タイトル:【虐殺】 DEXT 第三部完結篇・3話 ~帝都攻略戦~
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作者:みぃ 総投稿数:41 総ダウンロード数:876 レス数:8
初投稿日時:2016/03/22-22:43:16修正日時:2017/04/21-18:32:03
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   1

 帝都ロムデスに朝がやってくる。
 ひとりの平石実装石(緑服で子実装並の体格の成体)がバケツを持ち、鼻歌を口ずさみながら地域の広場へ向かっていた。

「今日ーも元気ーにおしごとーテチ」

 井戸から今日必要な分の生活水を汲むためである。
 都市国家も同様であるが、各家庭ごとに水道が引いてあるわけではない。
 街の地下を通る水道が所々にたまり場を作り、そこから上に向かって井戸を作ってある。
 とはいえ人類の古代レベルで考えれば、実装石たちの水道技術はかなり発展していると言えるだろう。
 それだけ彼女たちにとって水は重要なのである。
 ところが……

「テェ? お水がないテチ……」

 釣瓶を引き上げても、中には一滴の水も入っていない。
 おかしいと思ってもう一度落としてみる。
 ところがいつも聞こえるチャポンという音はなく、釣瓶桶が固いモノに当たるコツンという響きが聞こえるだけだった。

「テェェ……どういうことテチ……?」

 水がなければ生活ができないが、とりあえずないものは仕方ない。
 もう少し待てばきっと元に戻るだろうと考え、彼女は先に仔たちを起こすべく一度自宅に戻った。
 各員の分業がさらに進んだ都市において、彼女が水道の仕組みを知らないのは無理もない。
 これがどれだけ危機的な状況なのか、まだ彼女は気づいていなかった。



「井戸が枯れているデス?」

 報告を受けた北の貴石(青い服を着て体格は現代の成体実装並み)は、食いかけのポグル肉を放り捨てて部下に命令を飛ばした。

「どこかで水道管が詰まっている可能性があるデス。すぐに平石を動員して調べさせるデス」

 街の政治を担う一翼であり、責任感も強い彼女はこれがどれだけの一大事かを正しく把握していた。
 即座に平石たちに通常業務を停止させ修理に当たらせる。
 三〇〇〇体が暮らす帝都ロムデスにおいて、水が使えなくなるというのは大変なことなのだ。



 指示を受けた平石たちは、即座に各井戸を調査した。
 しかしどの井戸にも詰まりは見られない。
 小さい身体の平石実装石たちは水道管を伝って奥へ奥へと進んでいく。
 もし急に水が流れれば溺れてしまう危険な役目だが、それだけに重要な仕事でもある。
 彼女たちは責任感を持って事に当たった、が。

「どうやら街の外に問題があるみたいテチ」

 水道管の外部接続口までやって来ても、水は干上がったままだった。
 それどころか街の外の用水路にすら一滴の水もない。
 街を作るとき近くの川から引っ張ってきた支流、それ自体がどこかでせき止められているようだ。

「崩落でもあったデス? 直ちに戦石を率いて上流を調査するデス!」

 騎乗し武装した戦石一〇体。そして作業要員である平石二〇体の調査隊が貴石の命令によって編成され、直ちに街を出発した。
 もし土砂崩れなどで支川がせき止められているのなら、かなり大きな工事になるだろう。
 その間の水不足を解消するためには川から水を汲んで何往復もする必要がある。

 水がなければ喉の渇きも癒やせないし、身体も洗えない。
 下水も流れないので汚物もたまる一方である。
 各地方の貴石は非常態勢を宣言した。

「ママ、これからどうなっちゃうレチ……?」
「喉渇いたレチ……」
「大丈夫テチ。きっとすぐに水が使えるようになるテチ」

 帝都ロムデスは建国以来の一大事に、誰もが不安を隠しきれない様子であった。



   2

 その実装石が作った支川と自然河川の分岐点。
 そこは大きく土が盛られ、完全に水の流れがせき止められていた。
 近くの草むらに伏せる影がある。

「来たな……」

 木下である。
 せき止めた地点にやってきた実装石たちが驚きの声を上げ、手作りスコップで土の山を切り崩す作業を始めた。
 その瞬間、彼は草むらから飛び出す。

「テェッ!?」

 最初に気付いた戦石の一匹が驚きの声を上げたのは、すでに気化式駆除剤の詰まった水風船を投げた後だった。
 それが作業中の実装石たちの真ん中で破裂し、瞬く間に紫色の煙が彼女らを包んだ。

「テゲェッ……!?」
「テヒッ、テヒャッ!?」

 苦悶の表情を浮かべて倒れる計三〇匹の実装石ども。
 その哀れな姿に木下はにやりと笑みを浮かべた。

「知恵をつけても所詮は糞蟲、か」

 この都市の実装石たちは、確かに強力な武装を持っている。
 致死量のガスという兵器があれば人間すら恐れるに足りないと思っているだろう。

 だが、こいつらは直接的な襲撃以外は全く想定していない。
 
 実装石どもの治水技術は非常に高いが、その防備は脆弱きわまりない。
 街へと繋ぐ用水路はすべて一本の支流に結合し、この地点さえおさえれば完全に遮断できる。
 
 実際に彼女たちの脅威となる野犬や猫などこんな攻め方をしてこない。
 だから『生活に必要な水を止められる』という発想そのものが無かったとしても不思議はない。

「次回の教訓にすればいいさ。一匹でも生き残れたら……だがな」



 結局、その日は日が暮れるまでに三回の調査隊がやってきた。
 そのすべてが気化式駆除剤入り水風船爆弾で一撃の下に屠られている。
 一匹たりとも逃げ帰してはいないので、ここで何があったかは街までは伝わらない。

 夜がやってきた。
 木下は次の行動を開始する。
 暗視ゴーグルを装着し、腰だめに改造ガスガンを抱えて走る。
 向かう先は帝都ロムデスではない。
 そこから少し離れた場所にある果樹林である。



   3

 三〇〇〇体の食料をまかなうには、街中の果樹園だけでは足りない。
 なので帝国の実装石たちは街から離れた場所にト=メィトゥの木を大量に植え、それだけで一つの森と呼べるほどの規模の果樹林を作っていた。
 他の動物から見れば毒でもあるト=メィトゥ。
 こちらも襲撃を受けることなど想定外だった。



 赤い実装服を着込んだルリスは、槍を持って果樹林の入り口に立っていた。
 戦石の任務の一つ、夜間の見張り番である。
 
 といっても毒のある果樹林に近寄る野生動物などほとんどいない。
 なので新米の忠誠心を高めるための寝ずの番という意味合いが強い。
 それも月明かりの弱い日には行われないなど、わりと重要性の低い任務でもあった。

「テェ……テェ……」

 夜中に起き通しの経験などないルリスは、先ほどから何度も船を漕いでいた。
 しかし居眠りするわけにはいかない。これは立派な戦石になるための第一歩なのだから。

「よ、起きてるテチ?」
「あ、センパイ! ごくろうさまテチ!」

 手を顔の前に上げ敬礼をする。
 センパイの戦石はその手にト=メィトゥの欠片を持っていた。

「夜食テチ。食って眠気を吹っ飛ばすテチ」
「あ、ありがとうございますテチ」

 ふたりでその場に座り込み、しばしもぐもぐと夜食タイムを楽しむ。

「夜間の見張りも意外と大変テチ。やっていけそうかテチ?」
「はっ、大丈夫テチ! このくらいで弱音を吐いてられないテチ!」

 ルリスには憎きニンゲンをやっつけるという目標がある。
 あの日に失った故郷を思い出し、ニンゲンに対する憎悪を滾らせれば眠気などあっという間に吹き飛んでしまう。

「いい返事テチ。その意気込みがあればすぐに戦闘訓練も受けられるテチ」
「楽しみテチィ」
「でも、その前に一つアドバイスがあるテチ。オマエはちょっと声が小さいテチ。
 帝国の実装石たるもの、語尾をハッキリと発音するテチ」
「はっ……わかりましたテチ!」
「もっと大きくテチ」
「わかりましたテチ!」
「やればできるテチ」

 まだ出逢って日も浅いけれど、厳しくも優しく指導してくれるこのセンパイをルリスは尊敬するようになった。
 まるで母親のように温かい笑顔で後輩である自分を見守ってくれるセンパイ。
 彼女はト=メィトゥの欠片に齧り付くと、直後に大きく横に吹き飛んだ。

「テ……?」
「テギャァァァァッ! テヂィィィッ!」

 何が起こったのかわからないルリスの横で、センパイが喉をかきむしりながら猛烈に苦しみ始めた。
 数秒後には両目を濁らせ動かなくなる。

「センパイ……?」

 その遺体を眺めながら呆然と呟くルリス。
 彼女はなんとなく前方に拡がる闇を見た。
 暗くて何も見えないその中から、一粒の丸い玉が飛んできてルリスの眉間を撃ち貫いた。



 木下が持つ改造ガスガンは、実装石駆除用に特注されたBB弾サイズの弾が装填されている。
 有効射程は五〇メートルほどだが、身体の一部にでも触れれば即座に猛毒が全身に回り死に至らしめる。
 軍隊時代の経験を思い出しつつ匍匐しながら全身し、夜目の利かない実装石を射程圏内に入れたら即座に発砲。
 こちらに気付いていない敵を始末するのはそれほど難しくなかった。

「さて」

 先ほどから注意深く探っていたが、見張りはいま撃ち殺した二匹だけのようだ。
 木下は立ち上がり、背中に回したポーチから茶色のガラスビンを取り出した。
 その先端に括り付けたヒモにマッチで火をつける。
 火炎瓶である。
 それを勢いよく果樹林に投げ込むと、地面で割れて勢いよく燃え上がった。
 瞬く間に果樹林は火に包まれた。

「これでよし、と」

 すべてが焼け落ちるのを待つ必要は無い。
 街の実装石たちが異変に気付く前に、木下は撤退を開始した。



   4

「な、なんてことデス……」

 一夜明けたその日、街は大混乱に包まれていた。
 ピンクの実装服に身を包んだ三代目皇帝アウグスデスは、遅まきながらとんでもない自体になっていると気付いた。
 加工した保存食にまだ余裕はあるが、食糧供給が断たれたことに対する民の不安は底知れない。

「た、直ちに植林作業を開始するデス! 水が止まっている場所には大規模な軍隊を派遣するデス!」
「こ、コウテイ陛下!」
「この忙しいのに何デス!?」

 慌てた様子で入ってきた平石が、さらなる問題が起こっていることを告げる。

「何者かの攻撃テチ! 空から石が振ってきてるテチ!」



 帝都を見下ろす山頂で、桐野妹は必死にそれを引っ張っていた。

「うんしょーっ、と!」

 左右の木に太いゴムを結びつけ、真ん中に籠と取っ手をくっつけた巨大パチンコ。
 その中に人間の頭くらいの手頃な大きさの岩を放り込み、力の限り引っ張る。
 もう無理だというところで手を離すと、中の岩は勢いよく前方へと飛んでいく。

 本来ならこんな簡単な投石器にたいした飛距離は出ない。
 だが狙う先が崖下に拡がる巨大な街なら、適当に上方向へ向けて打てば放物線を描いて必ずどこかに命中するはずだ。
 石を飛ばした桐野妹は、すぐに双眼鏡を手にしてその落下地点を見る。

「きゃーきゃー! 逃げ惑う実装ちゃんたちかわいい!」

 たっぷりと重力による加速を得た岩は煉瓦の家を簡単になぎ倒す。
 その付近の実装石たちは突然の空襲に大混乱の極みに陥っていた。
 それを嬉しそうに眺める桐野妹。
 その時、傍らに置かれていたトランシーバーから声が流れてきた。

『こちら木下。聞こえるか、桐野妹。どうぞ』
「あーはいはい。えっと……あ、これか。はいもしもしー」

 つい携帯と同じ感覚で手にとって喋るが当然言葉は届かない。
 改めて言われた使い方を思い出し、PTTボタンを押しながら言葉を送信する。

「こちら桐野妹。聞こえますよー、どうぞ」
『そっちの様子はどうだ。どうぞ』
「いま五回ほど岩を飛ばしましたよー。街の実装ちゃんたちみんな慌ててるみたいですー」

 携帯の基地局がない未来世界だが、トランシーバーならば遠距離での通話も行える。
 山奥で作業をすることの多い駆除業者のビルにはこんな便利なモノも残っていた。

「そっちもうまくやってますかー? 実装ちゃんに攻撃されてないですかー? どうぞ」

 携帯とは少し違った感覚を楽しむ桐野妹。
 そんな彼女を木々の隙間から睨み付ける複数の目があった。

「グルルルルゥ……」



「ああ、問題ない。四度ほど襲撃があったが問題なく撃退した。どうぞ」

 果樹林を燃やした後、明け方まで仮眠を取った木下は、近くに止めたトラックの中で一晩を明かした。
 支川を埋めた跡には土嚢が大量に置かれ、容易には動かせないように固定されている。
 これを移動させるよりは新たな水路を掘った方が速いだろうが、それにしても一朝一夕でできることではない。

 しかし、木下は桐野妹が意外と元気そうなことに驚いた。
 自分は慣れているから大丈夫だが、テントと寝袋があるとはいえ、女子中学生がひとりで野宿して心細くはなかったのだろうか?
 まあ、それくらいでなければ都市攻撃の手伝いなど任せないのだが。

 少しの時間が過ぎる。木下は返事がないことが気になった。

「こちら木下。おい、聞こえるか桐野妹。どうぞ」

 十秒ほど待つ。やはり返事はない。
 木下は気になることがあった。
 あの女は覚えているだろうか? 常にたき火を燃やし続けるか、ト=メィトゥの実を潰して足に塗っておけと教えた事を。
 桐野妹は実装石を可愛がることに夢中になると周りが見えなくなる。
 様子を見に行くか、と考えたところでようやく受信があった。



「こちら桐野妹。ごめんなさーい。ちょっと敵襲を受けちゃって。どうぞ」

 桐野妹は真っ黒なコンバットナイフを器用にクルクルと回しながら、返り血に染まった顔で明るく言う。

『敵襲? 大丈夫だったのか。どうぞ』
「問題ありませーん。犬畜生どもはお肉になりましたから」

 彼女の足下には首と胴体が別れた野犬が三匹転がっていた。
 すべて彼女が屠ったものである。
 桐野妹は茂比とは逆に、基本的に大の動物嫌いである。
 実装石以外の動物、特に犬は嫌悪の対象であり、殺すことになんのためらいも持たない。

「実装ちゃんトマトを塗っておけって言われたの忘れてました。次からは気をつけますねー。どうぞ」
『……そうして欲しい、油断はするなよ。これから一度そちらに戻る。以上」
「お気をつけてー。以上」

 通話を終えた桐野妹は、犬の死骸を崖から蹴落とした。
 それを見て赤服実装のレッドは震え上がる。

「す、すごいテチ……メチャクチャつよいテチ……」

 ますますこのニンゲンに忠誠を誓おうと決意するのだった。



 崖上に戻ってきた木下は、赤服実装石を六匹ほど詰めた袋をどさりと下ろした。

「さっさと出せテチャ! クソニンゲン!」
「ワタシの剣とポグルをどこやったテチァ! コウテイ陛下から賜ったものに傷をつけたらぶっ殺すテチャァ!」
「わあ、元気いっぱいでかわいい♪」

 戦って負けたわけではないので、まだ状況がよく理解できていないのだろう。
 しかし、その増長した糞蟲ぶりを見ても桐野妹の反応は変わらない。

 こいつらの乗っていたハムスターのような騎乗動物は、目の前にピーナッツを投げてやったら霧中で食い始め、騎乗者の言うことをあっさり聞かなくなった。
 木下は躊躇なくそいつらを踏みつぶし、残った赤服実装石たちを捕らえて袋詰めにした。
 ちなみに、同行していた緑服たちはすべて駆除剤で全滅させてある。

「こいつらの調教を頼みたい。できるか?」
「遊べば良いんですね! でもその前にお腹空きました!」
「……一匹くらいなら食っても良い」

 とりあえず目の前でワタ抜きして火で炙って醤油だれをつけて食ってやったら、残りの五匹はあっという間に態度を変えた。

「こ、殺すならさっさと殺すテチ」
「ワタシタチはニンゲンごときに屈しないテチ。覚悟はできてるテチ」

 抵抗は無駄だと気付いたのだろうが、彼女たちの覚悟は見当外れである。
 桐野妹は実装拘束具と裁縫セットを取り出して彼女たちを苦痛の台上に横たえる。

「さあ実装ちゃんたち、生きようねぇ」

 しばらくの間、付近には実装石たちの叫び声が響き渡る。
 苦痛の記憶を呼び覚まされたレッドは側で盛大に糞を漏らしていた。



   5

 六匹の戦石が帝都ロムデスへと戻ってくる。
 彼女たちは武器とポグルを失っていたが、代わりにみな大きな袋を担いでいた。

「テェ! よく無事で戻られたテチ!」

 門番の平石が敬礼する。
 水枯渇の当日に川の様子を見に行った戦石たちである。
 彼女らはみな行方不明になり、何者かに殺されたと思われていた。
 それがようやく帰還したのだから、平石は喜びのあまりに彼女たちの様子がおかしいことに気付かない。

「街の様子はどうテチ?」
「酷いものですテチ……ごはんも少なくて、みんな殺気立ってるテチ」

 戦石のひとり——レッドは気付かれないようにやりと笑った。
『ご主人様』の言ったとおりだ。いま、帝都は大いに荒んでいる。

「でももうすぐテチ! まもなく水道が開かれて街に水が戻ってくるテチ!」

 二日目の昼、皇帝はついに大軍を動員して原因を追及しに向かわせた。
 そこにはすでに敵の姿はなく、ただ土と大きな袋が積み上げられ、水の流れを阻害しているだけだった。
 ただちに軍は新たな水路を掘削する作業に入った。
 作業用の平石を呼び寄せる時間も惜しので、状況を知らせに戻った二匹を除き、そのまま戦石たちが土を掘って支川に水を引こうとがんばっている。

 そして三日目の今日。
 街は水が使えないことや果樹林が燃え落ちた事による不安と、もうすぐ待てば元通りになるという期待がせめぎ合い、ギリギリのところでバランスを保っていた。

 そんな中に戻った六匹の戦石たちは、それぞれ街の広場にやってくると袋の中身をばらまいた。

「みんな、これを食べるテチ!」

 それはコンペイトウの欠片であった。
 ニンゲンサンたちがくれたとても甘い食べ物。恐る恐るそれを手に取った平石たちはみな驚きに顔を輝かせる。

「テェ!? 戦石サン、これどうしたテチ!?」
「これは、貴石のお家から出て来たテチ!」

 レッドはご主人様に言われたとおりのセリフを声高に叫ぶ。

「ワタシタチが飢えて苦しんでいる間、貴石やコウテイ陛下はこんなアマアマな食べ物を食べてたテチ!
 ずるいと思わないテチ!? なんであいつらだけ良いモノを食べてるんテチ!?」

 普段なら、そんな言葉に扇動される者はいなかっただろう。
 彼女たちは身分の差を当然と思っており、それぞれに果たす役割も責任も違うと理解していたからだ。
 だが、それはあくまで常に安定した食糧供給が約束されている間のこと。
 空腹と喉の渇きで忍耐力を失った彼女たちは容易く扇動される。
 仕事で外に出たはずの戦石がなぜ貴石の家に忍び込んでこんな物を手に入れたのか、そんな事すら考える頭が働かない。

「みんなで貴石のお家に行って食べ物を出させるんテチ!」



 桐野妹の調教によって従順な工作員と化した戦石たちは、見事に帝都の民を扇動することに成功した。
 その様子を崖上から眺めている桐野妹はもう大興奮だ。

「ああーっ、あちこちで実装ちゃんたちが暴れてる! かわいいーっ!」

 こいつの『かわいい』の基準はよくわからんなと木下は思ったが、
 針だけであそこまで実装石の精神を変質させてしまう才能は紛れもなく超一流だ。
 おかげで予定より遙かにスムーズに街を混乱に陥れることができた。

 さて、次は時限式のトラップが発動する頃だ。

「来たな」

 視線をやや横に向けると、用水路に水が満たされていくのがわかった。
 赤服実装石たちの寝ずの努力によって新たな支川が作られたようだ。
 乾いた水路が水で満たされる。
 そして、その水の色が途中で紫色に変わっていく。



「水テチ! 水がまた出るようになったテチ!」
「よかったテチ。これで一安心……チュバベボバーッ!?」

 井戸から汲んだ水を口にした瞬間、その実装石は口から内臓を吐いて死んだ。
 それを見てなお、抗えない渇きに水を口に含み同じように死んでいく者もいる。
 用水路の途中に置かれた水溶性のコロリが都市全体の水を毒へと変えたのだ。



「こ、ここまでするデス……?」

 遅まきながら、三代目皇帝アウグスデスはこれがニンゲンによる攻撃であることに気付いた。
 自慢のマホウガスやバクハツボールを使う機会も与えられない。
 鍛錬に鍛錬を繰り返した戦石たちの武芸を発揮することもできない。
 矢の一本も放つことがないまま、ニンゲンとの勝負はすでに決しようとしていた。

 すでに帝都は混乱の極みにある。
 食料は少なく、水は完全に毒となり、暴徒と化した平石たちが暴れ回っている。
 体格に勝る貴石たちや武装した警邏の戦石たちも、この状況を収めることはできそうにない。

 欲望を肯定し、自由に栄えることを許したツケはあっさりと噴出した。
 ともかく、せめて毒の水だけでもどうにかしないと混乱は収まらない。
 食料に関してはしかたない。ト=フードを貯蓄した蔵を開け放とう。
 だが街中の至る所に死の水が溢れるような状況では、落ち着けと命じても無理だろう。
 
「ニンゲンと交渉するデス」
「テチャッ!?」

 皇帝の言葉に側近の平石は驚いた声を上げた。

「こっちには人質がいるデス。そいつの命を盾にして、毒の水だけでも止めてもらうデス」
「でも、どうやっテチ……?」
「石は空から飛んできたデス。どうやって飛ばしたかはわからないデスが、ニンゲンは向こうの崖の上にいるはずデス」

 アウグスデスは伊達に三代目皇帝に選ばれたわけではない。
 まったく予想外の戦術には対処できなかったが、黙ってやられるままでもないのだ。
 唯一の直接的な攻撃である投石攻撃から、敵の位置はほぼ正確に導き出していた。

「残った戦石をかき集めるデス! すぐに崖上のクソニンゲンの元に遣わすデス!」



   6

 木下はトラックに乗って山から下りてきた。
 荷台には大量の気化式駆除剤が詰まった水風船が積まれている。
 実装石の街はもはや混乱の極み。外敵からの防衛をするような余裕はないだろう。
 あとは直接乗り込んでこいつをばらまいてやればそれで終わりだ。
 三〇〇〇匹もの知的生命体が暮らす都市が滅亡する様はどうな感じなのだろう。
 木下はその様を想像し笑みを浮かべる。

 と、前方から小動物に乗った赤服実装が集団で駆けてくるのが見えた。

「テチテチ! テチテッチィ!」

 先頭の赤服実装が何か叫んでいる。どうやら止まれと言っているようだ。
 木下はアクセルを踏み込み、そいつらを躊躇無くタイヤで踏みつぶした。

「テェッ! テチテチ、テェッ!」

 生き残った赤服が何か叫んでいる。
 木下はバックと前進を繰り返し、念入りにそいつらを地面の染みにした。
 諦めて逃げ出そうとするやつも追いかけ、踏み殺した。



「デェッ! 交渉できなかったデス!?」
「敵の前に辿り着いた瞬間潰されましたテチ……」

 報告を受けた三代目皇帝皇帝アウグスデスは思わず叫んだ。
 すでに暴動は城の近くまでやって来ている。はやく混乱を止めないと。

「ぶ、武器を持たせていたから失敗したデス! 和平交渉に来たとわからせるため丸腰で行くデス!」
「それだと敵が攻撃してきたときに無防備テチ……」
「いいからやらせるデス! 一刻を争う時なんデス!」

 皇帝の命令は絶対だ。側近の平石は畏まり、命令を伝えるべく玉座の間から退出した。



 五体の戦石たちがポグルに乗り、帝都を出発する。
 皇帝の命令とは言え、丸腰で敵の元に行くことは不安があった。
 しかも任務はニンゲンとの交渉だ。
 ニンゲンは倒すべき敵だと教わってきた彼女たちにとっては苦痛でもある。
 それでも、街の惨状を見れば一刻も早くこのばかげた戦いを終わらせなければならない。
 隊長の指示の下、赤服実装たちは騎乗用ポグルを駆けさせた。

「敵が見えたテチ! 白い大きなクルマに乗ってるテチ!」
「お、大きいテチ……踏みつぶされたら一巻の終わりテチ!」
「そうならないように叫ぶテチ! 話しに来たとわからせるテチ! せーの、テチ!」
『ニンゲン、止まるテチーッ!』

 赤服実装たちは声の限りに叫ぶ。

「ヂッ」
「チュベッ」
「ジュィ」

 しかしニンゲンの乗ったクルマは止まるどころか減速すらせず、
 長く厳しい訓練を経て一流の兵士となった戦石たちを赤緑の染みに変えた。



「デギャァッ! また話せなかったデス!」

 報告に皇帝アウグスデスは頭を抱えた。
 なんなんだニンゲンのやつ。どうして話しを聞こうとしないんだ。
 もしかして、声が届いてないんじゃないだろうか。

「そうだ、白い旗を用意させるデス!」
「白い旗……テチ?」
「そうデス! たしか白い旗は降伏の合図だとママ……もとい、先代皇帝から教わったデス。
 厳密には降伏するわけじゃないデスが、ここは話を聞いてもらうため恥を忍んで白旗を揚げるデス!」

 なるほどと側近の平石は頷き、その命令を伝えるため玉座の間を飛び出した。



「おーい、ニンゲン! とりあえず降伏するテチ! 止まるテチ!」
「今回はオマエタチに花を持たせてやるテチ! いいから話しをするテチ!」

 即興で作った白い旗を振りながら、戦石たちはニンゲンの乗るクルマの前に進み出た。
 緩やかにクルマが速度を落とし始める。
 さっきリーダーに繰り上がったばかりの戦石はニヤリと笑った。どうやらこちらの意志が通じたらしい。

「よしよし、これでいいテチ。交渉になれば人質を預かってるこちらが有利……
 って、なんで止まらないテチィ! ——チベッ」

 クルマは減速しただけで、停止することなく彼女たちを踏みつぶした。



「また失敗デス!? ニンゲンは馬鹿なんデス!? 会話する知能も無いんデス!?」

 皇帝アウグスデスは蹲って床をぺしんぺしんと叩いた。もはやその姿に皇帝の威厳はない。

「ど、どうしますテチ」
「どうもこうもないデス! もう一度交渉に向かわせるデス!」
「でも、もう戦石の方はほとんどいないテチ!
 暴動を抑えている方たちを送り込んだら、あっという間にお城が取り囲まれるテチ!」
「だったら平石を向かわせるデス! そうデス、戦石を向かわせたのが悪かったんデス!
 平石なら敵意がないとニンゲンも理解するはずデス!」
「は、はあ……テチ」

 側近の平石は命令に従い、城勤めの平石を収集させた。



「おーい、ニンゲン! 止まるテチーッ!」
「ワタシタチは話し合いたいだけテチーッ!」
「ほら、止まれ、止まって……止ま……テッチィィィッ!」

 そして緑服の平石たちは轢死する。



「馬鹿デス! 確信したデス! ニンゲンは馬鹿デス!」

 アウグスデスはやり場のない怒りに玉座をぽふぽふ叩いている。

「ど、どうしましょうテチ」
「こうなったら仔を集めて向かわせるデス! 並んでお愛想させるデス!
 いくらニンゲンでも仔を殺すのは少しくらい良心の呵責を感じるはずデス!」



『『『『『『テッチューン♪』』』』』

 横一列に並んだ帝国学校の仔実装たちが一斉に聖なる祈りのポーズと言葉を放つ。
 クルマはむしろ加速し、幼い仔たちはそのまま染みとなり短い生涯を終えた。



「デギャァァァッ! こうなったら貴石を向かわせるデス!
 やはり高貴な者が行かなくては誠意は伝わらないデス!」
「すでに北と南と西の貴石サンは民衆にくびり殺されたテチ……」
「だったら東の貴石を向かわせろデス! うまくニンゲンを止めたら英雄だと伝えるデス!」



 青服の成体実装がトラックの前に立ちふさがる。

「ニンゲンよ、ともかく話しを聞くデス! ワタシタチは交渉を——」

 トラックは躊躇無く彼女をはねる。

「は、話しを……」

 左腕がちぎれ頭をへこませながらも彼女は生きていた。
 ノブレスオブリージュの精神に則り、なんとか交渉を行おうと立ち上がる。
 そこにバックしてきたトラックの後部がぶつかった。
 頭のデカい成体は地面と車体下部の凹凸に何度も挟まれ強烈な苦痛を味わう。

「に、ニンゲン……頼むから、ワタシの話を聞いて下さ……」

 再度前進してきたトラックは、今度こそタイヤで彼女の身体を踏みつぶした。



「ワタシの仔を向かわせるデス! 四代皇帝候補なら文句もないはずデス!」

 アウグスデスはもはや半狂乱で叫ぶ。

「し、しかしそれはテチ……」
「側近サン、ワタシなら大丈夫テチ! 国のために命を捧げる覚悟はできてるテチ!」

 優秀なる跡継ぎ候補を失う可能性があることに側近は反対だったが、
 ご世継ぎ様がこれだけやる気なら立場上は止めるわけにはいかない。

「危ないと思ったらすぐに逃げて下さいテチ。この国はアナタを失うわけにはいかないテチ」
「わかりましたテチ! 決して無理をしないと約束するテチ!」



 そして帝国の第一王女、次代を担う英傑『コンスタンティデス』は、
 正当なる皇帝の血筋を表すピンクの実装服を身に纏い、ニンゲンの乗るクルマへと走りより。

「おーいっ、ニンゲンサーン! ワタシと話しを——」

 ちゅどーん!

「テッチャァァァ! 地雷踏んだテチィィィッ!」

 辿り着くこともなく謎の地雷に吹き飛ばされて爆裂四散した。



 木下はドアを開けてトラックから降りた。
 実はすでにさっきから街の付近に到着しており、次々やってくる実装石たちを同じ場所で踏みつぶし続けていただけである。

 リンガルは常に起動状態でトランクの上に置いてある。
 彼女たちが何かの話し合いを求めていることも木下は当然わかっていた。

「ククク、なにか勘違いしているようだな。糞蟲ども
 おそらくは麗華を人質にとって交渉するつもりだろうが、
 俺はあんなバカ女などどうでもいい……」

 彼は最初から麗華を助けるつもりなど毛頭無い。
 桐野妹がどう思っているか知らないが、一応の建前として気遣ったフリをしただけだ。

「俺が望むのは貴様らが滅ぶこと。ただそれのみよ」

 木下の頭の中には実装石の街を全滅させることしかない。
 この愉悦を途中で止める理由などなにもないのだ。

「えー、と言うわけで糞蟲どもの皆さん——」

 木下は大きく息を吸った。
 そして極限まで目を見開き、裂けそうなほど大口を開けて叫ぶ。

「テメーラに交渉の機会はやんねー! 
 クソして滅亡(し)ね!」

 まさに……外道!



   7

「麗……華……ぐふっ」

 その時、桐野(兄)は病室で静かに息を引き取った——。



   8

 木下はトラックで帝都ロムデスの城門に突っ込んだ。
 煉瓦積みの街壁は容易く砕かれ、二重の守りを失った帝都は邪神の侵入を許した。
 防毒マスクを装着し、体中に水風船をつけた木下がミニチュアの街を行く。

「テチャーッ! ニンゲンテチーッ!」
「この世の終わりテチ! 逃げるテチ−!」
「テェェェン! もうダメテチィ! みんな殺されるテチィ!」

 恐怖に怯え逃げ惑う実装石たちに、木下は躊躇なく気化式駆除剤入り水風船を投げつけた。
 地面に落ちて破裂しては紫色のガスが立ち上り、実装石たちを苦しみの死へと誘っていく。

「テヘッ……デチャァ……」
「苦しい、テチ、死んじゃ……テ……」
「テチャァァァァ! 死にたくないテチィィィィィ!」

 着弾地点のガスの半径五メートルにいた実装石たちは、例外なく苦悶の表情を浮かべて苦しみ抜いた上で死んでいく。
 複雑な路地を駆ける実装石たち。そのできるだけ多く密集したところに向かって水風船を投げ込みながら、木下は愉悦の絶頂にいた。

「フハハーツ! どうだ糞蟲共、苦しいかーっ!?
 泣き叫べ、命乞いをしろーっ! どのみち助けんがなーっ!」

 紫のガスは建物内部まで侵入し、怯え震える実装石たちを無分別に殺していく。
 おとなも仔も蛆も関係ない。ただ邪神の思いのままに死が振りまかれていく。
 
「やめて、やめてくださいニンゲンサン……テヂィィィ!」
「どうしてこんなことするんテチィ! ワタシタチだって一生懸命生き……デボワァ!」
「ニンゲンはワタシタチを虫けらとしか思っていないんテチ……?
 こんなの、こんなの酷すぎるテチ。嫌テチ。ワタシ、まだ生きた……ヂュァ!」

 さすがに賢い個体が多いのか、こちらを説得しようと試みるやつも多く見られる。
 しかし木下は一考すらしなかった。
 その代わり、ある一匹の言葉に心の中で反論する。

 虫けらとしか思っていない?
 それは違うぞ。俺はお前たちをとても高等な生き物だと思っている。
 意志を持ち、感情を持ち、希望を持ち、個体によっては優しさや夢を持つ。
 花を愛で、美しい景色に感動し、人間ならなんでもない甘味に至上の喜びを味わう。
 己のことしか考えない糞蟲だって生きることに精一杯がんばっている。
 そんなある意味では人間以上に人間らしいお前たちを。

 こんなふうに滅ぼし尽くせるのが、たまらなく快感なんだよォ!

「あは、あはぁ……」

 すでに木下の付近は死屍累々だ。
 だがまだあのブロックの向こうには多くの命の営みが残されているはず。
 高い知能を持ち、喜怒哀楽を全力で表現してくれる素敵な糞蟲どもが。

 合宿が決まった時は山実装相手に駆除を存分に楽しめると思ったが、
 不思議な現象でそれ以上の快楽を味わわせてくれた幸運を神に感謝したい。
 過去に帰れない? 後のことなどどうでも良い。
 とにかく木下は、この快感に溺れていたかった。
 現実社会の軛から解き放たれ、欲望の限りを尽くすことがこんなに素晴らしいなんて。

「テチッ」

 ふと、目の前に一匹の仔実装サイズの実装石が立っているのが目に入った。
 その個体は背中にヒラヒラとした赤と緑のマントを着けている。
 妙だな。この辺りも十分にガスが蔓延しているのに。
 
 先天的に耐性でもあるのか? まあいい。
 木下は腰のホルスターからガスガンを抜き、その銃口を目の前の仔実装にあわせた。



 やっと見つけた。やっと出会えた。
 私の街を滅ぼしたやつとは違うけど、許せないにっくきニンゲンに。
 この瞬間のため、私は必死にがんばってきた。

 背を覆うマントを靡かせ、武器をこちらに向けるニンゲンを見上げ、睨む。
 彼女の名はエメラル。
 人間たちに最初に滅ぼされた『よしあきさんの街』の最後の生き残りの実装石——

                                      つづく 

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1 Re: Name:匿名石 2016/03/23-01:02:34 No:00002050[申告]
桐野(兄)の地獄甲子園ばりの雑な死に方wwwww
腹いてえwwwwww
2 Re: Name:匿名石 2016/03/23-01:35:46 No:00002052[申告]
>同じ場所で踏みつぶし続けていただけである。
吹いた
麗華どうするの、と思ってたらいつの間にか桐野(兄)も死んでて笑いが止まらない、GJ!
3 Re: Name:匿名石 2016/03/23-19:11:58 No:00002053[申告]
実装石が積み上げたものが次々と粉砕れていく様は面白いな
次回作も楽しみです
4 Re: Name:匿名石 2016/03/23-23:11:45 No:00002054[申告]
今までの世界観描写が秀逸だったのでぶっ壊れてく様子が面白すぎる
こりゃ最後まで目が離せんぞ!
5 Re: Name:匿名石 2016/03/24-04:48:01 No:00002058[申告]
ガスとか石火矢とか出てきたときはどうなることかと思ったけど
いくら発展してもやはり実装石は実装石www
「また毒デチィィ!」ネタを彷彿とさせる皇帝の壊れっぷりが最高だわ
6 Re: Name:匿名石 2016/03/24-09:34:49 No:00002059[申告]
一気に読みました。最高!桐野(兄)の最後で笑い転げました。
7 Re: Name:匿名石 2016/03/24-17:54:30 No:00002061[申告]
犬まであっさり殺されて…だれが止められるんだこのキチガイコンビ
8 Re: Name:匿名石 2016/03/26-17:21:02 No:00002082[申告]
ひどい
まあ、エメラルも一矢報いる程度はできるんだろうが実にひどい
そして、主人公だったはずの桐野兄の雑な死よ
こういうのだと敵も味方も普通っぽいやつがなんとなく生き残って何も残っていない世界に嘆息するのがよくあるパターンなのに兄……
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