タイトル:【虐・駄】 実装石という物
ファイル:実装石という物.txt
作者:実装物 総投稿数:1 総ダウンロード数:1303 レス数:2
初投稿日時:2016/05/18-20:49:25修正日時:2016/05/18-20:49:50
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俺の名前は「としあき」。実装石専門の虐待師だ。
正確には「としあき」の内の一人。元々は単なるしがない会社員だった。
これは俺が実装石の虐待師になるまでの独白だ。

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人間というものは誰しも何かを虐める事で快感を得る事が出来る生物なのだと思う。
そういう意味では実装石という生物は人間には必要不可欠なのだ。

人間は有史以来、同族他種族問わずあらゆる生物を支配下に置いてきた。
支配欲というものは人間にのみ許された感情だったのであろう。

今、愛護される存在である犬や猫も人間が支配した結果、作り変えられてしまった生物だ。
虐待というものも大昔から存在した。虐待とは支配欲の延長線なのだから当然ではあるが。


近年に入り、動物や人間に対する虐待が規制され、虐待は悪だ。虐待は犯罪だという認識が先進国を中心に広まった。

実際に俺も犬や猫を虐待する人間は死ぬべきだと思うし、俺は彼ら愛護動物を虐待する気は更々ない。
しかし、前述の通り人間は何かを虐める事が快感たる生物だ。少なくとも俺の中では。
だから「いじめ」問題や動物虐待はいつまでたってもなくならないのだろう。

とはいえ、人間は自制が出来る生き物だ。
虐待が犯罪とされているのなら、殆どの人間はその内なる虐待衝動を抑える事が出来る。
しかし抑える事が出来ても、他の行動で発散しても、その暗い感情は溜まっていく一方だ。


そして、人間はインターネットに出会う。

顔の見えない相手とのコミュニケーションを楽しむ者。
自らの頭に存在する世界を文字や絵として世界に発信する者。
インターネットを介してお金儲けをする者。

様々な形でインターネットを利用する人が生まれていった。


そして、それも生まれるべくして生まれたのだ。

人は架空の生物を虐待することで、その抑制された虐待衝動を発散する術を覚えたのだ。
ダンボールに入った白いメス仔猫。
うりゅーっと鳴く猫のような生物。
魔法少女のマスコット。
少女の顔の形をしたまんじゅう。
とあるゲイビデオの男優なんて例もあった。

そして実装石もその内の一つであった。

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俺が実装石に出会った時は既に実装石という「設定」が固まった頃だった。

このような架空生物は数多の書き手によって様々な設定が加えられていく。

実装石もその例に漏れず、様々な設定が生まれては修正され、適した設定へと作り替えられた。
そして俺はその沢山の「としあき」が作り上げた実装石という生物の虜になったのだ。

実装石を扱う沢山の作品を読んだ。沢山の絵を見た。実装石が実際にいたらと妄想するようにもなっていった。
そして、俺はある事に気がついた。

他の架空生物に対して、実装石という生物のみ設定が凝りすぎているのだ。
そして沢山ある作品のどれもが、実際に実装石という存在を感じさせる程に。
実装石という存在は緻密に作り上げられていた。

まるで実際に実装石が存在するようなスクを、絵を。「としあき」は書き上げる、描き上げる。
俺は実装石という存在が架空でないように思えてきていた。

だが実装石が架空である証拠に「設定」がある。

ある古いスクでは実装石は卵生である。しかし最近のスクでは胎生と書かれることが多い。
ある古いスクでは微量な電流で死んでしまう実装石が、別のスクでは面白い反応をしている事もある。

「としあき」の数だけ実装石の設定が存在し、世界が存在するのだ。
それが実装石がフィクションたる所以。
そして何よりも、そもそも俺が住む現実世界には実装石は存在していないのだ。

しかし、俺は実装石という存在がどうしてもフィクションのように思えなかった。
実装石を妄想するまでになっていた俺にはその現実を認めたくなかったのだ。
そして何より「としあき」達が作り上げる世界にリアリティを感じてしまっている俺は、

俺は、

俺は、ある結論に至ってしまった。


「実装石とは人の主観によって姿を変える生物ではないのか」と。

「としあき」一人一人が持っている自分の主観による実装石の設定。
それによって姿形を変えることが出来る生物なのだとしたら。
実装石のいる「としあき」達の世界と実装石のいない俺の世界。
俺の世界にはつい最近まで「実装石」は存在していなかった。
だから俺の世界には実装石を認識する主観すら持ちえていなかった。

だが今は違う、俺は実装石を知り、実装石を認識する主観を手に入れた。
自分だけの実装石像も持ち得ている。





それは、実装石に魅せられたちっぽけな人間の妄想だったのであろう。
しかし、その人間が見る世界の主観はその人間だけのものだ。誰にも干渉は出来ない。




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気が付いた時にはソレは居た。
緑色の服を着たソレは、名伏しがたい臭いを放ち、俺を認識するやいなや仔らしき小さな生物を差し出し

「デスデス」

と何やら俺に訴えかける。
俺は俺で、指すらない手でよくもまあ器用に仔を抱けるものだなと感心していた。

時間は朝の7時半。遅刻寸前だったが、仮病を使って職場に突発年休の連絡を入れてから、目の前の生物に手を差し伸べた。

その生物は飼ってくれるドレイが出来たと勘違いしたのか、ただでさえ不細工な顔を更に歪ませて、「デププ」と醜い笑いを隠さない。
俺はその生物が差し出している仔を抱き上げる。

「テッチューン♪」

小さな仔らしき生物は俺に抱かれると右手を口に当てて首を傾げ、嬉しそうに嬌声と思わしき鳴き声をあげる。
俺はその生物の右手をつかむ。

「テチ?チププ」

媚びが通じたと思ったのだろう、小さな仔は親同様顔を歪ませて、親程ではないが醜い笑みを浮かべて鳴いた。

俺はそのまま仔の体と右手を掴んだまま、両の腕を強めに広げる。

「レチーーーーーー!!!!!!!!!!」

ブチッと小気味良い音と共に仔の腕が千切れ、仔は小さな体のどこにこんな肺活量があるんだと思うような甲高い悲鳴をあげた。

「デ!?デス!!!デシャーーーーー!!!!!!!!!!」

仔に負けず劣らずの大声で赤と緑のオッドアイの両の眼から眼と同じ色の涙を流しながら怒り、親が俺の脚をポフポフと叩く。
おお、確かに全然痛くない。まるでスポンジで殴られてるかのようだ。

手の中の仔も同様に涙を流し、パンツがコンモリと盛り上がるほどの緑色の糞を漏らして、なくなってしまった右腕の付け根を左手で抑えている。

しかしこれ以上外で絶叫され続けても困る。

「ごめんごめん。つい可愛くて手をちぎっちゃったんだ。
 飼ってあげるから泣き止んでおくれ、俺の家に招待するよ」

と親仔に伝えると、親も仔も、仔に至っては痛みすら忘れたかのように「デププ」「チププ」と笑う。

「テチテッチー!テチチ♪」
「デスデス!デププ♪」

何やら色々と要求しているようだが、俺にはその言葉をの内容を知ることは出来ない。
だが、俺は彼女らが何を言っているのか「知って」いる。
俺は仔を抱きながら親を自宅へと案内する。
俺の家はアパートの2階なのだが、器用に親は階段を全身を使って登っている。
蹴り落としたい感情を抑えつつ、俺は親仔を自宅へと招き入れた。

「さあ、ここが俺の家だよ。これから君たちが住む場所だから、ちょっと狭いけれど我慢しておくれ」

そう伝えると親仔は「デスデス」「テチテチ」と何やら文句を言い始めた。


-そうだ、これこそが俺が求めた…-


俺は扉を閉めてカギをかける。隣人に邪魔をされたくない。
仔の髪を一気に引き抜いて、仔を親に投げつける。

「テチャアアアアアア!!!!!!!!!!!」

仔が先ほどの大声程ではないが、やはりかなりの大声で甲高い悲鳴をあげる。

「デス!?デスデス!?デ…デッス〜ン♪」

親は仔を抱き上げた後、何を勘違いしたのか非常な不快な嬌声をあげ、俺に媚び始めた。


-ああ、俺はついに…-


そして俺はついに、夢にまで見たあの「実装石」に向かって、全身全霊をかけて、


叫んだ。






「ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!」

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1 Re: Name:匿名石 2016/05/18-21:55:22 No:00002389[申告]
この主人公のなんと羨ましいことよ

>とあるゲイビデオの男優
まずいですよ先輩www
2 Re: Name:匿名石 2016/05/18-23:52:35 No:00002390[申告]
プロのとしあきは現実でも実装石が見えるって言うからね
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