買い物帰りに寄ったゲームセンターで面白いものを見つけた。 それは「実装キャッチャー」だ。 奥の壁から伸びている棒に服に紐を通され、紐の先に鉄のリングが付けられた親指実装がぶら下げられている。 これをキャッチャーで取る訳だが、そのキャッチャーが糸切りバサミのようになっていて、 鉄のリング以外の部分を掴むとバチンと切ってしまうのだ。 当然実装を切った時は叫び声をあげるので、愛護派に配慮してか横からは中が見えないようになっており、ヘッドフォンで中の音が聞けるようになっている。 更に親切な事に実装リンガルの機能も付いていて、金を入れた後は中の実装の声が翻訳されてスティック横の液晶に表示されるのだ。 3プレイ100円と安いので早速俺は実装キャッチャーをやってみる事にしたが、虐待派の俺は当然ハナから普通に実装を取る気なんかは無い。 ヘッドフォンを付け100円を入れると、中の音が聞こえた。 ■「テチテチテテチィ テフ〜ン♪」(バカ人間が来たテチ、早くカワイイワタチを取っていい生活をさせるテチ♪) ■「テーテッテ テチィテフ〜ン♪」(何を言ってるテチか、この糞虫、ニンゲンはワタシを取るに決まってるテチ〜♪) ■「テーッテーッテーッ」(コンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィ…) はぁ?何言ってんだこいつら。 どうやら馬鹿な糞虫どもは自分達が置かれた立場が理解でていないようだ。 先ずはバカ人間なんて言ってくれちゃった実装を刻んでやるとしよう。 スティックを操作しキャッチャーを実装の前に持って行く。 ■「テチテーテチテチテッテッ」(やっぱりこのカワイイワタチを取るテチィバカ人間、テッテッテッ・・・) 良く喋る口だ、キャッチャーを微調整し丁度そいつの口元に行くように狙いを定め、「掴む」ボタンを押す・・・。 するとキャッチャーの刃は大きく開きながら実装に迫っていく。 ■「テチィテテチィ」(やったテチィこれでワタチも飼い実装テチュ) そして実装の両頬の横に刃が行き・・・バチンッ。 ■「テチャァアアアァ」(テ?テチャアァァ!!) その実装は丁度頬から切り離され、切り落とされた頬より下の胴体がぼとりと下に落ち、ベルトコンベアで運ばれ取り出し口に落ちてきた。 残された頬より上の吊り下げられたままの頭部は何が起きたのか理解できない様子で、 切り口から大量の体液を垂らしながら、その緑と赤の目をぎょろぎょろと動かして居た。 取り出し口に落ちてきた胴体は、手が汚れないように工夫して握りつぶしてから台の横に置かれたゴミ箱に放り捨てた。 ゴミ箱には「実装石を捨てる場合、ちゃんと備え付けのシュレッダーでトドメを刺してから捨ててください。」と書かれている、往生際の悪い実装石が逃げ出すのだろう。 次からはシュレッダーを使おう。 続けて2プレイ目だ、次は他の実装を糞虫と呼んでた実装を刻んでやるとしよう。 先ほどと同じように実装の前までキャッチャーを持っていくと、キャッチャーの前の吊り下げられた実装が股を開きながら、こんなことを言っている。 ■「テテテチテチュ〜ン♪」(ほらほら早くワタシを取るテチュ、これはサービステチィ♪) 俺は気分が悪くなった・・・、キャッチャーを実装の腰の高さにあわせ「掴む」ボタンを軽く叩く。 股を開いたまま下品な声で「テチュ〜ン」を連呼する実装に近づいていくキャッチャー、そして容赦なくその腰をバヂンと切る。 難なく切り離された腰から下が醜くM字に開かれていた足ごとぼとっとベルトコンベアの上に落ちる。 ■「テチュァァァァァ?!テチチテチテーテチテッ」(何をするテチか、ワタチの下半身だけ持っていってどうする気テチ!!) そんな事を叫ぶ実装だが、叫んでいる最中も容赦なく内臓や体液が下に流れ出ていた、ぴしゃぴしゃと垂れる体液の音が、小気味良い。 しかし、お前の下半身だけなんて尚更要らねえよ。 落ちてきた下半身をシュレッダーに放り込むと、ウィイイイインという音の後に高いキュイイイインという音。 音が止むと同時にシュレッダーの下に付いたビニール袋にバラバラにスライスされた実装石の下半身と、搾り取られた体液が入ってきた。 流石にこれでは再生のしようがないだろう・・・。 ビニールをゴミ箱に放り込んだ後にふと思ったのだが、中に残ってるのはどうするんだろうかね? 最後はうわ言の様に「コンペイトウよこすテチィ」を連呼している実装を刻んでみよう。 その実装は不気味な事に俺が他の実装を刻んでいる最中も同じ事を連呼し続けていた。 最初は1匹目と同じように口から切ってやろうかと思ったが、面白そうなので目の上の脳から切り離してみる事にした。 キャッチャーを巧みに操作して目の上辺りに狙いを定める、ちなみに実装キャッチャーは「掴む」ボタンを押すまでは何度でも操作ができるようだ。 ■「テーッテーッテーッ」(コンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィ…) 本当に気味が悪い、既に偽石が崩壊しているのだろうか・・・?とそんな事を考えながら「掴む」ボタンを押す。 が困った事に丸い実装石の頭の形のせいで微妙に刃が上に滑り、前髪と糸だけを器用に切ってしまった・・・。 糸から開放された実装は重力に引き寄せられるままに落下し、ベルトコンベアの上にドチャと落ちた、自分の体重で足が折れ潰れたのだ。 取り出し口に落ちてきた実装を手で掴むと、足がグチャグチャに潰れているにも関わらず先ほどと同じ事(リンガルを通していないが言っている事は同じなのだ)を繰り返している。 ■「テーッテーッテーッ」(コンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィコンペイトウよこすテチィ…) 試しに実装の右腕の骨を指で折ってみた。 特に抵抗も無くポキリと折れたが、実装は全く反応を示さず同じことを呟き続けた。 既にイってしまっているようであった、これではつまらないな・・・、仕方が無いのでシュレッダーに放り込む。 ウィイイイと音のするシュレッダーの中を覗いて見ると左右の壁が迫り実装を潰し、体液を搾り取って居た。 実装潰れて行くが、やはり最期の時まで同じ事を呟き続けていた・・・。 そしてビニールに詰められた実装の屑をゴミ箱に捨て、俺はゲームセンターを去った。 なかなか面白かったから、また来よう・・・。
