タイトル:【馬】 やっつけでゴメンデスゥ
ファイル:うじやきや.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:3089 レス数:0
初投稿日時:2006/08/23-15:07:33修正日時:2006/08/23-15:07:33
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そういえば今日は近所の神社でお祭りがあったな。
お祭りなんて数年行ってない。暇だし行ってみようかな。



神社にはいろんな屋台が並んでいた。
まだ昼間なのですごく暑い。カキ氷でも買おうか。
そんな時、ある看板に目がとまった。

”うじやきや”

立てかけられた看板には下手糞な平仮名でそう書かれている。

『人間さんいらっしゃいデス 良かったら一本食べていくデス!』

その看板の横で座っていた実装石がデスデス叫んでいた。
言っていることよくわからないが、”うじやきや”という看板からするに、
”蛆焼き屋”、つまり蛆実装を焼いて売っているのだろう。
よく見ると看板には”300えん”と書かれている。
人間様の貨幣制度を理解しているとはしゃらくせえ、一本買ってやろうじゃねえか!

『毎度ありデス!それじゃお前達、頑張るデス!』
『わかったテチ!元気な仔を産むテチ!』

そういうと一匹の親指実装が黒い鉄板の淵で踏ん張り出した。
よく見ると両目が赤い。出産する気か。

『テチィィィィィィ!』

ポトン、ポトン、ポトン・・・
数匹の蛆実装が鉄板の上に落ちていく。

『テッテレ〜♪・・・って熱いレフ!熱いレフ!』

おそらく太陽の熱で熱されたのであろう鉄板の上で蛆が踊る。
蛆の前髪がくりんくりんになった頃・・・店主である実装石の目が光った。

『今デス!』

素早い動きで蛆を串で刺していく。さながら何かの達人のようだ。

『お客さんは運がいいデス。この仔からは蛆チャンが10匹も産まれたデス。さ、どうぞデス!』

実装石は蛆が刺さった串を僕に差し出してきた。タレも何も味付けなしか。

『ツウは何もつけずに喰うのデス。』

なんのツウだろう・・・。とりあえず”うじやき”のうちの一匹を食べてみた。

「う、うまい!!」

歯ごたえがあって口の中でとろけるような歯ざわりで、あっさりとしていながらこってりとしていて、
かすかな甘みの中に苦味があり、微妙な苦味が甘さを引き立てている。
とにかく美味い。蛆ちゃんが舌の上でシャッキリポンと踊るぜ!

『レフ〜!レフ〜痛いレフ〜!助けてレフ〜』

まあ実際に踊ってるのだが。

「いやあ、蛆焼きがこんなに美味いとは思わなかったよ」
『そういっていただけて嬉しいデス・・・でも・・・この店もおしまいデス』
「穏やかじゃないね・・・よかったら訳を話してくれないか?」

実装石は向かいの店を指した。その屋台には人だかりが出来ていて、繁盛しているようだ。店の看板を見てみると・・・

「成る程・・・そういうことか、向かいの店も”蛆焼き屋”で、客を取られたというわけだ」
『その通りデス・・・』

可哀相な顔をした実装石を見ていると、なんとかしたくなってきた。
そこで、向かいの店にも行ってみることにした。
店の天井からは親指がぶら下がっていた。僕のの注文を受けた店主(人間)は、親指の左目に赤チンを垂らし、強制出産をさせていた。
無論その下には鉄板が置いてある。

『テチャァァァァ!ワタシの蛆チャン!ワタシの蛆チャンがぁぁぁぁぁ!』

親指は両目から赤い涙を流して泣き叫んでいる。
なんて唐突な方法だろう。
実装石の店では、強制出産などせず、あくまで自然な出産だった。
実装石の話では、2週間前に花で受粉し、胎教をして大事に育てていた蛆実装だからこそのあの旨みが出るのだという。
”蛆焼き屋”では出産しては赤チンを垂らし、妊娠、出産を繰り返させ、母体を痛めている。
材料費のコストを下げる為だろうが、これでは旨い蛆実装など産まれるはずがない。
そしてこの鉄板だ。コンロで熱された熱々の鉄板は、蛆実装にまとわりついた粘膜すらも焼き尽くす。
天日で熱された鉄板の温度なら、粘膜を目玉焼きの白身のように残すことが可能である。
調理時間の短縮の為だろうが、これでは旨い蛆焼きが出来るはずがない。
さらには焼きあがったあとにかけられるマヨネーズだ。
このマヨネーズでお粗末な素材、お粗末な調理を誤魔化すのだろうが、
成る程、実装石の言った通りである。ツウはマヨネーズなどでは誤魔化されない。

「へい、おまちどう!」
「どうも カプリ あ、うめえ」

やっぱマヨネーズはすげえな。なんか蛆自体も実装石んとこのと味もたいしてかわんねーし。
実装石のはコストも手間もかかるるしなんか不衛生だしそりゃあ流行んねーよな・・・と思い
”うじやきや”を見ると、怖そうなお兄さん達に囲まれていた。

『デ・・・!?ショバ代って何デスゥ!? 知らないデスゥ!!』

くわばら、くわばら。おっ向こうの店には”蛆金時”が売ってるじゃないか。行ってみよう。


夏の風物詩、蛆焼き。
もしもあなたの近所でケツの穴から奥歯ガタガタ言わされてる実装石がいたら、
人間の作る蛆焼きとはちょっとちがう”うじやき”が食べられるかもしれませんよ。





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暇なのでmayでいただいたお題「蛆焼き屋」でやっつけてみました。
読んでいただいてありがとうございました。


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