タイトル:【馬】 書いてると完成しそうにないので短編にしました
ファイル:託児された仔実装.txt
作者:匿名 総投稿数:非公開 総ダウンロード数:5755 レス数:0
初投稿日時:2006/08/10-22:48:30修正日時:2006/08/10-22:48:30
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託児された仔実装   作 散歩の途中のある公園での作者
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 「デス デスゥ」

あるコンビニで、託児をしようとする一匹の親実装と仔実装がいた
この親実装は飼い実装だったが捨てられ、今は公園で捨てられてから出来た子供と一緒に暮らしていた
元飼い実装が公園で暮らしていくのは並大抵の事では無く、子供達全てを養う事ができなくなっていた
そこで、子供の中で一番賢い子を選び、人間に託児しようと考えたのだった

実装親子はゴミ箱の陰に隠れ、託児のチャンスを待ちつつ、最後の会話を楽しんでいた

 「お前は賢い子デス
  きっと、ニンゲンさんも気に入ってくれるデス」

 「はいテチ!
  ママに教えられたことをちゃんと守るテチ!」

会話は弾んでいたが、コンビニから人が出る気配を感じ、押し黙った

 「・・・・あのニンゲンさんは優しそうデス」

コンビニから出てきたのは、実装石が言った通り優しそうな顔をしていた人間だった
左手にはコンビニ袋を持っていて、ちょうどゴミ箱からは託児しやすい位置だ

 「ついにこの時が来たデス
  いいデスか、あの袋に入ったらニンゲンさんの家に行くまで、
  絶対に声を出さずにいるデスよ?」

 「分ったテチ!でも、寂しいテチュ〜ン」

 「たまにワタシが様子を見に行くから心配ないデス
  さあ、行くデスよ!」

男に気付かれないように近づき、コンビニ袋に仔実装を入れる
託児完了だ
親実装は再びゴミ箱の中に隠れ、男が何処に行くのか確かめ、後を付けようとする
ガチャ ブルルルル

 「デ!?」

男は原付に乗って家の方へ帰っていく
ゴミ馬鹿の影にいた親実装は、男が原付で来てたのが分らなかった

 「デスゥ〜 デスデス」

親実装は必死に追いかけたが、コンビニの敷地を出た時には、既に男の姿は見えなかった

 「ニ、ニンゲンさん、その仔を頼むデスゥ!」

親実装の叫び声が夜の町に響いた
 
仔実装はその親実装の叫び声を聞き、もう二度と親実装と合えないことを悟った

 「ママ、ワタシは強く生きるテチ!ニンゲンさんの所で幸せになるから心配しないでテチ!」

仔実装は、どんどん離れていく親実装に強く誓った
 
 「ぐぅ〜〜」

 「・・・・お腹へったテチ〜」

折角感動的だったのに・・・・
まあ、今まで餌不足で、あまり食べられなかったから、仕方ないかも

 「さっきからこの中良い匂いがするテチ
  何が入ってるテチ?」

仔実装はコンビニ袋の中を調べた

 「テ!食べ物テチ!?」

仔実装は弁当を見つけた
これは、男が晩御飯に買って来た物である

 「た、食べたいテチィ
  けど、ママがニンゲンさんの物は勝手に食べちゃ駄目って言ってたテチュ」

仔実装は誘惑と戦っている
頭からは湯気が出てきそうな感じだ

 「ぐう〜 ぐう〜」

 「・・・・こんなにあるなら、少しぐらい許してくれるテチ?」

仔実装は誘惑に負けた



男はアパートに帰ってきた
部屋に入ると、早速コンビニで買って来た弁当を食べようとする
 
 「テチューン♪」

 「・・・・何んだ、このちっこいのは?」

男はコンビニ袋を覗いた
すると、中では一匹の仔実装が弁当を食い荒らしていた
 
 「テチ?」

仔実装がこちらを見た

 「テチュ♪」

右手をを口元に寄せ、頭をやや傾けるポーズ
いわゆる媚ポーズだ

 「・・・・何故だろう、何かムカツク」

男はビニール袋の口を閉じ、仔実装を見なかったことにした

 「テチャ〜〜〜!?」

仔実装はショックなのか、何か言っている

 「・・・・ショックなのは俺の方だよ
  今日の晩御飯、どうすりゃあいいいんだよ」

男はとりあえず、仔実装の入っているビニール袋の口を縛り、床に置いた

 「それにしてもあの生き物は一体何なんだ?
  ・・・・もしかしてあれがジッソーセキか?」

男が住んでいるのは、地方の田舎
実装石の数は都会ほど多くなく、また、いる場所も限られていた
今は実装ブームで飼い実装が増えてるとはいえ、まだまだ認知度は低い
男が知っていたのは、テレビで、実装石の特番をやってたのを見ていたからだった

 「コイツどうしようか?」

実装石に対して何も知らない男は、どういったことをすればいいか分らなかった

 「取りあえずこいつは何処かに閉じ込めて、対策は明日考えよう」

男は適当なダンボールにコンビニ袋を入れ、ガムテープで封印した

 「テヂャァァァァァ!!!」

完璧に封印が完了するまで、部屋には仔実装の悲鳴が響き渡った

 「よし、これでいい
  とりあえず世界の危機は脱した
  もう疲れたし、風呂に入ってさっさと寝るか」

男と仔実装の一日はこうして終わった



朝の9時30分頃、男は眠りから覚めた

 「・・・飯食うか
  昨日の晩は何も食べてないから腹が減って仕方が無い」

パンにベーコンネッグという簡単な食事を作り、ゆっくりと食べ始めた

 「そう言えば、昨日何かがあったような・・・
  何故、昨日の晩は何も食べてない?」

仔実装の事をすっかり忘れていた

 「何だこのダンボールは・・・燃えるゴミか?
    飯を食べ終わったら捨ててこよう、ちょうど燃えるゴミの日だ」

男はダンボールをゴミ捨て場に捨て、家に帰っていった。



END


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