〜ミッションより2ヶ月ほど前 「ミドリ、既に飼い実装ポイント半分ほど溜まったな。もう直ぐだ」 「テチ!もうトイレも完璧レチ。ミッション早くしたいレチ♪」 トイレを覚えたばかりのミドリが胸を張る。 「よく言った、ミドリ!それでこそ立派な候補生だ」 「テチ〜ン♪」 顔を赤らめ、照れる様は思わずほっぺたを抓りたくなるな。 「しかしな、飼い実装になるにはやる気だけじゃ駄目だ、勇気も無いとな」 「テチ?」 「そこで今回の課題はこれだ!」 「・・・・・・で・・を・そうテチ?」 「カタカナと漢字はまだ無理か。<バンジージャンプで勇気を試そう>だ」 「ばんじーじゃんぷレチ?」 「そうだ、高い所から飛び降りる事で自分の勇気を皆に示す競技だ」 「高い所から落ちたら死ぬテチ」 青ざめた顔で喋るミドリ。 「はっはっは、賢いなミドリは。勿論、何も無しで落ちるわけじゃない。」 「テ?」 「足首にな、ロープをグルグル巻きにして飛ぶんだ。ロープは飛ぶ高さより少し短いので安全って事だな」 「なるほどテチ」 「というわけで隣のビルに行くぞ?」 「待つテチ」 ズボンを掴んで涙ぐんでいる。 「なんだ?」 「・・・足首ないテチ」 「ぷっ・・、そうだったな。足に巻いても、お前のじゃ最悪千切れるな。でもちゃんと考えてあるぞ?」 「本当テチ?」 疑り深いな・・・。 「あぁロープをな、両手、両足、胴体、首にグルッと巻いて、衝撃を分散するんだ、分かるか?」 ジェスチャーで巻く様子を伝える。 「首はいいテチ、要らないテチ」 「どうした?何か不安か?」 「いやな予感がびんびんするテチ」 こいつの勘はあたるしな。 「う〜ん?まぁ、じゃ首は無しで」 〜隣のビル屋上 「いいか。説明するぞ?」 「はいテチ!」 「まず、このまま飛び落ちると、壁に激突するの、で飛び降り台の先から落ちる。 そして、このロープをお前の両手両足胴体に巻く。 反対側を手すりに巻いて、飛び降り台先端のフックに掛ける。 こうすればロープはフックを中心にしなるので壁にぶつからないと、おk?」 「長さはどうテチ?」 「良い〜。鋭い質問。いいか、ここから地面が15m。そしてロープが16mだ」 「計算できない馬鹿発見テチ」 「Hahaha、ミドリ、可愛いな?人の話は最後まで良く聞けよ?」 「ごめんなさいテチ。苦しいテチ」 「いいか、根元で結ぶのが50センチの、お前に巻くのが50センチの計1m。 飛び込み台の長さが1m、これで2m減るので14m。1mも余分があるので安心だな?」 「はいテチ!」 「それにな、安全対策で2mほど余分有るから心配しなくて良いぞ?」 「テ?」 「じゃ、行こうか」 「待つテチ!」 「待ったなし」 ドン 「余分あったらロープ意味無いテチ〜〜〜!!」 「あ・・」 グチャ 下を見ると赤と緑の体液がそこらじゅうに散らばっていた・・・。 思わず目を閉じると、今までのミドリとの楽しい記憶があふれ出す。 初めてソフトクリームを食べさせた時の事(トッピング:七味)、初めて海に行った時の事(VSヤドカリ)。 何時も、困った顔で泣きながら無茶なミッションをこなしてきた、そんな弟分。 そんなミドリが死んでしまった。 否、殺してしまった。 自己嫌悪で俺はその場でうずくまり続けた。 ・ ・・ ・・・ 「・・・テチ!起きるテチ!このねぼすけ!」 「・・・うん?」 何時の間にか寝入ってた俺をミドリが起す。 「ミドリ!お前良く生きて・・・」 思わず抱きしめる 「アレくらい平気テチ!階段上るのに時間かかちゃったテチ」 「そっか、良かった。俺、お前を殺しちゃったかと」 「飼い実装になるまでうかうか死んでられないテチ、手のかかる飼い主もいるしテチ」 肘、膝までまでしか回復してない体で強がるミドリ。 俺は決めた。お前を育てる、強く。 「じゃ、明日のミッションは10キロマラソンだ!」 「テー!」 水浴びのお題が行き詰っているので上げる気無かった物を・・・ 下手ですが今週中に上げます
