タイトル:【山実装】 神の谷 2
ファイル:神の谷 2.txt
作者:特売 総投稿数:42 総ダウンロード数:622 レス数:4
初投稿日時:2023/08/29-18:35:48修正日時:2023/08/29-18:35:48
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神の谷 2

前回のあらすじ

某県境の山に生息する山実装
だが好奇心旺盛な仔というのはどこにでも必ず居て
今回も仔実装の姉妹が村の禁を破って麓まで
探検しに来ていた

そこでヘビの亡骸をみつけて驚いたりしていたが
ふと感じた同属の臭いを追って進むうちに
出入口を隠された巣穴を発見する

しばらくの間中を探索していたがやがて飽きてきたこともあり
巣穴に残されていた変わった品を土産に持ち帰ることにして
村へと戻った

だがその頃仔が二匹行方不明になったと言う事で村が騒ぎになっていて
門番に見つかった仔達は長老の前に連れてこられた

長老に問いかけられて禁を破った事を告白した姉の仔実装であったが
持ち込んだ品が以前侵入を試みた余所者の所持品であることが
判明し再び皆の間に緊張が走った

その後の聞き取りと長老の機転により仔達が
最悪の事態になる事は避けられた

だか持ち込まれた品の処分と言う問題がまだ残っていた
長老は神の使いを仕立てた後
神の谷に赴き品をゆだねることを提案するのだが
皆の気持ちは重くなっていた

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この山実装の村は厳しい掟と山の神様への信仰で
その結束を固めていた

普段は掟をもとに村の規律を維持し
それを超える事態に対しては
神のお告げに従うということで理不尽な事態に対応していた

神が住まう場所はここから頂上近くにある谷川とされ
普段は何人たりとも近づくことを許さない聖地としていた

これは村の生命線である水源を守るという意味合いもあったのだが
長い時間の間にその意味は忘れ去られていた

村の同属達が立ち入ることを許されるのは
秋の終わりごろに行う
お帰りの儀という秋仔を谷底に突き落とし
山の神様にお返しする時くらいである

だがそれとは別に聖地に立ち入る資格を有する者がいる
それが神の使いと呼ばれる者だ

それはまだ仔をなしていないオトナだけがなれる資格を有し
志願するかまたは長老によって指名された者が
神の使いとなるのだ

神の使いになる者はまずその身を清める必要があった
清めが済んだあと断髪と仔無しの儀式を受け
神の使いとなるのだ

そう
みんな神の使いになる事は嫌だった
大切な髪を失う事に仔を二度と生めない体にされることが
なによりも耐えがたい事だった
だがこの村を守る為であるならこの身を犠牲にする事を
いとわない覚悟はできていたはず
しかしやはり嫌だと言う本音は誤魔化すことができない

そこにいた若い衆達は使命感と自身の感情の間で
気持ちが揺らいでいた

皆が名乗る事をあぐねていた時であった

「ワタシが神の使いになるデス」

皆が振り向くとそこには今年にオトナになったばかりの若者がいた

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名乗り出たのはイチノコという村の幹部筆頭のイチの娘であった

この村は長老を始めとして村の運営に関わる幹部達や
特別な役割を担う者にそれぞれ名前が与えられ名乗ることが許されている

またそれらの要職にある者の後継者として自他共に認められた者には
○○ノコと名乗ることが許されていた

誰もが皆驚いた

将来幹部の後継者として期待されている者が
神の使いになると名乗り出たからである
一度なってしまえば二度と戻れないのにも拘らずである

普段冷静な長老も困惑していた

「よいかイチノコよ神の使いになると言う意味はわかっているのかデス」

思わず尋ねずにはいられなかった

「勿論です長老!こんな時だからこそ大切なお役目を引き受けるのが
ワタシのような者の使命デス」

その顔には一切の曇りが無い目は使命感に燃え輝いている
最早止めようとしても無駄であろう

「分かったデス…その心意気や良しデス…オマエを神の使いに任命するデス」

こうしてイチノコは神の使いになるべく清めの儀式に入った

長老の住処の側には普段の時に神に祈りを捧げるための祭壇が設置されていて
その奥には神事を執り行う為の庵が立てられていた

イチノコは着ている服を全て脱ぎ何度も水をかけられて清められた後に
庵に入れられた外から鍵を掛けられた

これから三日間にわたる浄化の儀が始まったのだ

食事は朝に一度のみ

体の中の穢れを払うとされるオニグルミの実と桶一杯分の水が渡された

用足しは予め用意されたおまるにして
夕方にやって来る側仕えがおまるを交換しに来た

あとはひたすら一日中瞑想し夜は板間の上で眠った

三日後開放されて外に出され再び身を清められた後
庵に戻るように指示されて中で待機した

暫くすると長老が何かを携えてやってきた
断髪の儀を行うと告げ
石から作った刃物を手にして髪を剃り始めた

髪を剃り終わると続いて仔ナシの儀を行うと言って
右目に先を鋭くした細い竹を突き立てられ
そのまま目玉をえぐり取られた

余りの痛さに目を抑えうずくまっていたがやがて傷が塞がり痛みが治まった
だが目が再生しない
どうやら竹の先に再生を阻む毒が塗られているようだ

そして神が住まう地に赴く為の資格を表す神聖なる御印を額に書かれた

紅い実を磨り潰した粘りのある汁を蛆実装の髪で作った筆を使って
ゆっくりと丁寧に書いていく

最初にこの世とあの世のいずれの者でない事を示す一本の線が書かれ
次に現世を示す円を書きその外側を包む神を表す一回り大きな円が描かれた

次に六道を表す六つの線を周りに書いて御印は完成した

そして側仕えが清められた衣服をもってきてそれを着た

これで神の谷に向かう準備が整った

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翌朝になって日の出と共にイチノコは出発した
神様に委ねる件の品と道中で食べる食料と水を背負子に括り付け
障害を切り開く為の山刀を腰に携えた

見送りには長老と親のイチそして数人の友達だけだった

出発前に皆に挨拶を済ませた後
イチノコは神の谷を目指し歩み出した

                         続く

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1 Re: Name:匿名石 2023/08/29-19:58:08 No:00007892[申告]
ちょっと待って
額の御印ってマ〇コマークじゃあ…
2 Re: Name:匿名石 2023/08/29-20:49:00 No:00007893[申告]
安産祈願かな?
3 Re: Name:匿名石 2023/08/29-22:30:27 No:00007896[申告]
髪と出産機能奪われた上額に卑猥な記号刻まれるの酷すぎて笑うんだ
4 Re: Name:匿名石 2023/09/02-03:45:19 No:00007924[申告]
石器時代レベルの文明を実装単独で維持出来てる辺りやれば出来るんだな
逆にそれくらいしないと生きていけないかも知れんけど
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