朝、俺がいつものように公園で虐待用の実装石を選びに行くと信じられない光景を見た。 なんと、実蒼石が集団の実装石に暴行を受けているではないか。 実蒼石の戦闘力ならたとえ野良実装が大量にいたとしても瞬殺できる気がするが・・・・・・ 普段見ることのないありえない興味を持った俺は実装石に気づかれない様にこっそりと観察する事にした。 するとどうだろうか、少し放れた場所に実蒼石の武器である鋏がバラバラに壊されている。 なるほどな、最大にして最強の武器を失った為に実蒼石は戦意喪失して為すがまま・・・といったところか。 しかし、実蒼石の鋏は人間用の鋏と違いそれほど強度は無い、だが実装石如きがバラバラにできる程貧弱でも無いはずだ。 もしかしたらこれは人間の仕業か?実装石ならともかく実蒼石をこんな目にあわせるとは・・・ 俺の中でふつふつと怒りが込み上げてくる、それは実装石に対してなのか、それとも実蒼石をあんな目に合わせた人間に対してか、 あるいはその両方なのか・・・・・・ そう思っていると実装石達の行動に変化が起きた。 今まで殴る蹴るといった暴行や糞を塗りつける等していたが今度は5匹のマラ実装が現れ実蒼石の四肢を羽交い絞めした。 するとそのいきり立ったマラを実蒼石につき立てたのだ。 恐らくあのマラ実装達はこの公園のボスといったところか、しかも喧嘩することなく交代で実蒼石を犯していく。 そんな状況に陥っても悲鳴一つあげない実蒼石、いや、かすかに嗚咽を漏らしている。 悔しいのか、いつもは自分が狩る獲物に嬲られるのが・・・・・・ よく見ると実蒼石の両目が赤くなっている、マラ実装の仔を孕んだのか・・・・・・ 気づいたら俺はマラ実装達の前に現れていた、もう身を隠す必要もない、こいつらを殺そう。 「デッス〜〜〜ン!!」(やっぱり鍛え方が違うだけあって感触も最高デス〜) 「デププププ〜〜〜〜♪」(次はワタシが犯すデス〜〜ン!) 「デッスデスデス!!」(なんデスニンゲン!これからがいいとこデス!邪魔するなデス!!) 「デジャァァァー!!!」(この獲物はクソニンゲンには渡さないデス!とっととコンペイトウ持ってこいデス!!) 等と、マラ実装の自分勝手な主張がリンガルに表示される、半分程俺の存在に気づいてないのもいるが関係ない・・・・・・ ・・・・・・・・・ヒュン!!!・・・・・・ それは確かに聞こえる風切り音、そしてその音はマラ実装達にも聞こえていたようだ。 だが何の変化も起きない、と思った矢先実蒼石を犯していたマラ実装が醜い悲鳴を上げた。 「デギャァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」(ワ、ワタシのマラがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!) そう、俺は今の一瞬でマラ実装のマラを切断したのだ、あまりに早すぎて当の本人は最初気づかなかったようだが・・・ しかし、朝っぱらからよくこんな騒音を出せるよなぁ、さすがは糞蟲。 追記しておくと俺が持ってる得物はバール(ryではなく鉄製の棒ヤスリだ、しかも工業用で使うサイズの物なのでかなりデカイ。 『目立て』と呼ばれる種類のヤスリで主にノコギリを仕上げる時に用いる。 その特徴として普通の平たい板状のではなく極薄のひし形の形状をしている、その為まるで刃物の様に対象を切断する事が可能なのだ。 平たい部分で「叩く」、ひし形の部分で「切る」、用途によって使い分ける事ができるコレを俺は愛用している。 下手にバール(ryを使うよりも実装石を痛めつける事が出来るこのヤスリは俺にとってもはや相棒と呼べる武器なのだ。 叫び声を上げたマラ実装に驚き我先にと逃げ出す他のマラ実装達、こいつら仲間意識ゼロか・・・・・・ しかし、そんな連中に遅れは取らない、すぐさま全てのマラ実装のマラを切断し全身をギリギリ生きてる状態まで切りつける。 本来ならここで殺す所だが今は殺さない。他実装愛護派の俺を怒らせたんだからな・・・・・・ 「お前達、命が惜しいか?なら今すぐ俺の前から消えろ、でないと全員殺す・・・」 「デデェ・・・・・・・・デズゥゥーーーン!!!」 もはやリンガルでは拾えない叫び声を上げ全員逃げ出した、見ると他の実装石も全員逃げて辺りは異様に静かになっていた。 「おいっ大丈夫か!おいっ!」 「ボ・・・・・・クゥ・・・・・」 俺の声にもちゃんとした反応は返ってこない、もしかしたら俺の事すら見えてないかもしれない。 仕方が無いのでこの実蒼石を俺の家まで連れ帰る事にした、抱き上げても無反応なのは危ないかもな・・・・・・ 「おっと、忘れる所だった・・・・・・」 一応、バラバラになった鋏を回収していく、もしかしたら直せるかもしれないからな。 家に着いたら、まず風呂場で実蒼石の体を綺麗にしてやった、糞等でかなり汚れているが風呂場で根気よく洗い流す。 次に偽石サーチャーを取り出し実蒼石の腹の中を調べる、するとサーチャーに表示されたのは無数の緑の点だった。 真ん中に大きな蒼い点がある、これはこの実蒼石の偽石反応だ、その周りを複数の緑の点が覆っている。 という事はこの腹の中にいる仔は全て実装石という事になる、もし仔実蒼ならば無傷で取り出してあげたのだが・・・・・・ 「糞蟲には用は無いな・・・・・・」 俺は自室の棚から実装くだしを持ってきた、これはドドンパと違い糞以外の腹の内容物を全て排出するのでこれで全ての仔を排出する。 「お前は見ない方がいいぞ・・・」 「ボ・・・クゥ・・・・」 排出される仔を見てショックを受けてしまうかもしれないので俺は手で実蒼石の目を隠す。 すると総排泄口から勢いよく飛び出る仔実装達、実装くだしで強制的に排出されたので全て死んでいる。 実蒼石の両目がもとのオッドアイに戻っているのを確かめると俺は風呂場を出た。 自室に戻り実蒼石にタオルで体を巻いてやる、来ていた服は洗濯中で着替えな無い為の処置だ。 体が綺麗になっても実蒼石は元気が無い。 「・・・・・・・・・・・・大丈夫か?」 俺は優しく声をかける、怖がらせてはいけないのであくまでも優しくだ。 「ボクゥ・・・・・・ボッ・・・ボクボクゥ・・・」 実蒼石は目に涙を溜めながら必死に泣く事を堪えている、それでも嗚咽は止まらない。 なまじプライドが高いせいでこいつはひどく苦しんでいるんだな・・・ 「心配するな、ここにはお前の事を見ている奴はいない。泣きたい時は泣いていいんだ・・・・・・」 「ボ・・・・・・・ボォクゥーーーー!!!!!」 俺の言葉と同時に実蒼石は泣いた、大粒の涙を流して、実蒼石とは思えない大きな声で、俺は静かに抱きしめて頭を撫でてやった。 どれくらいそうしていただろうか、完全に泣き止むのを待って俺は実蒼石に話しかけた。 「なぁ、あの公園の連中が憎いか?」 「ボ・・・ボクゥ?・・・・・・・・・ボク!」 何かを決心したように頷く実蒼石。 「だったら俺が協力してやる、だからあいつらを叩きのめしてやろう!」 「ボクゥ・・・ボク・・・」 実蒼石は俺が公園から回収した鋏を指差した、『武器が無いから戦えない』と言っているのか。 「鋏の事なら心配するな、俺が新しい鋏を用意してやる!」 「ボク?・・・・・・」 不思議な表情で俺を見ている、まぁ当然か。実蒼石にとって鋏は一生物。そう簡単に変わりは見つからないもんな・・・ 「残念だけどあの鋏を元通りにするのは無理だ、でもあの鋏以上の代物を用意してやる!」 安心させる為に頭を撫でてやるとどうやら納得してくれたみたいだ。 「でもすぐには用意できないんだ、何日かかかる。それまでうちにいてくれ」 「ボクゥ!」 そのから数日は実蒼石はうちに居候する事になった。 俺はすぐに新しい鋏を作る準備を始める。 バラバラになった鋏を調べたら材料を揃えるのはそんなに難しくない、すぐに材料を揃える事ができた。 俺はもともと工業系の専門学校に通っていたのでこういったモノ作りは得意分野なのである、もともと工作が好きなのもあるが。 そして、卒業した現在も母校にある工場を自由に使用できる権利があるのは俺が優秀な生徒だった賜物だ。 しかしただの鋏を作るつもりは無い『やるからには徹底的に』が信条の俺は普通とは違う、あの実蒼石専用の鋏を作る為に作業を進めた。 そして一週間程で新しい鋏は完成した、すぐに実蒼石に見せてやるとかなり驚いた顔をしていた。 そうだろうな、普通の鋏じゃない。そのデザインは「あるもの」をヒントに作ったものだからな。 「驚いているばかりじゃ駄目だぞ、お前はそれを使いこなさなきゃならないんだからな!」 「ボ、ボクゥ!」 俺の意図が読めたのか必死に頷く。それから数時間はその鋏を使いこなす為の特訓をした、なにせいつも使っている鋏とは違うからな。 特訓が終る頃には完全に使い方をマスターした実蒼石、飲み込みが早いのは才能か? 「じゃあ今から公園に行くぞ、俺は基本的に遠くから見ているだけだ、糞蟲共はお前が始末するんだぞ!?」 「ボクゥ!」 「いい返事だ、行くぞ!」 公園に着いたら俺はすぐに身を隠し様子を見る、これはあいつが決着をつけなければいけない戦いだから俺は一切の関与はしない。 そうしているうちに公園の真ん中まで来た実蒼石、するとすぐに周りを野良実装達が取り囲む。 中にあのマラを切断したマラ実装達がいた、なんだマラも再生するくらい元気になったのか・・・ 「デスゥ!?デデスデスデスゥ!!?」(なんだまたお前デスゥ!?性懲りもなくまた犯されに来たデスゥ!?) 「デスデスゥ、デププププ!」(鋏の無いお前なんて全然怖くないデスゥ!またボロボロにしてやるデスゥ!) リンガルを通して奴等の会話を聞く、一週間前の事も覚えていたか・・・案外賢い奴等なのかもな・・・ 否、それはないか。明らかに今までの実蒼石と違う事すら見抜けないんだから・・・ 「デズゥ!!デスデスゥゥーーー!!」(しょうがないからまたワタシが犯してやるデスゥーーーー!!) 「デジャァァァァーーーー!!!」(犯らせろデシャァァァァーーー!!!) まず、2匹が実蒼石に向かって飛び掛った、実蒼石は微動だにしない。 ・・・・・・・・・ヒュン!!!・・・・・・ 一瞬にして2匹のマラを切断した、2匹は何が起こったのか分からない様だ。 「デ・・・・・・デギャァァァァァーーーーーー!!!!」 「デジュアァァァァァーーーーーーー!!!!」 響く糞蟲の叫び声、相変わらずうるさい声だ。 2匹のマラ実装はまるで信じられないといった表情をしている。 この戦い方は俺が特訓の際に教えたものだ、しかしここまで完璧にできるとは思ってもなかったぞ・・・ 「デ、デズゥ!!デジャァァーー!!」(な、なんでお前鋏を持ってるデズゥーー!!) まぁもっともな意見だな、俺が新しいのを用意したなんて知る由もないだろう。 すると、残った3匹のマラ実装が3方向から同時に襲い掛かる。 なるほどな、いくら実蒼石でも複数が同時に攻めたら対処できないと思ったのか、以外に悪知恵は働くな。 でも甘いな、俺の鋏がそんなに弱くはないぞ? 「ボクゥ!!!」 すると実蒼石は鋏を中央から分離させた、これこそが俺の作った鋏の本当の姿だ。 実蒼石が俺の家にいる時に見ていた特撮番組に登場するヒーローがいる、そいつが持っていた鋏を俺は作った。 本来は2本の短刀型をしているがそれらを合わせる事で鋏になる機能を持っている、今まではその鋏の状態だったんだ。 「デズゥゥゥゥーーーーーーー!!!!」 「デェェェーーーーン!!!!」 「デヒャァァァァーーーーー!!!!」 案の定マラ実装達はマラを含む全身を切り刻まれていた、でも死んでいない所を見るとギリギリまで生かすつもりか・・・・・・ 「デェズゥー!!デズデズゥー!!!」(い、今なら許してやるデスゥ!!) 「デ・・・デ・・・デスゥ・・・」(可愛いワタシに免じて見逃してやるデスゥ) 本当に救いようが無い糞蟲だな、今更媚びが通じると思っているのか? それから実蒼石は5匹のマラ実装をじわじわ痛めつけていった、鋏を使い少しずつ切り刻んで達磨にされる元・マラ実装達。 器用に取り出した偽石を踏みつけていく、だがすぐには割らず最後まで地獄を見せようとする。 「ボクゥゥ!!!」(バキンッ!!) 「デジャ!!」 「デッ!」 「デギャ!!」 「デェズゥ!」 「デスーッ!!」 最後はあっけなかったな、偽石を割られて終わりか。 そして、最後に公園に残った全ての実装石を駆除して回るのにさほど時間はかからなかった。 「やったな実蒼石、これがお前の力だ」 「ボクゥ」 実蒼石のもとへ行き労いの言葉をかけてやる、そして俺の役目はここで終わりだ。 俺と実蒼石は今までの生活に戻る、少々名残惜しいがしょうがない。 「お前は以前よりもずっと強くなった、これからも一人で頑張れよ!」 そう言い残し立ち去ろうとするが、何かがズボンを引っ張っていて思うように進まない。 見ると実蒼石が俺のズボンを必死で引っ張っている。 「ボク、ボクボクボクゥ!」 「え?なんだ?」 「ボクボク!」 今まで簡単なジェスチャーで意志は伝わっていたが、今回ばかりは何を言おうとしているのか分からない。 俺は実蒼石に対して初めてリンガルを使った。 「ボクを・・・あなたの傍にいさせて下さい!」 正直驚いた、まさかこんなお願いをされるとは思ってもいなかったからだ。 「それは・・・飼い実蒼にしてくれって言ってるのか・・・?」 「・・・はい・・・」 「・・・・・・いいのか、お前は今自由なんだぞ?飼い実蒼になったら少なからず自由じゃなくなるって事なんだ」 「分かってます・・・でも・・・貴方なら、ボクを必要としてくれる。ボクにも・・・貴方が必要なんです・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 最初から俺はこいつを飼おうとは思っていなかった、ただこいつの力になれればと思っただけだ・・・ こいつの為に鋏を作り、こいつの為に鍛えてやり・・・ だがそんな数日の生活が凄く充実していたのも事実だった、実蒼石といると楽しい。 それは実装石を虐待している時よりももっとだった。 思えば、俺がこんなにもこいつに肩入れするのは俺自身が寂しかったのかもしれないな・・・・・・ 両親がいない。家族がいない。残されたのは俺一人。そんな生活が辛かったからなのかもしれない・・・・・・ しばらく考え込んでいると実蒼石はおどおどした顔で俺の顔を覗き込んでくる、返事を待っているんだ。 よし、決めた。 「あぁ〜あぁ〜!!俺家族がいないし一人暮らしで寂しいからなぁ〜!!誰か俺の家族になってくれる奴はいないかなぁ〜!!」 あからさまに大声を上げて言う、更にオーバーリアクションも加えて。 いきなり大声で叫んだものだから実蒼石はビックリして尻餅をついた。 「例えば・・・・・・・・・・・・実蒼石とかな?」 今度は小声で呟く、するとそれを聞いた実蒼石は目を輝かせて立ち上がった。 「ボ、ボクがいますよ!ボクを貴方の家族にして下さい!」 俺は満面の笑みで答える。 「そうか、それじゃあこれからもよろしくな、実蒼石」 「はい!マ・・・マスター!」 俺は実蒼石を抱き上げ公園を後にする、『俺達の家』に帰る為に。 そういえば・・・・・・ 「なぁ、名前を付けてもいいかな?いつまでも実蒼石じゃ他人行儀だし」 すると実蒼石は面くらったような顔でポカンとしていた。 「え?い、いいんですか?ボクなんかに名前なんて・・・」 「お前がいいなら付けたいんだよ、家族だしな」 「は、はい!お願いします!」 「そうだなぁ〜・・・・・・・・・・・・じゃあ、『レン』でどうだ?」 「レン・・・ですか?」 「そ、俺『レンピカ』って香水が好きなんだ、その名前をとったんだけど・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「やっぱり安直すぎたか?」 「いえ!そんなことありません!!ありがとうございます!!」 「じゃあ、改めてこれからもよろしくな、レン」 「はい!マスター!!」 これからこの新しい家族と一緒に過ごしていくか・・・・・・いつまでも・・・・・・どこまでも・・・・・・ 〜〜その後〜〜 レンの鋏をバラバラにしたのはやっぱり人間だった、調べてみるとそいつはうちの近所にある大学に通っているみたいだ。 とりあえず、ささやかながらその人間に『お礼』をする事にした、デジカメとパソコンを使ってちょっとね・・・。 後日、その大学中にとある写真が盛大に張り出された。 それは実蒼石に虐待を行い、最後には自分の「マラ」で犯している場面だった。 当人がその写真を見た瞬間の顔は今でも忘れられない、でも『因果応報』ってやつかな? これにこりたらもう少し虐待派としてのプライドを持った方がいいんじゃないかな・・・? ※後書き 最後まで読んで下さって本当にありがとうございます、初スクで割と長めのを書いてしまったのでちょっと反省しています。 この話では実蒼石をメインにしているのでそれ系の話が嫌いな人には嫌悪感が出るかもしれません。 あと、この話のタイトルやレンの鋏に関して鋭い方なら気づいてるかもそれません、どうしても出してみたかったんですw 次はもっと受けが良い作品を書きたいと思いますので、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
