」
「ワタチはますたぁが大好きだから捨てないで欲しいテチ…」

「そうかじゃぁオマエ達との生活はこのままでいいのか?」

「はいテチ。改めてよろしくお願いしますテチィ」
「ワタチ達はこの小ささなのでますたぁの家のお手伝いができないのが残念てち」
「ますたぁワタチ頑張ってもーっともーっと強くなるテチィ」

「オマエ達には名前をあげよう。」

「「「テッ! な、名前をくれるのテチか?」」」

「俺は虐待相手の実装石には名前など与えないが飼うこととなると別だろう?」

う〜んと俺はうなり名前を考える。

「一番のお姉ちゃんはミラ。二番目のお姉ちゃんはミリ。
末っ子は、ミルでどうだ? ひねりが無い名前かもしれないが…」

「「「てっちゅー!!!」」」

「ますたぁありがとうございますてちぃ」

おおいにはしゃぐ三姉妹。

寝床は先日の公園での殲滅戦以後しまい仲良く篭の中で眠るようになっている。

「ふぁ〜 眠くなってきたテチ。」次女のミリがあくびをする。
「お姉ちゃんワタチもねむくなってきたてちぃ」
「じゃぁもう寝るテチ。ますたぁに挨拶するテチィ」

「「「ますたぁおやすみなさいてちぃ」」」

「あぁ今日はゆっくりと休め。」

三姉妹を抱き上げ篭に入れてあげる。
使い古したタオルをしいただけの簡単な寝床だが三姉妹は満足そうに寝床に転がり
男が指先でアタマを撫でるとテチュテチュと無邪気な声を上げ丸くなったとたん
寝息を立てて寝てしまった。

男はふっと笑い書斎に向かう。
書斎でターキーをグラスに注ぎぼんやりとする。

結婚直後に妻を事故で失い、あるきっかけで実装石の虐待師の道に入り
実装ブリーダーとしてそこそこの評価と金を得たが、妻が突然死んで以来
笑ったことなど殆どない事を思い出す。

「実装石をさんざん甚振ってきた俺がこの様とは。」

自嘲気味に笑いグラスの酒を煽る男だった。



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