インスピを受けたのは某イラストからです。 多分展開で元ネタは分かるかと思います。 超殴り書き状態ですので、誤字脱字がありましたら申し訳ありません。 【固められた親仔】 まさか私の部屋が被害に遭うとは思いもしなかった。 部屋の其処らから充満する独特の悪臭。 緑色に染められた床はその悪臭の根源。 そして荒らされた冷蔵庫。 冷蔵庫の前では緑色の生物が転がってデスデステチテチ鳴いていた。 「テチ! テチテチュ!」 一匹の仔が私に気付き、成体を呼ぶ。 「デス!? デス! デスデスーーー!」 成体が私に気付き向かってくるところを、私は机の上に乗って躱した。 「デズアァァァァ!?」 避けられるとは思わなかったのだろう。 勢いもあったようで、成体はべしゃっと床に転倒した。 ああ、床の汚れが増えた・・・。 まぁいいや。こうなったらどうせ業者呼ばなければ掃除できないし。 ベランダを見やれば、ガラス戸の下部が割れており、その付近には石が転がっている。 あれを投げつけてガラスを破ったのだろう。 私は溜息を吐くと顔面から転倒した成体を足で思いっきり踏みつぶした。 ぐしゃっ。と果物系が潰れる様な音がして、成体が動かなくなる。 成体の周辺に仔がテチテチと集まりだしてきた。 ていうかこの様子だと親仔か。鬱陶しいこと上ない。 とはいえ、この程度で成体が死なないのはよく知っている。 ガラス戸と、床掃除と、冷蔵庫被害と・・・あと他も見てみないと。 私のこの怒り、どうしてくれようか。 ふと、私はあることを思いついた。 そういえば誰だったかが、面白半分で身動きを封じた話を思い出したのだ。 あれをやってこいつらのしたことへの報復でもしてやろうか。 ただ殺したり禿裸にして逃がすだけでは腹の虫がおさまらない。 私は虐待派ではないが、自身に降りかかる被害に対しては容赦はしない。 取り敢えず動かなくなっている親をバケツに放り込み、 テチテチと五月蠅い仔蟲どもは一匹ずつ創作用に取っておいた小さなカップに入れる。 一匹だけ少し大きい奴がいたのでこいつはプラコップに入れた。 全部で5個。隙を見て逃げた奴もいるだろうが、まぁいい。 私は割られたガラスにガムテープで一時的な補強をして、業者に電話する。 内容を大雑把に説明しただけだがすぐに見積もりを出してくれた。 痛い。痛すぎる金額だ。今月の生活が苦しくなるではないか。 業者が来るまでの時間つぶしだ。こいつらへのおしおきに使う材料を取ってくるか。 私は別の部屋や創作部屋から使えそうな材料を集めてきた。 全部で以下のものになる。 絵具補助剤(光沢追加液体) 日本画で補彩として使われる礬水(あまり出回らない) 防錆ペンキ 乾性油 特殊セメント材 樹脂粘土 ニス ラテックス専用光沢剤 ラッカー(早い話が漆) ボンド 澱粉糊 撹拌用マニキュア 一般では使わないモノがあるが、それは私の趣味の創作材料である。 これらの共通点は一つ。こいつらに使ってどうなるのか、試してみようと思っただけだ。 ふと、バケツから異音が聞こえてきた。親がもう復活したようだ。 早すぎるにもほどがあるだろう。さすが生理物理法則無視のゲテモノだ。 デスデスと五月蠅いが、人間の言葉がわかるかどうかも謎なので、 最初は痛めつける事にした。 ハエ叩きを持ち、親の頬をはたく。 勢いがつくとまた頭が潰れかねないので、できるだけ潰さないように手加減して、だ。 「デズァッ! デズアッ!」 成体がどうなっているのかはバケツという壁があり見えていないが、 声で何が起きているのか理解している奴がいるようだ。カップの中でパンコンしている。 ・・・ちっ。あのカップはもう使えないな。 まぁいいや。どうせ使わないだろうし。 よくよく考えてみれば、親が何をされているのか見えている方が、 それなりに効果的な気がする。 私は透明な花瓶を選んで花を違う容器に入れ替え、親を花瓶の中に摘まんで入れた。 摘まむ際にデスデスと五月蠅いが、人間の住まいに入りこむ奴など殆どが糞蟲だ。 携帯にリンガル機能があるが何を言っても無意味なのでそんなものなど必要ない。 そうだ、この花瓶なら中身丸見えだし、別に痛めつけなくてもいいじゃないか。 私は親に話しかけた。 「あんたら、人様の家入りこんで色々やってくれたねぇ? このおしおきは楽に終わらないから覚悟しなさい?」 「デス! デスデスデス!」 親が何か叫んでいるが一切不明。解ろうとも思わない。 要は奴が人間の言葉を理解できていればいいのだ。 「取り敢えず、今日はねぇ。一晩じっとしてもらおうかな? ルールは単純よぉ? ただそこでじっとしてるだけなんだからね」 「デス! デプププ」 親が気持ち悪い笑いを見せた。どうやら人間の言葉は理解できるようだ。 理解できるなら話は早い。 「はぁい、じゃあまずはお前から〜」 私はポットを持ちだし、蓋をあけて花瓶の中に一気に流し込んだ。 「デギャアアアアアアアアア!!!!」 唐突の熱湯に親が悶絶する。 溺れては先での意味がないので、腰に届くか届かないかの位置で止めてやる。 「デギャッ! デギャアアアアア!!」 必死に逃げようとするが、暴れるが為に逆にあちこちが真っ赤になっていく。 火傷になろうがならまいが関係ない。現状に苦しみさえすればいいのだ。 私の家を狙ったが為に受けるおしおきが如何に残虐か思い知って頂きましょう。 熱湯に悶絶する親は放って、私は仔蟲どもに向いた。 「「「「「テチャアアアアアアア!!!」」」」」 おやおや、いい合唱するじゃない。五月蠅いけど。 「さて、あんたたちは折角だしもうちょっと簡単なおしおきで済まそうかしらね」 用意したものをじっと見ながら、使えそうなものを分別する。 礬水とかセメントは勿体ないから避けたいし、粘土は使いにくだろう。 澱粉糊は成分が成分なので食われる恐れがある。 ラテックスはスプレーしかないからまぁやめとこう。 とまぁ削除法で使うものを決める。 「いいこと? 私の言葉が分からない仔は分かる仔から聞きなさい。 あんたたちもあそこで転がってる奴みたいに、一晩その入れ物でじっとしてもらう。 それがおしおき。耐えられたら解放してあげてもいいけどね。 ま、精々頑張りなさい」 仔蟲どもはテチテチと会話をしている。どうやら内容の理解はできたようだ。 恐らくは簡単だ、とでも思ったのだろう。何匹かチププと気持ち悪い笑みを浮かべている。 こういう気持ち悪い奴は尤も嫌気のするものを使ってやろう。 まずは一番気持ち悪い笑みを見せていた糞蟲。 その時親は漸く温度の下がってきた湯でぐったりとしていた。 これまた創作用に取っておいていたペットボトルのキャップをカップの底に置き、 その上に座るように説明する。 各仔蟲どもの口にストローを突っ込み、 「その姿勢で絶対に動かない事。それが一晩できたら許してやる」 念を押して言い放つ。 仔は余裕だと言わんばかりに活発にしているが、果たしてそのままでいられるだろうか? まずは糞蟲から。 どれにしようか迷うが、折角だ。 天然素材のままだと皮膚がとんでもない事になるラッカーを液体のまま流し込んだ。 「!!!!!」 「動くな。動いたら殺すぞ」 その言葉の意味が伝わったのかは定かではないが、糞蟲はぴたっと動きを止めた。 ラッカーは透明な液体で、カップを通しても様子が見て取れる。 「・・・・・・・」 じりじりとその顔色がおかしくなっていく。 なにか行動を起こしたいがそれが叶わない、そんな顔だ。 「動いたら殺す。いいな。それに耐えたら解放してやる」 もう一度念を押し、私は次の獲物をその隣に並べる。 上から垂らすのはニス。その異臭に反応したようだ。 「ヂュ! ヂュウウッ!」 ストローを咥えたままイゴイゴと手を振って拒否を示している。 「言っただろう? 動くなと。動かなければどうということはない」 容赦なく私は容器にニスを流し込んだ。 その頃ラッカー漬け仔が色のある涙を零し始めた。相当キてる頃だろう。 続けてその隣にもう一個。こいつには防錆ペンキを流し込んだ。 その次は撹拌用マニキュア。 続いて少し大きな個体。こいつにはボンドを流し込んでやった。 正直、勿体ないから量が多く使える奴にしただけともいうが。 この一匹だけは外からどうなっているのかわからないが、そのうち見えてくるだろう。 「!!!!!」 ラッカー漬けにした糞蟲が何か悲鳴を上げているが、そんなもの興味はない。 その皮膚が変な色になってきているが、それもそのはずだ。 漆の強烈な酷さは推して知るべし。 その頃親は温くなった湯でリラックスしようと足掻くが、 火傷によって真っ赤になった皮膚はそれを許さず、延々痛みに悶絶していた。 一通り漬物ができあがったところで丁度業者がやってきた。 私は花瓶と漬物をキッチンの台の上に乗せ、監視しながら業者の清掃を見ていた。 業者の一人が「犯人ですか?」と問いかけてきたので、 笑顔で「おしおき中ですよ。このままでですけどね」と返答すれば、 業者の人は「随分凝った事しますね」と苦笑していた。 当たり前だ。ただ苦しめるよりもじわじわと味わせる方が覚えられやすい。 そこまでしないと連中は同じ事を繰り返してくる。 私はそんな連中の身勝手さが大嫌いなのだ。 業者の清掃とガラス戸(防弾)の交換を終え、私はそろそろかなとカップの表面を見る。 5個のカップはその表面が独特の光沢を見せている。 差はあるが、この調子なら問題なく一晩で終わるだろう。 目安はボンド漬けにしたカップである。乾燥し、透明になってきているのが見えている。 ラッカー漬けの仔はかなり苦悶の表情になっていた。 が、まだ生きているとかしぶとい。 通常、精神的苦痛状態が続くとストレス死すると聞くが、まぁ何処までしぶとい。 親の方はすっかり水となった花瓶の底でだらんとしていた。 うん、頃合いかな。 私は片付けた冷蔵庫から氷を取り出し、花瓶の中へ次々放り込んだ。 「デデデデッ! デスデスデス!」 驚いた親が立ち上がって抗議らしき声を張り上げる。 「うっさいね。一晩じっとしてろと言ったでしょう」 「デス! デスデス!」 五月蠅いので親が埋まるまで氷を突っ込んだ。 「・・・・!!!!」 「もうそのまま朝まで過ごしてなさい。仔も一緒にしたげるから」 私の声が聞こえているのかは分からない。 ただ、満タン寸前の氷の向こうでガタガタと震えているのが見えた。 折角なので、最早完全に片付いて何もない冷蔵庫の中に全員放り込んでやることにした。 扉が閉まってしまえば、真っ暗闇の中、お互いの呻き声でしか認識できないだろう。 恐らく糞を漏らしたりして臭くなるだろうが、どっちにしろあの冷蔵庫も破棄なのだ。 どうせなら思いっきり利用してやる。 あんなに求めていた冷蔵庫で過ごせるなんて、幸せでしょうに。 そう皮肉を込めてお休みを言い放ってやった。 朝。 冷蔵庫を開けてみれば、思ったより悪臭は充満していなかった。 花瓶で氷水に浸されていた親はヒューヒューと変な呼吸をしながらも動いていた。 恐らくは動く事によって体温を維持しようとしたのだろう。 その分、体内の栄養分やらなんやらも一気に消費したのかやせ細っていた。 「うーーん、生きていたか。まぁいいけど」 花瓶と5個のカップを机に出し、一匹ずつ様子を確認する。 ラッカー漬けの糞蟲は完全に目を見開いたまま、完全に変色した状態で固まっていた。 ボンド漬けにした仔がラッカー漬けの方を見て泣いているあたり、死んだのだろう。 ほか、ペンキ漬けにした仔は目が灰色になっており、死んでいる事は明白だった。 他の連中は生きていた。 成程、有機溶剤系は死ぬ確率が上がると言う事かな。 取り敢えずはこの一晩を乗り切ったという事で、解放してやることを説明する。 全員安堵の表情だが、このままで済むと思っているのだろうか? 「んじゃ、ストロー剥がすよー」 ボンド漬けはストローを引っ張るだけでべりっと剥がせるが、それ以外はそうはいかない。 まずはストローに切り込みを入れ、軽く引っ張りながら熱湯を少しずつ当てていく。 「ヂュアアアアアアア!!」 熱湯が掛かって悲鳴が聞こえるが無視。わざとなのだし。 熱で縮小したストローを引っ張り、完了。 あとは外のカップを切って外してキャップを取り除けば完成。 空中に座った姿勢で固められた、透明な仔実装オブジェのできあがり。 「何コレさいっこーーーー!!」 ケラケラと笑いが止まらない私に、未だ氷水から出されない親が反論めいた声を出す。 「うっさいわねぇ。また氷漬けになりたい? あーもう、コレいいわぁ。写真とっとこ」 仔蟲どもはお互いの状況を見合って自分が今どうなっているのかを理解したらしい。 「「「チュアアアアアアアアアア!!!???」」」 またも仲良く合唱。 「取り敢えずご褒美あげるか。ほらほら、遠慮せず飲みなさい」 ストローによって空いている空気穴一杯に、水を注ぎ込めば。 「チュボボボボボボッ!」 全員が全員溺れ始めた。当り前であるが。 まぁ、飲んでしまえばどうってことないんだから、この程度大丈夫だろうに。 「んじゃ、あんたも出してやろうかね」 私は花瓶とオブジェを手にし、家の外に出た。 ぶちっ! 「デス!?」 「ぶちぶちぶちっ!」 「デスアァァァァァァ!!」 花瓶から漸く出されたかと思いきや、そのまま髪を引きちぎられ叫ぶ親。 「何? 文句あんの? この程度で済んだんだからラッキーと思いなさい」 「デズアァァァァァ!!!」 威嚇姿勢を取ろうとする親。 しかし私は焦ることなく、持ってきていたハエ叩きでその顔面を思いっきり叩いた。 ばっちーーーーぃぃぃん。 途端に怯え出す親。私はその瞬間に思いっきり服を引き破いてやった。 びりびりびりっ 「デ・・・・デス・・・」 「本当ならぶっ殺してやるとこだけど、この程度で許してあげる。 さぁその糞仔蟲連れてとっとと消えな!!」 「デッ・・・デッスッ・・・」 縦に積み上がった透明仔オブジェを抱え、転がさないように必死に逃げようとする親。 しかし元々バランスの悪い生物だ。すぐに転倒し、オブジェから漏れた糞にまみれる。 私の視界から消えるまで、転倒しては積み上げてを繰り返す様を眺め。 住みかに戻った後にどんな仕打ちがあるのだろうか、と一瞬考えたりもしたが、 すぐに考えるのをやめて家に帰った。 あとがき。 八つ当たりに近い勢いで書き上げてしまいました。 寒い・・・本当に寒いのです。 実装石視点は書きません。想像にお任せします。 (一睡も出来ぬまま仕事へ向かうおバカです←誰も聞いてないしいらない情報) 皆様風邪などお体には気をつけてお過ごしください。 元ネタ・インスピとなった絵師様、ありがとうございました。
