タイトル:【虐】 ビン飼育
ファイル:ビン飼育.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:2202 レス数:7
初投稿日時:2023/05/26-18:17:33修正日時:2023/06/01-20:30:57
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男はペットショップで処分価格の躾け済み仔実装を購入した。
仔実装を卒業手前でやや大きいが、元気よく動き回っているのにこちらを見るとぺ
こりと礼儀正しくお辞儀をするのが気に入った。

家に帰ると男はスマホで仔実装を撮影しながら自己紹介を促した。
「ご主人様今日からお世話になるテチ!よろしくテチ!」
「ああ、よろしく。今日から君の名前はテチコだ」
「テッ…!飼い実装のお名前テチ!ありがとうご主人様テチ!」
「うんうん、ところで家には君以外にも実装石が居るんだけど…」
「テチッ、先輩実装石…つまりワタ…テチコのお姉ちゃんにあたるテチ?」
処分価格だったとはいえ賢い個体だ。自分と先住実装石の間柄を姉妹とつなぎ合わ
せて理解した。
「ほら、あそこに」
「テェッ…!」
窓から見えるベランダには梅酒を漬けるビンに入った禿裸の中実装がビンを内側か
ら叩きながらこちらに向かって何か必死に叫び続けていた。しかし、窓を隔ててい
るので声は聞こえない。
「あいつには構わないように。それ以外はトイレさえ決められた場所でしてくれれ
ばテレビを見てもいいしぬいぐるみとかおもちゃで遊んでもいい。さすがにご飯と
おやつは決められた時間にしか出せないけどね」
男が笑ってテチコに話しかけると、(もしかしてギャクタイハのニンゲンさんの家
に来ちゃったテチ…?)と一瞬不安に襲われて顔が引きつっていたテチコも「はい
テチ大丈夫テチ!」と元気に返事をした。
「きっとあの子は何か悪いことをしてお仕置きをされてるテチ…」
自分はそうはなるまいと気を引き締めた。

「そうだテチ!ワタチは飼い実装になった時のためにダンスを練習してきたテチ、
ぜひ見て欲しいテチ~」
テチコは男の返事も聞かずにくるくると踊りだした。
「だーいすきなご主人さまに~♪ワタチの踊りを~♪」
「うんうん、上手だね」
「見てほしくて~♪テッチコ~ン♪」
「いいね、最高だよ」
テチコは踊りながら男の表情をちらっと見ると、褒めている口調とは裏腹に自分の
後方…ベランダのビンの実装石のほうをずっと見ていたのが気になった。ビンの中
ではあいも変わらず禿裸が内側からビンを手で叩きつけて何かを訴えている…だが
テチコは男の「あいつには構わないように」という言葉を忠実に守り、目線も合わ
せないように努めた。自分もああなってはかなわない。ご主人様の言う事をきっち
り守れば幸せな飼い実装ライフが待っているのだ。

その日からは男の言う通り悠々自適な生活だった。ご飯も実装ショップ時代とは段
違いの味の実装フードやおやつの時間にはコンペイトウも出てきた。
「ご主人様ゴハンおいしいテチィ…この実装フード一粒一粒味が違うテチ!」
「でしょ?飽きのこないアソートタイプだって。高いんだよ」
「テチコのためにありがとうテチ…!お礼のダンスを披露するテチ~」
「ははは、いいよいいよそんなの」
テチコはまたくるくると踊りだした。しかし、やはり…男はいつもスマホで動画は
撮影しているものの、目線は常に外のビン詰め禿裸ばかり見ている。ゴハンを食べ
ているときもおもちゃで遊んでいるときも自分を見られてない気がしていたが、自
慢のダンスを真剣に見てくれないのは内心がっかりしていた。
(あの子の何がそんなに気になるテチィ…?)
テチコはそれからは男の目を盗んで禿裸の様子を観察するようになった。自分の幸
せで頭がいっぱいだったが、そういえばあの禿裸は昨日も今日もゴハンを与えられ
てない…ウンチも瓶の底に溜まっていて不潔そのものだ。ビンを内側から叩き続け
たせいで両手は内出血を起こし赤黒く変色している。
(一体どんな悪いことをしたらあんな罰を受けるテチ?)
じっと見ていると、ウンチまみれのビンに座り込んで死んだ魚のような目をしてい
る禿裸と目が合い、ゾッとした。
すぐに目線を逸らし
「テ、テチッ…ぬいぐるみさんで遊ぶテチ~…」
テチコは自分よりも一回り小さいクマのぬいぐるみが好きで仕方なかった。
「お前は妹ちゃんテチ~かわいいかわいいテチ!」
テチコがぬいぐるみを妹役にしておままごとをするのを見て、ビン詰めの中で禿裸
は急にいきり立ち右手を思い切りビンに叩きつける。ぐしゃあ、と右手が潰れ、血
が吹き出し禿裸は「デチャアアア…!」と叫び声を上げるのだが、家の中にいるテチコに
聞こえることは無かった。

テチコが男に飼われてからテチコは毎日お礼の意味も込めて、さらに言えば男に気
に入られるために歌をうたったりダンスを踊ったりしてアピールをしていった。そ
の度に男は褒めてくれるし、男のことがどんどん好きになっていった。
しかしこんなに優しい男が外の禿裸には一切関与しないのがずっと気になっていた。
餌を与えないので禿裸は自分の排泄物を食べているようだ。体力もなくなってきた
ようで前のようにビンを叩くことはおろか、立ち上がることすらできない様子だ。
しかし、常に暗い眼光で家の中をずっと見続けている。

次の日…
「テチコ、最近ずっと外のあいつを見てるね。気になるかい?」
「テッ…!気にならないテチ。ちょっと外を見ていただけテチ」
ご主人様の言いつけどおりビン詰め禿裸にはノータッチの姿勢を示したが、男は
「ああいや別にいいんだ、気になるよね。多分もうすぐ死ぬし」と気にしていない。
「あの子、どんな悪いことしたテチ…?」
「君と違ってそこまで良い子ちゃんじゃなかったかなぁでも悪いことはしてないよ」
「・・・???」
自分の中であの禿裸はとてもとても悪いことをしたからああなったと思いこんでい
たテチコは大いに混乱した。(悪いことをしてないテチ…?なら、なんでテチ
…?)
「まあ深く考えるなよ。今日はテチコがうちにきて一週間だしお祝いのケーキを用
意したよ」
男の機嫌を損ねれば…ともすれば自分も罰を受けるかもしれない。しかし意を決し
て提案した。
「ありがとテチ、あ、あの…あの子にテチコのゴハンをちょっと分けるとか…でき
ないテチ?」
男はテチコの頭を撫でて
「優しいなテチコは。でもそれはできないんだよね。ごめんね。テチコは自分の幸
せだけを考えていればいいんだよ」
「テエ…」
自分の提案は却下されたが、男の自分への優しい態度や言葉は本物だと感じた。心
にモヤモヤは残ったが、夜にゴハンとケーキを食べてお風呂に入り、温かい布団に
潜り込むと一気に深い眠りについた。

それからさらに三日後、ビン詰めの禿裸はもはや虫の息だった。こちらに顔を向け
ているものの、目が乾いて白く変色しており、既に死体のような表情になっている。
虫がたかっているにも関わらずそれをどかすほどの力もないようだった。
「あー、今日で終わりかな。ちょっと短かったな」
男がベランダに出ていくのをテチコは初めて見た。
何か水のようなものを禿裸の顔にかけると、禿裸は息を吹き返し動き出した。
男は何か話しかけながらスマホで禿裸に何かを見せているようだったが、テチコか
らは男の背中で何をしているのか全然わからなかった。
「デエエン、デエエン、デエエン…デ…デ…」
テチコが初めて聴く禿裸の泣き声はしわがれており、聞いている方も暗澹としてく
るような絶望感のある鳴き声だったがじきに聞こえなくなった。見るまでもなく死
んだのがわかった。

「どうして…テチ…」
テチコは言いようもない不安と絶望に襲われていた。
薄々気づいていたものが頭の中で形になっていく。

男は禿裸の死体を新聞紙に包みぐしゃぐしゃと丸めるとゴミ袋に突っ込んだ。その
後ホースで水を出し、瓶を洗い始める。最後に瓶を逆さまにして水気を切った。
「あんなに優しいご主人様、どうしてこんなことをするテチ…?」

…思えば男はずっと自分を見てはいなかった。常にあのビン詰めの禿裸を見ていた。
今、テチコは理解してしまった。自分が何のために飼われたのかと。
そしてあの禿裸が死んでいなくなった今、次にビンに入れられるのは自分だと。

その日の夜、テチコはゴハンに一切手を付けなかった。涙を流しながら男に訴える。
「どうして、どうしてテチ…?なんであんな酷いことをするテチ?テチコもああな
るテチ…?」
「あー、その様子だとやっぱりわかっちゃったかぁ?テチコは賢いねえ。気づかな
きゃ明日の朝までは幸せだったのに」
「テエエン、テエエン…許してほしいテチィ…テチコ、何も悪いことしてないテチ…」
「今日死んだあいつも悪いことはしてないんだよ。でもな、俺はこういう飼い方を
するのが好きなんだ。ただそれだけだ。しかし、なぁ…最後まで何も気にせずに楽
しんで過ごせればよかったのになぁ、本当にかわいそうなテチコだ」
「テエエ…せ、せめて最後に…テチコのダンスを見てほしいテチ…」
自分はおそらく助からない…そのために自分は飼われたのを理解していた。
しかし最後に懇願と礼と…そして自分が産まれてきてここに飼われたことの証とし
て踊りを披露したいと申し出た。

「そういうの、いらない。後お前は今からもうテチコじゃないから。ただの禿裸だ」
男はきっぱりと言い切り元テチコを左手でガシッと掴むと右手を前髪に手をかけ…
一気に引き抜いた。
「テエエエエエ!!!!」
「服から脱がしたほうがやりやすかったな。おらっ」
ビリッ!!!と力任せに服を破き捨てる。
「やめテチ!許しテチ!」
「お前は良い子だったからなるべく手早くやってやりたいんだがな」
あまりのショックに糞をもらしたため男はそれを触らないようにパンツを脱がせる。
全裸になったところで前髪の引き残しの数本を一本一本丁寧にむしりとる。
「テエッ、テチッ、テチッ!!!ヂッ!ヂッ!」
「あとは後ろ髪を…」
ブチブチブチブチッ!!!!!!
「テエエエエ!!!!!やめテチ!やめテチ!!ヂアアアアア!!!」
男は一本の毛髪も残らないように丁寧に髪をむしり取る。
血涙と糞をもらした…しかしきれいな禿裸実装の誕生だ。
「ダンスとかいらんことされても困るしな…足も折っとくか」
右足をゴキイッ!と関節の逆方向に折り曲げ、さらに二度とくっつかないようにぐ
りっと捻る。
「ヂィィィ!!!!テチイイイイイ!!!」糞がまた漏れ出てくる。
間髪入れずに左足の関節を逆方向に折り曲げる。
「ヂッ…!!!!!」
悲鳴を上げる余裕もなく両足が壊された。口からは嘔吐物が漏れ出てくる。
そして男は日中には先代の禿裸が入っていたビンを定位置にセットすると、新しい
禿裸をそこに放り込んで蓋をする。
「テホォ…!テッ…テエ…テェ…テエエエエエ!!!!!」
こうして元テチコの実装石生は終わった。

「テエエン、テエエン、テエエン…」
ビンのなかで切なく泣き続けるが、窓を閉められた後の誰にも声は届かなかった。

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「ゴシュジンサマ、よろしくテチ~」
「ああ、よろしく。今日から君の名前はテチコだ」
「素敵なお名前テチ~ ワタ…テチコはお歌が得意なので聴いてほしいテチ!」
「おぉ、楽しみだね。あ、一つだけ…」

「ベランダに禿裸実装がいるんだが…あいつには構わないように」

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(…新しい実装石の仔が来たテチ)
(…あんよが痛いテチ、熱いテチ)
(…ご主人様が見てるテチ、寂しいテチ)
(…明るいあそこに戻りたいテチ)
*****************
(…お腹が空いたテチ)
(…あの仔はあのゴハンを食べてるテチ)
(…臭いテチ、汚いテチ、苦いテチ)
(…あんよの感覚がなくなったテチ)
***********
(…お腹へったテチ)
(…悲しいテチ)
(…苦しいテチ)
(…辛いテチ)
*****
(…ご主人様、来てくれた…テチ…)
(…テエ…テエエン…テエエン…テエエン…)
(…悔しい…テ…チ……)
(……)

終

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・スレの瓶飼い実装絵と発想が素晴らしかったのでそれを元にスクを書きました。
 作者様に感謝です。通常実装石と放置禿裸瓶の二匹飼いで放置のほうが死んだら
 次は通常実装石が瓶行きで新しい実装石を補充する飼い方です。
・ちなみに体力満タンであれば糞を食べて雨水でしのげば2週間程度生き延びる設
 定。先代は雨があまり降らなかったせいで水を得られず少し寿命が短かったけれ
 ど元テチコは無駄にビンを叩いたりして体力を使わないのと気温天候に恵まれて
 もう少し長生きできる感じ
・死ぬ間際には自分が幸せだった頃の動画を見てもらって気分よく逝ってもらうの
 が定型
・クマのぬいぐるみは男が先代に買え与えたものでこの先もテチコ役の妹分として
 活躍するはず

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1 Re: Name:匿名石 2023/05/27-01:52:33 No:00007229[申告]
瓶に入れられた方の言葉が分かれば更に楽しめそう
暴れ回ってるのを見るだけでも面白いけどね
2 Re: Name:匿名石 2023/05/27-03:59:01 No:00007230[申告]
スライド転落式で下流から一方的にモニターやマジックミラーで見せるパターンは幾つかあったけど、相互認識させるのはあまり無かったっけ
見えてる未来にいつ気付くかと瓶実装のリアルタイムな反応も楽しめてお得かつ手間が少ない(後は騒音ぐらい?公園に面してたりすれば誤魔化せそう)
どっち道廃棄寸前個体だから救いはないね
3 Re: Name:匿名石 2023/05/27-11:05:53 No:00007233[申告]
かつて自分のいた光景をガラスのビン越しに見せ付けられる様が、とても残酷で良かったです。
もう二度と戻れない悲しさと、他者に奪われた憤りの中に
優しく懐かしい思い出が入り交じり、悲痛さをより高めています。
私も是非やってみたいです。
4 Re: Name:匿名石 2023/05/28-09:20:54 No:00007240[申告]
瓶の中で朽ちるまで放置はなかなかエグいね
テチコちゃん良い子なのにかわいそうで興奮する
5 Re: Name:匿名石 2023/06/01-20:31:54 No:00007264[申告]
感想ありがとうございます!
モノローグも追加しました
テエエンという鳴き声が大好きなので増やしました
6 Re: Name:匿名石 2023/06/27-15:03:39 No:00007365[申告]
面白かったです!
7 Re: Name:匿名石 2023/08/27-17:50:41 No:00007865[申告]
哀れテチコ
こりゃアイディアの勝利だなやりたくなる
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