タイトル:【虐】 ミドリの夏休み
ファイル:ミドリの夏休み.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1222 レス数:3
初投稿日時:2023/09/07-20:53:41修正日時:2023/09/07-20:53:41
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俺はミドリという実装石を飼っている。
性格は大人しくて扱いやすいが、最近は我儘なことも言うようになってきた。
そろそろ飼い替え時かもしれないな。

そんなことを考えながらミドリの様子を眺めていると、テレビを見ていたミドリが
俺の方を振り返って何か言いたそうにしている。

テレビで流れているのは、夏休みのレジャーについての番組のようだ。
嫌な予感を感じながら、俺はそのテレビ番組をよく見てみた…。


   *   *   *


【海の場合】

その番組では、海のレジャーの様子が流れていた。
水着を着た男女が海で楽しく遊んでいる。
小さな子供は浮き輪を漬け、若い女性は肌もあらわな水着を着て喜んでいる。
それを見ていたミドリは、ついにその一言を口にした。

「ゴシュジンサマ!海に行きたいデス!」
「駄目だ。お前泳げないだろ」

俺はきっぱりと断った。
泳げない実装石を連れて海に行くなど面倒なだけだし、何より俺はインドア派なのだ。
だがミドリは引き下がらない。

「浮き輪を使えば平気デス!ついでに悩殺水着も買って欲しいデス!」

浮き輪買うのは決定事項かよ…やはり糞蟲化が進んできたみたいだ。
これはもう駄目だな。
俺はある決断をし、ミドリにダンボール箱を差し出した。

「よし分かった。海に行こう…この箱に入れ」
「デププ…ニンゲンサンたちを私の水着姿で悩殺するデス…」

ミドリは気味悪く笑いながら箱に入った。
頭の中の幸せ回路がどんな光景を見せているか知らないが…いや、大体想像はつく。
ともかく俺は箱を持って家を出ると、近くの川に行って箱を川面に浮かべた。
川の流れに乗って揺れるダンボール。
ミドリはようやく異変に気づいたらしく、声を上げた。

「デデッ!?ここは川デス!海じゃないデス!」
「知らないのか?川を下っていくと海に着くんだ。じゃあなー」

俺は次第に遠ざかる箱に手を振った。

「ゴシュジンサマ待ってデス!助けてデス!」

ミドリは箱の中でうろうろしたり手を振ったりしていたが、やがて浸水したのか箱は水没した。
川の中で水音をたててもがいていたミドリは、やがて沈んでいく。

「ガボガボガボ…助け…ガボガボ…ゴシュジ…ガボガボガボ……」

あぁ、沈んでしまった…ミドリ、海に行くって約束を果たせなくてごめんな。


   *   *   *


【山の場合】

その番組では、山のレジャーの様子が流れていた。
山のキレイな景色や、山にある牧場で牛を眺める親子。
小さな子供はソフトクリームを美味しそうに舐め、父親は家族に焼肉を焼いている。
それを見ていたミドリは、ついにその一言を口にした。

「ゴシュジンサマ!山に行きたいデス!」
「駄目だ。お前の短い足じゃ山歩きなんて無理だろ」

俺はきっぱりと断った。
実装石を連れて山歩きなんてペースが合わなくて疲れるだけだし、何より俺はインドア派なのだ。
だがミドリは引き下がらない。

「ゴシュジンサマが抱っこするデス!ついでに牧場アイスも買って欲しいデス!」

俺が抱っこするのは決定事項かよ…やはり糞蟲化が進んできたみたいだ。
これはもう駄目だな。
俺はある決断をし、ミドリにダンボール箱を差し出した。

「よし分かった。山に行こう…この箱に入れ」
「デププ…牧場レストランで焼肉食べ放題デス…」

ミドリは気味悪く笑いながら箱に入った。
頭の中の幸せ回路がどんな光景を見せているか知らないが…いや、大体想像はつく。
ともかく俺は箱を持って家を出ると、近くの神社でやっていた祭りに出かけて風船を大量に買って
ミドリが入った箱に括りつけた。
箱が浮かび始めるとミドリはようやく異変に気づいたらしく、声を上げた。

「デデッ!?ここはジンジャデス!山じゃないデス!それになんで浮いてるデス!?」
「今日は良い風が吹いてるだろ?この神社から風に乗って行くと山に着くんだ。じゃあなー」

俺は次第に浮かび上がる箱に手を振った。

「ゴシュジンサマ待ってデス!助けてデス!」

ミドリは箱の中でうろうろしたり手を振ったりしていたが、カラスが突いて風船が割れ始めた。
次第に数を減らす風船にしがみついていたミドリは、徐々に高度を下げていく。

「助けてデス!カラスあっち行けデス!ゴシュジンサマ!風船が割れ————チベッ」

あぁ、墜落してしまった…ミドリ、山に行くって約束を果たせなくてごめんな。


~終~

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1 Re: Name:匿名石 2023/09/07-21:33:21 No:00007940[申告]
河川や山にゴミを棄ててはいけません
キチンと〆て実装ゴミの日に出しましょう!
と言うか「あんたのいらん物はわしもいらん」看板思い出すので
ショップも粗大ゴミより安く出戻り(末路はお察し)システムとか作った方がいいな
販売時に出戻り保障付きとか
2 Re: Name:匿名石 2023/09/09-01:49:41 No:00007950[申告]
買い換え需要で二度美味しい
3 Re: Name:匿名石 2023/09/14-04:27:30 No:00007962[申告]
短絡的だけど箱に詰めて燃やすのかと思ったわ
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