タイトル:【虐観察】 短編詰め合わせ
ファイル:実装短編10連発.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:505 レス数:1
初投稿日時:2023/06/29-09:47:09修正日時:2023/06/29-09:47:09
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実装スレに上げた短めのスクのまとめ10作。
加筆修正してあります。

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1.おいしいゴハン

その親仔は、公園に定住せずあちこちを放浪しながら暮らしていた。
「ママ…ワタチも飼い実装になりたいテチュ」
「駄目デス。ニンゲンとは関わらないのが一番デス」
「ニンゲンサンはみんな怖いひとなんテチ?」
「優しいニンゲンサンもいるかもしれないデス。でも見きわめるのは難しいデス…」
「…せめて公園で落ち着いて暮らしたいテチ」
「公園は公園で、危険がいっぱいあるデス。
 今の暮らしとどっちがマシかは分からないんデス…。
 さぁ、もうすぐ日が暮れるデス。今日はこの空き家で寝るデス」
「おなかすいたテチ…ここにおいしいものあるテチ?」
「…きっとあるデス」
その日、実装親仔は空き家に不法侵入していたホームレスの夕食になった。

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2.受粉

「パンツが破けたデスゥ…かっこ悪いデスゥ」
この実装石は草むらを歩いていた時にパンツを引っ掛け、お尻の部分を破いてしまった。
このままでは仲間にイジメられると思ったその時!不意に腹痛と共に便意が!
「マズイデス!パンツ下ろす暇もないデス!」
ぶりゅぶりゅ…といつもよりゆるいウンチが排泄される。
彼女はパンコン自体はさほど気にしない性格だったが、
軟便過ぎてびちょびちょになるのはちょっと嫌だと思っていた。

だが、思ったほどお尻の周りが便で濡れた感触がしない。
「デ?パンツが汚れてないデス…どうなってるデス?」
なんと破れたパンツの穴が総排泄孔の周囲だったので、ちょうどウンチ穴になったのだ!

「これは便利デス!みんなにも教えるデス!」
こうしてウンチ穴パンツが広まった結果、この群れの出生率は格段に跳ね上がり…。
役所に騒音や悪臭の訴えが殺到。群れは駆除されたという。

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3.地震

「地震が起きるのは、地面の下にいる食べきれないくらい大きな魚の所為なんだよ」
野良実装にそう教えてやったら、一家総出で砂場を掘り始めた。
うん、掘りやすい砂場を掘る程度には知恵が回るのは結構。
砂場の角の枠を利用する事で、穴の壁が崩れなくするのも良い。
さて…どこまで掘れるかな?

——翌日。気になって様子を見に行った。
「デェェェーーーン!デェェェェェーーーン!」
「テェェーーン!テェェーーン!」
案の定、一家は自分が掘った穴から出られなくなって泣いていた。
そして、泣き声を聞きつけた公園の他の実装石たちが、
一家を嘲笑いながらその穴に糞をし始めるのを見届け、俺はその場を後にした。

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4.蛆ちゃんの腹筋

「アマアマほしいレフー!」
「蛆チャ!アマアマが欲しければその仰向け体勢から体を起こすレチ!」
「レフー!レフー!」
「そうレチ!腹筋運動をがんばるレチ!」
こうしてコンペイトウを食べようと腹筋を続けた蛆ちゃん。

1ヶ月後…シックスパック蛆ちゃんの誕生だ!
「蛆ちゃんムキムキでカッコいいレチ!ごほうびにプニプニしてあげるレチ!」
「プニフー!プニフー!」
「……レチ?」カッチカチ
「プニフー!!プニフー!!」
「腹筋が硬すぎてプニプニできないレチ…」
「…レピャァァァァァ!」パキン

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5.完食

庭の花壇が実装石に荒らされて糞まみれにされたので、花壇に落とし穴を作った。
数日後、穴には実装石の一家が落ちていた。
「ここから出すデスゥ!」「おなかへったテチィ!」「テェェーン!テェェーン!」
うるさいので無視していたが、やがて悪臭が室内に入ってきた。
あいつらの糞の臭いだ…さっさと駆除すべきだったか…。

俺はスコップ片手に庭へ出て、落とし穴の前にやって来た。
俺の持つスコップに恐怖を感じたのか、親実装は仔を抱き上げて泣き喚く。
「何するつもりデシャア!?この仔たちだけでも助けるデジャア!」
俺は実装石を無視して作業に取り掛かる。
まず、落とし穴に板で蓋をした。
続いて蓋の上に土をかぶせていく。
蓋の上にドサッと土が乗せられる音を聞いたのか、中で一家が騒ぎ始めた。
「お願いデス!仔たちだけでも助けるデス!」「暗いテチィ!」「怖いテチィィ!」
穴をすっかり塞いでしまうと、俺は家に戻った。

一週間後、すっかり静かになったので掘り返して見ると、2匹の仔の姿はなかった。
意外に元気そうな親実装が俺を見上げ「ここから出すデス!」と喚いた。
「まあ所詮こんなもんか」と呟き、俺はスコップを振り上げた…。

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6.くしゃみ

春。花粉の季節。
実装石が妊娠しやすい季節だが、この個体にとってはそれだけではなかった。
珍しい事にこの実装石は花粉症だったのだ。
「ッエブシッ…あ゙~ヅライデズゥ!」
穴だけの鼻からは鼻水がだだ洩れ。
開きっぱなしの口にも容赦なく鼻水が流れ込んでくる。
前に人間が紙で鼻をかんでいるのを見て、
真似して葉っぱで鼻をかんでみたが根本的な解決にはならなかった。

そんなある日。道を歩いていると一段と大きなくしゃみが!
「ひっ、ひっ…ヒェッブシャァ!」
と、何かが鼻から飛び出し、鼻の通りが良くなった。
久々の気持ち良さを感じながら何気なく前方の道路を見下ろすと、何かが落ちている。
「デ?…あ、あれはワタシのお石デスゥ!何で落ちてるデスゥ!?」
実装石は本能的に自分の偽石だと察したが、
くしゃみで体内から飛び出した事までは分からなかった。

「は、早く戻すデス!壊れたら大変——」
ブロロロロロロ…バキッ
「——デスッ!?」 バタッ
通り掛かった自動車に偽石を轢かれ、実装石は花粉症から永遠に解放された。

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7.ゴチソウ

今日はミドリ親仔を拾って一週間の記念日だ。
だから特別に、朝食はステーキと握り寿司だよ。
「デッスーン♪」「テッチャアアア♪」

ステーキ(切って焼いた魚肉ソーセージ)
「ステーキウマウマデスゥ♪この肉の感じがたまらないデスーン!」
握り寿司(シャケおにぎり)
「こ、これが憧れの握りテチ…さいこうテッチュウ♪」

そうかそうか、デザートにコンペイトウ(氷砂糖)もあげようね。
「デェ!そんな贅沢が許されていいデスゥ!?」
「ゴシュジンサマ、大好きテチュウ!」
…俺は愛護派でも虐待派でもないけど、実装石を騙すのは楽しい。

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8.爆発しろ

「ほら、やってみろよ」
「えーちょっと可哀想ぅ…」
「だってその為に買ったんだぜ?」
「それもそうだね…えいっ!」
遊覧船のカップル客が、蛆ちゃんを船から放り投げました。

「レピィィィィ!」
——パクッ
近づいてきた鳥が蛆ちゃんを空中キャッチ!

「あっ、ほらキャッチしたよ」
「上手いもんだな」
「次はとしくんがやってみてよ」
「よーし、手から直に食べてもらうぞー」
としくんは蛆ちゃんのしっぽをつかんで船の外に逆さ吊りにしました。

「レピャッレピャッ!」
眺めの良さに興奮したのか、蛆ちゃんも身体をくねらせて喜んでいます。
そこへ鳥が素早く接近し蛆ちゃんの頭をパクリ!
「ピギッ!」
「うわっ、意外と怖い!」
「あはは、としくんビビり過ぎ~!」
「でも面白いぜ、亜希子も直にやってみな」
「え~怖いぃ~」
カップルの餌やりは遊覧船が岸に着くまで続きました。

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9.ウンチ

私はトシミ。
実装雑誌の『実と装』に『我が家のミドリちゃん』という連載を持っている。
連載のモデルになっているミドリの事は可愛がっているけれど、
締め切りが明日に迫っていて今は構っている時間がない。
仕事に支障があっても困るので、可哀想だけど水槽に入ってもらっている。

「テチッテチッ(ゴシュジンサマ、おなかすいたテチ!)」
ん、遊んで欲しいの?ごめんねぇ、今忙しいのよ。
これ今日中に仕上げないといけないしリンガル見てる暇もないわ…。
「テチャアッ!(ゴハン欲しいテチャア!)」
お願いだから良い子にしててよー。これ終わったら遊んであげるからさ。

「テチュー!(板【※ノートPC】ばかり見てないでこっち見るテチュ!)」
コラッ!ちょっとうるさいよ、エサ皿を投げちゃダメでしょ!
「テチューン♪(やっとこっち見てくれたテチュ。ゴハン欲しいテチュ)」
それはご飯を入れるお皿だよ。乱暴にするなんていけない子ね!
「テチュ~ン、テチュ~ン!(ゴハン欲しいテチュー!)」
さぁ、もうひと踏ん張りね。一気に終わらせちゃお。
まだお腹空いてないし、食事は後でいいかな。
「……テェェ(おなかすいたテチ)」

*

…はっ!?いつのまにか寝てた!?原稿は…ヤバイ、最後ができてない!
えぇと…『ご主人様に愛されて、今日もミドリは元気です』…っと。完成!

…うん?何か臭うなあ、そう言えば昨日お風呂入ってなかったっけ?
いや違う、この臭いはミドリのウンチの…?

「テチ!テチ!(ゴシュジンサマ、やっと起きたテチ!)」
ミドリ…あんたがウンチ漏らしたの?って言うか、その口の周りの緑色は…?
「テチテッチ!(あんまりおなかすいたからウンチ食べたテチ!)」
まさかウンチ食べたの!?ヤバ…ありえないでしょ。糞蟲ってヤツ?

「テッチュ、テッチュ!(ウンチ美味しいテチュ!新たな味に目覚めたテチュ!)」
あんな嬉しそうにウンチを食べるなんて…。
これはさっきの終わらせ方じゃ次に続かない…終盤を少し書き換えよう。

えーと、こんな感じかな。
『…ご主人様が目を離した隙にウンチを食べていたミドリ。
 糞蟲になってしまったミドリの今後は!?』…っと。完成!
締め切りギリギリだけど間に合ったぁ!

*

仕方ないけど、今月は批判的な感想が多かった。
でも中には「ミドリの今後が楽しみです」なんてのもあった…どうしよ。

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10.仲良し禿裸

「「「「ワタシたちは禿裸だけど、
    優しいゴシュジンサマに飼われてシアワセデスゥ!」」」」

毎朝行われる、禿裸たちの挨拶だ。
俺が飼っている実装石は全て禿裸。
みな仲が良く、餌は分け合うし寝る時は寒くないように抱き合って眠る。

その様子を見ている内に、俺はある事を試したくなった。
試しに禿裸の中から一匹だけ取り出して、
毛髪再生処置をし、服も着せてから仲間の元に帰してみたのだ。

その実装は初めこそ少し戸惑っていたが、自分が髪と服を取り戻した事、
そして周りにいるのが禿裸だけなのを知ると…。
「デププ…オマエら禿裸は全員ワタシのドレイデス」
案の定、他の禿裸たちを見下し始めた。

そして一方の禿裸たちは…。
「「「髪…服…」」」
「デ?」
集団で髪と服のある実装を取り囲み…。
「「「髪ィィィ!服ゥゥゥ!」」」
「デギャアアアァァァァ!」
びりびりと服が破られ、ぶちぶちと毛が毟られる音が響き…、
群れは再び禿裸だけになっていた。

*

「「「「ワタシたちは禿裸だけど、
    優しいゴシュジンサマに飼われてシアワセデスゥ!」」」」

毎朝行われる、禿裸たちの挨拶だ。
俺が飼っている実装石は全て禿裸。
みな仲が良く、餌は分け合うし寝る時は寒くないように抱き合って眠る。


~終~

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1 Re: Name:匿名石 2023/06/30-01:55:50 No:00007390[申告]
かもめのパン代わりに能天気に売られているウジちゃんを想像してほっこりする。
あと布団代わりのボロ雑巾すら与えられていない禿裸達…ディストピア?いや強制断捨離の究極ミニマリスト生活とってもアーバンでイクアリティで仲良し!
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