タイトル:甚振り風味の飼育3
ファイル:実装石3.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:1414 レス数:2
初投稿日時:2015/04/08-18:24:36修正日時:2015/04/08-18:24:36
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「ランナー」

走る走る、糞蟲。
流れる糞もそのままに。
走った果てに焦げパンはどこに辿り着くだろう?
苦悶の表情を浮かべる焦げパン。
何時間も走りっぱなしだ。
息を切らし、涙とよだれと糞尿を垂れ流して走る。
悲鳴をあげて助けを請うてもただ息苦しさが増すだけ。
最初こそ大騒ぎしていたが今は静かなものだ。
サボれば後方のハバネロやカラシを塗りたくられた剣山の餌食にはなりたくない。
その一心でこのウォーキングマシンを駆ける。足は血が滲んでいた。
俺の飼っている仔実装焦げパンは頑張り屋さんだった。頑張らなくてもいいのに。
時間は覚えちゃいないがもう丸一日走らせてるのでそろそろ給水が必要だろう。
とっておきのスペシャルドリンクを飲ませてやろう。
スポイトでドリンクを汲み取り、駆ける焦げパンの口元に注ぎ込んだ。
頑張れよ、焦げパン。特製ドリンクだ。中身はポカリとビタミン剤だ。
鷹の爪とタバスコも入っている。嬉しいだろ?

「テジャアアアアアアアアア」

焦げパンはドリンクを噴き出すと後方に転がっていった。
剣山の世界よ、再び。今度はハバネロとカラシも一緒だよ。
ハバネロカラシの剣山は焦げパンを串刺しにするだけではなく激しく身を焼いた。
死にゆくゴキブリのようにバタバタともがき、口から赤い泡を出す。このままほっとけば死ぬかもしれない。
俺は直ぐ様ゴム手袋を着用し、剣山から引き剥がすと実装石には治癒効果のある液体がなみなみと注がれたコップの中へ頭からドボンと投入する。

「ゴボボボボボボボ」

ジタバタとコップの中で暴れてジェットバス気分なのかい?
片足をマドラーのように掻き回して遊んでやる。楽しいだろう?
カクテルを通り越して納豆でも掻き回しいるのかというほどグルグル回してやると焦げパンは失神していた。

——翌る日の朝。
すっかり治った焦げパンがピシッとした身なりで俺を待っていた。
この日以降、粗野で不潔な仔実装石ではなくなった。
焦げパンは変わった。
髪はヘアゴムで束ね、首にタオルを巻き、ウォーキングウェアを着用し、一定速度で駆ける。
ウォーキングを終えるとタオルで汗を拭き、服を洋服に着替える。それはとても上品に。
洋服はシルバニアファミリーというアニマルトイドールのものがぴったり合った。
今や焦げパンは躾の行き届いた仔実装になっていた。上品な焦げパンにご褒美として洋服や家財道具たくさん買い与えてやった。
水槽の中はモデルハウスの模型のように充実して行く。
——実にエレガント。
午後はテラス席でティータイム焦げパン。といっても中身はただの水、お茶飲んでる振りでしかないのだが…武士は食わねど高楊枝というやるなのか?
治療水が効いたのかそれともハバネロが何か作用したのか?奇怪生物に考察しても無駄か。
別人のように行儀よく品格をもった焦げパン、この状態で仲間の実装石を水槽にぶち込んだらどうなるだろうか?
ふとすっかり忘れていたもう一匹のことを思い出した。てるてる坊主のシリアルちゃんよ。
・・・っていうかあいつ生きてるかな?

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1 Re: Name:匿名石 2015/04/10-21:03:52 No:00001705[申告]
無様な仲間をつっこまれることで仮初の品位を捨てて嘲笑するか
それとも本物の格を手に入れていたのを邪悪な仲間に崩されるか
どちらに転ぶか楽しみだ
2 Re: Name:匿名石 2015/04/16-05:23:50 No:00001708[申告]
空アップになってしまったモノを削除して頂いてありがとうございます。
助かりました
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