※人間と実装石の会話は全てリンガル使用済みとしてお読みください。 「デシャァァァァ! デシャァァァァ!」 公園のベンチで休んでいると、実装石の叫び声が聞こえた。 これは……威嚇の声かな? 仔実装が親指や蛆を、もしくは成体が自分の仔を他の個体から守るために戦っている……といったところか。 声のするほうに目をやってみると、実に珍しい光景が目に飛び込んできた。 なんと、マラ実装が三匹の仔実装を自分の背後に庇うようにして、二匹の成体実装に向かって威嚇の声を上げていたのである。 いやいやおかしいだろ。 普通マラ実装というのは性欲の権化であり、相手が身重の成体だろうが禿裸だろうが、それどころか自分のモノで貫いたら確実に体が真っ二つに裂けて死んでしまうような仔実装だろうが、容赦なく犯すことしか考えていない。 それこそ自分以外の実装石など、単なる性の対象としか見ていない暴君、先天的な糞蟲なのだ。 しかも裸で生まれてくる(おそらく毛が角質化してツノになるサイなどと同じで、本来服になるはずの細胞がマラになるのだと推測される)くせに、マラが男らしい力を与えるのか、普通の実装石よりも強くて攻撃的である。 そんなマラ実装が、他の成体実装から仔実装を守るなど考えられないことだ。 しかもそのマラ実装は、目の前の成体実装たちに対しても巨大なマラを振りかざして襲おうというような様子は全く見られない。 あくまで普通の実装石がするように、四つ足で歯を剥いて威嚇の声を張り上げるだけだ。(股間からは戦車の砲塔のようにマラが突き出されてはいるが) 二匹の成体実装のほうは、目の前にいる相手のマラ実装らしからぬ行動に少々戸惑っているようだ。 基本的に普通の実装石は数匹がかりでもマラ実装に勝てることはないので(だからこそ虐待派の行為や事故などによってマラ実装がマラを失った場合、普通の禿裸がされるよりも凄惨なリンチを食らうことも多いのだが)、 自分たちのほうから積極的に攻めかかろうとはしないが、どちらかというとマラ実装に怯えているというよりは、困惑のほうが大きいようである。 睨み合いは数分間続いたが、結局二匹の成体実装は『どうせマラ実装に勝てるわけもないのだから、おかしなやつに下手に手を出さないほうがいい』と判断したのか、目の前の四匹に背を向けて逃げ出した。 マラ実装のほうは「ふぅ」と息を吐くと、後ろにいる仔実装たちを抱き寄せる。 仔実装たちのほうもまた、マラ実装を恐れることもなくその胸に抱きついていた。 「なんとか追い払ったデス……オマエたち、ケガはなかったデスゥ?」 「だいじょうぶテチ。ママのおかげでケガしてないテチ」 こいつら親仔なのか………って、マラ実装が仔を産むなんてありえるのか? いや、確かに総排泄孔がある以上は妊娠することが可能なはずだが、普通ならマラ実装は自分が仔を産んだりはせず、もっぱら産ませるの専門のはずだ。 しかも犯した相手に産ませた仔をまた犯したり喰らったり、いずれにせよ仔育てなどする者は皆無といっていい。 一体こいつはどういうやつなのか、興味が湧いたので話しかけてみることにした。 「おい」 「デデッ!?」 いきなり後ろから声をかけられて、マラ実装がびくりと体を震わせる。 「デ、デェェ……ニ、ニンゲンさんデスか………ワタシたちになにかご用……デス?」 ん? 餌をねだるような糞蟲はともかく、こういう返事ができる実装石が人間を恐れるのは珍しいことじゃないが……それにしても少々怯えすぎのような気もするな。 「いや、ちょっとお前が珍しくてな。お前……マラ実装のくせに他の実装石を襲ったりしないのか?」 そう訊ねると、マラ実装は落ち込んだようにうなだれて語りだした。 「ワタシはマラジッソウじゃないデス………このマラは前にギャクタイハのニンゲンに捕まったとき、別のマラジッソウから切り取ったものをムリヤリ付けられたものなんデスゥ………」 意外な答えに少々驚いたが、確かによく見ると、マラの付け根には腕の悪いヤブ医者が行なった包茎手術の痕のような傷がある。 おそらくこいつの下腹部の肉を切り裂いてマラを移植したとき、傷口が回復して定着するまで固定しておくのが面倒で、焼きゴテか何かを使って無理やり溶着したのだろう。 なかなか面白いことをする虐待派もいるもんだと思ったが、処置の雑さに加え、せっかく面白い処置をしたのにその予後を観察しに来ないあたり、あくまで悪ノリでやっただけで計画性はなさそうだ。 「もう一つ聞くが、そのマラは使い物になるのか?」 「このギンギンぶりを見れば分かるデスゥ?」 確かに、この実装石に移植されたマラは天を突かんばかりにそびえ勃ち、とてもじゃないが役立たずには見えない。 傷口の処置が雑な割には、ちゃんと血液が通ったのだろう。 「じゃあなぜ今の連中を襲ったりせず、威嚇だけで追い払ったんだ?」 「ワタシはこれでもマジメに生きてきたつもりデス………普通のジッソウ石だったときも、マラジッソウなんてワタシたちをムリヤリ犯したり殺したりする糞蟲だと思ってたデス。だから自分にマラが付いたからって、 それで同属を襲ったりする気にはなれないデス………それにこのマラのおかげで力は前より強くなったから、イザとなったら殴り合いになっても負けないデスゥ」 おいおい、股間に生えてる凶悪なモノとは裏腹に、なかなか善良なやつじゃないか。 「もう……行ってもいいデス?」 「ああ、呼び止めて悪かったな」 そう言うと、マラ実装親仔は俺に背を向けてトコトコと歩いていった。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- その夜、あまりの熱帯夜に寝苦しくなった俺は、家の前にある自販機でジュースを買うために表に出た。 キンキンに冷えたジュースを飲んでいると、自販機の明かりで地面に赤と緑のシミがあるのが見える。 血の量からして仔実装のものだろう。 人間に媚を売ろうとして踏み潰されたのか、それとも野良猫やカラスにでも襲われて食われたか…… そのシミを見ていると、無性に昨日見たマラ実装親仔のことが気になってきた。 そして一度気になりだすと、どうにも落ち着かなくなってくる。 あいつらを見かけた公園はここから徒歩でわずか二分ほどの距離なので、ついつい足がそちらへと向いてしまった。 —————現在午前二時。 実装石どもは皆すでに眠っている時間帯だ。 表に姿が見えない以上、ダンボールハウスを一つ一つ検めていくわけにもいかない。 全てのダンボールの実装石を皆殺しにするつもりなら、やってやれないこともないのだが………汚れてもいい服を着てきたわけでもないし、服を汚さない殺し方をするための道具も持ってきてはいない。 それに、いかに俺が本来虐待派とはいえ、こんな時間にそこまでするほどのやる気は出ない。 ほんと俺、何しに来たんだろうな……… 諦めて帰ろうとすると、すぐ傍の茂みから妙な息遣いが聞こえてくるのに気づいた。 よーく耳を澄ましてみると、それが実装石の声であるのが分かる。 「デフ………♪ デフッ………♪ デフゥッ……………♪」 茂みの中を覗き込んでみると、実装石が住んでいるであろうダンボールの家があり、そのすぐ隣に昨日のマラ実装がいた。 声は精一杯抑えているようだが、己のマラを全身で抱えるようにして、自分の顔の高さにある亀頭に短い手を一生懸命伸ばし、一心不乱に自慰に耽っている。 「……………デフゥゥッ………!」 ————— どぷぅっ! ————— 最後に放った一際大きな声とともに、マラの先端からどろりと濁った精液が吐き出され、草の生い茂る地面へと降り注いでいく。 俺はそれを呆れたように見ていたが、マラ実装は俺の存在に全く気づいてはいないようだ。 「……………お前………何やってんだこんな時間に……………」 「デスゥッ!?」 いきなり背後から声を掛けられたマラ実装はびくりと震え、まるで乙女のように自分の胸と股間(マラよりも下)を隠そうとする。 (この野郎………普段から裸でいやがるくせに………っっ!) その姿を見て、漫画だったら頭の上に『イラァッ!』という書き文字が現れるんじゃないかと思うほどイラついたので、思わず顔面に蹴りを入れてしまいそうになったが、理性を総動員してそれを堪えた。 「デ………あ、アナタは昼間のニンゲンさん? お恥ずかしいところを見られたデスゥ………」 「(実装石の分際で恥じらうな鬱陶しい………)お前の恥なんかどうでもいいわ。つーかこんな時間にオ○ニーかよ」 「デ、デェ………リセイを失って自分の仔を襲わないように、こうしていつも夜中に自分でショリしてるデスゥ………」 「そんなに我慢できないものなら、その辺の禿裸でも襲えばいいだろうに」 「お昼にも言ったデスが、それも………」 ふむ………実装石にしては本当に理性の働くやつだ。 こういうやつなら虐待抜きで飼ってみてもいいのかもな。 ………いや、待てよ? 「………なあ……そのマラ、困ってるなら取ってやろうか?」 「デデッ!? イタイのは嫌デスゥ!」 人間がしてくること=自分たちにとっては痛くて怖いこと、という思考が染み付いているのだろうか、マラ実装は体を縮み上がらせて(マラは屹立させたままのくせに)拒否する。 「慌てるな、今ここで無理やり引きちぎってやろうってんじゃない。俺は医者ってわけじゃないが、医者と似たようなことができる道具がある場所を知ってるんだ。そこまで一緒についてきたら、痛くないように ちゃんと麻酔をしてからそのマラを取ってやるが………どうする?」 「デェェ………た、確かにありがたいお話デスが………」 一度は虐待派に捕まり、それなりに酷い目にも遭わされたであろう、そのうえでこの状態なのだ。 人間のいうことを鵜呑みにできるほど馬鹿でもないのだろう。 「別にお前を哀れんで助けてやろうというんじゃない。ただ、実装石のマラというものに少々興味が湧いてな、切り取ったそれを研究してみようと思うんだ。だからお前がそれを取らせてくれることは、俺にも得になることなんだよ」 こちらにもちゃんとメリットがあるということを説明してやると、マラ実装はしばらく「デー………」と俯いた後、顔を上げて————— 「………よろしくお願いしますデス」 ペコリと頭を下げた。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 夜が明けた後、俺はマラ実装を公園まで迎えに行き、一家が住んでいるのとは別のダンボールに仔実装を含めた家族全員を入れて、大学へと向かった。 こう見えても俺は大学で生物学を研究する院生なのである。 研究室にマラ実装一家の入ったダンボールを持ち込むと、相撲取りのような巨体にスキンヘッド、しかも黒い肌という異様な風体の男が近寄ってきた。 こいつは友人で留学生のアブドゥーラである。 「ヘイ、フタバ。ソイツは何だい? オーッ、ジッソウセキのオヤコじゃないか。またギャクタイするのかい? ならミーにもイッピキやらせてヨー! HAHAHA!」 インチキ臭いカタコトの日本語で話しているこの男、日本に来てからすっかり実装石という生物、しかも虐待にハマってしまい、今では周囲の人間から『アブドゥーラ・ザ・ブッ○ャー(屠殺者)』のあだ名で呼ばれている。 「ちげーよ、今日は虐待じゃなくて実験だ実験」 「オー、そういやキミ、ギャクタイハというよりもむしろジッケンハだったねえ。それで、今日はどんなジッケンをするつもりなんだい?」 こいつがいると、なんかディス○バリーチャンネルの実験番組『怪し○伝説』みたいなノリになってくるな……… 「このマラ実装、後天的にマラをくっつけられたそうなんだが………マラ実装って○玉がねえだろ? そのくせどっから精液が出てくるのかよく分かってないじゃん。こいつ、マラが後付けのくせにちゃんと射精できるみたいだし、 こいつのマラをちょん切ってみたらその辺の秘密が分かるんじゃないかと思ってな。仔実装たちはまあ……そのまま公園に放置してたら他のやつらに殺されるだろうから、ついでに連れて来てやっただけだ」 「なーるホドねえ。オモシロそーじゃない。ミーも見てていい?」 「別にいーよ。ほれ、着いたぞ。出て来い」 ダンボールからマラ実装を取り出し、作業台の上に立たせてやる。 マラ実装は少々ビクつきながらも、あたりを見回して状況の把握に努めているようだ。 足元からテチューレチューと煩い鳴き声がするので下を見てみると、残った仔実装たちがダンボールの中で心配そうに見上げていた。 「………とりあえずお前らはこれでも食っとけ」 そう言いつつ、ダンボールの中にコンペイトウを三粒落としてやった。 心配そうな声がすぐさま嬌声へと変わるが、今与えたのはコンペイトウの形をした実装ネムリだ。 すぐに静かになり、少なくとも今日の夜までは目覚めないだろう。 「よし、手術を開始するぞ」 「お、お願いしますデス」 「まずは麻酔を注射する。これだけはほんの少し痛いが、それ以降は何をされても痛くなくなるから我慢しろ」 「は、はいデスゥ」 「というより、眠くなると思うからそのまま寝ちまえ。起きたときにはお前は普通の実装石に戻ってるはずだ」 「デス……」 マラ実装の腕に針を刺し、薬液を注射する。 これは実装ネムリとシビレの混合液で、経口摂取させたぐらいではさほどの効果はないが、血管に注射すれば実装石の感じる痛みを完全に遮断しつつも、マラの持つ射精機能などは平常時と同じように働くのだ。 「デスー……………デスー……………」 すでにマラ実装は眠りこけているが、マラは平常時と全く同じように屹立している。 「まずは一発射精させとくか」 肘まであるゴム手袋をはめて準備をすると、前に知人からもらった使い捨てのTEN○Aを取り出し、それに希釈したローションを塗ってマラに被せ、しごいてやる。 これでマラ実装に意識があったら快感を与えてしまうのでムカつくことこの上ないのだが、今ならマラ実装には痛みだけでなく快感も伝わらず、それでいてマラのほうは与えられた刺激に従ってちゃんと射精だけはするのである。 俺が人間用の麻酔ではなく、わざわざ実装石にしか効果のない薬液を使った理由がこれだ。 そしてもう一つ————— 「……………デッ……………デフッ………!」 快感を感じてはいないはずだが、マラ実装が反射的なうめき声とともに射精する。 「これはこれでサンプルとして取っておくとして……」 マラから放たれた精液をサンプル採取用のスポイトで吸い取り、シャーレに移しておく。 ここからいよいよマラの切除なのだが、俺が知りたいのは『マラ実装の精液はどこで作られているのか』ということだ。 そのため人間でいう精管から尿道にかけて、少しでも精液が残った状態にしておきたかったのである。 とりあえず、これ以上この不快なモノを見ているのも鬱陶しいので、さっさと切り落としてしまおう。 レーザーメスを用意して、マラの根元にある古傷に沿わせて切っていく。 ————— ジジッ………パチッ! パチパチッ! ジジジィ……… ————— レーザーメスを使うことで出血を抑え、切り口をじっくりと観察することができる。 マラを完全に切り離すと、ピンク色をした断面の中心に、まだ精液の残っている小さな穴が見えた。 これは人間でいうところの尿道………じゃないな。 実装石はマラ実装であっても小便は総排泄孔から排泄し、マラからは精子以外を排出したりしない。 つまりここは人間でいう精管にあたる部分ということである。 とりあえず切り離したマラはゴミ箱に放り込んで………っと。 「オー、マラ捨てちゃうの? なんかモッタイナイ気がするネェ」 「そもそも興味あったのはマラの継ぎ目と、どこが精巣の代わりをしてるのかってことだからな。切り取っちまえばもう用はないし、こんなもん見てても不快なだけだ………間違っても食おうとしたりするなよ?」 「………キミはミーをナンだと思ってんのヨ」 「いや、だってお前が実装石を虐待するとこ見てたら『悪魔の晩餐にしか見えねえ』ってみんな言ってるし」 「オーノー! シツレイな! ジッソウセキのセイショク機能のことばっかりシラベてるせいで、ケンキューシツのオンナノコたちからジックスハのウタガイかけられてるキミに言ワレタクナイヨ!」 「えっ! 嘘!? 俺ってそんな風に思われてんの? 俺が興味あるのは人間の女の子だけなのに!」 「………ウエに“ニジゲンの”ってマクラコトバがつくデショーよ」 「………まあな………つーかお前、本当は日本語ペラペラだろ?」 「〜♪〜」 まったくこいつは食えないやつだ。 さて、気を取り直して観察の続きをしよう。 マラを切り取った痕には中心に精管となっていた穴が空いているが、普通の実装石であればここには本来穴など開いていないはずだ。 つまりこの穴は、マラを移植されたことによって開き、体内と繋がったのである。 ほんと滅茶苦茶な生物だなぁ……… 穴がどこに繋がっているのかを知りたくて小指を突っ込んでみると、どうにも中が広い感じがする。 糞袋があるはずなのに、一体どこにこんなスペースが? そう思って指を抜いてみると………驚くべきことに、指先に実装石の糞らしきものが付着していた。 「………う、うっそだろ………?」 「ヘイ、どうしたネ?」 アブドゥーラの言葉を無視して、俺は普通のメスで総排泄孔から人間でいうヘソのあたりまで、つまりこの元・マラ実装の体を股から真っ二つにするつもりで切り開いてみた。 傷口を焼きさえしなければ、どうせこいつらは後でいくらでも再生可能なのだ。 元・マラ実装を逆さ吊りの体勢にして断面を見てみると、考えられないことだが、総排泄孔と精管の穴が途中で繋がっていた。 というか、精管の穴が繋がっていた先は総排泄孔と同じ糞袋の中だったのである。 「………見ろ………こいつら、マラと糞袋が繋がってやがる!」 「オーマイガッ………アメイジングね!」 いやいや、確かにアメイジングとしか言いようがないが、いくらなんでもデタラメすぎるだろ。 仔を産むための子宮を兼ねる糞袋と総排泄孔は元々繋がっているとしても、子宮であるはずの糞袋と、産ませるための精液を放出する精管までが繋がっているとか……………いや、待てよ? 実装石という生物は、他生物の精子どころか植物の花粉でさえ妊娠する。 妊娠のきっかけがとなるものがそれだけいい加減ということは、実装石の生殖に『遺伝子を運ぶもの』、すなわち精子や花粉はそもそも必要ないのである。 それらはあくまで妊娠のスイッチを入れるためのものにすぎないのだ。 それは妊娠のスイッチが他生物の遺伝子に限らず、目の色を強制的に変化させるだけでもON/OFFできることからも伺える。 ゆえにどんな方法であろうと、スイッチさえ入れてしまえば本当に妊娠すべき状態になっているかどうかに関わらず、体が勝手に妊娠状態へ移行する………ということは、実装石という生物は本来単為生殖なのだ。 そこで、俺は一つの仮説を立ててみた。 実装石の糞袋は人間の胃袋と同じように、それ自体を溶かさないための粘膜で守られている。 それが妊娠時には胎内の仔を胃酸や糞の雑菌から守る保護粘膜となるのだが、蛆実装やそれ以前のミル実装と呼ばれる形態、さらにはそれより前の段階である単細胞状態の胚というものは、粘膜に守られた糞袋の内壁に 他の胎生生物における卵子のような形で元々存在しているのではないか、という説だ。 人間の精子が精巣、卵子が卵巣に貯蔵されているように、普段は保護粘膜内に貯蔵されているものが、妊娠のスイッチが入ったと肉体が認識した時点で偽石からエネルギーが送られ、成長して蛆実装などの幼生体になるのである。 それならば、もしかするとマラ実装の精液というものは糞袋の内壁を覆う保護粘膜が剥離し、マラを通って排出されたものなのではないだろうか? 元・マラ実装の糞袋の内壁を軽くスプーンで引っ掻き、粘膜を採取してみる。 そして先ほど採取しておいたマラ実装の精液と見比べてみる。 糞袋から取った粘膜は、仔実装が産まれたばかりのときに包まれているのと同じ透き通った薄い緑。 精液のほうはそれよりも薄く緑がかっているものの、基本的に白くて粘りも若干サラサラしている。 この違いはおそらく精液を粘膜から液状寄りにして他の実装石に着床させやすくするために、人間でいうところの『カウパー氏腺液』のようなものが混ざった結果だろう。 分析器にかけてみればより正確に成分の違いが分かるはずだ。 そう考え、研究室にある島○製作所製の最新式分析器にかけて二つのサンプルを調べてみた。 すると……… 「やっぱりだ。精液のほうはただ別の分泌液や水分が混ざって薄まってるだけで、それ以外の成分は粘膜のほうと何ら変わりないぞ」 「じゃあマラジッソウって、何のためにそんなふうにシンカしたんだろうネ?」 「だよなぁ………」 本来単為生殖なのであれば、実装石というものは全てオリジナルの一匹から派生した完全なるクローンにすぎないことになる。 ならばそもそもマラなどを生やし、他の個体と交わって妊娠させたりする必要は全くないはずだ。 無理やりにでもマラ実装の存在に意味や必然性を求めるとすれば、生殖行為というよりもむしろ託卵行為に近い理由なのかもしれない。 そうでなければただ快楽を貪るためか………あいつらの浅ましさを見ていると、それも十分考えられるから困るな。 まったく、こいつらについて調べていると頭が痛くなることばかりだ。 実装石というものの存在が人に知られるようになった当初、その生態について研究した多くの生物学者が、そのあまりのデタラメぶりに頭を抱え、自分の常識が短期間に破られすぎたせいでノイローゼを発症したりして、 果ては自殺する者まで出たというのも頷ける。 「とりあえず顕微鏡でも見てみるか」 そう言いつつ、マラ実装の精液をプレパラートの上に乗せ、顕微鏡にセットした。 そして覗き込んでみたが…… 「あれっ?」 「ドウシタの?」 「いや、何も見えないんだよ。なんかチマチマしたもんが蠢いてるのだけは分かるんだけど……倍率が低すぎるのかな?」 「ああ、そりゃニンゲンのヨンブンのイチもないセイブツなんだから、そのぶんセイシもチッチャイんでショ」 マラのサイズでいえば人間とそう大差ない気もするんだが………まあ現に見えないんだから、電子顕微鏡を使うか。 「じゃあ電子顕微鏡のある部屋に持ってくか。ああ、そういやこいつらどうしようかな? もう用はないし………公園に帰してやるか」 そう思って元・マラ実装の体を濃いめの活性剤を入れたタッパーに放り込み、傷口を再生させてやっていると、研究室の扉が軽いノックとともに開いた。 「あれ? センパイ方、今日は来ないんじゃなかったんですか?」 そう言いつつ入ってきた、白衣にモヒカン頭でサングラスという異様な風体の男は、後輩の火矢葉・照独(ひやば・てるひと)である。 「ああ、ちょっとした実験をしててな」 「実験? ああ、実装石っすか。で、そいつらどうするんです?」 「いや、もう用はなくなったから公園に帰してやろうかと思ってたんだが………そうだ! お前、ヒマならこいつらを公園に戻してきてくれない? 俺たちまだ実験の続きがあってさあ」 「ええー………センパイ、虐待派のくせにどうかしちゃったんじゃないっすか? 相手は実装石なんだからブッ殺しちゃえばいいでしょうに」 「いや、それでもいいんだが………ここでやると死体の処理とか色々面倒だろ」 「じゃあそいつら、俺にくれません? ダンボールごと自分のアパートに持って帰って殺(や)りますんで」 「まあ………いいか。俺がそいつと約束したのは『麻酔してマラを取ってやる』ことであって、その後のことは俺の知ったこっちゃないしな」 「……………ヒャッハー……………」 「その口元だけ笑った顔で、小さい声でボソっと『ヒャッハー』言うのやめろ。怖いから」 傷口を回復させた元・マラ実装と仔実装たちの入ったダンボールを火矢葉に渡して、俺たちはサンプルを持って電子顕微鏡のある部屋へと移動する。 その名前とは裏腹に、繊細で陰湿な虐待を得意とする火矢葉に預けられた元・マラ実装親仔は………多分、ろくな死に方をしないだろう。 電子顕微鏡に精液のサンプルをセットし、覗き込んでみる。 「うわっ、気持ち悪っ!」 最初に出た言葉がそれだった。 そこに蠢いていたのは、菌類とウイルスの中間ぐらいの大きさで、人間の精子と同じように白いオタマジャクシのような形状をしているが、遺伝子の核となる部分、つまり頭の左右に針の穴のような赤と緑の点があり、 さらに頭の中心にも少しだけ緑に染まった部分があるという、実に不気味なナマモノだった。 赤と緑の部分がまるで目のようだが、これが精子というほぼ最小単位の細胞であるならば、目などあるはずがない。 だが、見れば見るほどこれ自体がまるで一個の生物のようである。 そもそも精子にせよ卵子にせよ、対となる細胞と結びつくことによって胚となるわけだが、そもそも単為生殖である実装石の胚細胞にはその必要がない。 もしかすると、こいつはそのままの状態ですでに極小の幼生体なのかもしれない。 すると、中央の緑の部分は偽石の素となる偽嚢………さらにその素となるものだろうか? ああ、それにしてもキモい。 「あーキモっ! キモッ! キモキモキモぉっ!」 まるで某自転車少年のように「キモ!」を連呼しながらも顕微鏡を覗き続ける俺を見て、アブドゥーラのやつは呆れ顔でかぶりを振っていた。 「あー、もう我慢できん。こうなったらこの精子を虐待してやる」 「何スルの?」 「ほれ、そこに教授が研究用に保管してるインフルエンザウイルスがあるだろ。この精子にそいつをけしかけて襲わせてやる。どうせチリぃ実装石の精液だ、病原菌やウイルスにかかったらひとたまりもないだろ」 「………ほんとキミはトッピョウシもないギャクタイを考えさせたらテンサイテキだねえ………セイシをギャクタイとか、さすがのボクもそれは引くワ」 「………お前、マジで本当は日本語ペラペラだろ。イントネーションのインチキ臭さに対して表現力や語彙力がおかしいぞ」 まあとにかく、ウイルスによる虐待ってのをやってみよう。 自分が感染しないよう、手袋その他の防護装備をきっちりしたうえで、マラ実装の精液サンプルが入ったシャーレにインフルエンザウイルスを注入する。 「さーて、ウイルスに虐待される様子でも観察させてもらいますかねえ……っと」 そう言いつつ、電子顕微鏡を覗き込んだ俺の目に、信じられない光景が飛び込んできた。 「でぇぇっ!?」 あまりにもありえない光景に、まるで実装石のような叫び声を上げてしまった。 なんとシャーレの中で、マラ実装の精子がインフルエンザウイルスを襲っていたのである。 頭の部分の先端がまるでヤツメウナギの口のように開き、インフルエンザウイルスを貪り食っている。 実装石という生物はコロリなどの専用毒物以外に対する不死身・対毒性がかなり高いことは知られているが、まさかこれがその理由か? いずれにせよ、これでは意図した結果とあべこべではないか。 「あーちくしょう! こうなったらあらゆるウイルスをぶち込んでやる!」 そして、俺は様々な病原菌やウイルスをマラ実装の精子に対してけしかけてみた。 研究室に保管してあったあらゆる型のインフルエンザウイルス、感染力の弱いエイズウイルスやハンセン病ウイルスはもちろん、O−157、果てはジカ熱からエボラウイルスまで、ありとあらゆるウイルスをけしかけたが、 そのことごとくがマラ実装の精子に喰われ、駆逐される始末だった。 どうやら成体実装が仔実装や蛆実装に必ず勝つように、大きさ=強さという理屈でウイルスよりも強いらしい。 しかし、ならばとけしかけた疥癬菌や水虫菌その他の病原菌までもが、マラ実装の精子たちの前に完全敗北した。 自分たちよりも大きな病原菌に襲われて多少の攻撃は受けたようだが、実装石の持つ不死身性がこのミクロなレベルの戦いだとかなり有利に働くようだ。 なんてこった………成体になれば昆虫にも負けかねないほど弱い生物である実装石が、極小レベルの戦いになると最強の存在になるとは。 そもそも、こんなに長いこと外気に触れさせていたにもかかわらず死んだり弱ったりしないあたり、ある意味人間の精子よりもタフなことに気づくべきだった。 「うーん………これって、もしかして凄い発見なんじゃないか?」 「ホヮッツ?」 「こいつらを利用すれば、どんなウイルスにも勝てる最強のワクチンとか作れるんじゃね?」 「ウーン、ムズカシイと思うヨ?」 「なんで?」 「イヤ、ワクチンそのものは作れるとしても、ゲンザイリョウがねえ………ジッソウセキのセイシを使ってますなんて言われて、そんなものカラダのナカに入れたがるヒト、いると思ウ?」 確かに………俺だって、仮にそのワクチンを打たなきゃ死ぬという状況になっても御免こうむる。 とはいえ、この発見を埋もれさせておくにはあまりにも惜しい。 「とりえず研究して、世間に発表してみる価値はあるんじゃない? 鳥インフルにだって勝ったんだから、家畜とかには使えるかもしれんし………俺たちは研究者なんだから、使い方を考えるのは現場の人間に任せとけばいいだろ」 「それもそうネ♪」 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- それから、俺たちは二人でマラ実装から採取した精液をワクチンに転用する研究を続けた。 そして数年後、その成果たる新型ワクチン『MJS』(Mara Jissou Seed)を学会に発表したところ、これが各界にとんでもないセンセーションを巻き起こした。 俺の考えたとおり、まずは家畜用として利用されるようになり、鳥インフルエンザや口蹄疫などによる畜産農家への被害がほぼゼロになった。 そして類人猿はともかく、人体への臨床試験は誰も実験台になりたがらないというのは危惧したとおりだったが、これも意外な形で進展していくことになる。 世界長者番付に載るような金持ちで、重篤な病で余命いくばくもない患者の中から『死ぬぐらいならマラ実装の精子でも……』と、臨床試験の実験台になることを自ら志願する者が現れたのだ。 もちろん日本の法律に抵触するので、俺たちはそれについての法規制がない国に招聘されたうえで実験及び治療を行なったのだが、これによってさらに驚くべきことが判明した。 このMJSワクチンの素となるマラ実装の精子というやつは、人間が元々持っている免疫抗体に恐ろしく弱いのである。 病原菌やウイルスに対してあれほどの猛威を振るったマラ実装の精子が、人間の免疫抗体に襲われると潰され、引き裂かれ、溶かされ、まさにフルボッコ状態にされるのだ。 つくづく実装石という生物は人間に弱いというか、人間に虐げられる宿命にある生物なんだなあ………としみじみ思ったものだが………ともあれ、それによってMJSワクチンは人間に対して使用しても 他の動物ほど大きな効果が得られない代わりに、悪影響や副作用も一切ないことが確認できた。 それどころか、免疫機能が低下した人間に対しても特に悪影響は及ぼさないことが判明したため、白血病の患者が骨髄移植のドナーを見つけられるまで他の感染症にかからないようにできるなど、使い道はまさに無限大である。 免疫機能の健常な人間に対して効果が薄いことに関しても、抗がん剤のようにルーチン投与(決まった間隔で決まった量を継続的に投与する)することでちゃんと補えるということが臨床試験によって証明できたので、 これによってMJSワクチンは世界中に広まり、多くの人間の命を救うことになった。 後年、俺は医学界への功績だけでなく、あらゆるBC(細菌)兵器の無力化にも貢献したとして、ノーデス医学賞と平和賞をダブル受賞するという前人未到の偉業を成し遂げることになるのだが、共同開発者として名を連ねなかった アブドゥーラのやつはどうしたかといえば、故郷で親族が経営する製薬会社にMJSワクチンの製法を持ち込んで、ちゃっかりと量産ライセンスを取得し、実利をせしめやがったのはさすがとしか言いようがない。 「ミーはイチモンの得にもならないメイヨなんてイラナイの。ダイジなのはオカネ、マネーよ♪」 とは本人の弁である。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- MJSワクチンが実用化されて以降、今までただの不快害獣として踏み潰されるだけだったマラ実装は、人間にとって必要不可欠な家畜として扱われるようになった。 ペット用や食用の実装石を生産する工場では、たまに出産石からマラ実装が生まれると即廃棄されていたのだが、今では他のどんな高級躾済み仔実装よりも稀少な個体として高値で取引されるようになり、 野良の個体などは見つけ次第すぐに捕獲されるので、野生ではめったに見られなくなってしまった。 それほど重宝されるようになったマラ実装ではあるが、その扱いが良くなったかといえば……… 俺は今、製薬会社の専務に収まったアブドゥーラに招かれて、MJSワクチンの製造工場を見学に来ている。 「どーヨ、フタバ。なかなかスゴイもんでショー?」 そこでは、山ほどのマラ実装が十字架のようなスタンドに磔にされ、搾精機によって強制的に精液を搾り取られていた。 その姿は憐れそのもので、実際どの個体も快楽の顔で嬌声を上げるではなく、血涙を流して苦悶の声を上げ、偽石力の限界まで精液を絞られてはパキン死している。 「デェ゛ェ゛ェ゛………もう無理デズ………もう出ないデズゥゥゥ! デッ………デッ………デッ……………オボァ!!!」(パキン!) 末期の射精と同時に偽石が崩壊して死んだマラ実装はすぐさま廃棄され、また別のマラ実装が十字架に縛り付けられる。 「デデッ? ここは一体なんデスゥ? ここに来ればメスを犯し放題、ゴハンも食べ放題だと聞いたデス。さっさとステーキとコンペイトウ、そして生きのいいメスを用意するデス」 おそらく野生で捕獲された野良のマラ実装であろうか、その股間にそそり勃つマラに、金属製のタンブラーのような搾精機が伸びてセットされる。 「デホォォッ!? な、なんデスこれは? す、スゴイデス! 新感覚デッスゥ〜ン♪」 今は嬌声を上げているが、こいつも一時間としないうちに他の個体と同じように血涙を流すことになるのだろう。 「なあ、こんな風に一気に絞れるだけ絞って使い捨てるのって勿体無くね? そのうちマラ実装が足りなくなって、需要に供給が追いつかなくなるだろ」 「ウーン、それもそうナンダけどネ。チョット休ませて、カイフクするのを待って、またキカイにセットして………ってやっても、コストを考えるとあんまりカワラナイんだヨ。それに………」 「それに?」 「ジツはそのことに関しては、カッキテキなカイケツサクを思いついたのよネ。ユーのおかげヨ」 「え? 俺のおかげ?」 「そもそもこのワクチン開発のキッカケになったジッケンに使ったマラジッソウって、後からマラをイショクされたんデショ? だったらマラさえあればフツウのジッソウセキでも………」 「ああ、そうか! 死んだマラ実装からマラだけ切り取って普通の実装石に移植すれば、いくらでも使い回しが—————」 「シーッ!!! コエがオオキイよ! このケイカクはまだ社内のニンゲンにも話してないんだからネ。マラジッソウやワクチンのネダンが下がらないように、数をチョウセイして小出しにしていくつもりナンだから………」 「お前って、本当に商売上手だよなあ………」 「オホメにアズカり、ウレシーヨ♪」 「デッヒョォォォォォ♪」 新たにセットされたマラ実装が絶頂に達し、射精する。 それにしても………浅ましいといえばあまりにも浅ましいこの糞生物と、そんな糞生物から搾取したものの恩恵に与り、そんな糞生物を利用して儲けようとする人間………業が深いのはいずれの生物やら。 そんなことを考えながら、俺は嬌声と絶望の声が入り混じる工場を眺め続けていた。 -END- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- あとがき 今回は実験色の強いスクになりました。 今まで書いたことのないマラ実装について書いてみたかったのと、こ○亀の『両○GPXワクチン』のネタを思い出したのをきっかけに書いてみました。 『実装石が人間の役に立つ』という展開は本来あまり好きではないし、搾取のためとはいえ実装石に快楽を与えるというのも気に入らないのですが……(実装石は徹頭徹尾酷い目に遭わないと気が済まないタチですので) まあ、搾取するだけ搾取されたうえでパキン死するならいいかなーと。 ちなみに友人のアブドゥーラというキャラは、まんま『プロレス・スー○ースター列伝』に出てくるブッ○ャーのつもりで書きました。 カタカナ交じりで表現されたカタコトの台詞と、金にがめついキャラクターがなんともコミカルなんですよね。 次回作のプロットはまだまだありますが、それをただの虐待法の羅列ではなく、ちゃんと読んで楽しめる“お話”にするのが本当に大変でして…… 書きだすとつい長くなってしまって大変なので、またしばらくお待ちいただきたいと思います。

| 1 Re: Name:匿名石 2016/08/19-15:24:24 No:00002481[申告] |
| おもしろかったよ |
| 2 Re: Name:匿名石 2016/08/21-03:15:29 No:00002483[申告] |
| こういうSFナマモノとして扱われてる実装石が俺は好きなんだな
実験スクもっと増えてほしい |
| 3 Re: Name:匿名石 2016/08/22-00:27:00 No:00002484[申告] |
| 何がすごいってこれだけ連続で作品を作る作者の生産力がすごい |