タイトル:【観察?実験?】ミドリと言う名の仔実装
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作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1323 レス数:11
初投稿日時:2016/12/24-02:58:27修正日時:2016/12/24-03:01:14
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ワタシはミドリテチ。
ゴシュジンサマの飼いジッソウテチ。
まいにちゴシュジンサマのオミオクリするテチ。
ゴハンをたべたらゴシュジンサマはオヘヤからオデカケするテチ。
オデカケするのがゴシュジンサマのオシゴトテチ。
オルスバンするのがミドリのシゴトテチ。
ゴシュジンサマのいないオヘヤはヒロイけどシカタナイテチ。
なでなでされたらゴシュジンサマのオデカケの合図テチ。

「じゃあ行ってきます。ミドリ、お留守番よろしくね」

ゴシュジンサマまかせてテッチャ!


・・・・・・・・・・


ワタシはミドリテチ。
ゴシュジンサマの飼いジッソウテチ。
まいにちゴシュジンサマのオムカエするテチ。
ゴシュジンサマはオシゴトがおわったらオウチにかえってくるテチ。
かえってきたらオルスバンおわりテチ。
ゴシュジンサマのオムカエするのがミドリのシゴトテチ。
ゲンカンでジッとするのはちょっとサムイけどガマンテチ。

「ただいま。ミドリ、今日もお迎えありがとう」

オムカエしたらゴシュジンサマはなでなでしてくれるテチ。
ゴシュジンサマのなでなでウレシイテチ。






「さあ、それじゃあミドリもごはんにしようか」



テッチュン♪





・・・・・・・・・・

きょうは、おきたらシラナイトコロだったテチ。
トウメイなカベがあってゴシュジンサマにチカづけないテチ。
これはわかるテチ。スイソウっていうオヘヤのなかテチ。
でも、なんでテチ?
なんでミドリはスイソウにいるテチ?
イッショにシラナイコもいたテチ。
ゴシュジンサマ、このコだれテチ?

「ああ、今日からお友達と一緒に住んでもらおうと思ってね」

オトモダチテチ?
ミドリのオトモダチテチ?

「やっぱり、ヒトリじゃお留守番も寂しいだろう?」

オルスバン、サミシクないテチ。
……ウソテチ、ヤッパリちょっとサミシイテチ。
オトモダチとあそべるのウレシイテチ!
ゴシュジンサマ、アリガトウございますテチ!!


「じゃあそろそろ出かけるから、お留守番よろしくね、ミドリ」

「「テッチャ!」」





・・・・・・・・・・


『ワタシがゴシュジンサマにもらったんテチ!』
『ちがうテチ! オマエぬすんだテチ! ドロボウテチ! ゆるさんテチッ!!』
『テジャアアアアアアアアア!!!! ミドリはワタシテチィ! ニセモノはさっさときえろテチ!!』
『ニセモノはオマエテチ! ワタシがミドリテチ!! シねテチ! シねテチィ!!!』

ヂイヂイとやかましい録画映像をうっすら眺めながら、リンガルのログを読む。

「また駄目だったか」

ため息とともに見下ろした水槽の中にあるのは無残な仔実装の死体が2つ。

激しく掴み合ったのだろう頭髪は抜けてあちこちに散らばり
「飼い」らしく清潔さを保っていたはずの実装服は糞まじりの赤緑の液に塗れて悪臭を放つ。
どす黒く変色した痣まみれの胴体から千切れた手足。
ところどころに残る肉片はどちらのものか、まったくわからない。
言葉通りの命の限界まで、殴り合い、噛みつき合い、齧り合って、争った結果がこれである。
仔実装なりに優秀な個体たちだったのでそれなりの期待をしていたのだが、まったく残念だ。


何故、大切に飼っていたはずの実装石をこのような目に合わせるのか。
それには私なりの理由がある。

一般的な家庭で飼い実装にミドリと名付けることは珍しくない。
犬ならばポチやジョン、猫ならタマ、ミケ等と連想できるのと大体同程度ではあるだろう。
だが、そこに問題の芽が潜んでいる。
実装石にとって名前とは特別なものだ。
一度失ったら戻らないという髪や服と同じく、財産の一つとして認識している節さえある。
飼い主の方は表記を変えてそれぞれに違う名を付けてやったつもりでいても
そもそも人間の使う文字を殆ど認識しない実装石にとっては耳で聞く「音」だけが全てだ。

それだけに、この名前被り問題は避けて通れないものだろう。


たとえば公園や病院、ほんのわずかな外出の時にでも、もし、同じ名前の実装石と出会ったら?


ペットの粗相は飼い主の責任。
それはきっと飼育しているのが何だとしても変わらないものだと、私は思う。


「やれやれ…『わたしもミドリです』って言うのが聞きたいだけなんだがなあ」












・・・・・・・・・・
ふと思いついた勢いで書きました。初実装石です。
乱文失礼しました。

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1 Re: Name:匿名石 2016/12/24-03:20:48 No:00003398[申告]
特別な私の特別な名前。だから他には許さないってか。どこまでも業と欲の深いナマモノだなあ
2 Re: Name:匿名石 2016/12/24-07:28:14 No:00003399[申告]
いいね!
飼い主とミドリのやり取りが目に浮かぶ。
緑、翠、碧…ご主人様は公園デビューしたいだけなのに…実装石には危険がいっぱい!

短編だけど味のある作品でした。
3 Re: Name:匿名石 2016/12/24-09:01:15 No:00003400[申告]
ちゃんと実装石の設定問題に切り込んだ良作
初スクということですが作者さんの作品を持った読みたいと思わせるものでした
4 Re: Name:匿名石 2016/12/24-09:04:54 No:00003401[申告]
自分と目の届く周りのものしか知り得ないペットにとってはアイデンティティーに関わる問題だからな
村社会における絶対的宗教みたいなものかもしれない
現実の犬猫ペットなんかはこの問題どうなんだろう
5 Re: Name:匿名石 2016/12/24-12:17:26 No:00003402[申告]
こう言う架空ナマモノとしての生態描写は実装石の醍醐味の一つ
よろしければまた別な作品も読ませていただきたい
6 Re: Name:匿名石 2016/12/24-12:57:47 No:00003403[申告]
犬や猫も被り問題はありそうなもんだけど、殺し合いはしなそうなんだよなあ
それが名前に価値を見出ださないからか、殺し合いが面倒だからかはわからないが
人間だって名前が被るからと殺し合う話は聞いたことがないし
実装石の名前もとい飼いポジションへの執着が生む悲喜劇だろうか
7 Re: Name:匿名石 2016/12/24-12:59:09 No:00003404[申告]
とにかく、初作品でこれだけ短い中に問題と末路を詰め込むなんて凄い
8 Re: Name:匿名石 2016/12/24-17:35:48 No:00003406[申告]
期待の新人が多数出現して実装スクの未来は明るい
実装石の未来はどうでもいい
9 Re: Name:夏目漱石 2016/12/24-20:38:00 No:00003410[申告]
>>4
うちのお猫様は名前呼ばれたら顔を向けてくれるんにゃけど
餌も遊びもにゃいとわかったらツーンて感じで歩いて離れられるにゃ
名前には執着にゃいけど名前呼ばれた後には何か良い事あるって考えてるんだと思うにゃ

まあ吾が輩のようにゃ
じゃにゃい吾が輩のうちにいるような立派な飼いお猫様にゃら主人からの呼び名にゃんてどんな風に呼ばれてもかまわにゃいのにゃ

ところでその呼び名にゃんかに執着してる緑色のネズミで遊んでもいいにゃ?
10 Re: Name:匿名石 2016/12/24-21:53:59 No:00003411[申告]
前にもこの手のスクはあった気がするけど
あくまで虐待や観察スクのワンシーンとして描かれていただけで
この問題自体を題材にしたスクは初めてかもな
よくある設定に対して深い考察できる人って
他の作品読んでても人の倍楽しめそう

>>9
どうぞどうぞw
11 Re: Name:匿名石 2017/01/29-23:06:17 No:00004049[申告]
公園に散歩に来てる愛誤派の高級飼い実装(糞蟲)の名前を野良実装に与えるというのも面白いか
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