せ〜まる〜「」♪ 地獄の軍団〜♪ 実装に迫る、黒い影〜♪ 彼らの平和を… 『野良実装・禿裸は改造実装である、彼を改造した「」は公園征服を企む中二病で…』 ---------------------------------------------------------------- 「テ…テチュ…」 ある晩、道を歩いていると死に掛けの禿げ裸仔実装がいた 虐待派…? いや、愛護派の強いこの市内では、そんなことをしているのが人目に触れれば たちまちのうちに社会的に抹殺されてしまうだろう どういう経緯で禿裸に至ったのか、なんとなく興味が沸いてリンガルを起動すると どうやらよその野良実装一家に一家を全滅させられてしまったらしい 親は無残に目の前で殺され、姉妹は蛆に至るまで食われ、自分は禿裸に剥かれて奴隷にされていたと 命からがら逃げてきたが、自分はもう終わりだ、と赤緑の涙を流してむせび泣く禿裸を前にして 中二病真っ盛りの俺は、面白いことを思いついてしまった 「禿裸よ…力が…力が欲しいか…」 ------------------------------------------- 禿裸を家に連れ帰ってはや一週間 この一週間の間、怪しげな研究室のジオラマでアニメや特撮ものの音声を流しっぱなしにして治療したため すっかり洗脳も完了し、傷も癒えて身体に復讐の炎を燃やしていた 「ニンゲンサン、もう傷は治ったテチ、力を与えて欲しいテチュ」 「くくくくく、そうか、よかろう…お前に力を与えてやる…公園を支配できる力を… あ、それと俺のことは死神博士と呼ぶように、いいね?」 「チりがみ…はかチュ?」 「あー、そしたらヘルコマンダーでいいや」 「はいテチュ!ヘルコマンダーさま!我に力を!」 ○ンプラが立ち並ぶガラス戸棚を吟味すると、数体の自身作を選び抜いて禿裸の前に並べ 俺は頭からシーツを被り、顔にはおかめのお面をつけた格好で禿裸を見下ろす …本格的にコスプレしたかっが、残念ながらこれしか家にないんだよなー… 「今からお前を改造する…二度と元の姿には戻れんが…本当に後悔しないんだな…」 「やってやるテチュ!皆殺しテチュ!」 禿裸の身体に合わせてずんぐりむっくりとしたデザインのロボットをチョイスした そう、○オン公国の誇る名水陸両用機、○ッグだ! ロボットのプラモの中身をくりぬきその禿裸の身体を芯に組み立て直し しっかり装甲を接着剤で固める 改造中に突然、イヤイヤし始める仔実装 「やめるテチュー、チョッカー…ぶっとばすテチィー!」 くくくくく、いいノリじゃないか…洗脳した甲斐があったというもの 「これでお前は公園無敵だ…神にも悪魔にもなれるぞ…!」 ------------------------------------------- 三日後 接着剤が乾くのを待って、ゴッ○は出撃した 噴水前で対峙する○ッグと敵の実装石一家・その数14匹! 成体実装から親指実装まで…なんともふてぶてしい面構え! 「テププププ、むざむざ殺されにやってくるとはおバカデス」 「チプププ、オマエもママたちのところに送ってやるテチュ」 「それよりクソニンゲン、そいつに勝ったらアマアマをくれる約束、忘れてないテチュ?」 「もちろんだ、ただし、勝てたらの話だがな」 手に持ったコンペイトウ(お徳用)をちらつかせながら応える こうでもしないと俺が落ち着いて観戦できないから仕方ない ちらりとゴッ○を見やると、目があった 「ヘルコマンダー、大丈夫テチ、ワタシは負けないテチュ」 「よし、ゆけ○ッグ、プラモシミュレーション・ゴー!」 俺が指示を出すと、ゴッ○は敵の親実装に向けて一目散に駆けて行く 爪を大きく振りかぶるが…まだまだ素人、間合いが遠い 一撃目は派手に空振りをし、敵一家の笑いを誘う 「テププ、この蹴りを喰らってあの世まで飛んでくデスーッ!」 敵一家の親実装の非情な先制攻撃が浴びせられる まともに蹴りを受けて少しよろめく○ッグだが、 だが、成体実装の蹴りをまともに受けてもゴッ○のボディはびくともしない 「さすがゴッグだ!なんともないぜ!」 思わず俺の口から歓喜の声が漏れる プラモは元々人間用のおもちゃ、JIS規格を通っている以上は 実装石を軽々とくびり殺す人間の子供の雑な扱いに耐えられるほどの強度を有している 実装石程度の攻撃でどうにかなるものじゃない、それをはっきりと証明してくれたのだ! 「いけっ、ゴッグ!ひっかく こうげきだ!」 俺は○ケモントレーナーよろしく指示を出す 体勢を立て直したゴッグが爪を大きく振りかぶり… 「南斗水鳥拳テチュ!ヒャオッ!」 ゴッグの爪が成体実装の身体を軽くなぞる 「そんなオモチャで何をするつもりデッスー?」 本来、キットのまま組み立てれば確かに爪はプラスチックのオモチャに過ぎない… だが、俺は爪にデザインナイフの換え歯を仕込んでおいたのだ!金属製だから三倍の威力だ! 「オマエはもう死んでいるテチュ」 「うわらばっ!?」 顔から股にかけて表面をスライスされた親実装は呻き声をあげてうずくまる 親である成体実装が倒れると、一家は戦意を失い、たちまち烏合の衆になりはてる 「イピカイエー!ぶっ殺してやるテチュ!」 怒りの気勢を上げるゴッグの前に、一家は見苦しく揉み合う 「お、おまえら!かかるテチュ!」 「レチュ!?ママが敵わないのにワタチたちが敵うわけないレチュ!」 「う、うるチャ〜い!行けテチュ!」 「ちにゃレチュ!?」 たちまちのうちにゴッグは敵の実装石一家を血祭りにあげてゆく 俺の気分はさながら○ケモントレーナー… 親実装が血祭りにあがり、辺りに仔実装の悲鳴が響く…決着は着いた、もう大丈夫だろう 「フォースのお導きがあらんことを…」 俺は一人、つぶやくと踵を返した ---------------------------------------------------------------- 翌日 念のために○ッグが元気にやっているか確認しに行く そこには元気に野良実装達を追い回す姿が! この分なら公園の王者になる日もそう遠くないな、とほくそ笑むと 俺は公園を後にした…また時間を置いて様子を見に来るか ---------------------------------------------------------------- 一週間後……… 公園に転がり、腐臭を放ち、無残にも蝿のたかるゴッグの姿があった そんな馬鹿な!俺のかわいいゴッg…じゃなかった、俺のかわいい禿裸ちゃんを倒すなんて!? 一体どうやって?ええい、公園の野良実装はバケモノか!? あるいは、どこぞの虐待派のしわざか? …いや、以前放し飼いの飼い実装に虐待派がコロリを与えて警察沙汰になった経緯から この市内では実装石に手出しするのはご法度のはず、コロリはおろかドドンパすら持ち歩けば警察に捕まって即罰金だ それを避ける意味もあって、禿裸ちゃんはあらかじめ洗脳しておいたんだ 禿裸ちゃんとリンガルで会話すれば、その支離滅裂な内容は狂った飼い主の放し飼い実装を想起させるのは難しくない ましてや先日の戦いぶりを見れば、成体実装でもこいつの強靭なボディの前には 歯が立たないのは明白だし、巨大ミュータント・実装さんがこの町にあらわれたとは聞いたことも無い 何かがあるはずだ、そのプラスチックの冷たい身体を手に取って持ち上げると… 食事用に開けた頭部の穴からボタボタと緑色の糞が零れ落ちる やっべ、排泄用の穴を開け忘れてた、糞で溺死してらあ 完 実際に実装石がいたらやってみたいことと言えば水槽やらに小さな国を作ったり 洗脳したり改造したりして別世界を築いて見たいななんて妄想します。ええ 色々やってみたいことはあるんですが、表現力が足りなくて困ります。 そういえば、ここに投下した作品の感想って、つくとしたら文字掲示板でしょうか? どの作品のどういうところがよかった悪かったって、あれば参考にしたいですね。 ・修正点 中実装→仔実装へ (ガンダムプラモデルの1/100スケールのゴッグが思いのほか小さかったため) 三日目、の前のこの文章をカットしました ================================================= 忘れずに呼吸と食事用に顔の部分に大き目の穴を空けてやる 別に虐待が目的ではないし、自信作のプラモをばらす以上 ゆくゆくは公園に君臨して欲しいと考えるのも親心ではあった ------------------------------------------- ================================================= 伏線があった方がいいのかなと思ったのですが オチが読み安すぎるのは問題かなと思いました アドバイス、ご意見ありがとうございます。 過去作: 汚部屋託児 賞金首 流れ者 ロケット博士と実装石 スレ投下短編集
