タイトル:【観察】 12月20日より
ファイル:12月20日より.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1031 レス数:8
初投稿日時:2023/01/01-15:06:16修正日時:2023/01/01-22:52:39
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—12/20—

12月も半ばを過ぎ、街のどの店もクリスマス商戦で賑う中
実装ショップも例外ではなく、店内はこの時期ならではの様々な商品で溢れていた。
大量に仕入れられサンタクロースを模した衣装を着せられた仔実装たちもその商品の一つだ。
その中の2匹の姉妹はろくに躾をうけていないながらも、落ち着きがあり分別のついている様子であった。

「ママたちと離れ離れになっちゃったテチ」

「かなしいけどワタチたちは助け合っていくテチュ」

周りでテチテチと動き回る仔実装たちは、クリスマスに向けて無分別に生み出されただけで
選別も躾けもされず、昨日今日に生まれてすぐに親元から離された個体ばかりである。

「テチャァ!こいつワタチの髪を踏んだテチ!」「おまえこそウンチくさいテチュ!」

目が合った、体が触れたなどというくだらない理由でそこかしこで喧嘩が始まる。
どこであろうとお構い無しに糞を垂れ流す。
多くの仔実装のその素養が野良と変わりないのは様子を見るだけでわかった。
姉妹は本能的にこの狭い空間に危険を感じていた。



—12/21—

暖かなショーケースの中で飢えもせず、糞で汚れた床も人間が綺麗に掃除してくれる。
生まれつきの服の他に赤と白のふかふかの服と帽子も与えてくれた。
待遇だけ見れば何一つ文句の無い状況であったが
昨日からもう何匹もの仔実装が人間に連れて行かれたことに姉妹は不安を覚えていた。

「みんなどこへ連れて行かれるテチ…?」

自分たちが売り物であるということすら知らされていない姉妹は
また家族と引き離されるかもしれないことを恐れていた。
多くの仔実装はショーケースを覗き込む人間たちに、好奇心を示したり挑発したりと反応を見せていたが
この姉妹は隅で寄り添い、大人しく目立たないように努めていた。

「いもうとちゃがいれば平気テチュ」

「ワタチもおねぇちゃがいれば、どこでだって生きていけるテチ」

環境自体に不満の無い以上、姉妹の当面の目標は
2匹の姉妹で生きていくというシンプルなものであり
人間というものに対しては他の仔実装とは逆に不干渉でありたかった。



—12/22—

仔実装の数が減り続ける中、姉妹はとりあえず目標どおりに生きていた。

「こわい仔ばかりになってきたテチュ…」

売れ残り始めたのは、あからさまに性格の悪い個体ばかりになってきていた。
必要量の食事を与えられているにもかかわらず
食料の奪い合いも起きはじめ空腹を訴えるものも出てきている。
誰が人間に連れて行かれるかわからないこの状況では
グループが形成されるまでは行かないが、狭いケースの中は荒み始めていた。
こういった状況は助け合える相手がいることが強みになる。
それは姉妹の絆をより強い物にしていった。



—12/23—

開店前の餌やりのあと、衰弱していたり傷を負っていた数匹が処分された。
そしてそれが終ると姉妹を含めた残りの仔実装は別のケースへと移された。
今度のケースは店外に据えられた簡素なテーブルの上に置かれたもので
その中にはこれまでとはまた別の仔実装が何十匹もひしめいていた。
室温の保たれていた店内と違い、仔実装たちに真冬の寒さが牙を剥き始める。

「テッテヂィィィーー!!」「さ、さむいテチャア!」「テェーン!テェーン!」

寒さに耐えかね悲鳴混じりに、ここから出すよう訴える仔実装たち。
騒ぐ仔実装たちを尻目にテーブルの横に立つ人間が道行く人々に声をかける。

「さぁ、かわいいサンタ仔実装ちゃんですよー!元気いっぱいの仔実装ちゃんセール中でーす!」

姉妹が身を寄せ合い寒さに耐える中、仔実装たちは次々と売られていった。
どの仔実装も次は自分が助け出されようと、他を押し退け狂ったように声を上げた。

「オマエ邪魔テチィ!!」「クソムシなんかが助けられるはずないテチ!だまって道をあけるテチ!!」

閉店時間になり店内に入れられるまで、姉妹はこの阿鼻叫喚からただ身を守るしかなかった。



—12/24—

前日の寒さと喧騒で消費されたカロリーは通常の餌の量では到底賄えず
迂闊に眠ったものから共喰いの対象にされた。
姉妹は交代に眠ることで警戒し危機を免れたが、再び外の寒さに晒されることはどうにもならなかった。
前日と同じように売り込む人間に釣られ、子供連れの家族がケースを覗き込みあれこれと話し込む。

「あっはい、こちらの仔実装ちゃんで!ありがとうございます!」

と隣に立っていた人間が手を伸ばしたのは2匹の姉妹のうち姉の方であった。

「テェッ!?テチャァアー!?」

「テチィー!?おねぇちゃーーっ!!」

無駄な努力とわかりつつも互いに手を伸ばすが、無情にも姉妹の距離は広がっていく。

「あの鳴いてる子…友達なのかな?」

「ダメよ。結構大きくなるんだから2匹飼うのはダメ」

「ではお手続き等は店内でいたしますので、お待ちの間にケージなどもごゆっくりお選びください」

連れて行かれた姉が再び店から出てきたのを見たときには
妹が姉を求める声は、姉の幸せを願うものへと変わっていた。

「いもうとちゃー!ごめんテチ!ごめんなさいテチ!一緒にいるって言ったのにテチィー!!」

「ワタチは大丈夫テチュ!おねぇちゃはきっとシアワセになるテチ!ここにいるよりずっといいはずテチー!」

姉妹の間に人々の雑踏が流れ、姿が見えなくなっても
互いの声が聞こえなくなるまで、その呼びかけは続いた。



—12/25—

助け合える姉を失い、妹は飢えた同属から必死に身を守りながら夜を明かした。
徹夜でやつれた顔とあちこちが血や糞で汚れたサンタ服が、その悲惨さを物語っている。
もう姉妹で生きていくという目標も無い。
ここに留まる理由も無いのだから、残りの体力を生かして人間に助けを求めねばならない。

「…生きるテチュ。生き残るんテチュ」

それまでと打って変わって妹は必死に道行く人間やケースを眺める人間に猛アピールした。
今まで観察してきたことから、明るい性格の方が連れて行かれやすいように思えた。
ダンスのように体をくねらせたりウインクをしてみたり下手なメロディーを口ずさんでみたり
人間に気に入られるよう、とにかく思いつくことをやり続けた。

「テッチテッチ。ニンゲンさん、見て見てテチィッ!ワタチいっぱいいろんなことできるテチ!」

しかし血と糞で汚れたサンタ服を着て、寒さと疲れで引きつった笑みを浮かべながら歌い踊る不気味な仔実装に
目を奪われる人間などいるはずがなかった。



—12/26—

数が減ったせいだろうか、昨夜の餌は満遍なく行き渡り誰も飢えることなく静かな夜をすごせた。
今日は店の外に出されることもなく、暗い倉庫にケースごと放置されたままであったが
昼を過ぎたころに、不意に倉庫のドアが開き見慣れぬ人間が入ってきた。

「じゃあ、ここの全部で。ケースごと持っていってかまいませんかね?」

見慣れぬ人間は店員となにやら話した後、ケースごと仔実装たちをワゴン車に積み込み連れ帰った。

「ど、どこに連れて行かれるテチュ…?」

これまでの待遇を思い妹は不安になったが、かといってどうすることもできない。
しばらく車に揺られてたどり着いたのは男の住居であろうか、随分くたびれた風情の民家であった。
ケースごと降ろされ家に運び込まれると、その一室には仔実装たちが入れられた似たようなケースが幾つかと
それを世話している様子の若い男の姿があった。

「あ、おかえりなさいっす」

「おう、お疲れさん。これで今年は全部だ。しっかり世話しといてくれよ」

妹はこの胡散臭さげな雰囲気の漂う男たちに少し警戒心を高めたが
意外にもこの場所では以前よりも丁寧な扱いを受けることが出来た。
ここに着くなり仔実装たちに餌が与えられ、食後には温かなお湯で体や服を洗ってもらえたのだ。
姉の場合とは形は違えども、もしかしたら自分たちは救われたのかもしれない。
妹は綺麗になった服の匂いを嗅ぎながらそう思い始めていた。



—12/27—

姉は今頃どうしているだろうか。
不安や危険から解き放たれた生活の中で、妹はふと姉のことを思い出していた。
記憶の中の姉は未だに赤と白の服を着ていたが
自分や他の仔実装たちが着ていた赤白の服は汚れていたせいか、昨日のお風呂のときに捨てられてしまった。
今着ているのは普通の仔実装と同じ、生まれ付いての実装服だけだが
もし運良く姉に出会えたときに自分が妹だと見分けがついてくれるだろうか。

「おねぇちゃ…。おねぇちゃはシアワセになってるテチ…?」

妹は思いをめぐらせながら昼ごはんに与えられたキャベツの芯をポリポリと齧り
自分たちを世話する人間たちが何やら話しているのを見つめていた。



—12/28—

今日はケースの中が大騒ぎであった。
ここに連れてこられた仔実装たちが一度も口にしたことの無い甘いお菓子が振舞われたのだ。
それは何の変哲も無い金平糖ではあったが
味気ない安物のフードや野菜クズしか食べたことの無い仔実装たちにとって
その甘さは強烈に記憶に刻まれる魅惑の味だった。

「さーぁ、このあまーい味をよく覚えておけよ。おっと喧嘩すんな、ちゃんと全員の分あるからな」

仔実装たちの間で金平糖の取り合いも起こったりしたが
人間は諍いをやめさせ、一つずつ全員に行き渡るよう手渡ししてくれた。

「テチュゥ〜〜ン♪こんなのたべたことないテチ〜♪」

警戒心の強い妹も、この味には思わずうっとりとした顔になる。
この場にいるどの仔実装もが、自分はシアワセだと。
そう思っていた。



—12/29—

今日は隣のケースから二十匹ほどが、朝から別のダンボール箱に入れられて連れ出されていった。

「テェェ?おひっこしするテチ?」

妹は不思議に思ったが
残された仔実装たちは特に気にすることもなく、いつものようにゆったりと一日を過ごしていた。
だが夕方になると空気は一変した。
連れて行かれた仔実装のうち数匹だけが、青ざめた顔で元のケースに戻されたのだ。
帰ってきた仔実装はどれも

「ひゃむ゛い゛フェチュ……」「も、もういやテヒュ…帰ちてほちいテチ」

と呂律の廻らない口調で呻きながら、ガチガチと歯を鳴らし体を震わせている。
明らかに朝とは違うその様子に周りの仔実装も困惑していたが
一緒に帰ってきた人間たちはいつものように世話をしてくれるだけだった。

「なにがあったんテチ…?なにされたんテチ……?」

妹の目にはそれがかえって不気味に映った。



—12/30—

昨日連れ出され死にかけで帰ってきた仔実装たちも、暖かい室内で一晩眠ることで落ち着きを取り戻していた。
何匹かは体力の戻りきらないうちに、貪欲な仔実装の餌食になったようだが。
今日はそれとは別の仔実装たちがケースから連れて行かれた。
妹は昨日帰ってきた仔実装たちから何かしら情報を聞き出そうと話しかけてみた。

「あまあまを取らないとダメなんテチュ」「さむくて死んだのはゴミ箱行きテチ…」

凍死寸前だったせいか仔実装たちの記憶は曖昧で会話からは断片的な情報しかえられなかったが
しきりに寒さを強調する仔実装たちの話に、妹は実装ショップでのことを思い浮かべていた。
またあんな寒い思いをすることになるのだろうか。
防寒着の役割を果たしていた赤白の服ももう失ってしまった。
妹は経験から、とにかくまた体力を温存しておこうという考えに至り
夕方になり帰ってきた人間たちに食料の増量を訴えてみた。
しかし言葉が通じるはずもなく、人間は一瞥しただけであった。

「話を聞いてくれそうにないテチュ…。どうしたらいいんテチ」


—12/31—

ついに妹も連れ出されるグループに入れられてしまった。
朝食すら与えられず移されたのは、“仔実装ちゃん釣り”と大きく書かれた露店。
そこで仔実装たちは、ホームショップで売られているような花壇用の木製の柵で囲われたスペースに入れられた。

「やっぱりさむいところテチ!こんなスケスケの壁じゃ隅っこでも風をふせげないテチィ!」

風を防ぐものも無いこの場所で寒さに耐えながら
どうやら実装ショップのときと同じように人間に助けてもらわなければならないらしい。
一つだけ違うのはどうアピールしようが問題ではなく
人間が仔実装に向けて垂らす紐付きの金平糖に噛り付かないとダメなようだ。
しかも一度噛り付いたらどんな妨害があろうと離したりしてはいけない。
人間が吊り上げてくれるまで必死に耐えなければならないのだ。
肌を刺すような寒さから逃れようと、みな半狂乱で金平糖に喰らいつこうとするが凍える体は思うように動かない。
妹も必死で金平糖を追いかけるが、やはりそう上手くはいかなかった。

「生き残るんテチュ!いつかまたおねぇちゃと会うんテチ!」

丸一日走り続け体力の限界を迎えたとき、日も暮れ始め人通りが少なくなったことで店仕舞いとなった。
手足の先はすでに凍傷にかかったように変色しており、周りにはもう動かなくなった仔実装もいた。
売れ残った仔実装たちは再び狭いダンボールに入れられ帰途につき
生き延びたことに安堵するとともに、またこの地獄が続くかもしれないことに恐怖していた。



—01/01—

昨夜は充分な食べ物を貰い、体力の回復は出来たが
今朝はまた朝食は抜きで寒空の下、金平糖の奪い合いが始まった。
今日は昨日よりも人通りが多く、時間が経つにつれ仔実装の数もどんどん減っていく。
しかし今日の妹は、まだ一度も争奪戦には参加していなかった。
もみくちゃにされる集団には紛れず一匹で体力を温存して、ずっと機会を伺っていた。

「いらっしゃい、一回500円ね」

仔実装たちの入った柵の前に人間の女の子がかがみこむ。
途端に仔実装たちが叫び声を上げながら、その前に群がり始める。

「どの子がいいかなぁ…。みんな元気そうだけど、うーん?」

「……テェ?」

これはなんだろうか。
不思議な感覚に妹は顔を上げた。
この糞の汚臭と金平糖の甘い匂いに紛れて、鼻腔をくすぐる別のものがある。
目の前でこちらを伺う女の子から、何故かなつかしい姉の匂いがしたような気がした。
気が付けばその手から垂らされた金平糖に誰より早く飛びついていた。

「わっ?すごい元気な子!」

「あらあら、楽しむ間もなかったわね」

女の子とその母親だろうか。
驚いた様子で妹がしがみついた金平糖を柵から引き上げる。

「おぅ、騒がず大人しくしてた奴だな。そいつぁなかなか賢い仔実装かもしれんよ、お嬢ちゃん」

「ほんとに?じゃあ、いっぱい遊んだらもっと賢くなるかも」

人間の言葉はわからないが、吊り上げてくれた人間たちは自分を見て微笑んでいる。
それを見ると妹の方も自然と笑顔になった。

「ニンゲンさん。たいへんだったけど今までありがとうテチュ」

妹は今まで世話をしてくれた人間に小さくお辞儀をして別れを告げると
洋風の小屋を模した柄の入った小さな紙箱に入れられ、この場を去ることになった。



—01/02—

ケージやトイレに餌入れなど、一通り整えられた住環境に妹は落ち着かない様子だった。
あれから帰るついでにと実装ショップで買い与えられ
飼われるにあたっての家でのルールなど翻訳アプリでいろいろと教え込まれた。
名前の無かった自分にマリーという名前まで付けてくれた。
たった一日でまるで変わってしまった生活にこれから馴染めるだろうか。

「でもワタチはシアワセテチ。やさしいごしゅじんサマのおかげテチュ」

姉もこんな風に幸せになっているだろうか。
自分だけが幸せになってしまったのだろうか。
くつろぐ人間たちに頭を撫でられながらそんなことを考えていると
死の淵から救い上げてくれた恩人である子供に不意に抱きかかえられた。

「マリーと一緒にお隣に挨拶してくるね!」

「ごしゅじんサマ、どこ行くテチ?」

マリーの問いかけにも答えず元気よく家を飛び出し、隣家のインターホンを鳴らす新しい主人。
同じ年頃だろうか、子供の声で返事があり間もなくドアが開かれた。
主人を迎えたのはやはり子供であり、その腕に抱きかかえられていたのは

「おねぇちゃ!?」

「いもうとちゃ!?」

着ている服こそ変わっているが紛れも無く
実装ショップで人間に連れて行かれ離れることになった姉であった。

「ちょ、ちょっとどうしたのローズちゃん?」

ローズと呼ばれた姉が主人の腕を抜け出し、玄関の床へと落下する。
固い床にしこたま顔をぶつけたが、流れる鼻血や痛みを気にも留めずローズは玄関を飛び出た。
マリーの方も慌てて主人の腕を抜け出すと、2匹の姉妹はぶつかるように抱き合い
奇跡のような再会に赤と緑の涙を流し喜んだ。

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1 Re: Name:匿名石 2023/01/01-17:25:52 No:00006651[申告]
幸せで終わりなんて実装石には許されない!
2 Re: Name:匿名石 2023/01/01-18:58:24 No:00006652[申告]
アクセントとしてたまにはあり
3 Re: Name:匿名石 2023/01/01-21:13:36 No:00006653[申告]
虐待派に対する虐待だ
4 Re: Name:匿名石 2023/01/01-22:06:07 No:00006654[申告]
意外なラスト。たまにはこう言うのも良いね。
5 Re: Name:匿名石 2023/01/01-23:49:41 No:00006656[申告]
残酷な未来が待っていると思わせて!
愛護もたまにはありだね
6 Re: Name:匿名石 2023/01/05-10:40:01 No:00006661[申告]
ここから2匹とも糞蟲に落ち、捨てられて公園で野良に落ちる未来に期待します。
7 Re: Name:匿名石 2023/01/07-09:06:24 No:00006665[申告]
飼い主の子供の幼さもだけども
実装を潰す仕組みの変な露店?みたいなのでペットを見繕う親も危ういので
このハッピーは一瞬の幸せと感じるな…
8 Re: Name:匿名石 2023/12/18-19:50:07 No:00008542[申告]
いい話や
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