すみません、実装肉は遠慮しておきます—— 僕らが子供の頃は牛肉の代わりに実装肉を良く食べたもんじゃないですか。 実装肉自体の味は正直あまり美味しくはないけど、煮ると味が良く染みるんですよね。 値段も凄い安かったですよね、確か100グラムで10円…今では100円もしなかったですよね。 僕、小学生ぐらいの時は団地に住んでまして、ええと月・水・金だったかな? 定期的に団地の公園前に屋根の付いたリアカーを引いたおじさんがやって来て実装肉を売ってたんですよ。 合図はラッパでしたね、豆腐屋のイメージですよね?ラッパと言うと。 でも音が少しだけ低いんですよね、準備が終わるとそれを鳴らすんです。 すると団地の住人たちがぞろぞろと出てきて実装肉を買うんですね。 公園の横でやってるもんだから準備を見かける時が結構ありましたね。 鉄籠に入れた良く太った成体の禿裸の実装石を3匹ぐらい連れてきてそこで捌くんです。 最初は1匹ずつ取り出し、まな板の上に押さえつけて火鉢で赤くなるまで熱してあった 直径3cmぐらいの楕円形の鉄の棒を下腹部の左右に2本突き刺すんです。 捌く際に糞を漏らすと面倒ですから先に糞袋を焼いてたんですね。 それが終わると鉄のS字フックの一方を首の後ろに刺して、 屋台の屋根の内側に前から後ろまで伸びた物干し竿みたいな鉄棒に吊るすんです。 そこからが凄かったですね・・・中華包丁みたいな大きい包丁で一瞬にして腕、腕、足、足と切り落とすんです。 次に、骨盤の辺りを左右からV字に切り落とすんですが、その際に腸が下のトレーにダバーっと滝みたいに落ちます。 ここらで実装石は一番凄い鳴き声を上げるんですよ、血液も栄養だからという理由で血抜きをしないから、 鳴き声が普通に出るんです、遊びに夢中になってた僕らにも良く聞こえましたね。 まぁ僕も親のお使いで何度も実装肉を買いに行かされましたね。 でも、おじさんが袋に実装肉を詰めるのを待っている間にいっつも気になってるものがあったんです。 吊るし切りした後の実装石の頭部がそのまんま3つぐらい吊り下げてあるんですよ。 実装石って生命力が強いじゃないですか?だからまだ生きてるんですよね・・・。 虚空を見つめてもう声の出ない口でずっと何か鳴いてるんですよ、それが気になって仕方がなかったですね。 中学の・・・2年生ぐらいの時だったかな。 何時ものようにお使いで実装肉を買って袋詰を待ってたら、 吊るしてある頭部のひとつと目が逢っちゃんです。 じっと見てたんですよ僕のことを、首の切り口から血液を滴らせながら・・・。 それからはもう、もう、実装肉が気持ち悪くて。 全く食えなくなっちゃいましたよ・・・。
